烏竜館
「てめえら、まだ生き残っていやがったのか。」
竜馬は、妻子を本堂の中へと誘導して対峙する。トカゲ人間とも言える恐竜兵士たちは首を捨てると早速とばかりに彼に向かって飛び掛かってきた。
「貴様に葬られた多くの同胞たちの恨み、ここで晴らせてくれる!!」
「仕掛けてきたのはてめーらトカゲ共だろうが!!」
「フグッ!?」
かぎ爪で斬りかかろうとする兵士に竜馬の拳がめり込む。更に背後に回った個体に対しても回し蹴りを喰らわせて壁に激突させた。
「グウゥウ・・・・流石は、あのゲッターロボのパイロット。全く衰えを感じない。」
「ウゥウ、だが貴様を葬らん以上我々も安心して地上侵略を再開することができん。何としてもここで殺す!!」
指を鳴らすと本堂の床を突き破って2、3メートルはありそうな中型恐竜が現れる。中型恐竜は、その鋭い歯が並んだ口を大きく開いて中にいた拓馬とりょうに襲い掛かる。
「親父~!!」
「しまった!?」
竜馬は、家族を助けようと振り向くがそれを待っていたとばかりに増援で現れた恐竜兵士たちの銃撃を左足に受けてしまう。
「ウッ!?」
「占めた!奴の片足を奪ったぞ!!」
「殺せ!恐竜帝国の未来のためには奴を八つ裂きにしろ!!」
出血する左足を庇いながらも彼は、向かってくる兵士たちに応戦する。りょうはせめて拓馬だけでも助けようと盾になる。
「拓馬っ!」
「母ちゃん!?」
最早これまでと彼女は目を閉じるが寸でのところで意識を取り戻したエックスが攻撃を受け止める。
「グ、グウウ・・・」
「兄ちゃん!」
「早く・・・・お子さんを連れて・・・妻と一緒に逃げてください!」
「あ、ありがとうございます。」
りょうは礼を言うと拓馬を抱え、マーティを担いだ四天王二人と共に裏口へと走る。避難したのを確認するとエックスは、サードアーマーを装着して中型恐竜に向けて昇竜拳を喰らわせる。
「昇竜拳!!」
床高く吹き飛ばされた中型恐竜は、そのまま外に放り出されて竜馬を襲っていた恐竜兵士たちの上に落ちる。
「「「グエッ!?」」」
「お前・・・」
「早く今のうちに!」
エックスは、彼の肩を取ると急いで裏口の方へと向かった。恐竜兵士たちは早く追いかけようと動くが中型恐竜が大きすぎて身動きが取れなかった。
「クソ!重くて動けん!」
「早く起きろ!どけてくれんと俺たちが動けん!!」
ドタバタしていると通信が入ってくる。回線を繋げると上司であるバジリスクからだった。
『お前たち、流竜馬を始末するのに一体どれだけ時間がかかっているんだ!』
「も、申し訳ございません。想定外の妨害で」
『もういい、そのボロ寺ごと吹き飛ばす。』
「ちょっ、待ってください将軍!?せめて俺たちが離脱するまで」
『元は貴様らが仕留め損ねたのが悪い。ここで逃げられれば神隼人と合流する危険性が跳ね上がる。ハチュウ人類のために共に死ね。』
「そんな!?」
「将軍、待ってください!俺たちはまだ」
彼らが撤退するまで待ってほしいと懇願しようとしたのも束の間、非常にもバジリスクの命令によって烏竜館への砲撃が開始された。元々脆かった道場は砲撃一発でたちまち吹き飛び、その残骸は勢いよく燃え上がった。
数十分後。
跡形もなくなった烏竜館跡地に小型のメカザウルスを引き連れた部隊が残骸をかき分けながら遺体を確認していた。
「現場からバジリスク将軍へ。周囲を調査しましたが流竜馬の死体が確認できません。」
『捜索範囲を広げろ。家族を連れて逃げているならそう遠くへは行っていないはずだ。奴の死体を確認するまで草の根を分けてでも探すんだ。』
「了解。捜索エリアを広げる。奴を見つけた場合は死体が残れば何をしても構わん。確実に始末しろ。」
「「はっ!」」
隊長格の指示を受けると兵士たちは小型メカザウルスに跨がって森の中へと入っていく。
「隊長、亡くなった同胞の遺体に関してはいかがいたしましょうか?」
「将軍のことだからな。いつでも回収できるよう一か所にまとめておけ。後、顔には布をかけておいてやれ。」
「わかりました。」
「私も捜索に加わる。さっさとこの仕事を終えて帝国に帰りたいものだ。」
彼は愚痴をこぼしながら森の捜索へと加わるのであった。
案の定、エックスたちは脱出に成功して森の中に隠れていた。
「・・・・大きい生命反応があちこちで動き回っている。それに・・・・」
サードアーマーのレーダー機能で周囲を探知しながら上空を見上げると大型の翼竜が数羽飛び回っていた。鷹とか鷲ではなく、翼竜が。小学生の時、白亜紀で冒険をした際に追われたのは鮮明に覚えているがこの時代ではすでに絶滅しているはずだ。彼が林の中に戻るとそこでは足の止血を行っている竜馬、顔色が悪いマーティを看病しているりょうたちが不安そうにしていた。
「どうなっているんだ・・・ここは日本のはずだ。あんな翼竜が現代まで生きているはずがない。あの恐竜といい、何が。何故、俺たちを・・・」
「・・・奴らの狙いは俺だ。」
応急手当てを終えた竜馬は、腕を組みながら険しい表情で答える。
「よりによって本当になっちまうとは。ヤクザぐらいならどうにでもなるだろうが恐竜帝国が来やがるとは。」
「恐竜帝国?」
聞いたことない勢力にエックスは、不思議そうに聞く。竜馬は、やっぱりとばかりに苦笑して答える。
「その様子だと隼人は何も言わなかったようだな。まっ、アイツらしいと言えばアイツらしいが。」
「それが今の状況と関係あるのか?」
「あぁ。10数年前、俺たちは地上を奪い返そうと顔を出してきた奴らを滅ぼした。」
彼から語られたのは以下の以下の通りだ。
かつて、恐竜帝国は支配者『ゴール』の指揮の元かつての故郷である地上を奪還するべき侵攻を開始した。
その動きに秘かに感づいた早乙女博士は、彼らに対抗するべく『ゲッターロボ』を開発。そのパイロットとして自分と隼人、そして、自分から志願して三人目となった巴武蔵が立ち向かった。
戦いは熾烈を極め、ある戦闘で竜馬は行方不明になった後に記憶喪失という形で保護された。パイロットが万全ではないということとある事情で先を急いでいたゴールはここぞとばかりにメカザウルス軍団を早乙女研究所に差し向ける。新型ゲッターロボ完成までの時間を稼ぐために武蔵が単身ゲッターロボに乗り込んでこれに応戦、自らの犠牲に自爆したことでこれを全滅させることに成功する。
竜馬の記憶の復活とゲッターロボGの登場。そして、第三勢力『百鬼帝国』の横槍によって帝王ゴールは死亡。残されたハチュウ人類も種族ゆえの冬眠期が迫りつつあったことでマグマ層の中へと撤退していった。
「それで奴らは貴方と神さんに復讐をしようと・・・」
「あぁ、俺もアイツも奴らの仲間を随分殺した。連中にとっちゃ俺は八つ裂きにしても足りねえだろうよ。」
竜馬は、応急手当てをした足を動かして問題がないと判断すると腕を鳴らす。
「さっきはボコボコにして悪かったな。だが、これで分かっただろう。ゲッターにかかわると碌なことにならねえって。すまねえが家のもんを連れて山を下りてくれ。その間、俺が時間を稼ぐ。」
その言葉に対してエックスは、首を横に振る。
「いや、それは無理ですよ。奴らは貴方々一家を皆殺しにすると言っていた。おそらく、ここで貴方を犠牲にして逃げ切ったとしても追跡を諦めない。かかわった俺たちも含めて。ここは協力して何とか切り抜けないと。」
バスターを展開すると彼は素早く背後に向かって撃つ。光弾はちょうど自分たちを発見した恐竜兵士を弾き飛ばす。
「ギッ!?い、いたゾゴッ!?」
叫ぼうとした瞬間、竜馬が素早く距離を詰めて回し蹴りを頭部に炸裂させる。兵士は勢いで吹き飛ばされ、乗っていた小型恐竜は声をあげながら逃げ出す。
「あっちか!」
「見つかったか。」
エックスは、寝ているマーティの鞄から銃を取り出して面々に渡す。
「迎撃は俺と竜馬さんでやります。皆さんは、自分の身を守ることを優先してください!」
間もなくして小型恐竜に乗った兵士たちが姿を現す。エックスがバスターをチャージしている間に竜馬は、前に出る。
『ギャアア!!』
「ムン!」
歯を剥き出しにしてきた小型恐竜に対して彼は両腕を挟むようにして頭部を叩き潰し、バランスが崩れたところで振り落とされた兵士に容赦なく膝蹴りをお見舞いした。
「クロスチャージショット!!」
チャージが完了したエックスは、両腕をクロスしてバスターを発射。拡散した光弾は、広範囲に渡って放たれ小型メカザウルスたちを撃ち抜いていく。態勢が崩れたのを確認すると一行は、山を下るべく一斉に走り始めた。
「走れ!いいか、全員離れるんじゃねえぞ!!」
かくして彼らの逃走劇が始まった。
早乙女研究所
エックスたちが恐竜帝国の襲撃を受けていた頃、隼人は休息する傍らVAVAに自分の昔話をしていた。
「先住生物とは、随分とぶっ飛んだものが出てきたもんだな。」
「奴らの地上への執念は並大抵のものではない。竜馬が死んだこと知ったとき、真っ先に恐竜帝国の手が回ったんじゃないかと俺は睨んでいた。パイロットで生きていることが分かっていたのはアイツ一人だったからな。始末すればゲッターロボを操縦できる人間が一人もいなくなる。」
「・・・だが、妙だな。邪魔者が消えたなら連中はその時点で大攻勢に出て人類が滅ぼされる。それが起こることなく、俺たちの時代まで続いている。どうなっているんだ?」
VAVAの疑問は尤もだった。
彼らの目的が地上への進出ならば、自分たちの時代の人類は愚かレプリロイドも存在していないはずだ。
「飽くまでも俺の推測だが当時の恐竜帝国は一枚岩ではなかったのかもしれん。帝王ゴールが死んだことでトップを務められる存在がいたかどうかは不明だ。最悪派閥同士の争いでそれどころではなかった可能性もある。」
「じゃあ、その竜馬って野郎を殺したのも後釜になるための判断材料の一つに過ぎなかったってことか?」
「多分な。」
その直後、研究所が大きく揺れ始めた。突然の揺れに対して二人は驚きつつも体勢を低くして状況を把握する。
「今度は何が起こった!?」
「地震ではない!まさか・・・」
隼人は急いで真ゲッターのところへと向かう。研究所の中央部では真ゲッターがどういうわけか発進シークエンスへと入っていた。
「なんで勝手に動いていやがんだ!?あの幽霊爺の仕業か!?」
「分からん。しかし、自ら動き出したということは・・・・エックスたちの身に何か起こったのかもしれん。」
自分たちの立っていた足場も導くかのように動き出し、真ゲッターのコックピットへと接続される。
「これは・・・・」
『隼人、何をしている!早く乗れ!!』
「!?」
下から聞こえてきた声に隼人は、思わず目をやる。そこには早乙女博士を始めとする整備士と思われるスタッフ複数人、更に黄色のマントに安全ヘルメットを被った男と野球のキャッチャーのような恰好をした男が見上げていた。
「早乙女博士、武蔵、弁慶!!」
『竜馬のことを頼んだぞ!』
『行け、隼人!任せたぜ!』
コックピットに二人が入ると研究所の天井が開く。床が徐々に上がっていき。真ゲッターは翼を広げて今にも発進しようとしていた。
「おい、何とか止められねえのか?」
「自動操縦が解除できない。正直言って、これから何が起こるのか俺にも分からん。」
隼人たちの意思を無視して機体は、上空へと飛び立つ。そして、横に行ったかと思えば急に旋回するなど不規則な動きを始める。
「・・・コイツ、何がしたいんだ?」
「いや、この飛び方・・・まさか、UFO?」
一見デタラメに見えるがその法則は所謂未確認飛行物体『UFO』を思わせるものだった。しばらく飛び回り続けた真ゲッターは、一瞬止まったかと思いきや今度は体を発光させ始める。
「今度は光始めて何をするつもりだ・・・・」
VAVAが頭を押さえている中、隼人はモニターパネルを見る。そこには自動で目的地がセットされ、今そこへ向かうための溜めに入った。
「東南東352.4キロ・・・どうやら今までの動きは目的地を探すためだったようだ。これからが本番だぞ。」
「もっとやばいのが来るってか?」
溜めを終えると真ゲッターは光速を超える勢いで飛行、浅間山上空から姿を消した。
空中要塞型メカザウルス ブリッジ
「まだか?まだ、流竜馬を始末できんのか!?」
上空の雲の中に潜伏している要塞型メカザウルスの中でバジリスク将軍は、いつまでも報告がないことに苛立っていた。
「第一部隊、第二部隊の連絡が途絶えました!」
「小型メカザウルスの反応が次々ロスト!」
「なぜだ!?何故、たかが数人の人間相手に30人近くの兵士がやられるんだ!?」
彼は、席に着きながら歯軋りを始める。
彼がここまで焦っているのには訳がある。
それは数週間前、恐竜帝国内での出来事が発端で現帝王であるジャテーゴが後継者を指名したことだ。
ジャテーゴは、先代皇帝であるゴールの実姉でゴール亡き後に混乱していた帝国を立て直し、当時後継者候補であるゴール3世の教育を新たな政策を進める傍ら行っていた。バジリスクは、帝王一族の遠縁で野心家ではあったものの直系ならとそこまで気にしていなかった。
ところが10数年前に事態が一変する。
マグマ層に突如多量のゲッター線が発生。
恐竜帝国中枢を始めとするいくつかのマシーンランドに直撃する。これによって幼いゴール3世を始めとするハチュウ人類の多くが死滅、ジャテーゴと彼女の護衛に付いていたバット将軍は寸前に脱出したものの多量のゲッター線を浴びたことで後遺症に悩まされる。
ゴールの直系が死亡したことにより後継者問題が再び浮上し、バジリスク本人にとっては思わぬチャンスが回ってきたと内心ほくそ笑んでいた。
ジャテーゴは独身であり、子供がいなかった。更に軍事で離れていた自分を除いて帝王一族がまとめていなくなったことで邪魔立てする者はいない。つまり、ジャテーゴが後遺症で衰弱することになれば次の帝王へと指名されるはずだと考えていた。
しかし、その後の政策で違和感を覚え始める。
まず最初に始まったのがこれまで奴隷同然と差別していた『地竜一族』への待遇の改善。そして、ゴールの時代に実験材料として地上で捕らえた人間たちへの対応も変わった。ゴールでさえも嫌悪していた地竜一族の待遇の変化、サルと見下していた人間たちを国民として受け入れたことに不信感を拭えなかった。現在に至ってはハチュウ人類と人間のカップルが認められるようになり、その間にハーフの子供が生まれている。
そして、数週間前。
ジャテーゴは皇室に部下たちを集め、次期後継者を伝える。
後継者に選ばれたのはハーフの少年だった。
その少年には見覚えがあり、生前ゴールが選んで実験で交配した人間の女性の子供であった。地上から撤退する際に他に捕らえた人間たち共々処刑にするはずだったが指揮をしていた者が情を持ってしまったことで生かされていたのだ。
『今宵より、カムイを私の後継者とする。恐竜帝国は今も情勢が不安定、乗り切るためにはこれまでの考えを改めなければならん。また、軍のキャプテンに地竜一族のシック、ゼオラを。バジリスク将軍の副官としてキャプテン・ザンキを副将軍へと昇格させる。不満であろうが道を誤ればハチュウ人類絶滅へと繋がる。すまぬが今後も私と共に帝国に尽くしてほしい。』
多くの臣下が事情を察して認める中、バジリスクにとっては溜まったものではなかった。
自分ではなく、あの人間のハーフを選ぶなど。更にお目付け役とばかりに先任のバット将軍の甥であるキャプテン・ザンキを副官として送ってくる始末だ。
このままではいずれあの少年が帝王となる。そうなる前に何とかしなくてはならない。
そこで考えたのが先代の仇であるゲッターロボとそのパイロットの存在だ。
帝国内ではいまだに彼らに対する憎悪が強い。ここでパイロットを抹殺した上にゲッターを破壊すれば、地上に対抗できる戦力はほぼ存在しない。地上への再侵攻の起爆剤となり、その功績をジャテーゴに認めてもらうことで次期帝王の座に就くチャンスになり得る。
そう考えた彼は、軍部のトップであることを利用してザンキに謀反の疑いという濡れ衣を着せて投獄させる。
そして、地上への調査という名目で出撃許可を取り、書類を偽装して戦闘用メカザウルスを複数調達。
計画を完璧なものにするべく事前に地上へ偵察を送り込んで流竜馬たちゲッターパイロットの行方を調べさせた。
運のいいことに神隼人は行方不明でプロフェッサー・ランドウの世界征服の影響で地上は手薄になっていた。ゲッターロボ號も修理中でうまくいけば日本を制圧して献上することができる。
尤も彼の計画は、隼人の出現と真ゲッターの再起動。竜馬暗殺の失敗で大きく狂わされてしまうことになったが。
現在、彼はエックスたちを抹殺するべく次の手を打つことにした。
「・・・メカザウルスを出せ。」
「えっ?しかし、出撃させてしまえば本国に知られる危険性があります。」
「流竜馬をここで葬らない以上、地上侵攻が再開される目途がまた遠くなる。ゲッターロボも目障りだしな。」
「ですが・・・・」
オペレーターが言いかけた瞬間、バジリスク将軍は腰につけていた拳銃を取り出して発砲する。
「ガッ!?」
彼は、その場に倒れてこと切れる。突然の出来事にブリッジは殺伐とした空気に包まれた。
「まだ文句を言う奴はいるか?ここでおめおめ帰れば俺たちは逆賊だ!!生きて帰りたければ命令通りに動け!!それでも嫌ならコイツと同じようになるが・・・・いいのか?」
「・・・しょ、将軍に従います。」
兵士たちは、上官に従う他に選択肢がなかった。
指令が伝わると要塞口部が開き、中から三体のメカザウルスが降下していった。
「メカザウルス・バリ、バル、バズを降下させました。」
「いいか、連中を一匹たりとも残すな。流竜馬に関しては首だけでも残っていればいい!それをジャテーゴ様に献上すれば弟の仇が取れたと満足されるであろう。」
地上では兵士たちが竜馬たちを抹殺しようと必死になっていた。
「メカザウルスが降下してきたぞ!」
「まずい、バジリスク将軍は俺たちごと始末するつもりだ。」
「急げ!奴を意地でも仕留めるんだ!!」
彼らは、搭乗している小型メカザウルスの銃器を使ってエックスたちを崖へと追いやっていく。
「しまった。これ以上は逃げられん。」
エックスと竜馬は、家族を守るように前に出て臨戦態勢に入る。対する恐竜兵士たちもメカザウルスの攻撃が開始される前に始末しようと一気に押し寄せてくる。
「こちら、第3部隊。流竜馬とその仲間を追い込みました!これより殲滅に移るのでメカザウルスの攻撃中止を・・・」
隊長格が巻き込まれるのを危惧して攻撃中止を要請しようとした瞬間、視界に突如巨大な物体が現れる。その頭部に鬼を思わせる二本の角を持ったロボットは、自分たちに向かって腕を動かした。
「「ぐわぁあぁ!?」」
「げ、ゲッターロボだ!」
迎撃することもなく彼らは上空へと吹き飛ばされ、あるものは地面に叩きつけられ、あるものは拳に押しつぶされていき、小型メカザウルス部隊はあっという間に全滅してしまった。
「神さん、俺たちを巻き込むつもりですか!?」
ただ、攻撃はエックスたちにもあたりそうになったので彼は思わず叫んだ。
『分かっている。だが、パワーが想像以上に強すぎて制御が難しいんだ!!』
そこへ巨大な丸鋸が飛んでくる。真ゲッターは、腕のゲッターカッターで弾くが振り向くとそこには頭部から回転鋸を飛ばすメカザウルス・バズが向かってきていた。
『グワァアア!!』
『もう新手か・・・・うおっ!』
更に背後から蹴りを受けてバランスを崩す。上空には虫とトカゲを組み合わせたような容姿のメカザウルス・バリ、蛇のような長い胴を持つメカザウルス・バルが飛行していた。
『ガァアア!!』
バルは、ギロチンのような斧を取り出して真ゲッターに切りかかった。
『くっ!』
隼人は、咄嗟にトマホークを展開して受け止めようとする。
『ギッ!?』
しかし、トマホークは受け止めるどころか斧を破壊してバルを一刀両断してしまった。遅れて襲ってきたバズと取っ組み合いになると背後からバリが飛び掛かり、首元に噛みつく。
『ガガガ・・・・グワッ!?』
今にも食いちぎろうとするバリの体を何かが貫いた。よく見ると背中からドリルが生え、更に真ゲッター2の上半身が姿を現した。
『ガ、ガ・・・・』
バリは、ジャンプしてミサイルで攻撃しようと跳ねるが真ゲッター2?はドリルミサイルを飛ばして頭部を粉砕する。頭部を失ったバリはそのまま空中で爆散した。
「背中から別の形態の姿が・・・・」
「・・・・」
驚くエックスに対し、竜馬は険しい表情でその姿を見る。唯一残ったバズは、腹のついている鋸で真ゲッターを切断しようと力を加える。それに対して隼人は一旦後ろに下がってバランスを崩させ、前かがみになっている隙を見計らってゲッターカッターで両腕を切り飛ばした。
『ギシャアァッ!?』
『ゲッター、ビーム!!』
頭部から放たれたビームを受けてバズは、ドロドロに溶けていく。凄まじい戦闘能力の前にエックスは、言葉を失った。
「こんな短時間で敵を殲滅するなんて・・・すごいロボットだ。」
「・・・何故だ隼人。」
「えっ?」
竜馬は、助けてもらったにもかかわらず表情を曇らせたまま真ゲッターの前に来る。
「何故ゲッターを動かしたぁ!?隼人!貴様、地球を滅ぼすつもりかぁ~~~!!」
何か「推しの子」とゲッターの組み合わせがすごいって聞くけど・・・これでワンチャン新作出ないかな(実写があるけど)