携帯ショップ ジョウ★サイ 作:イジン
中々携帯ショップ行く機会がなくて…ネタが(笑)
タイトルは、久々に会ったお姉さんに言われた衝撃の一言。
勿論その後「冗談ですよ〜。30分待ちになりますので、お水を飲んでお待ちくださいね!」と輝く笑顔で言われました。弄ばれている間が好き。携帯ショップって、行くの嫌なイメージがあると思いますが最近はそんな事ないようですよ。ちゃんとフロア?スタッフさんが一人必ずいらして、来店してすぐ要件を伺いにきてくれるようです。(ってお姉さんが')
『悪っ。壊れた』
電話口でそんなふざけたことを抜かす馬鹿を俺は一人しか知らない。いや、名前と顔しかしらんけれども。
俺の名前をこの世…大人気ファンタジーバトル漫画(作者が生きてる間に完結の見込無し)作品…で知っていいのは一人だけ。姿形を見ていいのも一人だけ。そんな条件で強制転移させられた俺は、転移先でモブキャラに出会っちゃってお先真っ暗。かわいそうな俺。まさかの異世界で幼女かよ。たいして可愛くないし。マチ呼んで来い。
そう思ったものの教育すればそれなりに使える人間になったのでよしとしよう。
あいつに店のことは放り投げて、理想の携帯を作る日々は正直最高。
新しいものだけを追い求める。そんな俺にこの仕打ち。
壊れないようにがっちがちにしたのに、このアホくそ甲斐性なしクズは月1ペースで壊しやがる。
修理とか俺が一番嫌いな言葉なんですけど。もう急所に盾として携帯いれんのやめて死んで。いや冗談抜き。
『行くの無理だからミドリ派遣してくれ』
「今あいつ空いてないですよお客様くたばれ」
『いや一人くらい空いてるだろ?それが取柄じゃん』
「ミドリのことミニドラ扱いやめろ」
『は?』
「あんでもふぁい」
ドラ焼きのないこの世界に絶望して早急に和菓子を広めたかいがある美味さ。
流石グルメハンター。こいつには次サービスしてやろう。だがしかしジンお前はダメだ。
「今どこにいるんですかね放浪野郎」
『パドキア』
「本当くたばれ。データは」
『何とかしてくれ』
「さようなら」
ジンの番号と名前で検索をかけると、確かに現在地はパドキアと出ている。そんな危険地帯にミドリを行かせる訳がないだろボケカス。ミドリが死んだら俺が困るだろうが。
しかも危険信号が出てる。
「おい。バッテリーに穴空いてんだろ。捨てろ」
『捨てたらデータ!おわっ』
「じゃあ今すぐ凍らせるかなんかしろ。燃えるぞ」
『は?なんで?』
「バッテリーに穴を開けたら燃えるという常識を知らない素人はマジでクソ。あっ口から全部出た。まぁいいか」
『おい!なんか知らんが馬鹿にすんな!』
自分ができないことは他の人にやらせよう。その姿勢は買うし、評価に値するけど、できないと決めつけるのはやってからにしてくださいと思うのは俺だけでしょうか。いいえ誰でも。
ジンだってバックアップができない訳じゃない。
ただ毎日やるとは面倒って放置するからこんなことになるんだろうがボケ。携帯ってのは精密機械なんだぞ。故障しない携帯なんかない。いやまぁこの世界なら作れなくはないかもしれないけど……それだって"念"っていうチートのおかげ。俺以上のチートで壊される可能性は十分にある。
「……しゃーね。会長の予約ブチらせるわ。クレーム?知りませんねぇって感じで」
『マジ?それ俺が泥かぶるやつじゃねーの』
「文句言うな。金は全部お前持ちだからな?俺とミドリは一銭も出さねぇからよろしくな」
『おう。じゃ』
「ん。二日我慢しろ」
新しい携帯より修理の方が難しい。
故障の原因がどこにあるか解体して調べないといけないし、直した後の動作確認もしないといけないし、あいつの機種解体するの大変なんだよな。今は春の新機種作るのに忙しいのに余計な仕事増やされた感が凄い。でも俺以外直せないし。てか俺の携帯に触らせたくないし。教えないし。直すなって感じ。念能力は除く。
お店で客と仲よさそうに接客を楽しんでいるミドリへ内線を飛ばす。
(お〜いミドエモン。明日の会長の仕事キャンセルな〜)
(えぇっ!?そんなぁ大口の仕事が……)
(代わりにパドキア行ってジンの携帯回収してこい。無事に帰ってきたらハンバーガー爆誕記念とお前の生還を祝おうな。ハンバーガーで)
(え?ハンバーガー?私の命ハンバーガーと同価値?しかも買ってくるの私ですよね!?)
(パドキアでは買うなよ。あそこの料理は料理じゃねぇから)
(てゆーか接客中にやめてもらえます?集中できないから!)
俺のミドリが冷たい。
俺上司なのに、泣いちゃう。泣かないけど。
……あっ。次の新機種農業系にしよう。絶対面白い。
お姉さんたちが耳につけている内線では、意外とアホみたいな話が飛んでくることもあるようです。
例)
店長『休憩行きたい人ー!』
A『はーい』
B『はーい』
C『はーい』
A『じゃあ三人で行くんで、店長お店お願いしますね〜』
店長『あかん』