ドラえもん のび太の転生ロックマンX   作:赤バンブル

66 / 290
ドラ神様・・・・・超久々の登場。

会話がいつの間にかどっかのクソ仏に見えた(書いている自分で言うのもなんだが)。


よく転生もんに神様ってよく出るけどその後は本当に出番がないんだよね・・・・・・仕方ないけど。


ポケットの中には

???

 

 

・・・・・・・ここはどこだろう?

 

僕は、あの老人に機能停止させられて・・・・・・・

 

みんな、無事なのかな?

 

玉美ちゃん、まだ小さいのに。万が一のことがあったらのび太くんに顔向けできないよ・・・・・・

 

『もう、ユーは何こんな所で寝てるの?』

 

あれ?僕そっくりなアンタは誰?

 

『えっ?覚えてないの~?まあ、記憶消したから覚えていなんだろうけどさ~。』

 

なんだって言うんだ!?僕は君の事なんか知らないぞ!?

 

『しょうがないなぁ・・・・・じゃあ、思い出させてあげるから。ちょっと手貸して。』

 

えっ?一体どういう・・・・・・

 

『はい、記憶戻しま~す。ドーン!!』

 

うわああぁぁああ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

『はっ!?』

 

ドラえもんは意識を取り戻した。起き上がってみるとそこはいつもののび太の部屋だった。

 

『これは一体・・・・・』

 

「のび太くん・・・・・・ごめんよ・・・・」

 

『えっ?』

 

ドラえもんが声をした方を見るとそこにはもう一人の自分が泣いていた。

 

『ぼ、僕がもう一人!?』

 

『当たり前じゃん。だって、ユーの記憶の中だもん。』

 

『えっ!?』

 

ドラえもんが後ろを振り向くとそこには自分そっくりなネコ型ロボットが筋斗雲に乗っていた。

 

『アンタさっきの・・・・・』

 

『はいはい、じゃあ続きを見ようか。』

 

『えっ?』

 

「うぅ・・・・・・・僕は本当にダメなポンコツロボットだぁ~!!一体何のために来たんだ・・・・・・僕は・・・・僕はぁああ~!!」

 

ドラえもんは号泣する自分を見てハッと思い出す。

 

『これはのび太くんの葬式の日の夜の僕じゃないか!?』

 

『Exactly。んでんで、私、降臨。』

 

その直後、泣いていたドラえもんの目の前に奇妙な光が現れる。

 

「全く・・・・・・歴史の修正で苦労しているというのに。主人公がいつまでも泣かれてもこっちが困るんだよ。」

 

「えっ?誰?」

 

ドラえもんは、顔を上げて光を見る。

 

「君ね・・・・・いい加減に泣くのをやめなさい!それだとのび太くんに申し訳が立たないでしょうが!」

 

「でも・・・・・のび太くんは僕のせいで・・・・僕が誘わなければ・・・・僕があんなことを言ったせいで・・・・・」

 

「ん~。しょうがないな、ちょうどエックスもシグマのケツ顎ハゲ野郎に負けかけているし。よしよし、この神様が特別にのび太くんに会わせてしんぜよう。」

 

「えっ!?アンタ神様だったの!?」

 

「では、まず最初にそこに布団を敷いて寝るのだ~。」

 

「う、うん・・・・・」

 

ドラえもんは、光の玉の言う通りに布団を敷いて中に入る。

 

「それから?」

 

「寝ろ。」

 

「えっ?」

 

「寝るんだよ。眠らないと夢を繋げて会わせられないんだもん。そして、夢の中でこれをエック・・・・・じゃなくてのび太くんに渡すがよい。」

 

光の玉は、ドラえもんにある物を渡す。

 

「これは・・・・・僕が棺桶に入れたスペアポケットじゃないか!?どうやって持ってきたの!?」

 

「あぁ~もう!グズグズしているとマジで死んじゃうから早く眠りなさい!!でないと会うにも会わせられないんだから。」

 

「は、はい・・・・(本当にこれで大丈夫なのかな?)」

 

光の玉の言葉を疑いながらもドラえもんはスペアポケットを持って眠りにつく。

 

そして、もう一度目を開くと布団はなくなり、外は夕方になっていた。

 

「どうなってんのこれ?」

 

ドラえもんは不思議がって後ろを見るとそこには自分そっくりなネコ型ロボットがいた。

 

「うわぁ~!?な、なんなんだ君は!?」

 

「えっ?私?私はユーの願いをかなえようとしている神様ですけど?」

 

「か、神様?」

 

「そうそう・・・・・っで、ドラえもんよ。もうすぐエッ・・・・じゃなくてのび太くんがこの部屋に来る。会える時間は短いから言うけどのび太くんは別世界で新たな生を与えられ、生きている。」

 

「な、なんだって!?のび太くんが!?」

 

「うむ。しかし、その世界で彼は・・・・厳しい戦いの中にいるのだ。その彼の心に闘志を取り戻させるのが君の役割でもあるのだ。」

 

「の、のび太くんの闘志?」

 

「そして、のび太・・・・・・ロックマンXの目を覚まさせ、その世界を救う。君はそのためにここにいるのだ。」

 

「ロックマンX・・・・・・それが今ののび太君の名前・・・・・・」

 

「何回も言うけど再会の時間は極めて短い。だから、後悔ないように大事なことを言いなさい。いいね?」

 

「・・・・・うん。」

 

「よし、ではサラダバー!」

 

そう言うと神様ことドラ神様は姿を消す。しばらくするとエックスが部屋に入ってきて二人は涙ながらに再会を果たした。

 

『・・・・・・そうか、そう言う事だったのか・・・・・』

 

ドラえもんは思い出したかのように何かを悟った。

 

『やっと思い出したかい?』

 

『うん。・・・・・でも、もう戻れないよ。みんなにあんなことしちゃったんだもん。』

 

後ろで浮遊しているドラ神様を見てドラえもんは寂しそうに言う。

 

『そんなことはないと思うんだけどな~。みんな、君のことを心配していたよ?』

 

『そうだけど、僕はのび太君に・・・・・・・・』

 

『それに君にはやってもらうことがある。』

 

『やってもらうこと?』

 

『そう、だから君には現実の世界に戻ってもらうよ。』

 

『だから僕はのび太くんにバラバラ・・・・・・』

 

『はいはい、いい子はさっさと神様の言うこと聞こうね。えっと・・・・・あっ、ネズミ。』

 

『ギャアアアアアアアァアアアアア!?』

 

『はい、転送。』

 

ドラ神様が驚くドラえもんを杖で叩くとドラえもんは姿を消してしまった。

 

『後は頼んだよ・・・・・・ライト博士。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドップラーの研究施設 地下

 

エックスがシグマを倒すためにドッペルタウンに向かっている頃、ドラえもんはメカニロイドの残骸諸共地中に埋もれていた。

 

「の・・・・・・び・・・・・・・・・・・・た・・・・・・く・・・・・」

 

僅かに声を発しているドラえもん。既に壊れてしまっているのかその姿は哀しさを感じられた。

 

『・・・・・・まだじゃ。』

 

そんな彼の目の前に青白い光が現れ、徐々に人の形へと変化していく。

 

『ここで君を失う訳には行かない。』

 

ドラえもんの目の前にカプセルが出現し、アームでドラえもんをカプセルに運ぶ。

 

『君のことはエックスの記憶から見させてもらった・・・・・・・・・ロボットと人間の共存・・・・・・あれこそがわしが求めていた素晴らしい世界じゃった。その世界で生きて来た君だからこそ、どうか・・・・・エックスに力を貸してやっておくれ、ドラえもん君。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

ゼロは、一人研究施設に戻ってきていた。

 

「思っていたよりも深そうだな。」

 

ゼロはゆっくりと穴へ落ちていく。

 

彼がここに戻ってきたのはドップラーから言われたある物を取りに来たからだ。話によればそれがシグマを倒す鍵になるとか。

 

「・・・・・痛!やっぱり、右腕には負担が掛けられんな。」

 

着陸した瞬間、ゼロは右腕を押さえてケインの言葉を思い出す。

 

『よいか、ゼロ。取り敢えず右腕が動かせるようになった。アースクラッシュも数発程度なら使用できる。じゃが、あくまでも応急処置に過ぎん。もし、想定以上の負担を掛ければお前の右腕は本当に使い物にならなくなってしまうからな。アースクラッシュもよくて2発までじゃ。気をつけて使うんじゃぞ。』

 

「・・・・・・フッ。とにかく急いで例のものを見つけないとな。」

 

ゼロは薄暗い通路を通りながらドップラーの研究室を目指す。

 

「待ってろよ、エックス。お前が死んだら・・・・・・・みんなお前が思っている以上に悲しむんだからな。」

 

ゼロは走りながらふと目の前に何かの気配を感じた。

 

「何かいる・・・・・」

 

ゼロは右腕をバスターに変形させようとするが変形できないことを思い出し、ビームサーベルを展開して、ゆっくりと近づいて行く。

 

「・・・・・・シグマの手先か?奴が恐れているものだとすれば回収しに来た可能性もないとも言い切れない。」

 

壁に隠れながらゆっくりと近づき足を止めた瞬間、一気にダッシュで近づき、サーベルを相手に向ける。

 

「動くな!!」

 

しかし、ゼロは目の前にいる者を見て驚く。

 

「お前は!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドッペルタウン 

 

「イーグリード隊長、間もなくドッペルタウンに到着します!」

 

「よし、全員降下準備にかかれ!残った者はこのままデスログマーで待機。俺の指示が出るまで動くんじゃないぞ!」

 

「「「了解!」」」

 

イーグリードはそう命令すると艦橋から出ていく。

 

「ティル、ここは任せた。」

 

「無理しないでね。貴方がいなくなって悲しいのは私なんだから。」

 

「分かっている。必ず帰ってくるさ。」

 

ティルに対してそう伝えるとイーグリードは降下するチームと共にカタパルトに立つ。その中には17部隊のビートブードとマンドリラー、そして、ジャイアンたちまで混ざっていた。

 

「これより、我々はドッペルタウンに降下する。確認する限り、敵の戦力も計算以上に多い。だが、本丸であるシグマを倒せば一気にその戦力も無力化する。この作戦で勝利を掴むためにはシグマをどれだけ早く倒すかによって左右される。マーティ含める17部隊は、シグマの居城の中へ侵入。エックスの奪還とシグマの討伐を優先。我々の部隊は、近辺の敵の注意を逸らしつつ前進する。万が一に備え全員簡易転送装置を持っていけ。そして、負傷した場合はすぐにその場から離脱しろ。すまないと思っているが諸君らの命を俺に預からせてくれ。」

 

「「「・・・・・・・」」」

 

「・・・・よし、全員降下開始!!第7空挺部隊は俺に続け!!」

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

カタパルトから各隊員は次々と降下していく。

 

マーティもアーマーを装着し、降下していく。

 

「副隊長、自分たちが道を開きます!その間にはエックス隊長の元へ。」

 

「分かってるわよ。でも、全員で行くわよ。一人でも欠けたら承知しないからね!!」

 

「了解!」

 

「よおぉし~!いっちょ、暴れてやるぜ~!!」

 

斯くして、イレギュラーハンターによるドッペルタウン降下作戦が開始された。

 

 

 

 

 




次回、エックスVSシグマの対決。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。