携帯ショップ ジョウ★サイ   作:イジン

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お気づきかもしれませんがタイトルに意味などありません。
携帯を選ぶ時、私がよく言ってる事を書いてます。携帯って本当使い方によって機種を選ばないと、大変な事になるんですよね。

体験談なのですが、安いし初心者の方にはオススメですよと言われて買った機種の本体容量が少ないことに本体容量がいっぱいです、との表示が出てから気づき、ショップで解決方法を聞いたところ、『写真はSDに写す事で移動できますがアプリのデータは無理です』と言われてしまいました。 そもそも、『16G中7G程はソフトウェアの容量で使われています』と言われました。


これを聞いた当時の私は意味がわからん、と思いながらiPodを購入しました。
(Gというのはギガと読むそうです。容量のことですね。
あと、本体のギガと毎月のギガというのは違うそうです。奥深い)



第3話 音楽をよく聞くんですが、どんな機種がおススメ?

 

 

 

「それではお客様にぴったりの機種をいくつか提案させていただきたいので、いくつかご質問させていただけますか?」

「断る。俺の質問に答える以外口を開くな」

 

 

お客様?それでは契約出来ないですよ〜。

 

とは流石に銃を突きつけられた状態では言えませんでした。

か弱い私をお許しください。給料は下げないでくださいオーナー。

 

今もこの様子を見ているかもしれないと思うと一瞬でも気をぬくわけにはいかない。

とりあえず無言で資料の用意でもしよう。

 

「勝手に動くな」

「…しかし」

「その板からは微弱だが念の気配がする怪しい動きをするなら今すぐ殺す」

 

板ってお客様……。

うん。なんとなくだけどこのお客様のことがつかめてきたかもしれない。

 

ジッと私の出した板…もといタブレットを興味津々に、そして懐疑的に見ているお客様。

彼は携帯のみならず電化製品に関りが少なく、自分を機械音痴だと言い聞かせ拒否反応を示している。

 

これは私の持論であるが、素手で機械に触れると壊してしまう人以外は真の意味での機械音痴では無い。

 

覚えられない、という人がいますが、例えばの話、車の運転はどう覚えるだろう?教習所に通い、運転していればそれなりに上達するのではないでしょうか?

それと同じで携帯には定められた手順があり、毎日弄るようなに意識すれば覚え無い方が難しいと言わせていただきたい……なんて言ったら怒られるでしょうか?私もオーナーのレッスンで覚えた口なのでなんとも言えないんですよね。受け売りです。

 

『ほとんど電話しかしないけど、あんたんとこの携帯は便利やからなぁ〜』なんて、新しい機能が増えるたびに追加してくれる初期ユーザーのお婆ちゃまは全力でサポートしてあげたい大切なお客様です。

 

逆に『俺が何年使ってると思ってんだよ!調べりゃわかるだろ』とかいう古参ぶってて対して使っていない人とか、怒って椅子を蹴ったり、お酒を飲みながら店舗に来るようなお客様はもうお客様じゃない。うん。というか使って欲しいなんて一言も頼んでないから……あれ。ごめんなさい話聞いてませんでした。

 

「おい。よくわからないぞ。これらは何が違うんだ?全部同じにしか思えん」

「俺、恥ずかしくなってきた……ねぇ君。とりあえず丈夫で水濡れオーケーでどこにいても電波の届く機種ってどれ?」

「…はい。ネテロ会長レベルの念能力使い以外の攻撃に耐えられる機種としては、このTタイプのみです。強化系以外に耐えれる機種はGタイプとXタイプです。他のタイプは念能力者を想定して作られていませんので、比べてしまうとどうしても耐久度は弱くなってしまいます。電波の点で言えば、エリアの範囲をオプションで変更できますのでどの機種でも問題ございません」

「だってさ」

「今のは呪文か。俺に魔術でもかけるつもりか」

「もう団長は黙ってれば?俺が決める。ってか俺が欲しいんだけど」

「あっ。大変申し訳ないのですが…契約数は予約順で定められていて、登録がかけられないようになっているんです。キャンセルでもあれば可能ですが」

「じゃあ団長のキャンセルにしよ」

「シャル。それじゃぁ本末転倒だろう。あんたはいっぱい持ってんだから我慢しな」

 

いつの間にか周りからかかるプレッシャーが減っている。向けられていた針のような殺気は緩やかになっていて、とっても安心。でも許可なく喋るのはやめておこう。こういうタイプはどこが琴線なのか分からない。

 

今真剣にパンフレットを見比べているお客様…団長様?

ですが、携帯の良さというのはパンフレットだけでは分かりません。

勝手に動けるのであれば今この瞬間にサンプル品を出したいのですが、許可が必要なので困ってしまいます。

 

じっと見つめていると言い争っていたうち、金髪の方がようやく気がついてくれました。

 

「ん?なに?」

 

私はあまりでしゃばらないよう、下手に伺います。

 

「よろしければ実物のサンプルがございますので、取り出してもよろしいでしょうか?」

「うん。全部出して見せて」

「かしこまりました」

 

制服のポケットから一つづつ取り出し、並べる。並べる時のポイントとして、おススメしたい商品をお客様の利き手側に並べると効果的だそうです。一番最初に手に取ったスマートフォンというのは印象に残りやすいんだそうです。

 

オーナーからは値段の高い順番に並べるように言われていますが、正直この方にはあまり良い機種よりも手頃な値段の簡単操作スマートフォンの方がいいと思います。

 

その中で一番重視したい機能が特徴の機種を推したいところですが……プライドの高そうな方なので多分他の人から薦められると気持ちよく買ってもらえない、と。

 

 

なんて面…難しいお客様なのでしょう。

 

 

 




この小説を書く前に、モデルの21歳のお姉さんに、『小説のモデルにしてもいいですか?名前とかショップ名とか個人情報とかかいてほしくないところは省くので。そもそも現実世界じゃないんです』と説明したところ。

『じゃぁショップにくる不思議なお客様や素敵なお客様のお話をかいてくださいね。後ショップの苦労とか、機種の案内と……現実世界じゃない?』と快く許可してくださいました。

なので私のマイショップの名前を公開することができません。お姉さんに会えたら皆さんもショップが好きになれると思います。

ではまた。
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