ドラえもん のび太の転生ロックマンX   作:赤バンブル

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XDiVEの新規イベント久しぶりに来たけど動作が重すぎてうまく操作できない件(´・ω・`)


海底の戦い

海底 無敵戦艦ダイ 内部

 

突然響きだした警報に部屋で待機していたジャイアンたちは動揺していた。

 

「なんだなんだ!?」

 

「なんか事故でも起きたのか!?」

 

彼らは、事情を知るためにドアの傍にあるボタンを押すが表で待機しているはずのパイロットの返事が全くない。

 

「お~い~!一体何があったんだよ~!!」

 

ジャイアンは、ワザと無視しているのかと思いドアを叩いた。しかし、何の反応もなく次第に疑心暗鬼になり始める。

 

「まさか、俺たちを閉じ込めたんじゃねえのか?」

 

「そんなまさか。」

 

「ありえないとは言えねえが緊急事態になっているのは確かだな。お嬢様とワイリーが戻ってくるまで待機しているつもりだったがこれなら迎えに行った方が良さそうだぜ。」

 

今まで大人しくしていたスカルマンは右腕を展開し、機関銃でドアをぶち抜こうとする。それをドラえもんが慌てて止める。

 

「ちょ、ちょっと待って!?こんなところで発砲なんかしたら向こうに警戒されちゃうよ。ここは穏便に済ませなくちゃ。」

 

ポケットを探り、通り抜けフープを取り出してドアに張り付ける。

 

「これで外に出よう。」

 

5人はぞろぞろと部屋の中から出てくる。状況が緊迫していることもあって周囲に人影がなく警報のみがひたすら響く。

 

「それじゃあ、役割を分担しよう。スカルマンさんはカリンカさんとワイリーに合流。僕たちは外で何が起こっているのかを確認しに行こう。」

 

「でも、ここ海の中だよ。しかも海の底だから水圧でペチャンコに・・・」

 

「みんな、テキオー灯を浴びれば24時間はこの海底にいても大丈夫だよ。ただ、この騒ぎを考えると外では大変なことが起こっていそうだから確認後、合流して一旦研究所に戻るようにしよう。」

 

テキオー灯を取り出してこの場にいる全員に浴びせると彼は、スカルマンに手渡す。

 

「二人に合流したらお願いします。」

 

「あぁ、無茶するなよ。」

 

4人は、スカルマンと別れると階段を下りて格納庫の方へと向かい始める。

 

「ん?みんな、ちょっと待って。」

 

不意に静香は足を止めて窓を覗き込む。

 

その先にはダイから出撃したメカザウルスたちは先日研究所を襲ってきたインベーダーたちに向かって砲撃を浴びせていた。

 

「あれってこの間研究所に襲ってきた奴らの仲間じゃねえか!?」

 

「アイツら、こんな海の底まで活動できるの!?もう勘弁してよ~!!」

 

本陣であるダイを中心とする砲撃を前にインベーダーたちは一匹また一匹と吹き飛ばされて行くが元から備わっている再生能力を生かして分離、最前線にいるメカザウルスを奇襲、首を吹き飛ばした上にそこから寄生・同化して反撃を始めた。

 

「や、やっぱりゲッターロボじゃないと歯が立たないよ!?」

 

「このままじゃやられちまう!」

 

「とは言っても僕たちじゃやれることに限りがあるし・・・・!誰か来る。一旦隠れよう。」

 

4人が物陰に隠れて様子を窺っていると恐竜帝国兵士たちが何かを捕らえて連行していた。

 

「貴様、どこから侵入してきた!?」

 

「ただのお掃除ロボットで怪しいもんじゃないです!」

 

「お前みたいな等身大ゲッターロボを信用できるわけないだろ!!」

 

「本当に車の下に隠れてついて行けって言われただけなんです!!お嬢様のことも心配で・・・・」

 

「とにかくガレリィ長官の元へ連行する!大人しくしていろ!!」

 

「誰か助けて~!!」

 

青白ゲッターことダストマンは、両手を挙げた状態で泣き言を言いながら連れて行かれる。

 

「今のって・・・もしかして恐竜人?いや、それにしては容姿が結構違うな。」

 

スネ夫は、思わず呟く。

 

恐竜人とは、小学生の時に出会った者たちで世界中に存在する大空洞に国家を築いて独自の宗教・文化を持ち、警戒心こそ強いものの地底の大空洞に迷い込んでしまった自分を保護して地上に返す約束をしてくれるほどの温厚な種族だ。

 

ただ、極めて人間に近い姿に進化した彼らとは違い、先ほどの兵士たちはトカゲをそのまま人型にしたような容姿だが。

 

尤もハチュウ人類が恐竜人よりも早く誕生し、地上に文明を築いていたという事実を知りもしないドラえもんたちにとっては似たようなものにしか見えない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無敵戦艦ダイのブリッジではガレリィが戦いの動向を見守っていた。

 

「戦況はどうなっておる?」

 

「現在各メカザウルスが集中砲火を浴びせていますが既に10%が奴らに寄生されて被害が出ています。」

 

「ゲッターザウルスの方は?」

 

「現在、ザウルス3への変形完了。専用魚雷コンテナを装備して出撃準備を進めています。」

 

「バイス、ガンリュー、ゴズロは搭乗しているのか?」

 

「既に待機中。早く出撃させろとせがんでいます。」

 

「フッ、若いと言うのは本当に羨ましい限りだ。実戦の恐ろしさと言うのをよく理解しておらん。」

 

そこへスカルマンと合流したワイリーたちが部屋に入ってきた。兵士たちは思わず侵入者とばかりに警戒するがガレリィに制されて持場に戻る。

 

「何の用だ?部屋に戻れと言ったはずだが。」

 

「奴らに対しては高濃度のゲッター線以外で有効打を与えるのは厳しいぞ。」

 

「心配いらん。そのためのゲッターザウルスだ。」

 

そう言っているとダイのブリッジからゲッターザウルスが追加オプションを装備して出撃した。先ほどのゲッタードラゴン似の容姿に反して真ゲッター3の上半身に鋸の付いた車輪状の足と言うアンバランスなデザインで頭部はどことなくゲッターポセイドンを恐竜化したような姿をしていた。

 

「ゴズロ、相手はあの黒い化け物どもだ。思いっきりやってやれ!」

 

「おう、任せろ!!」

 

ゲッターザウルスは、前線に出ると装備していた魚雷を一斉発射する。魚雷が命中するとインベーダーたちは一瞬体を膨張させるとシャボン玉のように消し飛ぶ。

 

「おっ、奴ら想定通り耐えきれずに爆散しているぜ!」

 

「流石高濃度ゲッター線入りの魚雷だな。エネルギーを喰いきれずに消えやがった。」

 

メカザウルスと同化していた個体は瞬く間に全滅、残ったインベーダーたちは一斉にゲッターザウルスの元へと集まり始める。

 

「へへ、お出でなすった。」

 

ゲッターザウルスは、迫りくるインベーダーに対して応戦を始める。最初のうちは魚雷を撃ちながら近接格闘で一体一体を潰していくが魚雷の速度をある程度把握すると魚型に変形し、魚群で翻弄し始める。

 

「こいつら学習が速いぜ・・・・」

 

「じゃあ、次は俺が行かせてもらうぜ。オープン、ザウルス!!」

 

魚群に呑み込まれる前に三機に分離して離脱する。

 

「チェンジ、ザウルス2!!」

 

今度はゲッターライガーを彷彿させる細身のザウルス2へと変形。右腕のドリルを高速回転させて魚群を吸い寄せ一か所に結集させる。

 

『ギギィ!!』

 

インベーダーたちは群れを集められると結合して巨大な魚へと形を変えて捕食しようと飛び掛かる。

 

「オープン、ザウルス!」

 

「チェンジ、ザウルス1!!」

 

再び分離合体して背後に回るとゲッターザウルスは、肩から棘付き鉄球を取り付けたような武器『ダブルシュテルン』を取り出し、頭に叩きつける。そして、動きを怯ませると両肩に追加装備されていたカノン砲を取り外して合体、胸部に供給パイプを接続させるとチャージを行う。

 

「喰らえ!ゲッタービームカノン!!」

 

チャージを完了すると同時にトリガーを引く。砲塔に収束していた光がインベーダーに向かって放たれ、インベーダーは咆哮を上げながらその肉体を溶かされて行った。

 

「やったな、バイス。ゲッターザウルス、初の本格実戦で大金星だぜ!!」

 

ゲットマシン「ガリム」のパイロットであるガンリューは、ザウルス1のメインパイロットであるバイスに嬉しそうに言う。

 

「あぁ、今まで実践演習ぐらいで武装も試験用のしか使ったことがなかったからな。これで俺たちの評価も上がるってもんだ。」

 

「ゲッターザウルスチームの大出世ってか?そうなれば今まで以上に一族の待遇が良くなるな!運があれば将軍クラスも夢じゃないかもしれないな。」

 

初の戦闘がうまくいったこともあってパイロット3人は、天狗となっていた。

 

だが、その出鼻はすぐにへし折られることになる。

 

『おやおや、作戦のために動こうと思ってきてみたらこんなゲッターもどきがまだ残っていたとはね。』

 

続いて現れた第二陣の姿を見てバイスたちは、思わず二度見する。

 

そこにはオウムガイを彷彿とさせる巨大なメタルビーストを従えたゲッターライガーがいたのだ。

 

「あれってまさかゲッターロボか!?」

 

『困るんだよね、「選ばれなかった者」たちである君たちがゲッター線を用いられては。これから忙しくなるし、邪魔にならないよう排除しなくちゃ。』

 

ライガーは、メタルビーストの方から飛びあがると瞬時にゲッターザウルスの目の前に移動してドリルで穴を空けようとする。バイスは咄嗟にカノン砲を盾にしたおかげでダメージを受けずに済んだがこれでビームを撃つことが不可能になった。

 

「ちっ、やっちまった!」

 

『これでゲッタービームはもう撃てない。君たちトカゲは、ゲッター線に弱いからね、勿論このモドキも直接ゲッタービームを撃つようなことをすれば機体が持たない。だから、外付け装備込みで撃つことしかできないだよね!』

 

左手首からチェーンを飛ばして拘束すると彼は、ゲッターザウルスを連れて移動を始める。

 

『君たちがいたんじゃ、同胞たちが進行出来ないよ。だから、僕が相手をしようじゃないか。コーウェン君もまだ治療中だし、ビアンコ君も忙しいからね。』

 

「く、くそ!放せ!」

 

ゲッターザウルスが戦線から離されるのを確認するとメタルビーストは、ノソノソと海中を這いずりながらメカザウルスたちの迫ってくる。砲撃の雨に対しては特に致命傷を受ける様子はなく、触手を伸ばして捕らえると体を引き千切って捕食していく。

 

「ゲッターザウルス、ライガーと共に戦域から離脱!?」

 

「メカザウルス軍の被害増加!このままではダイにまで来るのは時間の問題です!」

 

「長官、敵の防御性能の前では攻撃が通じません。止むを得ませんがここは後方に下がり、本国からマグマ砲を発射要請をした方が良いかと。」

 

「ヌウ・・・よりによって本物が現れるとは。」

 

予想外の相手の出現で形勢が逆転したことにガレリィは、顔を顰める。こうしている間にもメタルビーストが捕食をし続けている。最悪、メカザウルスの能力も学習し始めるかもしれない。

 

「できれば本国を危険にさらしたくはなかったが。仕方あるまい。砲撃を継続しつつ、後方へ下がらせろ。」

 

「あのゲッター恐竜はいいのか?」

 

指示を出そうとする彼に対し、ワイリーはザウルスチームを気遣って言う。後方へ下がることになれば彼らを救助することができなくなり、場合によっては見殺しにすることになる。

 

「確かに下がれば救助は難しくなるだろう。だが、今は目の前の脅威に対処するのが最優先だ。」

 

「フン、少しは丸くなったと思ったが肝心なところが冷酷なままだな。ゴールの時のように。」

 

「ヌッ」

 

その一言にガレリィは昔のことを思い出す。

 

150年前、この海域の近くで自分たちは当時の帝王であったゴールを見捨てる形で死なせた。

 

早乙女研究所総攻撃時にゲッターロボの自爆に巻き込まれて失った大量のメカザウルス。

 

更に待機していた残存部隊も百鬼帝国の百鬼獣によって大打撃を受け、逃走したゴールを追いかけているゲッタードラゴンを迎撃するほどの力は残されていなかった。

 

帝王の命とハチュウ人類全体を天秤にかけ、彼は同僚であったバット将軍と共に見捨てる選択を取り、マグマ層へと逃げて行った。

 

『置いて行かないでくれ』と叫ぶゴールの声を通信越しで聞いていたのは今でも鮮明に覚えている。

 

それをまた行おうとしている。

 

かつては奴隷同然と見下していた地竜一族であるがこの150年間、帝国の態勢を立て直してここまで来ることができたのは彼らの尽力であることは十分理解していた。

 

「・・・なら、お前にこれ以上の最善の策があるのか?こちらはただでさえ戦力を消耗している。奴らの侵攻を許せばわし等だけではない。恐竜帝国そのものを危険が及ぶのだ!」

 

「ヌウ・・・」

 

苦渋の決断を下している彼に対し、ワイリーはぐうの音も言えなくなる。

 

「バットほどではないがわしとて奴らがどれだけ帝国のために尽くしているのかは承知しておる。だからこそ、これ以上犠牲を出すわけにはいかんのだ。」

 

ガレリィは席に戻り、再度命令を下そうとすると恐竜兵士たちがダストマンを連れては入室する。

 

「長官、先ほど船内にこの等身大のゲッターロボがうろついていました!」

 

「分かった分かったそういうのは後に・・・・・等身大のゲッターロボッ!?」

 

彼は思わずダストマンを見る。

 

カラーリングこそは青白だがその姿はかつて自分たちを苦しめたゲッター1そのものだった。ダストマンの存在を知らなかったワイリーはガレリィ同様の反応をする。

 

「なんじゃコイツ!?どうやってここにきた!?」

 

「ダストマン!?」

 

「「えっ?」」

 

カリンカは、慌てて彼の方へと駆け寄る。ダストマンは半泣きの声で彼女とスカルマンに助けを求める。

 

「お嬢様!助けてください!!この人たち、私のことをゲッターロボと言うだけで攻撃しようとするんです!スカルマンもなんとか言ってくれ~!!」

 

「・・・お前、どうやってここに来たんだよ?」

 

彼らは、撤退命令のことを忘れてダストマンの言い訳を聞く。

 

時は遡り、ワイリーたちが外へ出ることを知った敷島博士は、何を考えたのかラボを掃除していた彼を呼び出してこっそりついて行くように命令。元々カリンカのことを心配していたダストマンは素直に従い、車の下に隠れていたと言う。

 

まさか、自分の行動を把握されていたことにワイリーは不機嫌な顔になって彼に問い詰める。

 

「おい、お前本当に敷島の奴について行けと言われただけか?」

 

「本当について来ただけだよ!?」

 

「・・・・ちょっと見せろ。」

 

不審に思った彼は、ダストマンの腹部装甲を勝手に開けて中身を調べる。すると追跡ビーコンが仕込まれているのに気づく。

 

「追跡ビーコン・・・・恐らく研究所中のゲッターたちの行動を把握するために組み込んであるんじゃろうな。んで、ワシ等がここにいることは敷島に丸分かり・・・」

 

「それが何か不味いの?・・・・!ま、まさか、ダストマンを自爆させるとかじゃないわよね!?」

 

「いっ!?私、死ぬんですか!?」

 

カリンカの言葉にダストマンは、ビビる。敷島博士のことだから自爆装置を組み込んでいてもおかしくない。しかし、ワイリーは首を横に振って否定する。

 

「いや、爆弾は組み込まれていない。奴のことだから帝国内で爆発させるかと一瞬思ったが・・・そういうつもりではないらしい。」

 

「じゃあ、何のため」

 

「遠方から所属不明の反応が急接近!こちらに向かっています!」

 

彼女が言いかけたとき、通信担当の兵士が報告する。レーダーで見るとメタルビーストのいる後方から何かがこちらに向かっていた。ガレリィは、直感で察したのかすぐにゲッター線探知機でスキャンするように命令する。案の定、接近している物体にはゲッター線反応があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、こちらは格納庫にまで来たドラえもんたち。

 

「みんな、忙しそうだね。」

 

物陰から覗き込むと兵士たちが慌ただしく弾倉やエネルギータンクを各砲台へと運んでいた。メカザウルスは全て出払っており、残っているのは恐竜戦闘機のみで外に出られそうな様子はない。

 

「一体何を運んでいるんだ?夜逃げするわけでもないのに。」

 

「各砲座に弾薬とかを持って行っているんだよ。砲弾だって撃ち続ければなくなっちゃうからね。」

 

「こら、お前たち!そこで何をしている!?」

 

はっと後ろを振り向くと物資を運んで戻ってきた兵士数名がドラえもんたちを取り囲んでいた。

 

「あらら・・・見つかっちゃった。」

 

「お前たち長官が呼んだ地上人の仲間だな?許可なく勝手に動き回るなって・・・」

 

「おい、長官からの通信だ。ダイの格納スペースの受け入れ準備をしろだとよ。」

 

許可なく動き回っていた彼らに対して注意しようかと思った矢先、突然の命令で兵士たちは動きを止める。

 

「受け入れ?まだ戦線から離脱するという命令は受けていないぞ?」

 

「何かこっちに来るらしい。海水を注水してハッチを開けろ。そこの人間たちの処罰はその後だ。」

 

「チッ。」

 

彼らはとりあえずドラえもんたちを連れて格納庫への注水を始める。格納庫はたちまち海水で満たされ、しまっていたシャッターが開けられる。

 

「ったく、俺たちは待機勢で搭乗できないっていうのによぉ。どこの馬鹿だ?メカザウルスぶっ壊して戻ってきた奴は・・・・いっ!?」

 

シャッターから入ってきた機体を見て彼らは、顔色を変えて戦慄する。

 

格納庫に入ってきたのは早乙女研究所で修理しているはずのゲッター3だった。

 

「げっ、ゲッターロボだ!?ゲッターロボが入って来たぞ!!」

 

「長官は何を考えているんだ!俺たちを殺すつもりか!?」

 

「こんなことになるんだったら今回の任務に参加するんじゃなかった・・・・」

 

彼らの異常な反応にドラえもんたちは困惑し、どうしてそんな反応をするのか聞いてみる。

 

彼ら曰く、ゲッターロボは帝国の軍学校の教科書にも載るほどの恐ろしい存在でかつて地上侵攻作戦に投入された戦闘員の大半が戦死、当時の帝王であるゴールを殺害した上に帝国に大打撃を与えて壊滅的被害をもたらした『動く厄災』と言われているらしい。

 

実際、軍学校の教官を務める者の中には当時の作戦に参加していた人物がおり、命からがら逃げたことをこれでもかと教えてくれるそうだ。

 

海水が抜かれてゲットマシン形態に戻ると中から黒いゲッターたちことキラーナンバーズがコックピットから降りてくる。

 

「おい、届けに来てやったぞ。」

 

「どういうこと?」

 

「ワイリーがトカゲ野郎どもと接触するのは敷島博士も察していたようでな。コイツを送るように命令を受けた。」

 

エンカーは、ドラえもんの方に来ると手を出して催促してくる。

 

「えっ?なに?」

 

「でっかくなるライトを寄こせ。」

 

「でっかくなるライト?もしかして、ビッグライトのこと?」

 

「あのデカブツのオウムガイを倒すには旧ゲッターだけじゃ流石に厳しい。さっきレーダーでゲッタートカゲがこの間のゲッターGに連れて行かれたのも確認したしな。だが、俺たちが巨大化して共闘すればなんとかなる。」

 

「そ、そんなにうまくいくかな。」

 

「じゃ、じゃあよ。このゲッターには俺たちが乗ってもいいってことか?」

 

ジャイアンは、ゲットマシンに指を指しながら聞く。

 

「あぁ、俺たちが乗ってもあまり意味ないからな。」

 

「おぉ!」

 

「ジャイアン、ダメだって!この間だってドラえもんの道具を使って無理やり動かしたんだよ!?それに戦っている途中で効き目が切れたら・・・・」

 

「その心配はないぞ。敷島博士がお前たちでも操縦できるように微調整してくれたぞ。」

 

「「本当?」」

 

「サルでもタヌキでも簡単にできるって。」

 

「誰がタヌキだ!?僕はタヌキじゃないぞ!!」

 

『タヌキ』と言う単語が出てきたことでドラえもんは思わず怒鳴った。

 

「とにかく時間がない。俺が巨大化してゲッタートカゲを助けに行く。お前たちは、バラードとパンクと共に俺が戻ってくるまでの間距離を保ちつつ、あのオウムガイのなり損ないの目を引きつけろ。戻り次第、一斉にゲッタービームで潰す。」

 

エンカーは、ドラえもんからビックライトを受け取ると恐竜兵士たちにゲッターザウルスのゲッタービームカノン砲の予備を持ってくるように指示。

 

その間にドラえもんたちをゲットマシンに乗せて発進準備を進めさせる。コックピット部は修理される以前と比べてかなり簡略化されていたが全周囲モニターになったことで死角が最小限になり、操縦系統の一部がタッチパネル方式に変更されたことで誤作動のリスクが減らされたりなど最早魔改造レベルの改修が施されていた。

 

また、シートを磁気浮上させることで衝撃を抑えることでパイロットにかかる負担がなくなっているため、かつてのように殺人的な加速Gで身体がボロボロになる心配がなくなり、ドラえもんたちでも問題なく操作することができる。

 

格納庫に再び海水が満たされる。ジャイアンとスネ夫は、着せ替えカメラで作った即席のパイロットスーツに身を包んで機器の調整を行う。

 

『いいか。まず、俺とパンクが背後に回り込んで奴に不意打ちを仕掛ける。そして、注意を引いている間に発進。ゲッターチェンジをして三方位で応戦する。』

 

『一つ注意しておかなくちゃいけないのは合体のタイミングだ。加速Gは問題なくなっているが海中と空中でのマシンの感覚は異なる。同じ感覚で合体しようとして失敗すればゲットマシンが衝撃に耐えきれず、水圧でペチャンコになる危険がある。三人の呼吸を合わせて見極めるんだ。』

 

「お、おう!ジャイアン様に任せておきな!ドラえもん、スネ夫。頼むぜ!!」

 

「うん!」

 

「怖いなぁ・・・・失敗すれば水圧で押し潰されるって・・・」

 

「成功すればいいだけだよ!行くぜ!!」

 

ハッチが開く。

 

先に出たエンカーたちは、ビッグライトの光を自分たちに向けて照射して巨大化。

 

バラードが高速移動で先行し、エンカーはトマホークをパンクに手渡すとビームカノン砲の予備を持ってザウルスチームが連れて行かれた方へと飛んで行った。

 

メタルビーストは、突然自分の殻をドリルでぶち抜いたバラードの登場に驚きはするものの触手を伸ばして捕らえようと動き始める。

 

「パンク、コイツに傷口をもう一つ増やしてやれ。」

 

「よっしゃ、目にもの見せてやるぜ!」

 

パンクは、トマホークを思いっきり投げると肩部のミサイルを一回引っ込めてスクリュークラッシャーを展開して連続で放つ。

 

トマホークが額に突き刺さったインベーダーは、抜こうと新たに触手を伸ばすが鋸の刃で切り落とされた挙句、体の至る所にめり込む。

 

『キイッ!?』

 

「もう一発!」

 

キャタピラで急接近し、拳を殻に向かって勢いよくぶち込む。強固な外殻に罅が入り、もう一度充てると割れて中身が露わになる。無数の目玉がギョロギョロとしている身に向かって胸部のミサイルランチャーを発射する。

 

『キ、キャアアァアアア!!』

 

インベーダーが悲鳴を上げて怯んでいるのを確認するとバラードは後方で待機しているドラえもんたちに声をかける。

 

「今だ!ゲッター1にチェンジしてできた急所に向かってゲッタービームを撃て!!」

 

「「「うおぉおおお!!」」」

 

三人の乗ったゲットマシンが同時に発進する。まず、ジャイアンの乗るベアー号が後ろに下がり、スネ夫の乗るジャガー号へと合体する。

 

「うっ、結構きついぜ!レバーの重みが前よりも重い!」

 

「ドラえもん、頼んだよ!」

 

胴体へと変形すると今度はドラえもんの乗るイーグル号が前に出て合体しようと試みる。

 

「グ、グヌヌヌ!!」

 

水中での操縦に慣れていないこともあってドラえもんは顔を真っ赤にしながらレバーを引く。ゲッター1の頭部に変形して距離が徐々に縮まる。

 

『ギャアアア!!』

 

そこへインベーダーの触手が割り込む。触手はイーグル号を絡み取って引き込もうとする。

 

「うわっ!?」

 

「「ドラえもん!?」」

 

一瞬捕まったことで三人の間に絶望感が漂う。だが、ダメージを受けて怯んで動きが鈍っていることに気づくとジャイアンは気を取り直してスネ夫に叫んだ。

 

「スネ夫、このまま突っ込め!!」

 

「いきなり、何言ってんのジャイアンっ!?」

 

「今ならまだ間に合うかもしんねえ。この状態じゃ満足に戦えねえんだからやるだけやるぞ!!」

 

「もう、一番手前が僕なのに~!!ジャイアンの鬼!悪魔!!」

 

スネ夫は迫りくる触手に対して半泣きになりながらも突っ込んでいく。捕まりそうになりながらもゲッター1の胴体はなんとかイーグル号に近づき、合体することに成功する。

 

「ゲッタービーム、発射!!」

 

ドラえもんは、すかさず発射ボタンを押して傷口に向かってゲッタービームを放つ。ゲッタービームを直に浴びたことで中の組織が崩壊し、インベーダーはたまらんとばかりにゲッター1を手放すと距離を取る。

 

「危ないところだったな。」

 

「とりあえず、初の水中合体は成功と言ったところだな。」

 

三機のゲッターが並んで対峙する。一方のインベーダーは、咆哮を上げて仲間を招集・合体を行ってダメージを回復すると共により姿を大きく変え、全身を強固な外殻の鎧で覆った恐竜に近いものへと変貌した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ライガーに連行されたゲッターザウルスは事態を打開することができずに苦戦していた。

 

「グッ!?」

 

バイスは、ライガーに反撃を試みるが機動力の違いでダブルシュテルンを避けられ、カウンターを喰らってしまう。

 

「バイス、俺と交代だ!ザウルス2でなら何とか追いつけるはずだ。」

 

「いや、無理だガンリュー。コイツのスピードじゃ、分離した瞬間、再合体する前にバラバラに引き裂かれる。」

 

ガンリューの言葉に対し、彼は冷や汗をかきながら答える。目の前にいるライガーは、まるで弄ぶかのように動き回っていた。

 

『どうしたんだい?僕一人に傷一つ付けられないとは・・・それでもゲッターの名を持つ機体なのかな?』

 

「クソ!」

 

水中の砂を巻き上げて煙幕に仕立て上げようとしても背後に回られてまた一撃を喰らう。機体が損傷していく中、バイスは、ライガーに対する得体の知れない恐怖感が大きくなっていった。

 

(嘘だろ・・・いくらゲッターロボとはいえ、100年以上前のモデルだろ?それに相性が悪いとはいえ、ゲッターザウルスは最新のメカザウルスなんだぞ?それがまるで赤子のように扱われるなんて・・・・これがゲッターの恐ろしさだと言うのか?)

 

ゲッターロボのことに関しては軍学校の教官に耳に蛸ができるほど言われてきた。

 

帝国に大打撃を与えた恐るべきロボットとして。しかし、当時の恐竜帝国の技術と比べれば現在のメカザウルスは比べ物にならないぐらい高性能化していることと、地上がレプリロイド同士の争いで荒廃しているという情報も把握していたことから負けることはないと慢心していた。

 

だが、これは大きな間違いである。

 

目の前にいるゲッターライガーは、確かに見た目こそは当時と変わってこそいないがメカトピアの科学技術により大きく性能を引き延ばし、あの真ゲッターロボと互角以上の力を持っていた。

 

ちなみに搭乗しているのはスティンガーのみでもしもビアンコとコーウェンの三人乗りならばあっという間に海の藻屑と化していただろう。

 

『う~ん~、やっぱり僕一人じゃこのくらいが限度かな?モドキとはいえ、ここまで抵抗されると自分にムッと来てしまうよ。』

 

精神をすり減らされて疲弊したゲッターザウルスに向かってライガーは、右腕のドリルアームを展開して急接近する。

 

『僕もいつまでも遊ぶわけにはいかないからね。悪いけど君達にはここで消えてもらうよ。』

 

「!?」

 

迫ってくるライガーに対してゲッターザウルスは、シュテルンを構えて防御態勢を取ろうとするがチェーンアタックで弾き飛ばされ、無防備になる。

 

(し、死ぬっ!?)

 

あまりの恐怖にバイスは、死を直感して身動きが取れなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、どこからともなく弾丸が飛び、ライガーの片目を破壊した。

 

『なっ!?』

 

突然の出来事にライガーは、攻撃を中断してザウルスから離れて行く。

 

「・・・・え?」

 

バイスは、一体何が起きたのかと振り向くとそこにはリボルバーを構えたエンカーがマントを靡かせながら飛んで来ていた。

 

「よぉ、待たせたな。まだ、動けるか?」

 

「も、もう一機・・・・」

 

「おいおい、助けてやった恩人に怯えることはないだろう。」

 

彼は、予備のカノン砲を手渡すとリボルバーをしまい、ライガーの前に立ちはだかる。

 

『また、愚か者が一人来たか。余計なことを・・・』

 

「愚か者か。まあ、命令無視して動いたことは数えきれないほどやって来たな。だが、本当の愚か者はどっちだろうな?」

 

『ン?』

 

「さっきの動きを見る限り、乗っているのは一人だろう?その機体の戦闘は研究所で観させてもらっている。三人乗っていれば今の俺の弾も当たっていなかったはずだ。」

 

『ムウ・・・あの一瞬で見破るとは。でも、僕一人でも君たちの相手をするのは問題ないよ。それに君のおかげでゲッターに傷がついてしまった。少しお仕置きをしないとね。』

 

「面白い。掛かってきな。」

 

エンカーは、トマホークと短剣を持って臨戦態勢になる。ライガーもドリルの回転力を上げて応戦しようとするがその直後に通信が入る。

 

『うん?ビアンコ君からか。もしもし?』

 

『スティンガー、まだ愚か者共の相手をしているのか?そろそろ戻ってこい。』

 

『えっ?今取り込み中なのに・・・。』

 

『コーウェンの体調が戻った。地上各地に同胞たちを放って奴らの目を引かせているうちにメカトピアへ旅立つ。早く戻ってくるのだ。』

 

『むう・・・・これから楽しいことになりそうだったのに。でも、目の前にいる彼らは無視していいのかい?』

 

ビアンコの通信にスティンガーは、残念そうな顔をしながら質問した。

 

『所詮、奴らは見捨てられた敗北者だ。相手にする必要はない。』

 

『分かったよ。』

 

通信を終えるとライガーは、ライガーミサイルを発射する。エンカーは、短剣を投げて誘爆させるが同時にこれが囮だと言うことに気づく。

 

「逃げるつもりか!」

 

トマホークをしまい、リボルバーで離脱していくライガーに向かって連射するが高速離脱していく機体に当てるのは難しく逃げられてしまった。

 

「ちっ、取り逃がしたか。」

 

彼は、落とした短剣を拾うと硬直しているゲッターザウルスのところへと来る。

 

「・・・ハア・・・・ハア・・・・」

 

「おい。」

 

「イッ!?」

 

敵が去っても恐怖が拭いきれていないバイスにエンカーは、声をかける。

 

「随分、怯えているな。だが、まだ降りるのは早いぜ?」

 

そう言うと彼は、ゲッターザウルスを掴んで移動を始める。

 

「お、おれたちをどこへ連れて行くつもりだ!?」

 

「どこへだって?元の場所に決まっているだろう。仕事場だ。まさか、このままホイホイ逃げるつもりか?」

 

また、あの恐怖を味わうのかとバイスは、頭を掻きむしりながら歯軋りする。普段の彼とは思えない行動にガンリューもゴズロも戸惑う。

 

「おい、バイス。お前、大丈夫か?」

 

「無理ならチェンジして交代してもいいんだぞ?あれは俺でもビビりそうだからな。」

 

「・・・・嫌だ。」

 

「「えっ?」」

 

「嫌だ~!!俺は行きたくない!死ぬ、殺される。殺される~!!」

 

頭を抱えながら叫ぶバイスに二人は、何も言えなくなる。しかし、そんな彼に対してエンカーは無慈悲な一言を告げる。

 

「何を寝言を言っている?泣き叫んでいる暇があったらビームの一発でも援護しろ。死にたくなかったらな。」

 

「あが・・・あぁあ・・・・」




ゲッターザウルス2、3はデザインが自体は存在していますが本編では一切登場していないので性能は不明です(アニメ版アークの画集で確か載っていたはず)。



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