超次元ゲイムネプテューヌ ~殺し屋の異世界見聞録~   作:鉄の字

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どうも鉄の字です!
此度はこの小説を読んでいただきありがとうございます!
亀更新になるかもしれませんがよろしくお願いします!


プロローグ

「つくづく思う。『これって殺し屋がやること?』……………と」

 

 

某国、某所。

都会から離れた廃虚が連なりその中にある開発中止が決まった廃ビル。

外は雨が降りポツポツと雨漏りの音がする中、俺こと漆谷進はポツリと呟いた。

 

 

俺の周りには両手に数え切れない死体が倒れている。

その死体の一人の手にはアタッシュケースがあり、そこからは袋に包まれた白い粉が覗いていた。

まあ、世間一般でいう麻薬だな。

 

 

あぁ、自分、職業は殺し屋。

または暗殺者。

またはアサシン(アッサシーンでも可)。

ここ最近は平和な為かどうでもいい雑用押し付けられ殆ど何でも屋となっているけどな。

 

 

ん?

そういえば殺し屋と暗殺者って微妙に違う気がするが………まぁ、いいか。

 

 

今回の依頼はマフィア同士の麻薬の取り引きを阻止、及びそのマフィアの殺害である。

行って潜伏したまではいいよ?

こんな人数なんて聞いておりませんぜ?

 

 

マフィアとマフィアで取り引きしていたが、こんなに手下引き連れてくるかねぇ?

50人位いたよ?

 

 

まあ、受けた仕事はちゃんとするのが筋だからちゃんとやったけど。

 

 

つーか暗殺者にこんな事任すなよ。

どっかの無双ゲームの人を連れてきなさいよ。

シティーハンターでもこんなのしないよ。

 

 

だが、こんな面倒なことをするのは全ては金の為だけどね!!

金は正義!!Money is justice!!

これは依頼者にタンマリと貰わないとなウケケケケケケ!!

 

 

そう、心の中でニヤリとほくそ笑み、一歩踏み出そうとした時だった。

 

 

突然、視界が揺らいだ。

 

 

俺の体はなぜか宙に浮く。

眼目に広がるのはビルの天井。

 

 

何故だ?

俺は原因を探す。

 

 

そして、あった。

 

 

黄色い、細長く、仄かに甘い匂いがするソレ。

 

 

そう。

全世界のコメディアンが使う、必須のアイテム。

ーーーーーーバナナの皮だった。

 

 

 

「いや何でここにバナナの皮がブゲラハァ!?」

 

 

見事に今時のアニメ、漫画のキャラがしないアクションをやり遂げた俺はゴンッ!!!っと後頭部から鈍い音を鳴ったと同時に意識はブラックアウトした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこよここは?

 

 

目を開けたら真っ暗な闇。

上半身を起こすと、何故か自分だけハッキリ見える。

 

 

黒いロングコートの下に黒いスーツに黒いスラックスに黒いワイシャツに黒いネクタイ。

背中には一振りの刀と、懐には二丁のデザートイーグル。

 

 

俺、いつ蛍光塗料を塗ったっけ?

 

 

「くらーい………ってかまっくら!?いったいここどこ!?停電?それとも、ブレーカー落ちた演出とか!?」

 

 

んお?

向こうに少女らしき声が。

 

 

「うおーい!」

 

 

声のする方向へ向かうと少女の姿がハッキリしてきた。

幼さ残るあどけない童顔に薄い紫のショートヘアーの左右にはコントローラーの十字キーに似た髪飾りを付けている。

体型は190ある俺の身長の二回り小さく、そして………………………………うん、サイズは将来に期待しよう。

どこが?とは言わないが。

 

 

「お嬢ちゃんも気づいたらここにいたクチか?」

 

 

「おー!おじさんもそうなの?」

 

 

「俺はまだ23だからな。まぁ、いいか。俺は漆谷進。職業は殺し屋。お嬢ちゃんは?」

 

 

「私はネプテューヌ!えーと、進だね!ススムン…………ススリン…………何か嫌だから進でいっか!よろしくね、進!」

 

 

俺の職業についてはスルーか。

年上に対して呼び捨てはどうかと思うが説教が通じる子じゃなさそうなのでやめておこう。

 

 

「はいはい、好きに呼べよ。えーと、ネ……………ネプ………………ネプデュ!?いてぇぇえええ!!?舌噛んだ!!!」

 

 

呼び難いわ!!

舌を噛んで地面を転げ回る俺を見てネプテューヌは苦笑いしながら頬を掻く。

 

 

「うーん、呼びにくいよね…………そっちも好きに呼んでいいよ」

 

 

「いてて………じゃあネプちゃんでいっか。よろしくネプちゃん」

 

 

お互い挨拶したところで本題へ。

 

 

「ここどこだろうね?」

 

 

「さぁな?もしかしてあれか?俺達をレベルアップさせるために仙人がここへ呼んだとか?」

 

 

「うおーーー!!!凄くカッコいい展開だね!!私、気の球を撃てるようになりたい!!」

 

 

「だったら俺は身体能力何倍にも引き上げる技を教えて欲しいな」

 

 

「あーー!それもいいなぁ!!じゃあじゃあ、色んな炎が出る指輪とか!!」

 

 

「おーー、だったら俺は覇気の使い方とかもいいかもなぁ」

 

 

 

 

 

数分後。

 

 

「で、ここどこなの?」

 

 

「………………分からん」

 

 

一度盛り上がった話題は蝋燭の火の如く消えるもの。

真っ暗な空間で座りながら辺りをもう一度見渡す。

 

 

「遅れてすいません。お待たせしてしまいましたか?」

 

 

突然、耳に若い女性の声が響いた。

 

 

「うわっ声!?こ、声が…………声だけ聞こえる!!遅れたって何に?冥土のお誘い!?待って!私まだ死にたくないよっ!!!?」

 

 

「落ち着けネプちゃん。こういう時は慌てずタイムマシンを探すんだ」

 

 

「いや、進の方も落ち着いてないから!?」

 

 

どこか走りだそうとする俺をネプちゃんがコートを必至に掴みながら止める。

 

 

だって声だよ!?

声だけだよ!?

俺悪いことは………………………めっちゃしたけど地獄なんて行きたくねぇよ!!!

 

 

「そんなに混乱しないでください。すみません突然で……………驚かせてしまいましたね。私は史書イストワール。下界へ落ちたネプテューヌさんと別世界から来た漆谷さんにお願いがあってこうして呼びかけているのです。」

 

 

「…………ししょ……………シショ…………司書…………死処!!うわ!やっぱり死んだんだ!?下界ってどこ?地獄のもっと下の方!?」

 

 

「嫌だぁぁぁぁぁあああ!!!死にたくねぇよぉぉぉお!!!せめて最後くらい札束の扇で扇ぎたかったよぉぉぉお!!!」

 

 

「お願いしますから一度、深呼吸してください。ネプテューヌさんと漆谷さんは死んでなんていません。今は気を失っているだけなんです。」

 

 

「…………って言うか天の声さん。なんで私と進の名前知ってるの?」

 

 

「…………………………確かに天の声の様に聞こえるかもしれませんが、私は史書、名前はイストワール。神界で、代々続く女神様の補佐をしていました。私は世界の全てであり、世界の全ては私です。私に知らない事などありません。それに……………女神であるネプテューヌさんは私が造ったんですし、漆谷さんは私が呼んだのですから、名前くらい知っていて当然です」

 

 

女神…………?

造った…………?

呼んだ…………?

俺は聞き慣れない言葉と意味ありげな言葉に思わず首を傾げる。

言葉を掻い摘むと『イストワールちゃんが女神のネプちゃんを造った』、と言うことになるが…………………

 

 

 

「私を造った…………産んだとか産み落としたとか。つまりお母さんだよね?子持ちなんだー……………なんだがっかり」

 

 

「へ、変な言い方をしないでください。産んだのではなく造った。だいたい、何故ネプテューヌさんががっかりするんですか………………」

 

 

…………………俺の解釈ミスだな。

AHOの子であるネプちゃんが女神であるわけないし、何かネプちゃん違う方向で間違っているし……………

 

 

「でも、知らないのは無理もない事です。私は、遥か昔に貴女達から引き離され…………遠く、隔てられてしまいましたから」

 

 

「そっか、そういうことか。まだ生まれてない頃、お父さんが私とお母さんを引き離したんだね?」

 

 

そ、そっか…………若い声してるのに結構苦労したんだな……………

 

 

「だから、他意のある言い方はやめてください!漆谷さんも誤解してますから!そうじゃないんです。私は他ならぬ先代の女神様と共に貴女達を造りました。でも、それは大きな過ちだったのです。私はその過ちが生み出す悲劇を終わらせたい。お願いします、私に力を貸して下さい」

 

 

「は?それはどういう…………………ッ!?」

 

 

不意に視界がぐらつく。

そして、目蓋も急激に重たくなってきた。

ちょっ!俺を何で呼んだのか聞いてないんだけど!?

 

 

「漆谷さん、申し訳ありません。いつか必ず理由をお話しします。だから今はネプテューヌさんを護って………………」

 

 

イストワールちゃんがまだ何か言っていたが俺の意識はまたも遠のいた。

………………って、何回気を失うんだ俺?

 

 

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