超次元ゲイムネプテューヌ ~殺し屋の異世界見聞録~   作:鉄の字

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次の大陸へ

「うわっ!ここが協会!?おっきーし、綺麗な所だね!!……………でも、なんか人少ない?エコ?」

 

 

「んなエコあるかいっ!……………って言いたいが本当に人が少ねぇな。これもモンスターのせいか?」

 

 

大陸の端。

ネプちゃんが言った通り大きく綺麗な建物の前に俺達はいる。

この建物が協会らしい。

 

 

「そう、人をよく襲うから。でもプラネテューヌは、そこらへん顕著よね………他の大陸より疲弊が激しいっていうか」

 

 

確か信仰が女神の力になり、信仰の数が多ければ女神の守護の力が増すんだよな?

だから守護の力が弱まるのは信仰が少ないという証拠なのだが、街ではそんな様子はなかった。

 

 

ん~~~、プラネテューヌの女神は何しているのかねぇ。

 

 

「 それより、協会の人に渡島目的を話すの。そうすれば協会が接岸場にも話を通しておいてくれるわ」

 

 

「分かった!じゃ、ちょっと行ってくる!!」

 

 

「ネプちゃん一人だと不安だから俺も行くわ」

 

 

お世辞にも社会性にはとことん不向きなネプちゃんだと協会の人達にどんな迷惑かけるか分からない。

 

 

「私とこんぱは外で待ってるから。ついでに協会のコトとか、分らないコトも聞いておくといいわ。進、ネプ子のこと頼むわね」

 

 

「Yes ma’am」

 

 

軽く敬礼した後、協会へ走って行ったネプちゃんを追いかけるように俺も協会へ向かう。

 

 

「ほぉ………………」

 

 

思わず中の内装に感嘆の声が漏れる。

両側には紫を基調としたステンドガラスに天井には素人の俺にも分かるほど遥か昔に描かれたであろう壁画。

奥にはこれも紫がメインの祭壇があった。

 

 

地球じゃ協会は団体の事を指すが、こんな豪華だったら教会って名乗った方がよくねぇか?

 

 

その端には受付の窓があり、ネプちゃんはそこにいた。

 

 

「すいません!他の大陸に渡ったりしたいんだけど!オッケーですか?」

 

 

いきなりやらかしやがった。

 

 

「はいはい、大陸移動の手続きに来られた方ですよね。他の大陸に移る目的とその期間を教えていただけますか?」

 

 

「期間は、よく分んない。目的は……あ、モンスター退治!世界中を回ってモンスターと戦うの!!」

 

 

「よし、ネプちゃん、ちょっと後ろに下がりなさい。えーと、期間は大分長くなると思います。大陸移動の目的はこの子が言った通り、モンスター討伐による被害支援……………いや、コンパちゃんはまだ学生だったよな。だったら履歴に書ける方がいいか……………やっぱり慈善活動でお願いします」

 

 

「分かりました。期間は長期。モンスター討伐による慈善活動が目的、と。しかし……まだ若いのに、見上げた根性ですねぇ」

 

 

「いやいや、少しでも若い者が世間に貢献しないといけませんから」

 

 

「立派な心がけですよ?そういう若者がいると未来は安泰ですね」

 

 

「何を老人臭いこと言ってるのですか。貴方もまだまだ若いですよ?」

 

 

「ははは、それは嬉しい言葉です」

 

 

あははは、うふふふ、と初対面の大人独特の会話をしているとネプちゃんが間に割り込んだ。

 

 

「何でもいいから早くっ!!パーティーが待ってるの!!」

 

 

「おっと失礼。では最後にこちらにお名前を記入してください」

 

 

「あーー、分かりま………………」

 

 

差し出された書類とペンを受け取り書こうとするが、俺はとんでもない事態に遭遇し、額から脂汗が滲み出て持ったペンがプルプルと震える。

 

 

「ネプちゃん、ちょっといいか?」

 

 

「もぉー!なに!?」

 

 

「ネプちゃん、どうか真面目に聞いてかれ」

 

 

ネプちゃんを連れて窓口から少し離れる。

膝を着き、俺は真剣な顔をしてネプちゃんに迫る。

心なしかネプちゃんの顔が赤い気がするが関係ない。

俺は今の思いをそのまま話した。

 

 

「…………………………字、読めねぇ」

 

 

「…………………へ?」

 

 

「…………………………しかも、字、書けねぇ」

 

 

そう、普通はこういう異世界トリップだと『あれ!?どうしてこの世界の言葉わかるんだ!?』という所謂ご都合主義なるものが発生する………………筈なんだがなぁ………………

 

 

今の俺にはゲイムギョウ界の文字は単なるミミズが並んだようにしか見えない。

自慢ではないが10ヶ国の言葉を話せる俺でもこの文字はどれも当てはまらない。

 

 

沈黙の時間に比例しネプちゃんの目が段々とネコ目になっていく。

あぁ、これは確実に人をおちょくる時の目だ。

 

 

「へぇ~~~~、進、字分からないんだぁ~。私より大人なのに…………………ださーい」

 

 

「グホゥ!?」

 

 

す、ストレートに言いやがってこのガキャァ……………!

 

 

「ま、今回は主人公であるネプテューヌさんが書いてあげようかな?いやぁ、優しいね私は!流石、主人公の鑑!」

 

 

「…………………ケッ」

 

 

「あれぇ?返事がないよ進君?」

 

 

「ぐっ…………………」

 

 

己己己己己己己己己己己己己おぉぉぉのぉぉぉぉぉれぇぇぇぇぇえええ!!!

人の弱点見つけた瞬間、穴をほじくる様に弄りやがってぇえええ!!!!

 

 

「お願いします、ネプちゃん様………………!!!!」

 

 

「ん~~、まぁ、及第点かな?しょうがないから“字の読み書きができない”進君の為に書いてあげよう!」

 

 

後デ覚エテイロヨ、コノペッタンコメ…………………!!!

絶対コショコショノ刑ニシテヤル…………………!!!

 

 

心の中で血の涙を流しながらも、常識の一部でネプちゃんに負けたことに若干ブルーになり、とりあえず窓口に戻る。

 

 

「すみません、お待たせしました」

 

 

「はぁ…………では名前の記入をお願いします」

 

 

「…………………ネプちゃん」

 

 

「はぁ~~い♪」

 

 

「………………え?」

 

 

受付の人は年上の俺から年下のネプちゃんに変わったことに疑問の声をあげる。

 

 

「この子がパーティーのリーダーみたいなもので、代表者の名前がいいと思いましてね」

 

 

「あーー、そうなのですか。別に誰でも構わないのですがね。………………はい、これで終了です。お疲れ様でした」

 

 

「待って待って!私達、協会って初めてなの!ここってどんな所?」

 

 

書いた書類に不備がないか確かめると奥へ行こうとする受付の人をすかさずネプちゃんが呼び止めた。

 

 

「なるほど、協会初心者の方ですか……………分りました、我々の起源や成り立ちについて少しお教えしましょう……………そもそも協会とは、遥か昔に女神様がご自身でお作りになられた唯一の組織です。大陸の管理の一切を任されています。 一方で、信仰者を増やす為にに広報活動なども行っているわけです。大まかですが、分りましたか?」

 

 

「んー………………目新しい情報はないかも。でもダメかと思ってたけどわりとフツーに働いている人達なん…………ねぷっ!?」

 

 

やっぱりヤバいことを口走ったネプちゃんにお叱りの拳骨を振り下ろした。

因みにさっきの恨みも多少入ってます。

 

 

聞いた限り宗教と公務員が混ざった仕組みらしいが、幾らなんでも言い過ぎである。

 

 

「申し訳ございません。この子、思ったことを直ぐいっちゃう子でして。後でちゃんと叱っとくので許してください」

 

 

「いえいえ、頭をお上げください。まぁ、 大陸によって、やはりモノは違いますから中にはダメな協会もあるかもしれませんねぇ。今はあまり悪口も言えませんが……………」

 

 

「そっか……………ダメな所もあるのか。人間と一緒だね!!」

 

 

ネプちゃん、君はもうちょっと反省することを覚えなさい。

 

 

「哲学的な返しですね、でも嫌いじゃないですよ?さて、そろそろお友達の元へ戻られては。待たせたままなんでしょう?」

 

 

「分かった、ありがと!!」

 

 

ネプちゃんがすぐに出口に走っていき、俺は受付の人に頭を下げてネプちゃんの後を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ネプテューヌ、ですか。中々いい名前ですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!!」

 

 

さっきの受付の人の含みのある声が微かに聞こえ歩を止め、瞬時に後ろを振り向く。

受付の人は書類を提出するためか奥の方へと行ったようで姿は消えていた。

 

 

「問題は“外”だけだと思っていたが、どうやら“内”も相当ヤバいみてぇだな……………」

 

 

「すーーすーーむーー!!早く行こーー!!」

 

 

「……………ああ、すぐに行く」

 

 

ま、やることは変わらん。

俺はただこの子を護るだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おおーっ!?なんか大地が割れてるよっ!!??こんぱ、まさかこれが!!神々の争いの傷跡ってヤツなんだね!?きっと遥か昔に、ここで世界の派遣を巡って光と闇の壮絶な争いがあったんだーっ!!」

 

 

「おーおー、何かすげぇな。世界最強の海賊の最後の決戦みたいな所だな。地肌に直接コート羽織って薙刀持ちてぇな」

 

 

場所は変わり大陸を渡るためのゲートの前。

前見ると目の前には別の大陸があり、見た感じは大きな谷みたいだ。

今はまだ跳ね橋は下ろしてないが、大陸の接近具合からもうすぐだろう。

 

 

「……何言ってんの、あの二人?」

 

 

「すみませんです、ねぷねぷは少し記憶が抜け落ちちゃってるですし、進さんは別世界から来たですから、根気強く付き合って欲しいです」

 

 

「そういえばそんな仕様してたわね。看護学校生のこんぱが言うと説得力あるわ。そういえば三人は何時からの知り合いなの?」

 

 

「ほんの数日前です。玄関の前に刺さっていたねぷねぷと進さんを引き抜いたのがきっかけです」

 

 

「刺さってた!?引き抜いた!?……………成る程あんた達は土から生えてきたのね」

 

 

目を見開きまん丸にしながらも、どこか納得しているあいちゃんに俺はすかさずフォローに入る。

 

 

「待て待てあいちゃん、それだと俺とネプちゃんに『地底人』という設定が追加されるぞ。地面から出たんじゃなくて、俺とネプちゃんは空から降ってきたんだよ」

 

 

「そうなんです。アイエフ……………さん」

 

 

「ん?あー…………そう言えばずっと『さん』付けよね。いいわよ、ちゃん付けでも。コンパは特別。……………進は年下だと誰でも『ちゃん』付けするみたいだからもういいわ。………………でも」

 

 

「あいちゃん、コンパ、進ー! 早く来てよー!!大陸の端っこいい眺めだよー?もしかして怖いー?怖いんだー!!」

 

 

あいちゃんの視線の先にはいつの間に移動していたのか、ネプちゃんは落下防止のフェンスに手をかけて身を乗り出していた。

 

 

「あの子にちゃん付けで呼ばれるのは同列に見られてるみたいで………………なんか嫌だわ」

 

 

あいちゃんの発言に俺とコンパちゃんは苦笑するしたかなかった。

あいちゃん、ドンマイ。

 

 

「えーと、ねぷねぷ!この辺りは接岸場といって、大陸と大陸の陸地が時々くっつく場所なんです。別に一つの大陸が割れてるわけじゃないですよ」

 

 

「へーそうなんだ。でもこれってどうやって渡るの?やっぱジャンプ?イッヤフー!とか言った方がいいかな!?」

 

 

「ネプちゃん、そこは永遠の二番手の弟の方がジャンプ力が高いぞ」

 

 

いや、あの緑の奇妙な鳴き声で鳴く恐竜の重力を超越したバタ足ジャンプの方がいいか?

 

 

「つなぎに赤い帽子でもかぶれば。ネプ子なら渡れるかもね?でもそうじゃなくて跳ね橋があるの。それを渡るのに協会からの許可が必要だったわけ。話が通っていれば、今後は自由に通れるはずよ」

 

 

その時、件の跳ね橋が動き出し、ゆっくりと下ろされ、向こうの大陸も同じ様に跳ね橋が下ろされる。

そして、跳ね橋と跳ね橋がくっ付き一つの大きな橋となった。

 

 

周りにいた人達もゲート近くに集まり、係の人は協会からの大陸移動する人達を呼んでいく。

 

 

「私達も行きましょうか」

 

 

「はいですっ!世界を回る旅の始まりです!」

 

 

「よぉーーし!皆、行っくよーー!私達の戦いはこれからだぁぁぁああ!!!」

 

 

「いやネプちゃん、それ最終回っぽいから」

 

 

俺達は橋を渡るためにゲートに向かう。

はてさて、この旅はどうなることやら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台は紫から黒へ。

革新する紫の大地から重厚なる黒の大地へ。

 

 

物語は静から動へ。

日常から非日常へ。

 

 

時という歯車は静かに、ゆっくりと、ひっそりと動きながら運命を刻む。

 

 

だが、それに気づくときには大きく動いていることになっている。

そして、自分達は気づく。

自分達は物語の中心にいることを。

 

 

陰謀の影が渦巻くゲイムギョウ界。

次にネプテューヌ一行が待ち受けるものは?

 

 

 




モンハン4発売もうすぐですねぇ。
あ、そういえばネプテューヌも来月ですねぇ。
あーー、ゴッドイーターも11月でしたねぇ。
あーーー、ノワールが主人公のも出るんですよねぇ。
いやぁ、欲しいゲームが次々と出てきますねぇ。

アッハハハハハハハハハ………………………




何で俺が受験生の時に………………(泣)
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