DATE・MADAO・LIVE   作:人鳥悪夢

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初めまして、人鳥悪夢と申します。
銀魂とデート・ア・ライブを読んで描きたい衝動に押されて始めました。
何ぶんクロスオーバー小説を書くのは初めてでウケるかどうかは解りませんが
完結目指して頑張ろうと思います。



プロローグ篇
第零訓『異世界に連れて行かれるのは何も主人公だけとは限らない』


『侍の国』

 

この国がそう呼ばれたのは今は昔。江戸に舞い降りた異人『天人(あまんと)』の台頭によって、今では天人がふんぞり返って歩く国に変わり果ててしまった。

 

 

ここは江戸にある町『かぶき町』。そのかぶき町にて『万事屋(よろずや)銀ちゃん』と呼ばれる店の中でのこと。

 

 

「...はあ〜、銀さんまだ帰ってこないな」

 

 

事務所をモップ掛けで掃除する眼鏡をかけた地味な少年であり従業員の『志村新八』がため息をついていた。

ため息の理由は昨日から仕事に行ったきり帰ってこない社長についてである。

新八がため息をついていると玄関の引き戸がガラガラと音を立てて開いた。

 

 

「ただいまアルー」

「ワンワン!」

 

 

帰ってきたのは日傘を持ち、透けるように白い肌にオレンジの髪を頭の両サイドで三つ編みにしてぼんぼりで纏めて団子状にした少女『神楽』とヒグマ並の巨体を持つ、真っ白な毛並みが特徴の超巨大犬『定春』。

神楽も万事屋の従業員であり、宇宙最強の戦闘民族『夜兎族』の一人である。

定春は万事夜のマスコットにして神楽のペットだ。

 

 

「おかえり、神楽ちゃん。定春の散歩お疲れさん」

「新八、銀ちゃんまだ帰ってきてないアルか?」

「そうなんだよ。全く、何処でフラフラしてんだかあの人は」

「ホントアル、これだから頭も天パになってしまうネ」

「いや、それは関係ないと思うよ神楽ちゃん」

「...あ、そうだ」

 

 

未だ帰ってこない社長について話していると神楽が何かを思い出してポケットから手の平サイズで細長い体に二本の割り箸のような手をつけて、目には生気がない人形を新八に見せた。

 

 

「これ、定春との散歩で見つけてきたネ」

 

 

ヒョイと神楽が手に持っていたのはどこか見覚えのある生気のない表情をした手抜き感満載の人形だった。

それを見て新八は怪しむ様に目を細める。

 

 

「...神楽ちゃん、コレって……」

「『ジャスタウェイ』ネ」

「ああやっぱり……」

 

 

真顔で人形の名を答える神楽に新八は髪を掻きながら問いかけた。

 

 

「いや、でもジャスタウェイって爆弾じゃなかたっけ?」

「違うアル。コレ見つけた時、定春がガジガジしたけど何も起こらなかったし何ともなかったネ、だから爆弾じゃないヨ」

「そう、なら良いけど...でも神楽ちゃん、コレって何処で見つけてきたの?」

「源外のジジイの工房の近くで見つけたアル」

 

 

江戸一番の発明家でありとある事情で現在絶賛指名手配中の男『平賀源外』

彼の名、そしてその人物の工房の近くに落ちていたと聞かされ、新八はすぐに勘付いた。

 

 

「...ならこれ、完全に源外さんの発明品じゃないの? ヤバいって、ちゃんと返してあげた方がいいって絶対」

「はん、おいおいぱっつあんよ、悪いがこのジャスタウェイは私が拾った時点で所有権は私の物アル。私の物は私の物、源外のジジイの物は私の物ネ」

「いやそれどこのジャイアニズム!?」

 

 

どこぞの空き地を拠点にふんぞり返るガキ大将のような事を胸を張って言ってのける神楽

新八はツッコミを入れつつも、彼女が持つそのジャスタウェイを再度確認して見た。

 

 

「う〜ん、見たまんまじゃ危険かどうか判断できないな……ていうかホント見てるだけでこっちまでやる気なくすんだけどこの人形……製作者はどういった心境でコレを造ったんだよ……」

 

 

虚空を見つめる二つの目がこちらを見返してくるのに新八は少々恐怖を感じて目を逸らし、神楽の方へ顔を上げた。

 

 

「構造はわからないけど源外さんにやっぱ返しておいて方が良いかな……神楽ちゃんそれ貸してくれない? 僕が届けに行くから」

「寝言は寝て言えヨ、もうコイツは私のモンアル。今こうして私の手にフィットした時点で、コイツのこの先の人生は全て私の下で生き続けるという運命が決定したんだヨ、そう、まさにディスティニー……」

「なんで英語で言った!? つーかそれただネコババしたいだけだろうがおまえは! いいから返せジャスタウェイ! 見た目が不吉感漂ってて見てるこっちも不安になるんだよ! さっさと手放さないとその内髪の毛生えるよコレ!」

「イーヤーアール! 例えヅラみたいなロングヘアーになろうとジャスタウェイは私のジャスタウェイネ!」

「何それ気持ちワル!」

 

 

源外の発明品らしきジャスタウェイを返そうとする新八と返却を拒む神楽が

ジャスタウェイを巡って取り合いを始めてしまった。

だが、この取り合いが思わぬ事態を発展してしまう。

 

 

ポチ

 

 

「「ん?」」

 

 

取り合いの最中、何かボタンを押したような音がして止まる新八と神楽。

 

 

「...アレ? ウソ、今押した? 今押しちゃった?」

「ポチッといったネ、明らかにポチッと聞こえたネ、私もう何も知らないアル」

「はぁ!? 元よりテメェのせいだろうが!」

『装置ノ起動ヲ確認』

「「うわ!?」」

 

 

突如、無機質な音声に驚いた新八と神楽は思わずジャスタウェイから手を離す。

手の平サイズのマヌケな人形は床に落ちて転がるもその無機質な音声は止まずに部屋に鳴り響く。

 

 

『コレヨリジャスタウェイ座我阿琉怒(ザ・ワールド)ハ緊急モードニ移行』

「ジャスタウェイ座我阿琉怒(ザ・ワールド)!? 何こんなやる気をなくす人形にジョジョ第三部のラスボスのスタンド名付けちゃってんの!? 見た目とギャップ在り過ぎだろ!」

「アレだからヨ、作者がジョジョラーである作者に影響した結果アル」

「いや、そんなメタな発言しなくていいから神楽ちゃん!」

 

 

神楽にツッコみながらも新八はある危機感を感じていた。

先程、ジャスタウェイと思われる人形が出していた緊急モード。

このカラクリが源外の発明品であるならきっと良からぬ事が起こるのではっと予感を感じていた。

 

そしてその予感はすぐに来た。

 

 

『直チニコノ場カラ緊急転送ヲ開始シマス』

「「へ?」」

「zzz」

 

 

ジャスタウェイ座我阿琉怒(ザ・ワールド)からの音声の後、ジャスタウェイの無機質な目が光る。

すると、新八、神楽、眠っている定春の目の前の円状の空間が出現した。

そして円状の空間はブラックホールの様に吸い込み始める。

 

 

「「ギャァァァァァァァァァ!!!?」」

「ワフゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!?」

 

 

新八、神楽は突然の吸い込みにより宙に浮くも寸でで定春の背中に手を伸ばし捕まることに成功。

謎の空間に向かって吸い込まれながらも必死に耐える新八と神楽。

 

 

「ワンワン!」

「頑張れ定春お前だけが頼りネ!」

「何コレどうなってんの!? もしかして吸い込まれてるの僕等!?」

 

 

突然の事態に目を覚ました定春も床に這いつくばり吸い込みに耐える。

だが新八、神楽が背中に捕まえられた事により重りが増し、徐々に謎の空間に向かって吸い込まれていた。

 

 

「神楽ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!! だから返そうって言ったじゃん! 源外さんの工房の近くで拾った時点で嫌な予感がしてたんだもの! あの人いつもはた迷惑な発明ばっかいるするし!」

「うっさいネ新八! んな過去のことより今を生きるのが大事アル! 前を歩け! 止まるんじゃねぇぞ!」

「いや、カッコいいこと言ってるけどアレ拾ってきた原因神楽ちゃんだからね!?」

「分かってるアル! だから今名案を思いついたところネ!」

「名案ッ!?」

 

 

正直、神楽の名案にいい思い出がない新八だがこの状況を打破するために耳を傾ける。

 

 

「神楽ちゃん! ちなみに聞くけどその名案って何!?」

「今、私たちは定春に捕まってるけどこのままじゃ定春ごと私達も道連れネ。だから何か重りを捨てるしかないネ」

「うん、それでッ!」

「そこで私が眼鏡(しんはち)を抱えて残ったツッコミしか能のない人間の方(いらないもの)謎の空間(あそこ)に捨てるネ! そうすれば後は定春の力で引っ張って脱出するというこの名案、どうアルカ!」

「おお! 凄いや神楽ちゃん! 確かにこの案ならいけ……!!......ってんな訳あるかァァァァァァァ!!」

 

 

神楽の名案にノリツッコミの如く怒鳴る新八。

 

 

「なんだよ新八、私の名案に異議ありアルカ?」

「異議ありも何も異議しかねぇよ!! 眼鏡と書いて新八ってどう言う事だコラッ!! なに眼鏡だけ救って本体見捨てようとしてんのッ!?」

「何言ってるアルカ、新八の存在意義なんて眼鏡だけアル。つまり眼鏡これが無事なら残りの眼鏡かけ機がどうなろうと問題無いネ。ノープロブレムアル」

「だから何で英語ッ!? 眼鏡も人間の方も二つ揃って志村新八だろうが! 僕を見捨てようとしてんじゃねぇ!」

 

 

徐々に体が引きずらながらも必死に耐え、もはやヤケクソ気味の神楽と口論を交わしながらも懸命に何か助けは無いかと待つ新八。

 

するとそこへ

 

 

「おーう、帰ったぞ」

「銀さん!」

「銀ちゃん!」

 

 

玄関から聞こえたのはけだるそうな声に二人はいち早く反応して顔を上げる。

銀髪の天然パーマ、死んだ魚のような目、着物を片側だけ着崩し、柄に『洞爺湖』と刻まれた木刀を腰に差した男。

かぶき町にて『万事屋(よろずや)銀ちゃん』という何でも屋の社長を務める『坂田銀時』。

 

 

「みんなの銀さんが帰ってきたよ〜っと。あ“〜、気持ちワル」

 

 

銀時は靴を脱いですぐに床にうつ伏せに倒れこむ。

どうやら昨日から朝まで酒を飲み続けていた為、二日酔いになっていた。

二日酔いの為か死んだ魚のような目はもっと死んでいるよう感じになっている。

 

 

「銀さぁああああああんッ!! 緊急事態なんです!! 早く来てくださぁあああい!!」

「銀ちゃぁあああああんッ!! ヘルペスッ!! ヘルペスミー!!」

「いや、ヘルプミーね神楽ちゃんッ!!!」

「ガンガンガンガンうるせーな、オエ。 こちとら二日酔いで気持ちワリーんだよ、うぷ」

 

 

二人からの叫び声に二日酔いの銀時は床にうつ伏せになりながらも

のそのそと移動し、新八と神楽、定春がいる居間の扉を開ける。

謎の空間に引きずり込まれそうになっている二人と一匹を見て銀時は二日酔いで頭を抱えながら言う。

 

 

「なんだァ? お前等いい年こいて星のカービィごっこか? んな事より新八、いちご牛乳持ってきてくれ。さっきから頭痛てーんだよ。神楽は風呂だ」

「何寝ボケた事抜かしてんすかァァ! 状況をよく見ろ状況をォォォ!! 現在進行形で吸い込まれそうになってんですよ僕達!!」

「何? そっちも吸い込まれてんの? 奇遇だな、俺も昨日パチンコで大負けして金吸い込まれるわ、一緒にいた長谷川さんと一緒にヤケ酒したりハシゴしたりで残りの金もみーんな吸い込まれちまってよ。昨日から吸い込まれ三昧なんだよ。いだだだだだ、やっぱ二軒目にハシゴするんじゃなかったわ」

「おい天パ! オメェがパチンコで負けようが酒で二日酔いになろうがどうでもいいネ!! さっさと助けろアル!」

 

 

二人と犬が髪の毛逆立ちにして今にも引きずり込まれそうな状況の中で、銀時は相も変わらず床にうつ伏せになりながら話を進める。

 

 

「助けてってお前よ、むしろこっちが助けて欲しいんだよコノヤロー。もう、本当気持ちワリーし、頭がガンガンいこうぜみたいに痛ーんだよ。」

「ちょっとォォォォォォ!! いい加減こっちの状況に気づけよ! 本当に星になりなりそうなんですよ僕達!! 今ならカービィに吸い込まれていた敵の気持ちが分かりそうなぐらいに!!」

「頑張れ、お前はスカーフィだ吸い込まれる前に爆発しろ」

「出来るかボケェ! いいからさっさと助けろ、デデデ大王みたいなマヌケ面しやがって!」

「あっそ、という事でデデデ大王はちょっくらトイレに行ってくるゾイ、あ、冷蔵庫の中に入れた無敵キャンディ食ったらハンマーでぶん殴るからな」

「わぁぁぁぁぁぁ! 待って! デデデ大王じゃなかった! よく見たらメタナイト卿だった! 助けてメタナイト卿! 哀れなワドルディをお救い下さい!」

 

 

うつ伏せになりながらトイレに向かって後退する銀時を慌てて引き止める新八。

ここで銀時を引き止めなければ新八も神楽も定春もあのブラックホールのような空間に吸い込まれてしまう。

他にこの状況を打破する手段がない以上、二日酔い状態の銀時に助けを乞うしかない。

そんな銀時はうんざりそうにうつ伏せだった上半身を起き上がらせる。

 

 

「何だよ、いい加減にしてくれよオイ、もうホントこっちもそろそろ限界で...うっ」

「...銀ちゃん? どうしたアルカ? 腎臓爆発したアルカ?」

「いや、何で腎臓爆発すんの神楽ちゃん。アレ? でも何だろ、もの凄く嫌な予感がするんだけど」

 

 

銀時が黙り込んだことに神楽はボケながら話しかけるも銀時は顔を下に向けて黙り込んでいた。

新八は神楽のボケにツッコミながらもまたもや嫌な予感を感じていた。

銀時の顔が徐々に青くなっていくと顔を新八、神楽、定春の方に向ける。

そして.....

 

 

「ゲボロシャァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

 

とうとうゲロるのであった。

今まで吐くのを我慢していた銀時だったが、その我慢も限界になり吐瀉物(モザイク付き)を吐いてしまった。

だが、被害はそれに止まらなかった。

銀時が吐いた吐瀉物は謎の空間による吸引力によって空間に向かって吸い上げられていく。

 

そう、新八と神楽、定春を巻き込む形で。

 

 

「「ギャアアアアアアアアアアアアア!!!!」」

「ワギャアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

 

銀時が吐いた吐瀉物を浴びせられた新八と神楽、定春は叫び声をあげる。

吐瀉物を浴びせられただけでも不幸なのに更なる不幸がおきた。

 

 

ズル

 

 

「「あ」」

 

 

今まで必死に吸い上げられるのに耐えていた定春が銀時の吐瀉物をその身に浴びせられた為、滑りやすくなってしまった。

その結果、踏ん張る事が出来ずズルッと滑ってしまい、その結果......

 

 

「ああああああああァァァァァァァァァァ......」

「腐れ天パァァァァァァァァァァァァァァ......」

「ワオォォォォォォォォォォォォォォォォ......」

 

 

新八、神楽、定春は叫び声を上げながら謎の空間に吸い込まれてしまった。

新八、神楽、定春を吸い込んだ空間は徐々に小さくなり、やがて閉じる形で消えてしまった。

 

 

「あ“〜、気持ちわり〜。頭痛て〜。まだ吐き気する〜......あれ? 新八? 神楽? 定春?」

 

 

吐いても未だ体調が悪い銀時は新八と神楽と定春がいなくなっている事に気づく。

キョロキョロと居間を探すが新八と神楽、定春の姿は無かった。

 

 

「...え? これってもしかして置いてかれた? 主人公差し置いてみんな異世界に行っちゃた?......オイィィィィィ!!!まだ残ってるんだけどォォォォォォ!!?  すんませェェェェェん!!! もう一度開いてくれませんかァァァァァァ!!!? プリーズオープンダドアァァァァァァ!!!!」

 

 

まさかの取り残された事に叫ぶ銀時。

しかし叫んだところで謎の空間が現れるはずがない......ハズだった。

 

 

「ってうおぉ!」

 

 

なんと新八達を吸い込んだあの謎の空間がまた出現したのだ。

 

しかも今度は吸い込むことがなく、怪しく漂うだけ。

 

 

「んだよビックリさせんなよ……一体全体どうなってやがんだ? 仕方ねぇ、イマイチ気分悪りぃがまずはさっさと新八達の後を追わねぇと」

 

一瞬驚きはしたもののすぐに悪態を突きながら舌打ちし、空間の前に二日酔いではあるものの歩み寄りつつ乱れた着物の裾を直し、キチンと髪の毛を整えながら(彼の髪の毛の性質上意味がない行為なのだが……)意気揚々と空間へ入り込もうとする。

 

だがその時、空間の向こうから何やら不穏な気配が……

 

 

「.........ァァァァァァァァァァ」

「あん? なんか声が聞こえたような......」

 

 

空間の向こうから何やら声が聞こえてきた事に歩み止める銀時。

その声は空間の向こうから徐々に大きくなる。

 

 

「ァァァァァァああああああああああ!!!!」

 

 

ドゴッ!!!

 

 

「グボォッ!!!?」

 

 

なんと空間から赤毛に白いリボンで結んだツインテールの少女がドロップキックの体制で飛び出してきたのだ。

そのまま少女のドロップキックは見事に銀時の腹部に直撃。

ドロップキックの直撃を受けた銀時は見事に吹っ飛ばされ居間の扉にぶつかり気絶。(ちなみに居間の扉も壊れてしまう)

赤毛の少女の方はドロップキックが決まった反動により尻餅の形で居間に落ちた。

 

謎の空間は赤毛の少女が出てきてから再び閉じてしまった。

 

 

「いたたたた......な、何? 何がどうなってるの?」

 

 

赤毛の少女は辺りをキョロキョロと辺りを見渡す。

 

 

「ここは...家? どこかの家の中みたいだけど......! ちょっと! 大丈夫!?」

 

 

赤毛の少女は倒れていた銀時に近づき起こそうとする。

 

 

「もしかして打つかったのはあなた!? ねえ! 返事しなさい!!」

 

 

赤毛の少女は銀時を必死に呼びかける。

すると銀時に反応が返ってくる。

 

 

「......ぐッ」

「!...大丈夫!? 何か痛い所とか無い?」

 

 

目を覚ました銀時に赤毛の少女は無事かどうか確認する。

だが......

 

 

「.........」

「...? ねえ、ちょっと本当に大丈夫? もしかしてキックされたところがまだ痛いの?」

 

 

声をかけても反応がなく黙り込んでいる銀時に赤毛の少女は先のドロップキックのせいでまだ痛いのかと心配と不安、そして罪悪感を感じていた。

だがそんな気持ちもすぐに消えることになる。

それは.....

 

 

「......お」

「...お?」

「オボロシャァァァァァァァァァァ!!!!」

 

 

再び銀時が吐いたからであった。

先程のドロップキックが銀時の腹部に直撃したことで吐き気が再びやってきてしまったのだ。

そして我慢できずに嘔吐してしまったのであった。

 

それも赤毛の少女に降りかかる形で。

 

 

「...............」

 

 

赤毛の少女は銀時の嘔吐により吐瀉物(モザイク付き)まみれになってしまう。

 

 

「あ“〜......前よりも勢いよく吐いたから少しはスッキリしたぜ......あれ? 嬢ちゃん誰?」

 

 

二度目の嘔吐でスッキリした銀時がここで赤毛の少女の存在に気づいた。

嘔吐して吐瀉物まみれにしたくせに存在に気づいていなかったことに赤毛の少女の心境はいかに。

 

 

「.........」

 

 

吐瀉物まみれになった赤毛の少女に変化が起きる。

赤毛の少女は素早く自身のツインテールを結んでいた白いリボンを解き、今度は黒いリボンで結び直した。

そして.....

 

 

「天っ誅ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」

「ぎゃあァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

 

直様、吐瀉物まみれにした銀時に天罰を下すのであった。

 

これが坂田銀時と謎の空間の向こうから来た赤毛のツインテールの少女『五河琴里』との最悪かつ最低な最初の出会いであった。




ちなみにタイトルは他の作者様と相談して決まったタイトルを英語に直しただけです。
英語にした理由は『英語にすればカッコよくなるんじゃね?』からです。
まあ、マダオと名付けてる時点でカッコイイから離れていますけどね。(笑)
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