ドラえもん のび太の転生ロックマンX   作:赤バンブル

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X3編のバトルはこれにて終了。

序盤はなんか色々出てくるから注意!!




本当の力

シグマキャッスル

 

「ドカーン!ドカーン!」

 

ジャイアンたち三人はビートブードと共にシグマに攻撃を行っていた。

 

「小童共が、そんなちっぽけなものでこの私を倒せるとでも思っているのか!」

 

シグマはミサイルを四人に目掛けて発射する。

 

「回避!」

 

「うぉおおおお!!」

 

「何!?」

 

高速で回避したジャイアンを見てシグマは唖然とする。

 

「何故人間にこれほどの身体能力がある!?」

 

シグマは、誘導爆弾を飛ばしながらもバーニアで移動しながら攻撃を続ける。

 

「ハアハア!ジャイアン、いくら『チーターローション』を塗っているからってこんな猛攻いつまで持ちこたえられるかな?」

 

「言う前に先に体を動かせ!いざというときは『がんじょう』を飲んで時間を稼ぐんだ。10分もあればローションも塗り直せるし、戦闘での心配も多少はなくなる!のび太が正気に戻るまでなんとしても踏ん張るんだ!」

 

そう、ジャイアンたちは今、ひみつ道具をフル活用して戦闘を行っているのだ。

 

まず、しずかがエックスから受け取った四次元ポケットを『フエルミラー』で四人に分ける。そして、高速戦闘及び回避には『チーターローション』、一時的な防御及び時間稼ぎに『がんじょう』、射撃武器に『ショックガン』『空気砲』。後頼りになるとは言いづらいがありったけの『ころばし屋』『改良型山びこ山』を配置。これでエックスが正気になるまでの間どうにか時間稼ぎをしようとしているがシグマの想像を絶する強さもあり、果たして持ちこたえられるかが不安になってきていた。

 

「『ほんもの図鑑』のヒーロー編からヒーローをいっぱい出そう!」

 

スネ夫はポケットから分厚い本を取り出し、ページを開いて叩く。

 

すると図鑑に載っていたバイクに乗る仮面男、三分間しか戦えない赤と銀の巨人、五色の戦士たち、ピンクボールと赤帽子の配管工などが一斉に飛び出してシグマに向かって行く。

 

「小賢しいわ!!」

 

「「「「「ぐわあぁぁあ(ヘアッ!?)(ぽよっ~!?)(Oh,no!mamma mia!!)!?」」」」」

 

しかし、シグマのバスターにより、ヒーローたちはあっけなく返り討ちにあってボロボロの姿でスネ夫の元に戻ってきてしまった。

 

「あちゃ・・・・・やっぱり、世界観違うからダメなのね・・・・・」

 

「雑魚共が!いつまでも遊んでやるほど私は甘くはないぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハドウケンッ!」

 

「うっ!」

 

一方のマーティもエックス相手に苦戦していた。エックスは波動拳を避けられると空中に逃れたマーティに向かって昇龍拳を仕掛ける。

 

「ショウリュウケン!!」

 

「やめて、エックス!目を覚まして!」

 

マーティは必死に呼びかけるもののエックスの反応はない。エックスは昇龍拳の勢いのまま回転しながら横蹴りをする。

 

「タツマキセンプウキャク!!」

 

「があっ!?」

 

エックスの回転蹴りをまともに受けてマーティは、地面に叩きつけられる。倒れたマーティを確認すると本能に従ってシグマの方へと向かう。

 

「ダメ!」

 

マーティはエックスの足を掴んで行く手を阻む。エックスは真っ赤に染まった眼でマーティを掴むと壁に向かって放り投げた。そして、右腕をバスターに変形させマーティに向かってチャージショットを連続で発射する。

 

「くっ。」

 

マーティは両腕に装備されているアームパーツで攻撃を和らげるがチャージショットの威力が桁違いに向上していることもあり、数発で砕け散ってしまった。

 

「弱者ガ我ニ挑モウナド笑止!!」

 

「・・・・・・エックス、これが本当に貴方がしたいと思っていることなの?」

 

マーティは、ゆっくりとエックスに歩み寄ってくる。

 

「コッチヘ来ルナ!!」

 

エックスは近づいてくるマーティに向かってバスターで攻撃する。バスターから発射された赤黒い光弾は彼女に命中し、ライト博士から受け取ったアーマーはどんどん砕け散って行く。

 

「怖かったんでしょ?自分の傍にいたものが壊されて失ってしまう事を。無力な自分がそれを思い知らされることを。」

 

「黙レ!!」

 

エックスは、歯を剥き出しにして叫ぶ。そんなエックスに対してマーティは動じなかった。

 

「そして、守りたい一心で強くなろうとしていた。でも、目覚めてしまった力は見境なしに破壊を求める物だった。だから・・・・・・」

 

「コレ以上言ゥナ!!」

 

エックスのバスターがマーティの頬を掠めた。傷からエネルギーが血のように滴り落ちる。

 

「・・・・・・・アタシも怖かった。エックスが変わって行っちゃうことを。エックスがまるで別人のようにイレギュラーを容赦なく破壊して、私の知っているエックスじゃなくなるんじゃないかって・・・・・」

 

「ウゥ・・・・ウウ!!」

 

「でも、アタシは貴方のことを理解しようとしていなかった!変わることを恐れて距離を置こうとしていただけ!貴方の気持ちを考えずに!」

 

「ウ、ウ・・・・・ウガアアアアアアアァァァァアア!!!!」

 

エックスは、マーティに向かって拳を振ろうとする。マーティは、目を閉じることなく、逃げることなく拳を顔に受けた。

 

「!?」

 

思いがけない行動にエックスは、愕然とする。そんなエックスをマーティは強く抱きしめた。

 

「・・・・・・ごめんね、何もしてあげられなくて・・・・・・本当にごめんね・・・・・」

 

「ハ・・・・・放セ・・・・・・・」

 

エックスは振りほどこうとするが泣いて謝る彼女の顔を見て力が入らなくなってしまった。

 

「もう・・・・・逃げたりしないから。どんなに変わろうともエックスはエックスだもん・・・・・・・・」

 

「オ・・・・・レ・・・・ハ・・・・・オレ?」

 

「アタシは、我が儘で、臆病で、肝心な時がダメなおっちょこちょいのダメマーメイドタイプだけど、これからはどんな時も貴方の傍にいる。殴られようが蹴られようが・・・・・・だって、エックスはアタシのヒーローなんだから。」

 

そう言うとマーティは、エックスにキスをした。

 

するとエックスの目が元に戻り始め、涙が溢れ出した。同時に体に取り込んでいた強化チップが火花を上げながら外れ、アーマーの色も元の白に戻った。

 

「俺は・・・・・・・・生きてていいのか?」

 

跪いたエックスは、目の前にいるマーティを見ながら聞く。マーティは、強く頷いた。

 

「だって、みんなエックスのことを待っているんだもん。アタシも、ゼロやケインのじいさん、みんな。」

 

「う、うぅ・・・・・・・・・・・」

 

エックスは、思わず泣きだしてしまった。そんな彼を強く抱きしめながらマーティも泣く。

 

「お帰りなさい、エックス・・・・・・・・・アタシの一番大切な人。」

 

そこへラッシュが何かを咥えて走ってきた。

 

『ワン、ワン!』

 

「ラッシュ?」

 

走ってきたラッシュを見てマーティは咥えていたものを取る。それは一見強化チップに見えたがどういうわけか光っていた。

 

「何?この強化チップは?」

 

強化チップは、フワッと浮くと自然にエックスの体に入り込んだ。

 

「い、一体何が・・・・・・」

 

「茶番は終わったようだな、エックス!」

 

「「!?」」

 

2人が振り向くとそこではシグマが四人を蹴散らし終えたところだった。

 

「ビートブード!ジャイアン!スネ夫!しずかちゃん!」

 

「た、隊長・・・・・」

 

「な、何とか元に戻ったようだな・・・・・・・」

 

満足そうに言うジャイアンだったが、道具の無理なフル活用もあって動けないようだった。

 

「クッ、クックックックッ・・・・・・しかし、正気に戻るとはな。鬼に堕ちたままの方がよかったものを。」

 

「シグマ・・・・・」

 

「そのまま2人仲良くあの世へ行くがいい!!」

 

シグマは、2人に向かってバスターを放つ。

 

『ワン!』

 

発射の寸前、ラッシュはバスターを避けてシグマに飛び掛かった。

 

「邪魔だ犬っころ!」

 

『ワオォン!?』

 

しかし、巨大なシグマの腕に振り落とされラッシュは勢いよく反対側の壁に衝突した。エックスとマーティは白い閃光に包まれていく。

 

(もう、誰も失いたくない!仲間を・・・・・・友を・・・・・・大切な人を守りたいんだ!だから!!)

 

エックスはマーティを強く抱きしめながら強く願った。

 

 

破壊するための力ではない。ここにいる仲間を・・・・・・大切な人を守る力が欲しいと。

 

 

 

その瞬間、体内に入ったチップの光が彼の体を覆った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスターは命中し、二人の姿はどこにもなかった。

 

「「「のび太(さん)!!」」」

 

「隊長!副隊長!!」

 

「ファ―――――――――ハッハッハッハッハッハッ!!ついに・・・・・・ついにエックスを倒したぞ!無限の可能性を秘めた奴をとうとう葬ることができたのだ!!」

 

叫ぶ四人に対してシグマは笑いながら勝ち誇った。

 

「クッククク・・・・・・これで残りの障害となるのはゼロとイレギュラーハンターのみ。だが、奴らも相当なダメージを負っている。遂に私がこの世界の頂点に立つ時が来たのだ。」

 

「くそ・・・・・・のび太を殺しやがって!!」

 

ジャイアンは悔し涙を浮かべながら残っていた『電光丸』を取ろうとする。

 

「ジャイアン無茶だよ!」

 

「うるせえ!ダメで元々だ!のび太の弔い合戦をしてやる!!」

 

「たかが人間風情でこの私に挑もうとは・・・・・・・とんだ愚か者だ。フッフフフフフ・・・・」

 

「・・・・あら?」

 

しずかはシグマの後ろを見て何か違和感を感じた。

 

「どうしました?しずかさん。」

 

「あの光は?」

 

「光?」

 

二人はシグマの背後をよく見てみる。

 

最初はただ穴から照らし出された日光の反射だと思わっていた。しかし、その光は徐々に形を持ち始め、やがて人型へと変わった。

 

「さて・・・・まずはどいつから・・・・・ん!?」

 

急に光り出す後方に違和感を感じてシグマは振り向く。

 

「なっ!?そ・・・・・・そんな馬鹿な!?」

 

目の前にいる者を見てシグマは動揺する。

 

「・・・・・エックス?」

 

そこには消えたはずのエックスがマーティを抱きかかえて立っていた。しかもアーマーは完全に修復され、その色は眩い金色へと変貌している。

 

「一体何が起きたというのだ!?完全に消えたはず!?なのになぜ!?」

 

「あの光の中で僅かながら感じることができた。この世界に生きる人間とレプリロイド・・・・・大地や海の自然・・・・・・そして、俺やマーティ、みんなの気持ちが力を与えてくれたんだ!!」

 

「ぬうう・・・・・こんな・・・・・・こんなことが!」

 

シグマは、ミサイルを一斉に発射する。

 

「危ない!のび太避けろ!」

 

「隊長、避けてください!」

 

呼びかけるスネ夫とブートブードに対してエックスは、マーティを抱いたまま逃げる様子はない。

 

「貴様が蘇ろうと・・・・どんな力を手に入れようと私は勝つ!」

 

「・・・・・・」

 

「エックス?」

 

逃げようとしないエックスに対してマーティは不思議そうな顔をするがエックスは右手を平手にして前に翳し、握る。

 

するとどういうわけかミサイルは彼に到達することなく爆発してしまった。

 

「なっ!?何なんだその力はっ!?」

 

シグマは、動揺しながらもバスターで攻撃する。

 

「・・・・・・・」

 

同時にエックスのアーマーのディフェンスシールドが展開、またしても攻撃が無力化されてしまった。

 

「どういう事なんだ!?奴にはこれほどの力はなかったはず・・・・・・一体どこからこの力が引き出されているというのだ!?」

 

「・・・・・・俺は、彼女や仲間たちと生きる今日を命をかけて守る。そして、明日を築くために共に戦う。」

 

エックスはマーティを降ろして、シグマに向かって行く。

 

「その明日を生きるために・・・・・・・」

 

「あ、あぁあああああああ・・・・・・」

 

迫り来るエックスに対してシグマは、怯えた顔で引き下がろうとする。しかし、どういうことなのか全く身動きが取れなくなっていた。

 

「俺はお前に勝つ!」

 

「うわあああああああああああ!!!」

 

エックスの拳がシグマのボディにめり込み、昇龍拳を受けたかと思いきや今度は逆の腕がボディを粉々にした。

 

「真・昇龍拳!!」

 

「グワアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

遥か上空に吹き飛ばされ、シグマはそのまま爆散して行った。同時にエックスの懐から小さな箱が落ち、マーティの目の前に落ちた。

 

「?」

 

着陸するとエックスのアーマーは元の色に戻り、ゆっくりと立ち上がった。

 

「「「のび太(さ~ん)~!!」」」

 

「エックス隊長~!」

 

「みんな。」

 

みんなに囲まれてエックスは顔を明るくする。

 

「コノヤロー!心配かけさせやがって!」

 

「もう、元に戻らないかと心配していたんだぞ!」

 

「ごめん・・・・・みんな。」

 

「でも、よかった。元ののび太さんに戻って。」

 

「・・・・・来てくれてありがとう。」

 

「エックス・・・・・」

 

「?」

 

エックスがマーティの方を向くと彼女は先ほど落とした箱を持っていた。

 

「あっ。」

 

「その・・・・・これ何?」

 

彼女は少し顔を赤くして言う。エックスは恥ずかしそうに箱を受け取ると咳払いしながら周りを気にしながらも彼女に向き直る。

 

「ま、マーティ・・・・・い、いや!これは・・・・・その・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・はっきり言って。」

 

「でも、こんな事があった後だし・・・・・また、今度に・・・・」

 

「ダメ。今、ジャストナウ。」

 

「う・・・・ん・・・・・・」

 

マーティに言われてエックスは困った顔をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おのれ、エックス!このままでは帰さんぞ!!』

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

エックスたちは思わず再度天井を見上げる。

 

「「「「「「し、シグマ!?」」」」」」

 

そこには以前のように巨大なシグマの頭部が姿を現していた。

 

『まさか・・・・・・まさか、究極のボディをもってしてもまたもや敗北するとは・・・・・こうなったら、貴様の体を頂く!』

 

シグマはゆっくりとエックスたちに近づいて行く。

 

「くっ!誰か!誰か簡易転送装置は・・・・・・」

 

『無駄だ!ここは私の操作で特殊電磁波を発生させてある。転送装置は使えんぞ!』

 

「うぅ・・・・・・・」

 

「エックス・・・・」

 

エックスは、マーティを庇いながらシグマを見る。

 

「た、隊長・・・・・・」

 

『クッククク・・・・まずは、体を乗っ取ったウォーミングアップとして、貴様の仲間たちを原型が残らないほどにいたぶってくれるわ!!』

 

「「「「「「あ、あわわわわわわ!!」」」」」」

 

最早逃げる場所はなく、気味が悪いシグマの巨大な顔が迫る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『電光丸~!!』

 

「「「「「「えっ?」」」」」」

 

しずかのポケットから声が聞こえて一同は思わずポケットを見る。

 

その瞬間、ポケットの中から何かが飛び出し、シグマに斬りつけた。

 

「えい!」

 

『グワアアアアアアアアァァア!?』

 

シグマは、苦しみながら自分を斬りつけた相手を見る。その姿を見てエックスたちも思わず口を開く。

 

『き、貴様は・・・ドップラーが捕らえていたタヌキ・・・・・』

 

「だから、僕はタヌキじゃな~い!!」

 

「「「「ドラえもん!?」」」」

 

エックスたちは思わず声を合わせて言う。ドップラーの研究施設で死んだとばかり思っていたドラえもんが電光丸を持ってポケットの中から飛び出してきたのだ。ドラえもんはエックスの方を見ると嬉しそうに笑う。

 

「のび太くん!!よかったぁ、無事だったんだね!」

 

「どうして、俺のことを・・・・」

 

「どうしてって?夢の中でポケット渡したじゃない。」

 

「夢・・・・・あっ!じゃあ、あの夢は!」

 

「のび太くん!」

 

「ドラえもん!」

 

ドラえもんとエックスは思わず抱き合った。

 

「ごめんよ・・・・僕のせいで。」

 

「僕もごめんね。君のこと傷つけて追い込むような事態を招いちゃって・・・・・」

 

『二人とも、感動の再会中、悪いがその辺にしてもらえないか?』

 

「「えっ?」」

 

さらに続いてゼロもポケットの中から出てきた。

 

「どうだ?シグマ。ドップラーが製作した対シグマウィルス用抗体ウィルスを載せた剣の味は?」

 

「ゼロ!?」

 

「遅くなってすまなかったな、エックス。ここに来る前ドップラーの頼みで抗体ウィルスを取りに研究施設に戻ったら、こいつと会ってな。思うように腕が動かせない俺に代わって攻撃してもらったのさ。ウィルスなら実体のないシグマにもダメージを与えられる。取りに行って正解だったな。」

 

『き、消える・・・・・・・わ、私のプログラムが・・・・・・』

 

シグマの顔は徐々に崩壊を始める。

 

『こ・・・・・これでは終わらんぞ・・・・・・・・また・・・・・・かなら・・・・・・・』

 

シグマが消滅すると同時に城の各所が爆発を始める。

 

「どうやらここはもう危ないようだな・・・・・脱出するぞ!ドラえもん!」

 

「任せて。どこでもドア~!」

 

エックスたちは、ドラえもんがポケットから出した『どこでもドア』で急いでその場を後にしていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『どこでもドア』で脱出するとエックスたちの目の前では、シグマキャッスルを含めるドッペルタウンが燃えている姿があった。

 

「町が燃えている・・・・・・・平和の象徴となるはずだったドッペルタウンが・・・・・」

 

「・・・・・・街は何度でも作り直せる。そこにいる者が諦めない限りな。何年先になるかはわからないが。」

 

「おい、みんな無事か?」

 

そこへイーグリード含める第7部隊が迎えに来ていた。

 

「イーグリード!?マンドリラー!」

 

「エックス隊長~無事だったんだね~。いや、よかったよかった・・・・・・・・っで、そっちの青いタヌキは?」

 

「僕はタヌキじゃない!!22世紀のネコ型ロボットなの!もう・・・・・どうしてみんな間違えるのかな・・・・」

 

イーグリードたちと合流し、エックスは全員が無事であることを確認すると安堵の表情を浮かべた。

 

「・・・・・・終わったんだな。」

 

「エックス。」

 

「ん?」

 

エックスはマーティの方へと向き直る。

 

「・・・・・さっきの話の続きは?」

 

「あっ。」

 

マーティに言われてエックスは思わずこわばる。しかも、今回は全員に見られているので逃げられない。

 

「・・・・・・・ん、んん!!」

 

顔を少し赤くしながらエックスはマーティの顔を見る。

 

「マーティ。さっき殴ったこともあって言う資格はないけど・・・・・・俺・・・・・・これから先の未来も君と一緒に生きていきたいんだ。そして、君を誰にも渡したくない・・・・・」

 

「・・・・・で?」

 

エックスは、小箱の蓋を開く。そこには、小さいながらもきれいに輝く宝石が埋め込まれている指輪が入っていた。

 

「これって・・・・・」

 

「その・・・・・結婚しよう!そして、これからも傍にいてくれ!」

 

「エックス・・・・・・」

 

エックスは自爆覚悟でマーティにプロポーズをした。

 

 

まさかのプロポーズを見てその場にいた全員が唖然とする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・こんなアタシでいいの?」

 

「うん。どんな時も一緒だ!」

 

「・・・・・・・」

 

マーティもその言葉を聞いて顔を真っ赤にした。

 

「・・・・・・だったら、アタシの方からも言わせて。」

 

「えっ?」

 

「アタシもこれから先、貴方と一緒にいたい。辛い時も苦しい時も楽しい時も・・・・レプリロイドだからその時が何年続くかわからない。でも、貴方が苦しいと思うならアタシは一緒に分かち合い、支える。」

 

「マーティ・・・・・」

 

「アタシを・・・・・エックスのお嫁さんにしてください。」

 

「・・・・・あぁ、もちろんさ。」

 

「・・・・・エックス~!!」

 

マーティは、思わずエックスに抱き着いた。そんな彼女をエックスは強く抱きしめる。

 

「なんでもっと早く言ってくれなかったのよ~!!もう!バカバカバカバカ!!今度あんなことになったら絶対に許さないんだから!」

 

「ごめん、本当はもっと早く言うつもりだったんだ。でも、あんなこととがあったから・・・・・・・・でも、ありがとう。こんな俺を好きになってくれて。」

 

涙目で言う二人を見て周囲は感動のあまりに号泣していた。

 

「副隊長・・・・・ようやく・・・・・ようやく・・・・・プロポーズされましたね・・・・・・・よかった、よかった・・・・・」

 

「うおぉおおお~!!感動的じゃねえか~!!」

 

「こんな所でプロポーズするなんて・・・・のび太のくせに言うじゃん。」

 

「えぇ・・・・・よかったわね、マーティさん。」

 

「うぅ・・・・・・・よくわからないけど成長したんだね・・・・のび太くん。」

 

「なんでもっと早く言わなかったんだ?エックスの奴。」

 

「何言ってんですか!?ゼロ隊長のせいで言えなかったんですよ!!」

 

「・・・・えっ?俺のせいなのか?」

 

そんなことを言っている間に二人は恥ずかしそうに全員の方へと戻ってくる。

 

「エックス・・・・・その・・・・・おめでとう。」

 

「ありがとう、イーグリード。」

 

「よかったですね、副隊長。」

 

「あ、あんまりジロジロ見ないでよ・・・・恥ずかしいじゃない。」

 

「エックス!」

 

デスログマーの中からティルが慌てて駆けつけて来た。

 

「ティル?どうしたんだ?そんなに慌てて・・・・」

 

「玉美ちゃん、意識が戻ったそうよ。」

 

「ほ、本当かい!?」

 

「早くお兄ちゃんに会いたいですって。」

 

「そうか・・・・・よかった。」

 

「それで今度はアタシはお義姉ちゃんになっちゃうってわけね。」

 

「ウフフフフ・・・・・じゃあ、早くみんなで会いに行こう!」

 

「・・・・・・フッ、気がつけばもう夕方か。」

 

ゼロは空を見ながら言う。空は既に夕焼けになっていた。

 

「・・・・・・さあ、帰ろう。俺たちが帰る場所へ。」

 

「えぇ!」

 

エックスはマーティと手を繋ぎながらデスログマーへと向かい、全員が乗り終えると離陸し、燃えるドッペルタウンを背に飛び立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

度重なるシグマの計画をことごとく打ち破ってきたエックス。

 

しかし、戦いの後に彼の心に残るのは虚しさだけだった

 

何故、人類とレプリロイド・・・・・・レプリロイド同士が戦わなくてはいけないのか・・・・・・

 

デスログマーの窓から燃え上がるシグマキャッスルを見つめるエックス。

 

その赤々と燃える炎を見つめながら行き場のない悲しみと怒りによってエックスの冷たい体は震えていた・・・・・・・

 

そして、思い出されるであろう自分の記憶がゼロとの戦いを運命付けている事も今は知らずに・・・・・・

 

 

そして、彼はこの先、何を見るのだろうか・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・でも、運命は変えられる。

 

マーティがエックスの目を覚まさせたように、きっと二人の運命を変えることもできるはず・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 




次回は後日談。

やっと三作(ゲームボーイカラー版を含めれば4作)書き終えた。
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