ドラえもん のび太の転生ロックマンX   作:赤バンブル

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今回、知らないキャラがまた増える。


断片と来訪

ハンターベース

 

マジンガーZが戻るやネロは、休息のためにメンテナンスカプセルでスリープモードとなって眠りについた。

 

「ネロの調子はどうなんだ?」

 

ミーティングルームに入ってきたロッソは、先に来ていた三人に確認を取る。

 

「体の機能に問題はない。『Z』の方もナンバーマンが確認したがこれといった不具合もなかった。・・・しかし、それとは別の問題があるようだ。」

 

ヴェルデは、データを見ながら答える。その含みのある答えに彼は首を傾げた。

 

「別の問題ってどういうことだよ?」

 

「どうやら精神面がやや不安定のようだ。」

 

「精神面って・・・何が?」

 

「時々変な幻覚を見るんですって。なんかものすごい形相になった『Z』が世界を滅ぼすとかなんとか。」

 

オーロが付け加えるように言うもののよく理解できていないようだった。

 

『Z』と言えばメカトピアでは守護神として慕われていた存在だ。それが世界を破滅に追い込むなんて想像できないことだった。

 

「そんなことあるわけねえだろう。ネロが操縦してるんだぜ?それに・・・」

 

「そうとも言い切れん。」

 

「あぁ?」

 

「私達もネロと長い付き合いだがアイツは、リルルと共にいること以前の記憶がない。誰に作られたのかもだ。」

 

「・・・」

 

「まっ、あの大戦後ではまともな記録を探すことすら困難だ。ネロに限った話ではない。そんなことより、メカトピア奪還作戦で投入予定の機体の情報が回されてきた。全員目を通しておいてくれ。」

 

ヴェルデは、三人の端末にデータを送る。それは新型の大型兵器のものだった。

 

「量産大型兵器『イチナナ』。大戦時の『Z』のデータを基に次期メカトピアの主力として開発。『Z』に搭載された特殊兵装の大半を排した代わりにカスタマイズ性と生産性を確保。これまでの電子頭脳搭載タイプは勿論、指揮官機として搭乗するタイプに変更も可能、自分好みの仕様へ簡単に改修することができる・・・ね。本星の安否が分からないのによく配備の話が来たわね。」

 

「開発者は、プロフェッサー・ヘルと言う人物らしい。少々変わり者だが技術者としての腕前は本物だ。恐らくメカトピアの中でビアンコ博士よりも上かもしれない。」

 

「カスタマイズ自由か・・・俺のはゴリゴリの近接仕様にしようかな~。」

 

三人が話している中、ブルはただ一人無言になっていた。

 

「どうしたのよ、ブル?さっきからずっと黙ってるけど。」

 

オーロに割り振られたことで彼は落ち着かない様子で答える。

 

「実は・・・悲報ある。」

 

「「「悲報?」」」

 

「バルスキー隊、合流する。我ら、不仲。」

 

「ナッ!?」

 

「ゲッ、マジかよ!?」

 

新たに合流する部隊の名を聞くやヴェルデとロッソは、顔を青ざめた。

 

「別任務で他の星系に行ってたから分かんなかったけどこっちに合流してくるなんて聞いてねえよ~!!」

 

「正直、私は彼らと共同作戦はしたくない。以前の任務でやった際なんか途中でめちゃくちゃになって戦場が奴らのお祭り会場と化したのだからな。あの空気には馴染めない・・・。」

 

「我、彼らとは反り合わない。」

 

三人が重苦しい表情を浮かべる中、オーロは一人だけ安堵の表情を浮かべていた。

 

「そっか・・・ロー姉たち無事だったんだ。進んで辺境へ行ったって聞いていたから心配していたけどよかった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

『では、包帯を取ります。・・・・うん、人工皮膚は無事に定着したようですね。本来なら元素空中固定装置で作ることができるのですが何しろ頭脳まで機械化していますので今回は緊急処置として行わせていただきました。傷も大丈夫そうです。』

 

ネロは、また夢を見ていた。医師から鏡を見せてもらうとそこには自分の顔が映っているものの現在と違って縫い目がいくつもあった。

 

『今日は貴方に会いに来た方がいます。教授、こちらへ。』

 

医師が言うと病室に一人の男が入ってきた。

 

記憶はないが何か親しい仲であったような気がする。

 

『・・・・××君、私のことが分かるかい?』

 

男には悪いが俺は首を横に振る。

 

『そうか・・・・あれだけの重傷だったからね。先生も君のことを聞いた際にはかなり動揺していたよ。』

 

『・・・・』

 

『××君、君に伝えなくてはいけないことがある。君のお父さん、〇〇博士なんだが・・・・亡くなったよ。脱出船を打ち上げる時間稼ぎのために研究所諸共心中したそうだ。君のことをお伝えする前にだ。すまない。』

 

彼は、申し訳なさそうに俺に肉親の話をした。

 

俺に親?

 

何故、ロボットであるはずの俺に親がいるんだ?

 

『それと・・・君たちの努力も虚しいがこの星はもう駄目だ。科学の傲慢で生み出した怪物たちによって人類は滅びる。時期に私たちも。しかし、先生は君に後の世界を託すと言っていた。その体にしたのも君を生き残らせるためらしい。』

 

男の言っていることを理解できない。

 

人間をロボットに作り替える?

 

そんなことが可能なのか?

 

分からない。

 

『正直、私はこの件について反対した。君一人に背負わせるのはあまりにも残酷だと。・・・・だが、△△かが自分も一緒に行くって無理やり半ば説得で押されてしまったよ。困った娘だ。』

 

彼は、俺に一枚の写真を見せて手に握らせた。

 

顔に寄せてみるとカップルと思われる男女が並んで写っている。

 

この女・・・・どこかで見たような・・・!!

 

『ハア・・ハア!ハア!!』

 

頭が痛い。

 

脳裏で認識できない記憶の数々が駆けまわり、拒絶するかのように体が激しく痙攣する。

 

『いかん、すぐに落ち着かせなくては!』

 

藻掻くように暴れる俺を看護婦と合わせて三人で取り押さえようとする。

 

 

何なんだこの感覚は?

 

己の無力さと情けなさを呪うような怒り。

 

守るべきものを守れず、失ったことで沸き起こる悲しみ。

 

あらゆる感情がグチャグチャになってただ本能のままに動こうとあがいてた。

 

 

『ウゥウッ!ウワアァ、アアアアア!!』

 

『×児君、落ち着くんだ!君はまだここで消えるわけにはいかないんだ!耐えてくれ・・・ここは何とか耐えきってくれ!!』

 

『大丈夫、大丈夫です!彼女は生きています!貴方のことを待っている。だから、落ち着いてください!落ち着いて、大丈夫。大丈夫です・・・今は・・・』

 

糸の切れた人形のように体の動きは止まり、俺は再び意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・」

 

ネロは、ゆっくりと目を覚ました。

 

そこはメンテナンスカプセルの中で彼が覚醒するのが確認されると蓋が解放される。

 

「ネロ隊長、メンテナンスは終了でマス。体の異常はなし。記憶メモリーを含めて不具合はどこにもなかったでマスよ。」

 

ナンバーマンが端末でデータを見ながら報告する。

 

カプセルから出たネロは、額を押さえながら聞く。

 

「異常なしか・・・・それなら別にいいんだ。」

 

「気分があまり優れていないようでマスな。大丈夫でマスか?」

 

顔が曇っているように見えたのかナンバーマンが心配そうに声をかける。

 

「いや、問題ない。どこにも異常がないなら俺の考え過ぎだろう。心配かけてすまない。」

 

「本当に危ないと思ったときは無理せず休むでマスよ?ネロ隊長にもしものことがあればリルルちゃんが悲しむでマスからな。妹を悲しませるのは最低でマス!」

 

「分かってるよ。」

 

部屋から出るとネロは、ヴェルデたちが待っているであろうミーティングルームへと足を運んでいく。

 

(・・・・記憶で見た写真の女・・・幻覚の後に見た女と瓜二つだった。医者は彼女が俺のことを待っていると言っていた。あれはどういう意味なんだ?もし、神がアムとイムを作る以前の記憶だとすれば既に死亡している。生きているわけがない。それとも人間の体を捨ててロボットにでもなったというのか?想像できないが・・・)

 

ふと通路の窓から外の様子を見る。

 

外ではゲッター號がザンダクロスと共に資材の搬入を手伝っている姿があった。

 

「この間のビアンコたちの攻撃で作業用メカがやられたのか。っと言うことは乗っているのはジュドとリルルで間違いなさそうだな。外の兵士たちが彼らと一緒に動いているところを見ると同盟は今のところ問題なしと言ったところか・・・・!?」

 

ふと脳裏に存在記憶が駆け巡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこではマジンガーZに酷似した機体が女性型ロボットと共に研究施設と思われる建物の修繕を手伝う姿があった。

 

『畜生。Dr.××の奴、今回は本気で攻撃してきやがったな。研究所がボロボロだ。』

 

『本当、地下に避難しなかったら危ないところだったわね。ところで〇ネルガーの方は大丈夫なの?この間の戦闘でかなり損傷していたけど。』

 

『あぁ、先生がとりあえず動ける状態にまでしてくれたけど一度オーバーホールしないとガタがきそうだって言ってたよ。』

 

『流石にここ最近の連戦じゃ合金Z製の〇ネルガーZでも厳しいわよね。でも、×博士が後継機を作ってるんでしょ?改良された超合金Zを使って。』

 

『俺は、コイツで十分だと思うんだけど。まっ、お爺ちゃんが作ってるんだからもっとすげえ奴になるんだろうな。そうすりゃ、アフロ〇イの出番はもっとなくなるんだろうぜ。』

 

『なんですって!?もう一度言ってみなさいよ、この馬鹿〇〇!!』

 

 

 

 

「ウ、ウウ!!」

 

フラッシュバックで見た光景によってネロは壁にもたれかかり、吐き気に襲われる。

 

何か取り返しのつかないようなことをした後悔の近い感情が一気の押し寄せてきた。

 

「ハア!ハア、ハア・・・・!!」

 

全身を震わせながら彼は、我に返って口に当てていた右手を見る。

 

そこにはベッタリと真っ赤な血が付いていた。

 

更にその先を見ると例の女が血だまりの中で倒れているのが目に映る。

 

「ウワアア!!アァ、アアアアア!!!」

 

不可解な現象にネロは、その場で尻餅をついて悲鳴を上げる。

 

一体何なんだこの女は。

 

自分と何の関係があるのか。

 

女は、焦点の合わない目でこちらを見ると這いずる形でゆっくりと近づいてくる。

 

「来るな・・・来るな、来るな来るなぁ!!」

 

彼は、背負っている大剣を手に取って目の前に構えるが金縛りにあったように動かせない。女はそんなネロに臆することなく、体に剣がめり込もうが、貫かれても気にすることなく前進。ネロの体を押し倒すと顔をぐっと近づけた。

 

「あ・・・あ、あぁ・・・!」

 

その時、彼女の顔が一瞬知っている者の姿と重なる。

 

「セラ?違う・・・いや・・・君は・・・さ・・・や・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・い。・・・おい、ネロ!目を覚ませ!!」

 

次にネロが意識を取り戻したのは、夕方でいつまで経っても戻ってこなかった彼に業を煮やして駆け付けたロッソたちに起こされた時だった。

 

体を起こすとそこには女の姿はなく、地で真っ赤に染まっていた右手も何事もなかったかのように何も付いていなかった。

 

「夢?あれは夢だったのか?」

 

四人に連れられる形でミーティングルームへと向かう中、彼はあの女の正体を知っているような気がしてならなかった。

 

(俺とセラが初対面の際、初めて会ったにもかかわらず何か懐かしい感情があった。また、会えたと言うような。だが、彼女とあの女に共通点があるとは思えない。セラは、普通に作られたロボットだ。正体不明の俺とは違う。・・・その筈なのに何故モヤモヤするんだ?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早乙女研究所

 

同時刻、早乙女研究所でマーティがライト博士とロールを相手に話をしていた。

 

「ってな訳でエックスにバレたかと思ってビクビクしちゃったの。」

 

彼女は、自分の体の変化が想像以上に早いことを打ち明け、何とか対策はないかと相談していた。

 

「こんなこと言うのはなんだけど・・・・やっぱり正直に話した方がいいんじゃないかしら?もう体に変化が起きている以上、すぐにバレるわよ。きっと。」

 

「お姉さん・・・そこは一緒に誤魔化せる方法を考えてちょうだいよ~!」

 

現実的に答える義姉に対し、マーティは両手を合わせながら頼み込む。

 

「そうは言うけど、まだお腹が目立つ前に変わってきているんでしょ?これでお腹が出てくるようになってきたらどんなことになるのやら。」

 

「そこを何とか。」

 

「博士も同情しないで言ってください。子供がいるのにパイロットを続けさせて万が一のことになったら・・・」

 

二人の会話に対し、ライト博士は頭を抱える。

 

マーティの意思を尊重したいところだが体の変化が予想以上に早い。これはつまり、中の胎児たちの成長が人間のサイクルと比べ物にならないことを意味しており、メカトピアへ到着した時には既に臨月状態になってもおかしくないとも言える。

 

「うむ、ロールが言うのも一理あるな。だが、エックスが少しでも安心して戦える状態にしておくのなら下手に打ち明けない方が良いのかもしれん。」

 

「それは・・・・けど、対策はどうするつもりなんです?」

 

「方法を考えるのなら厚着で着太りさせて誤魔化すのが一番だろう。但し、普通に厚着させるわけではない。今後の経過も考えて初めからサイズを大きめにしておいてカモフラージュするようにしておく。そうすれば、体格の変化には気づきにくい。」

 

「誤魔化せるもんなの、お爺さん?」

 

「その辺は神君にも協力してもらって言い聞かせる。ゲッター線の影響を抑えるための一環として。」

 

「みんながそれで納得してくれればいいんですけど。」

 

「まあ、変に言い訳するよりはマシじゃろう。」

 

彼の対応に対し、ロールは最悪な事態にならないか内心心配するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、ハンターベースの敷地で鉄人兵団一行がシグナスたちと共に到着する部隊を待っていた。

 

「特殊部隊?」

 

「過去のメカトピア内戦時に活躍したはみ出し者で構成された部隊だ。隊員それぞれが専用機に搭乗し、正規軍より早く先行、敵勢力の殲滅目的としている。こちらに向かうときは未知領域星系への偵察に向かわせてしまったが本星との連絡が取れなかったことに異変を感じたのか植民惑星で確認したそうだ。」

 

「戦力として心強いのは構いませんが、彼らは我々の同盟に賛同しているのですか?」

 

話の内容から総統が信頼している部隊なのは分かるが、ついこの間まで敵対していた自分たちとの同盟に否定的な可能性が否めなかった。

 

「シグナス総監、心配する必要はない。隊長のバルスキーは、メカトピア内戦時からの友人だ。癖は強いが信頼における。いざと言うときは私から説得しよう。」

 

「ご友人ですか。」

 

「本来なら正規軍の就いて欲しかったが・・・・内戦時に多くの部下を失ってな。奴なりに後ろめたさを感じているのだ。あの部隊にはそういった輩で構成されている。」

 

彼が複雑な心境で話していると上空に眩い星が煌めきながらハンターベースめがけて向かってくる。

 

「レーダー確認、大型宇宙船がハンターベースに向かっています。ただ、火災が発生しているのか煙が上がっています。」

 

「・・・アイツ、いくら交換が面倒だからと言って旧型の輸送船のまま来たな。最後に会ったとき、新造船に変えろと言ったのに。」

 

視界に入る頃は宇宙船のあちこちから火が上がっており、イレギュラーハンター一同は何が起こったのかと困惑する。

 

「消火班をすぐに召集しろ!!着陸したと同時に作業を・・・!?」

 

異常を感じた隊員の一人が対応しようとしている中、宇宙船はハンターベース上空で爆発。

 

煙の中から五機の巨大ロボットが飛び出して目の前着陸してきた。

 

「・・・・あれが彼らの機体ですか。よく無事で・・・・」

 

「ば、バルジオン!?」

 

「ん?」

 

感心していたシグナスは、周りのメカトピア兵士の一部が中央を陣取っている黒い機体を見て動揺しているのに気が付く。総統の方を見ると右手で頭を押さえていた。

 

「この間、新しい乗機を手に入れたと自慢気に報告してきたと思っていたら・・・・・よりによってあのバルジオンを発見するとは・・・」

 

「何か問題でも?」

 

「実は・・・・」

 

訳を話さそうとすると黒い機体の胴体のコックピットが開き、オレンジの装甲に全身の至る所に武装を纏ったロボットが降りてきた。

 

「本星と連絡が取れなくなったと思ったら、こんな辺境の惑星までバカンスとは真面目なお前らしくもないな、総統閣下殿?」

 

彼は、目の前に来るなり総統に対してタメ口で話しかけてくる。見た目に反して随分フランクな口調で得体のしれない存在に警戒していた一般ハンターたちと拍子抜けした。

 

「私がそんなことできる男に見えるか、バルスキー?」

 

「ハッハハ、冗談だよ。支部からビアンコの裏切りの件を聞いて居ても立っても居られなくてな。無理に連続ワープで来たもんだから船がとうとうイカれちまった。親父が向こうで落ち込んでるだろうよ。」

 

「ビックウェインはそんなこと言わんさ。寧ろ、最後まで使いつぶしてくれたことに感謝しているさ。」

 

「だといいがな。んで、隣にいるのがこのチキュウと言う惑星の総司令官か?」

 

バルスキーは、シグナスの方を見て聞く。

 

「彼は、シグナス。この星の治安維持組織である『イレギュラーハンター』総監だ。」

 

「ほう、お初目にかかるシグナス総監殿。俺はバルスキー、メカトピア軍特殊独立分隊『バルスキー隊』を指揮している者だ。以降、よろしく頼む。」

 

彼は、軽く握手を交わしながら挨拶をした。

 

「こちらこそ、閣下からはあなた方が頼もしい存在だと聞かせていただきました。」

 

「それほどでもない。俺はただ運よく生き延びただけさ。」

 

「隊長~!いつもそうですけど自分を落とすようないい方しないでください!」

 

遅れて降りてきた白い女性タイプのロボットがバルスキーを注意する。本人は、そんな彼女を気にすることなく連れてきた部下たちを紹介する。

 

「紹介する。彼女はローテール、情報収集・解析をメインに俺のサポートに回ってもらっている。隣のライフルを担いでいる男は、トップガンダー。あまり口を開かない方だが狙撃はコイツに任せれば外すことはない。ごつい体形をしているのはガルドス、副官で俺の右腕でもある。最後にゴチャック、ガルドスと共に前衛を担い、格闘戦はピカ一と言ったところだ。」

 

紹介されると四人は、軽く頭を下げる。シグナスは、返しで頭を下げると兵士たちが彼の乗機に動揺していたことについて聞く。

 

「バルスキー殿、こんなことを聞くのは失礼ですが貴方の乗機に対して仲間であるはずのメカトピア側の反応が気になるのですが・・・・」

 

「あぁ、バルジオンのことか。無理もないさ、メカトピア平定後の敵対惑星の一つが開発した決戦兵器だったからな。先行で投入された試作機のおかげで大勢の同胞が消えた。ただ、開発した奴らもコイツの暴走で星系ごと滅んだけどな。」

 

「そんなものをどうして乗機に?」

 

「たまたま見つけたんだ。任務中の惑星で機能停止しているコイツを。運悪くその時乗っていた機体が壊れたんでな、改修して乗れるようにした。」

 

「はあ・・・・」

 

「まっ、そのうち慣れるだろう。そんなことよりアンタらの面子を紹介してくれ。作戦開始まで顔合わせなしじゃやりづらいからな。」

 

「分かりました。しかし、今日はもう遅いので明日にしましょう。恐竜帝国側との打ち合わせもありますので。」

 

「了解した。全員、機体を格納庫へ移動させろ!!後、メカニックを招集させて整備を頼んで休んでおけ!!」

 

そう言うとバルスキーはバルジオンへと戻り、格納庫へと移動した。

 

 

得体のしれないものがまた増えたと思いつつもシグナスは、明日の会議に備えるために総統たちと別れて業務へと戻るのであった。




今回登場したキャラに関しては活動報告で解説予定。
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