鋼の不死鳥 黎明の唄   作:生野の猫梅酒

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#27 次なる一手

 ──誰よりも強く、そして誰よりも恐ろしい。

 

 鏖殺の不死鳥との交戦を終えたジュリエッタの素直な感想がそれだった。

 

 彼女とて腕利きのパイロットなのだから、これまで数多くの手練れと戦ってきている。鍛えてくれたガラン・モッサは当然だし、最近でいえば夜明けの地平線団との戦いで矛を交えたガンダム・バルバトスもそうだろう。一筋縄ではいかぬ者たちとの交戦経験は決して少なくはないのだ。

 

 そんなジュリエッタをしても得体の知れない相手、それがあのガンダム・フェニクスとそのパイロットだった。

 まず経歴からして馬鹿げている。三百年前の機体を掘り起こしたらそのパイロットまで一緒に付属しているなど何の冗談だろうか。これが策略家として侮れないマクギリス・ファリドの言葉でなければ、ギャラルホルンの誰も信じようとはしなかったことだろう。

 ただ、性質の悪いことに彼の言葉は正しいことが証明されてしまった。そうでなければあのフェニクスがクジャン家の部下たちを殺して回ることも、ジュリエッタを完膚なきまでに負かすことも無かっただろう。図らずもジュリエッタは鏖殺の不死鳥の健在をギャラルホルンに喧伝する試金石にされてしまったわけだ。

 

「強さは欲しい……でも、あのような狂気に塗れた強さなど……」

 

 硬いベッドの上に寝転がりながら手を伸ばす。ぼんやりとした天井の灯りを掴むように手を閉じて、それからゆっくりと開いた。その手はただ空を掴んだだけ、何も手に入れてはいない。

 

 ジュリエッタが鉄華団に囚われてから既に三日、現在の彼女は俎上の鯉もいいところだ。扱いこそ予想以上に便宜を図ってくれて驚いたが、どうあれ利用される運命に違いはない。それになにより、今日にもあのマクギリス・ファリドが火星に到着するという。ラスタルの政敵である彼のことだ、この機会をふいにすることはまず無いだろう。

 このままいいように利用されてラスタル様に迷惑をかけるくらいなら、いっそ自害するべきか。一時はそのような事も考えていたジュリエッタだが、さすがに思い留まった。今のまま死んだところで、ただ汚点を残すだけ。まだ生きている方が挽回のチャンスはあるのだから。

 

 そう、生きているのだ。救出も戦闘も結果は惨敗、自分が情けなくて不甲斐なくて仕方がない。だが、どうあれ狂った不死鳥を相手に生き残ることができたのだから、その意義はどこまでも大きかった。

 

「強さとは、あのような存在にまで身をやつさねば手に入らぬものなのですか……?」

 

 人を人とも思わず鏖殺の限りを尽くす邪悪なる者。その性根はとても同じ人間とは信じられないが、しかし強さという一点だけは本物だった。鏖殺の不死鳥と直接戦い生還できたからこそ、その異常性と強大さはよく理解できたのだ。

 誰よりも人の血で手を染めたからこそ至れた高み、効率的に人を狩る為の直感と技術が群を抜いて優れているのだとジュリエッタは予想している。そこに殺人への忌避感が皆無という異常な精神性が加わることで、あのような理不尽な強さを生み出しているのだろう。

 あまりにもふざけている。これではまるで、人のままでは鏖殺の不死鳥に勝てないかのようではないか。けれど実際ジュリエッタは勝てなかったし、他に勝てそうな者など知らない。しいて言えばガラン・モッサ(ひげのおじさま)なら渡り合うこともできそうだが、彼は当のフェニクスによって命を落としている。

 

「見た目だけならとてもじゃないですが殺人鬼には見えないのですがね……」

 

 思い出す。ジゼル・アルムフェルトと名乗った女性の姿を。鉄華団からの取り調べの際、彼女は部屋の隅で書記を担当していた。最初はただの事務員だとばかり思っていたから、実は彼女こそあのフェニクスのパイロットだと知って驚いたのは記憶に新しい。

 第一印象は物静かな令嬢。その次に抱いたのは底知れない不安感だ。彼女もジュリエッタのことをたまに見ていたのだが、その時の覗き込むような金の瞳はしばらく忘れられそうもない。油断すれば殺される、本能がそう叫んでいたのだ。

 あのような存在を受け入れている鉄華団、特に冗談まで言い合っていた鉄華団団長の姿が彼女にはどうも信じられない。いったい何があれば自分たちの懐に狂人を迎え入れようとするのか、ほとんど敵ながら微かに同情してしまったほどである。

 

 ──人としての一線を越えれば、あのような強さに手を掛けることが出来るのだろうか?

 

 ラスタルのために誰よりも強くあろうとするジュリエッタにとって、それはどこまでも甘い誘惑だった。阿頼耶識を用い、外道と化し、人としての尊厳まで捨てて得ただろう力は引き換えに何者をも寄せ付けないだけの強さがある。ならばいっそのこと──

 

「強くなるために力が欲しい……でも、あれは目指してはいけない存在(もの)でもある。私はどうすれば良いのでしょうか、ラスタル様……」

 

 果たして自分もそこまで墜ちるべきなのか。この命題の答えはまだしばらく出そうに無かった。

 

 ◇

 

 マクギリス・ファリドが鉄華団火星本部に到着したのは、まだ午前中の頃だった。

 本部中にMSの整備や訓練の掛け声、遠くで行われている操縦練習などの音が活気よく響いている。ともすれば騒々しいともとれる賑やかさだが、鉄華団を買うマクギリスとしてはこの雰囲気がけっして嫌いではなかった。

 

「それではイオク・クジャンとジュリエッタ・ジュリスの身柄は確かに預かった。私が責任をもって利用させてもらうとしよう」

「頼んだぜマクギリス。こっちとしちゃあ賠償金が貰えりゃそれでいいが、逆にそこだけは譲れないからな」

「無論承知しているとも」

 

 互いに視線を走らせ握手を交わしたのは鉄華団団長オルガ・イツカと、現在は准将の地位にまで着いたマクギリス・ファリドその人である。今回マクギリスがわざわざ火星本部にまで足を伸ばしたのは、鉄華団が捕虜とした二名を引き取る為であった。

 もともとジゼルが自身の判断で勝手に連れてきてしまったイオクとジュリエッタだが、鉄華団だけでは利用しようにも価値が高すぎて逆に持て余し気味でしかない。なのでより有効に扱えるだろうマクギリスにさっさと預けてしまい、厄介払い兼報酬に期待しようとしたわけだ。

 

 マクギリスからしても政敵であるラスタル相手に優位に立てる絶好のカード。ものにしない理由はない。

 ただ、どうにも気になる点があるのも事実だった。

 

「それにしてもイオク・クジャンは君にかなりの敵意を向けていたが……いったい何をしたというのだね?」

 

 この場にはオルガの他に、もう一人ジゼルが居る。最近になって参謀に任命されて以来、こういった場には極力関わらされているらしい。本人は若干不服そうだが、地球支部での働きを考えればむべなるかなとマクギリスは思う。

 ともあれ、既に捕虜となっていた両名は大人しくギャラルホルンの護送車に乗せられている。だが、イオクに関しては並々ならぬ敵意をジゼルへと向けていたのだ。百回殺してもなお飽き足りぬというほどの尋常でない様子には、さしものマクギリスも興味を引かれてしまったのである。

 

「別にどうということはありませんよ」

 

 けれどジゼルはまったく気にしていない様子。常人ならば何かしら気に病んでしまいそうな視線を受けてなお、自然体を維持したままだった。

 平然と答えたジゼルは呑み込まれてしまいそうな底知れない雰囲気を醸し出している。さしものオルガでも一歩引いた。けれどマクギリスからすればそれこそが強者の証、むしろ歓迎して然るべきだ。

 

「あなたも聞いた通り、MA討伐の際に彼の部下を皆殺しにしました。そのおかげでたくさんのグレイズや新型機のフレームやリアクターが手に入ったので、きっとそれを恨んでいるのでしょう」

「それは随分とどうとしたことだと思うが……いや待て、フレームにリアクターだと? オルガ団長、そちらはどうしたというのだ?」

 

 慌てて聞き返すマクギリス。よくよく思い返せばクジャン家がMA討伐に持ち出したギャラルホルン謹製のMSは、全部が全部すっかり火星の大地に還ってしまったのである。こんなチャンス、鉄華団がモノにしないハズがない。

 ただ、マクギリスもマクギリスで捕虜二人という戦果にすっかり目を奪われていたのは事実だ。モノはギャラルホルンが手ずから作ったエイハブ・リアクターに、最新鋭機のフレームである。どちらも膨大な値段と情報的価値が付けられる代物、本来なら真っ先に行方を気に掛けるべきだった。

 

 果たして問い詰められたオルガはやや困ったように目線を泳がせてから、ゆっくりと口を開いた。

 

「とりあえずリアクターは全部回収してテイワズの方に売っ払っちまった。フレームの方も使えそうなもんはテイワズの工廠にバルバトスごと送ったから、たぶんそっちの最新鋭機は今頃解体されてるだろうぜ」

「やってくれたな、まったく……。いや、別に責める気はないのだが、ギャラルホルンの立場としては困りものだ。随分と荒稼ぎしたのではないかね?」

「おう、おかげさまでいい臨時収入になったさ。テイワズの方にもデカいシノギになったらしいから、マクマードの親父も随分と喜んでたよ」

 

 弾んだ声音に違わぬかなりの金額になったらしく、補足するようにジゼルから語られた合計金額は法外のもの。しかし最新鋭機ならそれだけの価値があるのは事実であり、マクギリスからすればどうせ月のアリアンロッドに全て持ってかれて関係のない機体である。どれだけ利用されようと全く懐は痛まなかった。

 などと話している内に、「准将、そろそろお時間です」と声を掛けてくる人物がいた。実直そうな黒髪の青年、石動(いするぎ)・カミーチェである。マクギリスの信頼も厚く、表裏共に副官を務める実力者だ。

 

「それでは私は行くとしよう。今回はあまり力になれずすまなかったな」

「そいつはもう終わった事だ、あんま気にすんな。むしろこっからも上手く俺たちと付き合ってくれんならそれが一番ってくらいだ」

「なら言葉に甘えさせてもらうとしよう。ではな、オルガ団長、ジゼル・アルムフェルト。よければ三日月・オーガスにもよろしく言っておいてくれ」

 

 それだけ言い残して黒塗りの車に乗り込むと、颯爽とマクギリスは去って行った。持て余し気味だった捕虜ともこれでおさらば、胸がすくような気持である。後に残されたのはオルガとジゼルが二人はしばらく車を見送ってから、二人して顔を見合わせた。

 

「ミカによろしくっつっても、アイツ絶対どうでもいいとか思うだろうなぁ……」

「三日月さんは今、勉強がてら農学系の本を読むのに夢中ですからね……まあ知らぬが仏というやつです」

「なんだそりゃ」

「東洋の諺ですよ。世の中には知らない方が良い真実もあるのです。例えば──ジゼルの本性のように」

「なるほど、そいつは大いに同感だ」

 

 ちょっとだけ笑い合いながら、二人も一緒に本部へと戻って行ったのだった。

 

 ◇

 

「随分と手酷くやられたものだな、ラスタル」

「そう言ってくれるなヴィダール。まさか私もここまで事態が進行するとは思ってもみなかった」

 

 月外縁軌道統合艦隊アリアンロッド。総勢で四十隻以上もの宇宙戦艦からなるこの艦隊はギャラルホルンでも随一の規模を誇る大組織であり、普段は地球圏に進行する敵勢力の迎撃やコロニーの監視などを行っている。

 その総司令官を務めるラスタル・エリオンは、自身の座乗艦に用意された一室に居た。椅子に深く腰掛け疲労したような姿を見せる彼の対面には、仮面の男ヴィダールの姿もあった。話題はマクギリス・ファリド主導で進んでいたはずのMA討伐作戦の件についてだ。

 

「イオクが失敗する可能性は考慮していたが……正直に言えばMAか鏖殺の不死鳥に殺されるものだとばかり思っていた。あるいは保険をかけておいたジュリエッタの手により逃れるとな。それがどれでもなく捕虜となって囚われるとは、なんとも歯がゆい所を突いてくるものだ」

「ジュリエッタ・ジュリスには交戦を禁じていたはずでは?」

「むやみな交戦は禁じた。だがアレのことだ、いざとなれば自分で判断して行動を起こすだろう。その結果イオクたちすら予期せぬ支援者となってくれることを期待したが……まさかジュリエッタすら敗れ去るとは。どうやら、私も内心で鏖殺の不死鳥を過小評価してしまっていたらしい」

 

 やれやれと首を振るラスタル。マクギリスの思うままに展開が進んでいるという焦燥感と、してやられたという痛烈な気持ちがない交ぜになった複雑な心模様だ。

 火星軌道上で待機していたクジャン家の者たちはMA討伐の顛末をあまさず監視していたから、ラスタル達にもいち早く失敗と鹵獲されたという報告がなされている。とはいえ、報告されたからといって彼らに何ができるわけでもない。火星は彼らの手が届かない地、いわばマクギリスのホームグラウンドなのだから。

 

「やはり私も出るべきだったか。今のヴィダールでもそれなり以上の戦力には──」

「いいや、最大の悪手だろう。まだ不完全なガンダム・ヴィダールが出張ったところで、完全な阿頼耶識を持つ鏖殺の不死鳥相手では玩具とされるのが関の山だ。なにより、これ以上こちらの陣営が欠ければそれこそ取り返しがつかない事態になるぞ。私にとっても、お前にとってもだ」

 

 そして今回の一件の何がマズかったかといえば、やはり鏖殺の不死鳥を過小評価していた点だろう。さしもの不死鳥であろうとも、エースパイロットであるジュリエッタやクジャン家の者たち、さらにMAを相手にすればさすがに余裕は無いだろうと考えていたのだ。

 だが結果はこの通り、四人がかりでもフェニクスは止められずジュリエッタとイオクは狙いすましたかのように捕虜となった。いっそ殺しておけ、などとまではラスタルも言わないが、捕虜となったことで足枷が増えたのは事実である。厄祭戦では誰よりも死を振り撒いた狂気の不死鳥のくせに、とんだ狸であると言わざるを得ない。

 

 厄祭戦を生き抜いた人殺しの熟練者。断じて楽観を持ち込んで良い相手ではなかったと痛感する。三百年もの時を跨いで現代に現れたという荒唐無稽な話を前に、ラスタルの目も知らず知らず曇っていたのかもしれなかった。

 

「しかしこうなれば直にマクギリスから何かしらの要求が届くだろう。奴の真意を見極めたいのは私とて同じこと、お前にとってもまたとないチャンスになるだろう」

「その通りだ。奴が何を成したいのか、何を考えているのか。私はその真意を知りたいと願う。果てに復讐があるのか、許しがあるのか、私にも分からないがな」

「……それはどうだろうな、ヴィダール。今回は私の目が曇っていたのは確かだろうが、お前もお前で少々自分を見失っている節があるぞ」

「なに……?」

 

 なんだそれは? ヴィダールが怪訝そうに首を傾げたその時だった。

 ラスタルの手元に用意された通信機が唐突に電子音を鳴らした。おそらく艦橋の管制官からの連絡だろう。「なにごとだ」とラスタルが答えてから二言三言、いったん通信が打ち切られる。

 

「どうした?」

「噂をすればというやつか。マクギリスからの通信だ。話によれば鉄華団からジュリエッタとイオクの身柄を預かったのがつい昨日の話、まったく堪え性がないな」

 

 とはいえ、息つく間もない迅速な行動だった。できるだけ早くにラスタル陣営に圧力を掛けたいという意図が見え隠れしている。実際、時間を与えればラスタルは如何様にでも動けるのだから正しい判断といえるか。

 「お前はどうする?」と目線で聞かれ、ヴィダールは一つ頷いてその場に留まった。通信機のカメラには入らず、あくまでも裏に徹する位置取りである。それを了解と受け取り、ラスタルが通信機を改めて繋ぎ直した。

 

『久しいな、ラスタル・エリオン』

 

 第一声はどこか高圧的なもの。マクギリスらしいと言えばらしい振る舞いだ。ラスタルが厳しい顔つきとなり、ヴィダールが仮面の下で目を細める。

 しかし現状では実質的な権威が地に墜ちたラスタルと、現在進行形で力をつけているマクギリスとでは立場に天と地ほども差があるのもまた間違いなかった。

 

「これはまた、どうしたかなファリド公?」

『あまりしらばっくれるのは止してもらおうか。こちらが預かったあなたの部下たちについて、まさか知らない訳ではないはずだが』

 

 やはりか。想像通りと言えばその通り、けれど耳が痛い内容だったのも事実だった。

 

『現在、イオク・クジャンとジュリエッタ・ジュリスの身柄はこちらで預からせてもらっている。ああ、心配せずとも二人には傷一つない。我々ギャラルホルンと違い、鉄華団は実に紳士的な対応をしてくれたようだ』

「……なるほど、それは安心した」

 

 もしこれが腐敗したギャラルホルンと同等の劣悪さなら、捕虜への尋問と称した暴行は当たり前、ジュリエッタに至っては女性としての尊厳全てを奪われていてもそうおかしくはない。内部腐敗についてよく知っている両者だからこそ、この皮肉は何より効いたのだ。

 

「ならば訊くが、貴様はいったい何を望むのだマクギリス。わざわざ連絡まで入れてきたのが、まさかただ勝ち誇りたいからではあるまいな?」

『それこそまさかさ。私が主導となっていたはずのMA討伐に勝手に横槍してきた謝罪、鉄華団から要求された採掘場近辺の破壊に関する賠償金と慰謝料、求めるものは存外に多い。だが──それよりも前に、私はあなたに問わねばならないことがある』

「ほう、それはなんだね?」

 

 直感的にラスタルと黙りこんでいたヴィダールは確信する。次の言葉こそマクギリスにとっての本題、彼の内心を顕著に表すものだろうと。幾重にも重ねた虚偽と仮面の下で何を願っていたのか、その一端がここで明らかとなるのだ。どちらにとってもマクギリスの真実は喉から手が出るほど欲する情報だった。

 

 知らず緊張する両者。その張り詰めた空気を感じたのかどうか、少しの間を置いてからマクギリスは滔々と語りだす。

 

『エリオン家当主ラスタル・エリオンに訊ねたい。私と共にこの腐敗したギャラルホルンを立て直し、報われるべき者が報われる実力重視の組織へと生まれ変わらせる気はあるか? かつてアグニカ・カイエルが創設した、古き良きギャラルホルンを取り戻す気概はあるか? あるのならば──』

 

 次第に熱を帯びていく口調。まるで子供の様に興奮しておきながら、語る内容はどこまでも革命家らしい野心的な言葉であった。

 

『私と手を組む気はないだろうか、ラスタル・エリオンよ』

 




そろそろ展開が原作を離れてオリジナルになり始めます。オリキャラも二、三人は出さないと立ち行かなくなりそうですし、ここからは本当に構成が大変なことになりそうです……

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