ドラえもん のび太の転生ロックマンX   作:赤バンブル

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サブタイトルが浮かばなかった。


新ゲッターロボ登場

それぞれの思いを秘めたまま更に5日が過ぎ、早乙女研究所ではついに新型ゲッターロボの開発が完了した。

 

ハンターベースから戻ってきたエックスは、依然と浮かない顔をしながら完成したゲッターロボを前に見上げる。

 

「遂に完成したのか。」

 

姿こそ、旧型であるゲッター1に似ているものの体の各所に後継機であるG、真ゲッターの意匠が盛り込まれているのが見てわかる。

 

彼が見ているとライト博士が隼人、敷島博士と共に近づいてきた。

 

「エックス、踏ん切りはついたのか?」

 

隼人は、今だに情緒不安定に見えるエックスに気休めとばかりに声をかけた。

 

「・・・まだ、納得できたわけじゃありません。けど、コイツに乗らなければ俺たちは戦い抜けない。だから・・・やるしかないんだ。」

 

「エックス・・・・」

 

「キヒッヒッヒッ、いいのういいのう~!あんまりヘタレじゃデータどころかテストにならんからな~!じゃあ、早速新ゲッターの起動テストを始めようかのう。ウヒヒヒヒッ。」

 

コックピットに乗り込む前にライト博士は、エックスに新型のアーマーを手渡す。

 

「博士、このアーマーは?」

 

「今回の新型ゲッターのパワーは未知数じゃ。いくらお前でも体に相当な負担がかかる。身を守るためにはそれに見合ったテスト用のアーマーが必要と考えて用意しておいた。」

 

「ありがとうございます。」

 

エックスは、早速アーマーを装着してみる。見た目こそ普段のアーマーと変化がないものの動き易さを考慮してか腰部分のパーツはなく、フットパーツは普段よりもスラっとしていた。

 

「なんかいつもよりも軽くなってますね。」

 

「飽くまでもパイロットスーツとしての役割だからな。だが、コイツはデータ収集用に調整してある。万が一倒れてもデータを取ることはできる。要は保険ってところだ。」

 

隼人が説明を聞き終えた後、彼はゲッター1の操縦席へと乗り込む。中に乗り込むとコックピットは完全に最新型へと変更されており、ハッチが閉まると突然液体が注ぎ込まれてあっという間に満たされる。

 

「この液体は?」

 

『コックピット内のゲッター線の影響を和らげるための特殊培養液だ。衝撃も和らげてくれる。』

 

「なるほど。」

 

『こっちの計器では正常だ。いつでもいいぞ。』

 

「・・・了解。」

 

機器を操作すると360度パネルへと切り替わり周りが背景へと変化する。

 

<新ゲッター、発信準備。>

 

<エネルギー供給ケーブル排除。>

 

<上部ハッチ展開。>

 

天井が開き、格納庫に直射日光が当たる。新ゲッターは、カメラアイを光らせると同時にウィングを展開する。

 

「新ゲッター。エックス、行きます!」

 

右足のペダルを勢いよく踏むと新ゲッターは勢いよく飛びあがり、光となって研究所上空の雲の中へと姿を消す。コックピットの中でも強い衝撃こそあるが培養液が緩衝材の役割を果たしていることもあってそこまで苦しくはなかった。

 

気が付けば大気圏を突破し、新ゲッターは宇宙から地球を眺められる高度にまで上昇していた。

 

「すごい速さだ。真ゲッターの時よりも速いんじゃないか?」

 

『到達できたようだな。一人の状態でこれとは驚いたものだ。よし、次は最高速度を計りたい。地球を一周するつもりで思いっきり飛ばしてみろ!』

 

「了解。」

 

エックスは、そのままの勢いで地球を周回し始める。スピードは依然として加速しており、地上から見ると高速で飛び去る流星に見えていた。

 

(・・・もう光速に近いぐらいのスピードになっている。それにも拘らず体にかかるGがほとんど感じられない。新型だからなのか?)

 

考えている間にも新ゲッターは更に加速を続ける。

 

 

 

 

 

「新ゲッター、尚も加速。」

 

「想定の倍の速度へと到達。」

 

「エックスの状態は?」

 

「安定しています。培養液の緩衝機能が無事に働いているみたいです。」

 

「そうか。」

 

研究所でデータを取っている間に新ゲッターは地球の周回を終えて大気圏に再突入を開始。成層圏まで戻ると待機していたのか真ゲッターが腕を組んで待ち構えていた。

 

『よう、思っていたより早く帰って来たな。』

 

「竜馬さん。」

 

パイロットが竜馬一人なのが分かると次のテストが何なのか察したのか、エックスはゲッタートマホークを展開して構える。

 

『次は真ゲッターとの模擬戦だ。模擬戦とは言うが実戦だと思って本気でやり合わんと一瞬で墜とされるぞ。』

 

「言われなくても分かってますよ。」

 

過去でボコボコにされたこともあって彼は、素早く接近してトマホークを振り下ろす。

 

『この間の恐竜兵士よりも速いじゃねえか。』

 

対する竜馬は武装を展開せず紙一重に攻撃を交わし、腕部のゲッターレザーでカウンターを仕掛けた。エックスも同じ装備で防御をするが動きが止まった隙に突きで下層へと落下していく。

 

「グッ!」

 

『こんなのでやられちゃ元も子もないぜ!せめて弁慶ぐらいタフじゃねえとな。』

 

彼は、トマホークを展開。ランサーへと変形させて向かって行く。新ゲッターは再度トマホークを取り出そうと肩に手を伸ばすが間に合わないと判断し、右腕を前に突き出した。

 

『肉を切らせて骨を断つ作戦か?うん!?』

 

その瞬間、新ゲッターの右手が収納されて銃口へと変形し、黄緑色の光弾が発射される。

 

『うおっ!?』

 

竜馬は、すぐに光弾を回避するが新ゲッターのバスターは連続で放たれる。

 

『なるほどな。隼人の奴、態々武装まで合わせてつけてやったのか。だとすれば、俺も本気で相手をしねえとな。』

 

真ゲッターは、一旦距離を取るとランサーをトマホークに戻して高速で回転させることで反射板を形成。光弾を弾きながら接近していく。

 

『腕の一本でも切り落とすぐらいで行くぜ!!』

 

ある程度の距離に詰めると彼は、一瞬加速して新ゲッターの側面に回り込んでトマホークを振り下ろす。

 

 

 

ガキン

 

だが、空いていると思った左手から伸びる氷の盾で刃が防がれてしまった。

 

『氷!?』

 

「ストームトルネード!」

 

新ゲッターの右腕から放たれた竜巻に真ゲッターは、遥か後方へ通し飛ばされていく。

 

『痛っ、舐めるな!』

 

竜馬は、竜巻から脱出すると一気に距離を詰めて新ゲッターの腹部に蹴りをお見舞いする。

 

「グッ!」

 

エックスは、凄まじい衝撃に見舞われながらもストライクチェーンを真ゲッターの腕に絡ませて吹き飛ぶのを未然に防ぐ。しかし、真ゲッターはこれを利用して新ゲッターを引き寄せて左拳でストレートを連続で繰り出してきた。

 

『色んな飛び道具使ってきて驚きはしたがこれだけ接近しちゃこっちのもんだ!』

 

更に殴り飛ばして引き戻そうとチェーンを引っ張るがエックスは直前で切除し、脱出する。

 

「『ゲッタービーム!!』」

 

 

双方装甲をスライドさせてビームをぶつけ合う。威力はほぼ互角で相殺されると二機は地上へと落下して行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゲッター両機ともに地上へ落下!」

 

「竜馬の方は?」

 

「態勢を立て直してうまく着地しています。」

 

「エックスは?」

 

「そのまま地上に激突。現在、沈黙しています。」

 

「コックピットへの衝撃は?」

 

「培養液の緩衝でほとんどありません。今起き上がりました。」

 

「・・・そのまま継続させろ。」

 

隼人は、新ゲッターから送られてくるデータに目を通しながら二機の戦闘を観察する。

 

今回の起動テストには、機体の性能を計る以外にも目的があった。

 

一つはエックスと新ゲッターの適合率の測定。

 

これは、ドラゴンとの交戦時に起こした同化現象で意識が危うく消失しかけたことで彼とゲッター線の相性が異常に高いことが明かになっている。新ゲッターの炉心は、この時搭乗していた真ゲッターのものを移植しているため同じ事故が起こる危険性が十分あった。そこで隼人は今回の戦闘で得たデータを基にエックスの適合率を把握し、暴走する前に強制停止できるよういくつかのリミッターを取り付けることを計画していた。

 

もう一つは今後搭乗する予定のマーティへの安全対策の模索。

 

一部にしか知らせていないが彼女の体は既に妊娠の初期段階へと進んでおり、今後母子ともにこの事態を切り抜けるためにはゲッター特有のパイロット殺しレベルの負担をどうにかしなくてはならない。パイロットスーツで対策しようにも限界があり、最悪戦闘中に流産するというリスクを抱えては乗せる以前の問題だ。

 

ライト博士とワイリーの三人で話し合った結果、スーツと同時並行でコックピット内に緩衝材となる液体を満たすことで衝撃を最小限に和らげて、残りをパイロットスーツで抑えると言う案に落ち着く。培養液には微量のゲッター線が混ざっており、もし胎内の子供がゲッターの加護を受けているのなら母体であるマーティへの負担を大きく軽減してくれる可能性がある。また、スーツの方も今回のエックスと彼女のデータをかけ合わせて計算し、特殊な軟質素材で腹部がある程度張ってきても分かりづらいように製作する予定だ。

 

尤もバレたり、彼女をこれ以上乗せられないと判断した場合は別だが。

 

 

 

地上に落下した二機の戦闘は、エックスの新ゲッターがバスターを駆使して奮戦したものの経験が勝る竜馬の接近を許して敗北と言う形で終わった。

 

力尽きた新ゲッターを担いで研究所へ戻る傍ら、竜馬は内心奮闘したエックスに感心していた。

 

(隼人が相手をしてやれといったときは正気かと思っちまったがコイツは中々筋があるな。お互い一人だったからどうにかなったが三人で来られたら分かったもんじゃないぜ。ある意味ゲッターに選ばれたのは本当のことかもしれねえな。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究所へ帰還すると新ゲッターは、格納庫へと戻されてエックスがコックピットから降りてきた。

 

「ご苦労だったな、エックス。体に何か問題は起こらなかったかい?」

 

ライト博士は、出迎えると彼に不具合がないかどうかを確認する。

 

「問題ありません。ただ、あの緩衝材になっている培養液の注水に時間がかかるんじゃないですか?内部で破損したら液漏れ起こしそうだし。」

 

緩衝材としては優秀だが液体である以上、コックピット内でトラブルが発生した場合漏水して機能が果たせなくなる危険性を指摘する。

 

「その心配はいらん。元々今回のテストはこの培養液の性能テストも兼ねていたからな。次回以降はジャガーを除いて使う予定はない。精製するのも時間がかかるからな。」

 

「なんでジャガー号だけに?」

 

「本来乗せる予定のゼロが行方不明だからだ。その代わりに志願してくれたマーティを乗せるための策の一つとして試した。」

 

隼人の説明に納得する一方で最愛の人を乗せることにエックスの表情が曇る。

 

「・・・・彼女を乗せるんですか?」

 

「代わりが今のところ見つからないからな。メカトピア星に行くまでに時間もあまり残されていない。移動中も適性検査を行うがこれまで何度も乗った経験のあるマーティ以上の人材はいないだろう。」

 

「・・・・」

 

「浮かない顔だな。だが、他に方法がない。こちら側で彼女に負担がかからないように最善は尽くす。後はお前の行動次第だ。守るんだろ?」

 

「はい。」

 

不安そうな顔を浮かべるエックスに対して彼は部屋で休むように言い渡し、その場から下がらせる。

 

「・・・・神君、わしは正直このままエックスに黙っていられる自信がない。彼女は今身重の身なんだ。万が一のことがあれば・・・」

 

「ですが、これはマーティ本人の意志でもあります。無碍にはできないでしょう。それに中の胎児に問題が起ころうものなら即ゲッターから降ろす予定です。心配には及びませんよ。」

 

「だと言いのだが・・・・」

 

「さっ、彼のおかげでデータは取れた。後は、これと彼女と比較しながら今後のことを想定して専用スーツを作らねば。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エックスは、自分に割り当てられた部屋に戻る前にマーティのいる部屋へと訪れた。

 

「え、エックス!?ど、どうしたのよ!?そんな顔して!!」

 

彼女は、突然訪問してきた夫に驚いて読んでいた本を慌ててしまった。

 

「・・・今日は大丈夫なのかい?」

 

「え、えぇ。ここ最近は大分落ち着いているわ。まあ、完璧ってわけじゃないけど。」

 

「・・・」

 

「エックス?」

 

「いや・・・・こうして君と二人っきりで話のは随分久しぶりだなって思って。」

 

「そりゃあ、アタシが寝込んでいたんだもの。無理もないんじゃない。」

 

「・・・」

 

今までと比べ物にならないくらい暗い顔をするエックスにマーティは、戸惑いつつも声をかける。

 

「今日はもう休みなの?アタシもしばらくすることないのよ。せっかくだし、何か暇つぶしにでも出かける?二人でどこかへ・・・・」

 

「神さんから聞いたよ。君がまたゲッターに乗るって。」

 

彼の一言でまた空気が一段と重くなる。

 

「ま、まあね。仕方ないのよ。ゼロは連れて行かれちゃったし、他に乗れそうな人も見つけられそうにないもの。」

 

「・・・・」

 

「だけど、無理はしないつもりよ!?この間みたいな目に遭いたくないし!あんな訳の分からない・・・」

 

「君は怖くないのか?」

 

「えっ?」

 

エックスは、椅子に腰を掛けながら自分の両手を見て言う。自分で抑えようとしているもののその手は一目で分かるほど小刻みに震えていた。

 

「俺・・・・今までどんなことがあっても自分だけは完全に見失わないと思ってたんだ。みんながいてくれたから見失う前に戻ることができて。でも、ゲッターに乗るときは違う。あれに乗って次に戻ってきたとき・・・本当に戻ってきたのは今までの自分なのか、それとも似て非なる別の自分なのか・・・分からなくなりそうなんだ。」

 

「エックス・・・・」

 

マーティは、ベッドから立ち上がって傍に来ると彼が泣いていることに気づく。

 

「声に出すだけでも恐ろしい・・・・乗るたびに自分じゃなくなるみたいで・・・・今度・・・ドラゴンと戦った時のようになったらみんな忘れてしまうんじゃないかって!!怖いんだ!君のことも!ドラえもんのことも!!みんなのことも全て!自分のことさえも・・・消されてしまいそうで・・・・うぅ・・・」

 

「・・・・」

 

彼女は、強く抱きしめると頭を撫でながらやさしく声をかける。

 

「大丈夫よ、アンタが忘れたってアタシが覚えているんだもん。記憶がなくなって何もかも忘れたとしても思い出をまた一から作ればいいじゃない。」

 

「ぐうう・・・ごめん・・・・分かっているのに・・・こんな・・・情けないことを・・・・」

 

「今更でしょ。怖いものは怖いんだし、泣きたくなる時は泣けばいいのよ。そうすれば、少しは気持ちが楽になるわよ。心配させてるアタシが言うのも変だけどさ。」

 

「うぅう・・・・」

 

エックスは、マーティの胸の中でしばらくの間泣き続けた。

 

これからの戦いへの不安。

 

ゲッターと言う巨大な存在へ呑み込まれてしまうかもしれない恐怖。

 

大切なものを失ってしまうかもしれない恐れを吐き出しながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分以上も泣き続けて流石に落ち着いたのか、彼は目を赤くしながら恥ずかしそうに彼女から離れた。

 

「ちょっとはマシになった?」

 

「あぁ、恥ずかしいところを見せたね。」

 

「別に。そもそも最近のエックスは詰めすぎてたから寧ろ心配だったわよ。」

 

「そんなにか?」

 

「大有りよ。・・・・けど、アタシのことを大事に想ってくれていたのは嬉しかった。ありがとね。」

 

「いや、そう言われるとなんか・・・けど、無理だけはしないでくれ。」

 

「それはお互い様でしょ?無茶しないでちょうだいよね。」

 

「ははは・・・・善処するよ。」

 

久しぶりに明るい会話になったような気がした。

 

エックスは部屋を後にしようとする直前、ふと振り向く。

 

「あの・・・・マーティ・・・こんなこと聞くのは変だと思うんだけど」

 

「ん?何?」

 

「その・・・・太った?」

 

「はっ?」

 

彼の口から出た言葉にマーティは、キョトンとした顔になる。

 

「言いづらいんだけど君に抱きしめられたときなんか体がふっくらしたというか、胸が一回り二回り大きく感じたというか・・・ライト博士にお願いして体いじってもらったりした?」

 

「いやいやいやいや!!それは勘違いなんじゃないの!?確かにお爺さんに体調悪かったからメンテナンスはしてもらったけど盛るようなことするわけないでしょ!?」

 

「そ、そうかな?体調がすぐれていないのは分かるけどそんなダボダボなTシャツ来てたもんだから・・・」

 

「こんな時まで普段の恰好じゃまずいでしょ!ふう・・・また、体調悪くなるとまずいから休むわ。エックスもほどほどにね。」

 

「うん、付き合ってくれてありがとう。」

 

そういうとエックスは、部屋から出て行った。

 

足音が遠くなったのを感じるとマーティは、深くため息をして恐る恐るベッド脇に置いてある籠の中に手を突っ込む。

 

しばらく手探りすると中からいつも身に纏っているビキニアーマーのブラが出てきたが紐が途中で千切れている。手に取ると早速Tシャツの中から手探りで身に付けて少しの間黙ったのちにそっと籠の中へと戻した。

 

「・・・・やっぱり気のせいじゃない。サイズが合わなくなっている。」

 

彼女は、冷や汗を掻きながら隠していた本を取り出して読み始める。実は今まで着れたブラがここ数日で突然窮屈になり、無理やりつけようとしたら壊れてしまったのだ。

 

「えっと、『妊娠するとお腹よりも先にバストの方が大きくなります。マタニティー用のブラジャーを買いましょう。普段身に付けているものよりも大きめのがおすすめです。』・・・・はあ、原因はこれね。義姉さんに頼んでお爺さんに作ってもらおうかしら。」

 

原因がわかるや否や、一瞬安堵するが同時にある問題に気付く。

 

「あれ?でも、これってつまり今後もお腹と合わせてまだまだ大きくなるってことよね?今ですらエックスに疑われたのにこれ以上大きくなったら・・・・どうしよう。」

 

マーティは、思わずシーツを被りながら縮こまる。

 

妊娠を甘く見過ぎていた。

 

このままではバレてしまうのも時間の問題。

 

何とか目立つ前にすべてを終わらないだろうか?

 

さっきの件でエックスの方は少し落ち着いたみたいだがそれとこれは別。

 

とにかく次ロールが部屋に来たときに相談しようと決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太平洋上空

 

早乙女研究所でひと段落ついている頃、太平洋上空を高速で飛行しているものがいた。

 

「最高速度マッハ3・・・・まだいけるはずだ。」

 

ネロが操縦桿を押すとマジンガーZは、応じる様に更に上空へと駆けていく。

 

「不思議な気分だ。この姿になってから初めての操縦なのにすごく懐かしく感じる。この空を何度も空飛ぶ機械獣を・・・・機械獣?俺は大型兵器をいつ機械獣だって言ったんだ?くう・・・・まだ記憶が錯乱しているのか。」

 

頭を押さえながら飛び続けていくと限界なのか飛行ユニットのブースターが火が消え、ゆっくりと落下を始める。降下していきながら彼は、濁流の如く脳裏に流れて混んでくる記憶の断片に困惑しながらも僅かに見えるマジンガーZの姿を見るやすぐに目を見開いて操縦桿を握りなおした。

 

「そうだ、お前の力はこんなものじゃないはずだマジンガーZ!お前は悪魔にも神にもなれる!!この大空も宇宙も飛んでいける!!そのためのジェットスクランダーだぁ!!」

 

ペダルを踏みなおすとジェットスクランダーは息を吹き返したように火を吹き、再び上昇していく。

 

暗い宇宙空間にまで到達するとマジンガーZは、後ろへ振り向く。

 

そこには青い美しい地球がそこにあった。

 

「超えた・・・・何も覚えていないがコイツはどこまでも強くなる。ビアンコにも負けないこれならリルルを・・・!?」

 

突然の頭痛にネロは、一旦目を閉じる。

 

再度目を見開くとそこには無数の敵が迫っており、後方には遥かに巨大な物もいた。

 

「いつの間に・・・いや、大したことない何度も、何度も何度も跡形もなく蹴散らしてやったマジンガーの敵じゃない。」

 

豹変した彼に呼応するかのようにマジンガーZも禍々しい容姿へと変化し、構えを取ると胸の放熱板を光らせて出力を限界以上にまで引き上げる。

 

「『ダイナミックファイヤーッ!!』」

 

熱線は一瞬にして敵を無へと化し、地表に接触すると瞬く間に広がって行き、青い星を何も存在しない火の玉へと変えた。

 

「『勝った!勝ッタゾ!!例エ何度来ヨウトマジンガーハ、無敵ダッ!!唯一無二ノ最強ノ存在ッ!!ソレコソガ“我”、マジンガーZ』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!?」

 

悪い夢でも見たのかネロは、意識を取り戻して周囲を見回す。

 

そこには先ほど火の玉に変えたはずの地球があり、マジンガーZの普段の姿へ戻っていた。

 

「・・・まただ。また、幻覚を見た。あの禍々しい姿はなんだ?あれは俺の記憶の一部なのか?分からない・・・俺のビアンコに対する憎悪が見せているものなのか。それとも・・・・俺は本当に何者なんだ・・・・!」

 

顔を上げた時、彼は悲しげに自分を見つめる少女の姿を捉えた。

 

記憶にはない。

 

でも、何か大事なものだった気がする。

 

目をこすってもう一度上を見ると彼女の姿はなかった。

 

「セラ?・・・・いや、彼女じゃない。でも、知っているような気がする・・・・さや・・・・何を言っているんだ、俺は。早く戻ってナンバーマンに診てもらおう。まだ万全じゃないせいかもしれない。」

 

マジンガーZは、再び地球へと戻っていく。

 

あの禍々しい姿が幻覚なのか、それとも隠された存在なのかはネロにはわからない。

 

しかし、その正体を知るのはそう遠くないのかもしれない。




新ゲッターは、「新ゲッターロボ」の機体ベース。
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