ちなみにおまけの公開は不定期。
ジャングルエリア
ゼロ、ホーネック、そして、ドラえもんたちはジャングルで建造されているというビーム兵器の完成を阻止するべく、メカニロイドを破壊しながら奥地へと目指していた。
「パラスティックボム!」
ホーネックから放たれた小型のハチ爆弾は、次々とメカニロイドに向かって飛び爆発する。
「助かるな、バスターが使えないおかげで遠距離の相手には不自由になっていたもんだからな。」
「私とて特A級です。このくらい軽い事です。」
少し歩いて滝を下って行くとドラえもんは不意に足を止める。
「ん?どうした?ドラえもん?」
「・・・・・・何か感じる。」
滝の中へとドラえもんは入って行く。すると奥は空洞になっており、そこには例のカプセルがあった。
「あらまっ、こんなところにカプセルが入っていたなんて・・・・・・そりゃあ、軍でも気づかないわけだわ。」
ドラえもんが前に立つとカプセルが開き、ライトが姿を現す。
『また、会ったな。ドラえもん君。』
「「「「ライト博士っ!?」」」」
ライトの姿を見てゼロとホ-ネック以外は驚いた顔をする。
『みんな元気そうじゃのう。この戦いはあってはならぬ戦いじゃ。何故、同じ志を持つレプリロイド同士が戦う?』
「それは・・・・・・」
「でも、博士の言う通りです。同じレプリロイド同士が戦い合うのも・・・・・・・」
ライトの問いは尤もだとしずかは思った。それはこの場にいないエックスも同じことを言っていたのかもしれない。
『うん、しずか君の言う通りだ。平和を守る者同士が何故戦わなければならないのか?きっと何かの間違いじゃ。ドラえもん、このカプセルに入るんじゃ。今回は、新調したエックスとほぼ同スペックのアーマーを授けよう。この力で真相を突き止めてほしい。本来ならこの場でエックスのものと同様にフットパーツを与えたいところだが武装をしていない君のためにアームパーツを授けよう。エックスとは違い君は戦闘用ではないから負担の少ない上に扱いやすいプラズマチャージショットじゃ。その威力は極めて大きく、過去の戦いでエックスが使用したファーストアーマーのスパイラルクラッシュバスターに匹敵する。更には敵に着弾と同時にプラズマを発生させ敵に追加ダメージを与える事が可能じゃ。』
「はい、ありがとうございます。」
ドラえもんはカプセルに入る。すると赤と黒の二色で構成されたアームパーツが彼の腕に装着された。
「あら?随分黒いね・・・・・・・」
『後、エックスに渡すフットパーツじゃ。このフットパーツをつければ、ホバリングが可能になる。前後に動くことができ、暫く滞空できる。高い場所にいる敵や、危険な場所を、落ち着いて移動するのに有効じゃ。どうか、この無駄な争いを一刻も早く止めておくれ。』
カプセルから出現したフットパーツをポケットにしまい込むとドラえもんたちは、急いで奥地へと急行した。
基地の中間地点まで来ると警備がさらに厳重になり、ますます攻撃が激しくなるが強行突破する。さらに途中で蜘蛛の巣のようなメカニロイドがいたが、破壊できないことを確認するとタケコプターを利用して通り越した。
そして、最後の蜂の巣のような防衛装置を破壊し、奥にある扉に入ると目的の大型のビーム兵器がそこにあった。
「これが例の兵器か・・・・・・」
ゼロは冷静に兵器を見ながら言う。幸いまだ調整が完了していないようでエネルギーが送られていなかった。
「・・・・・!みんな、離れて!何かが来る!?」
「「「「「えっ!?」」」」」
ドラえもんの叫びで全員すぐにその場から離れる。すると上から巨大なクモ・・・・・・否、クモ型レプリロイドが姿を現した。
「・・・・・・ゼロ、やはりお前が来たか。最後に会ったのはエックスの結婚式以来か。」
「スパイダス!?」
そこに姿を現したのはかつてイレギュラーハンターに所属し、自分の部隊にいたウェブ・スパイダスだった。
「お前・・・・・レプリフォースに・・・・・」
「あぁ、今はゲリラ部隊の隊長を務めている。」
久々の再会でありながら二人の表情は険しかった。
「・・・・・スパイダス。かつて同じ組織に所属していた貴方ならわかる筈です。すぐにクーデターを取りやめてください。」
ホーネックは頭を下げながら言う。スパイダスには、彼らが本当にイレギュラー討伐をしに来たのかどうかは察していた。
しかし
「・・・・・投降しろという事か。・・・・・悪いがその言葉に応じることはできない。」
「スパイダス!」
「俺は今回の事件でのカーネルの行いに難があったことは認める。だが、ここ最近のイレギュラーハンター上層部の考えは横流しにされた可能性を考慮せず、俺たちレプリフォース全体をイレギュラーとみなした。故に俺は、ジェネラルの・・・・・・レプリフォースの正義を信じる。」
「スパイダス、お前・・・・・・」
「生憎まだ任務の途中なんでな。引き返す気がないというのなら敵として排除させてもらうぞ、行くぞ!!」
スパイダスは、電気に帯びたネット『ライトニングウェブ』を飛ばして攻撃を始める。
ゼロたちは避けると応戦し始める。
「ドラえもん、何とかできないの!?」
「あの人は・・・・のび太さんの結婚式にも出ていたし、いい人のはずよ?」
「分かっているよ。要はあの兵器を壊せば、彼だって無駄な抵抗はしなくなる。」
ドラえもんはバスターをチャージして兵器に向かって撃とうとする。
「させるか!」
スパイダスは、バスターを発射される寸前に小型のクモ型メカニロイドを飛ばす。クモ型メカニロイドはドラえもんに取り付くと糸を吐いて拘束する。
「うわあっ!?」
「「「ドラえもん!?」」」
「此処を通すわけにはいかんのだ!!邪魔をするというのなら人間とて容赦はせん!!」
スパイダスは瞬時にジャイアン達の目の前に現れてライトニングウェブを飛ばす。
「「「逃げろ~!!」」」
三人は急いで逃げる。しかし、一足遅くスネ夫の足が捕まった。
「うわぁあ!?」
「スネ夫!」
「スネ夫さん!」
「まずは一人!」
スパイダスは糸を吐き出してスネ夫を捕らえようとする。
「うわぁ~!!ママ~!!」
「ママっと言って助けが来るわけじゃないぞ、坊や!」
「だったら、俺たちを先に相手にした方がいいんじゃないか?」
「ぬっ!?」
ゼロのZセイバーに斬りつけられ、スパイダスは脇腹を負傷する。
「しまった・・・・・・敵が多いとこちらも不利だな・・・・・・ならば、絡めとってくれるわ!!」
スパイダスは自分を中心に巨大なライトニングウェブを展開する。
「こ、これは・・・・・・・」
「行け!!」
スパイダスは、下半身のふたを開けてクモ型メカニロイドを射出する。
「くっ!」
ゼロはセイバーで斬り捨てていくが数が多く、何匹かが体に纏わりつく。
「ゼロ隊長!?」
巣に張り付けにされたゼロを助けようとホーネックは近づくが目の前にスパイダスが立ちはだかる。
「ホーネック、これ以上抵抗しようというならゼロの首をこの場で撥ねるぞ。」
レプリフォース支給のサバイバルナイフをゼロの首に近づけてスパイダスは脅す。
「うっ!?」
「さあ、このまま引き返すか、それともゼロの首を持ち帰ってでも俺を倒すか?選んでもらおうじゃないか。」
「ホーネック、俺に構うな!早く攻撃しろ!」
「くう・・・・・・」
「どうする?仲間を見捨てるか!それとも仲間を助けるか!」
「ぬうぅ・・・・・・」
「プラズマチャージショット!!」
「何っ!?グワァア!?」
背後からの攻撃にスパイダスは地面に叩きつけられる。慌てて起き上がろうとすると既に拘束を解いていたゼロにセイバーを向けられていた。
「どうやら、的を俺とホーネックに向け直したのがミスだったようだな。」
よく見るとそこにはバスターを構えたドラえもんと捕まえたはずのスネ夫がいた。
実はスパイダスがゼロたちに標的を変えている間にスネ夫がこっそり罠から抜け出して、ドラえもんを助けていたのだ。
「くっ!一思いに殺せ!」
最早手がなくなったスパイダスは潔く諦める。しかし、殺れと言ってやる筈もなくホーネックに手錠を取り付けられた。
「貴方は貴重な証人です。レプリフォースの無実を晴らすためにもしばらくの間拘束させてもらいます。」
「ちっ、なら最後に言わせてもらおう。俺たちレプリロイドがイレギュラー化する不完全な存在なのは人間が不完全な存在だからだ!人間がその事実を認めない限り、戦いは終わらない!」
「・・・・・・だが、それでも生を与えられたのもまた事実だ。それをお前も自分自身を不完全と知ってこの戦いに参加しているんだろ?」
「・・・・・・・」
ゼロの問いにスパイダスは黙る。
「・・・・・今は、大人しくしていろ。無駄な血は流したくないからな。」
「隊長、レプリロイドに血はないですよ。」
「例えだ、例え。」
「・・・・・フン、まあ仕方ねえな。今は大人しく捕まらせてもらうか。」
ホーネックのツッコミを受けながらもゼロは、ビーム兵器の機能を停止させるとドラえもんたちと共にその場を後にして行った。
ちなみに、バスターが使えないゼロは、自分に組み込まれている「ラーニングシステム」により、セイバーを媒体にして使う「雷神撃」を習得した。
おまけコーナー ドリフパロディ「もしもこんなラーメン屋さんがいたら」
客 エクスプローズ・ホーネック
店主 サイバー・クジャッカー
注意
・このコーナーはパラレルゆえにフィクションである。
・半端ねえキャラ崩壊
・ダメだこりゃ。
ハンターベースの業務を終え、ホーネックは珍しく外で何か食べようと決めて探していたところ橋の下にあるラーメン屋台を見つける。
「はあぁ・・・・・・たまにはこういうところもいいか。」
ホーネックは、屋台の座席に座る。しかし、肝心の店主がいない。
「あれ?ラーメン屋さん?」
ホーネックが声を掛けると目の前に厚化粧をしたクジャク型レプリロイドが現れる。
「いらっしゃ~い。」
「ブッ!?」
「いらっしゃい。」
明らかにオカマ感半端ない店主を見てホーネックは思わず突き出して唖然とする。
「何?アタシの顔になんか付いてる?」
「え、えっ!?い、い、いや、別に・・・・・」
「アタシ、はっきり言うけどオカマよ。オカマのレプリロイドがラーメン屋やっちゃいけないって言うの?オカマのレプリロイドがラーメン屋やっちゃイレギュラー認定されるって言うの!」
「いやいやいやいや・・・・・そんなことはないですよ・・・・・」
目の前にいるオカマレプリロイドを見てホーネックはオドオドしながらも言い返す。
「いいでしょ?」
「は、はい・・・・」
「ラーメン食べに来たの?」
「う、うん・・・・・」
「いらっしゃい、ちょっと待っててねぇ。」
オカマレプリロイドは、そう言うとビール瓶を開けてグラスに注いだ後、ホーネックに差し出す。
「最近寒いわねぇ、本当・・・・・はい、どうぞぉ。」
「い、いや、私はラーメン食べに来ただけでビールは・・・・・」
最近飲み過ぎと言われているため、ホーネックは遠慮する。
「サァービスなのよ、サァービス。オカマはサービスが大好きなのぉ。」
「いやいや・・・・・」
「お代はいらないからぁ。」
「いいから飲んで。」
「いや、いいです。」
「飲んで。」
「いらない・・・・・」
「俺の酒が飲めねえって言うのかぁ!!あぁあ!?」
「!?」
レプリロイドの変貌にホーネックは思わず驚く。
「冗談よ、冗談。オカマは冗談も大好きなのよぉ~。」
「・・・・・・」
「さあ、飲んで。」
「は、はい。」
これ以上怒らせるとまずいと思ってホーネックは素直に受け取る。
「・・・・あの・・・・・早くラーメン・・・・・」
「分かってるわよぉ~。誰もいないから、ねっ?」
「・・・・・・・」
「はい、これメニュー。」
レプリロイドからメニューを受け取ってホーネックは何を注文するか考える。
「・・・・・・あのオカマさん。」
「オカマさんって呼ばないで。クーちゃんって呼んで。」
「えっ?」
「クーちゃんって呼んで。」
「・・・・・じゃあ、クーちゃん。」
「はぁ~い。」
「・・・・・この孔雀ラーメンって言うのは・・・・・・」
「孔雀ラーメン、この店の定番メニューなのぉ。」
「あぁ・・・・・そうなの。」
「他では食べられないわよぉ?」
「じゃあ・・・・・これにしようかな?」
「はいはい、ちょっとまってねぇ~。」
クーちゃん?は、早速麺をお湯に通し、スープと絡め、トッピングをして、あっという間にホーネックの前に出す。
「お待ち同様~。」
「早いね・・・・・」
「早いのも家の店の取り柄なのぉ。」
「ふうん・・・・・」
ホーネックは割りばしを割って、ラーメンを食べ始める。
「どう?お味はぁ?」
「・・・・・・うまいですねぇ。特にスープが濃厚でコクがありますよ。」
「そうなの、家のスープは特製なのよぉ。」
「へえ・・・・・・・何を使っているんです?」
ホーネックはスープを飲みながら聞く。
「ニンニクとネギとアタシの足。」
「ブッ!?」
その言葉を聞いてホーネックは思わず吹き出す。
「足っ!?」
「いいだしが取れるの。アタシ、クジャク型だから。」
「・・・・・・・」
衝撃の言葉を聞いてホーネックは、箸が付けられなくなる。
「どうしたのよぉ?早く食べないと列車が来るわよぉ?」
「列車?私、徒歩(というよりは飛行)での勤務ですけ・・・・・・・」
その時ものすごい衝撃が店を襲う。お湯は二人に飛び掛かり、ホーネックの上には屋台の屋根が落ちて来た。
「・・・・・・・・なんなんですか?これ。」
「ここ・・・・・・列車の地響きですごいのよぉ・・・・・」
クーちゃん?は、見事に壊れた屋台を見る。
「あ~あ・・・・・お店こんなに壊れちゃって。」
「あらら・・・・・」
「アタシ・・・明日からどうやって生活して行けばいいのよ!?」
困り果てたクーちゃん?はホーネックを見る。
「ねえ。」
「はい?」
「ねえ、アンタ。」
「なんです?」
「アタシと結婚して。」
「はっ!?」
「お願いだから。」
「何でですか!?私、何も関係ないですよ!?」
クーちゃんに捕まってホーネックは思わず叫ぶ。
「ねえ、お願い。子供出来ないから。」
「いや、レプリロイドだからそれは関係ないし!」
「お願い。」
「嫌ですよ!」
「ねえぇ~結婚して。」
「・・・・・・・ダメだこりゃ。」
その後、ホーネックは結局、修理代を分割払いで出してあげたそうな。
次回はエックス。
結局プラントマンステージクリアできたけどXステージで挫折。
E缶の使いすぎには気をつけましょう。