ロクでなし魔術講師と二人の叛逆者   作:影龍 零

2 / 26
どうも、影龍 零です。

セラは原作でも出番が回想シーンでしかないため、書くのは大変でした。

セラは生存させるべきだったと思う人は俺だけじゃあ無いはず。

ではどうぞ。


一年前の出来事 本

「うーん…」

 

私が目を覚ますと、見知らぬ場所にいた。

 

「あれ・・・ここは・・・?私は確か・・・」

 

──死んだはず、そう言おうとした時、声がかかった。

 

「おはよう、良く眠れたか?」

 

振り返って見ると、綺麗な女の人がいた。

というよりその人は──

 

「セリカ・・・さん?どうして・・・」

 

「どうしてって、ここはそもそも私の家だぞ?

まあ、居候が3人いるがな。」

 

セリカさんは笑いながら言った。

でも、疑問がいくつもあった。

 

「あの、セリカさん、私は何でここにいるんですか?

それに何で私は生きているんですか?」

 

「分かった分かった。順番に話すから落ち着いて聞けよ。」

 

それからセリカさんは、私が死にかけていたこと、

そこをノラ君とタクス君が助けてくれたこと、

グレン君が特務分室を辞めたことなどを教えてくれた。

 

「そんなことが・・・セリカさん、私はどのくらい眠っていたんですか?」

 

「丸2日だ、傷なんかは完治してるが血が少し足りなくてね。

血が元の量に戻るまで時間がかかったのさ。」

 

「丸2日かぁ、ちょっと恥ずかしいです・・・」

 

「まあ気にすんな、2日前のお前は死にかけだったんだ。

意志に関係なく体が休みたがるのは当然のことだろう?」

 

「それもそうですね。」

 

そうだ、今は生きていることに感謝しなきゃ。

まだ私の夢を叶えてないし、なによりグレン君にも会いたいなぁ~。

 

「お?セラ、そんなにグレンのやつに会いたいか?」

 

「えっ、な、何で分かったんですか!?」

 

「そりゃあ顔見れば全部分かるぞ?ったくグレンのやつ、

こいつならお前が守りたいのも納得だわな!」

 

アッハッハと笑うセリカさん。

なんだか恥ずかしいな~…

──そういえば、グレン君はどこにいるんだろう?

 

「あの、セリカさん。その・・・グレン君はどこにいるんですか?」

 

「グレンか?あいつなら今頃二階で眠っているだろうよ。」

 

「え・・・?」

 

グレン君がここにいる?えっ、えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?

まさか、私が寝ているところ見られたり・・・

もしそうなら、うぅ~恥ずかしいよ~…

 

「まあまあそう慌てんな、グレンにはお前がいることは黙っている。

ノラとタクスと話し合って決めたことだしな。

あ、言い忘れてたがノラとタクスもここに住んでいるぞ。

あいつらはグレンの義弟だしな。あとでちゃんとお礼言っとけよ~。」

 

そういえばグレン君も言ってたっけ、

 

──【ノラとタクスは俺の義弟(おとうと)なんだ。あいつらの固有魔術(オリジナル)

マジで凄えんだぜ?流石俺の義弟達だな!】──

 

ふふっ、あの二人のこと話すときのグレン君の目は本当に輝いていたなぁ~。

また二人とも話す機会があるし──

 

「「ただいま~~」」

 

「お、噂をすればなんとやらだな。」

 

「セリカ~、セラ姉は・・・あっ、目が覚めたんだね。おはよう、セラ姉。」

 

「ふふっ、おはようタクス君。ノラ君は?」

 

「ああ、ノラならコーヒーと紅茶淹れに行ったよ。」

 

「へー、ノラ君って紅茶とか淹れられるんだ。」

 

「あいつの淹れるコーヒーと紅茶は格別だぜ?

セラ姉もビックリすると思うな。」

 

「それは楽しみだな~。」

 

「皆~、コーヒーと紅茶出来たぞ~。」

 

「お、きたきた。俺コーヒーな。」

 

「私は紅茶だな。」

 

「じゃあ私も紅茶で。」

 

「ハイハイ、今配るから待ってろ。」

 

「いい香りだね、この紅茶。」

 

「だろ、良い茶葉があったからそれを使ったんだ。

コーヒーも結構レアな豆だぜ?あ、菓子もあるから食べてみてくれ。

今回は自信作だ、シェフの俺が保証する!」

 

「それじゃお言葉に甘えて、」

 

「「「いただきます!」」」

 

「どうぞ召し上がれ。」

 

「うーん、美味しい!ノラ君って料理はいつもやるの?」

 

「うん、全員分の料理はいつも俺が担当しているよ、

掃除はタクスが上手いからタクスが担当。

セリカはそれ以外の家事をやってるんだ。」

 

「あれ?グレン君は?」

 

「グレン兄は・・・」

 

「グレンのやつなら毎日食っちゃ寝ばっかしてるぞ。

義弟達はちゃんと家事をやってるっていうのに・・・」

 

「ええぇ!グレン君ってばもう!」

 

自分のことは自分でしないと!本当に世話が焼けるな~。

 

「それはそうとセラ、お前に相談がある。」

 

「なんですか?セリカさん。」

 

 

 

 

 

「お前・・・ここに住まないか?」

 

「え、いいんですか!?」

 

「ああ、ノラとタクスも賛成しているしな。

グレンの意見は別にいいだろということで黙っている。

でも家事とかはしてもらうぞ?セラがいれば私も楽だしな!」

 

「はっはい、頑張ります!」

 

グレン君と一緒か~、よしっ私がしっかりしなくちゃね!

 

「セラ姉嬉しそうだな~」

 

「それぐらいグレン兄と一緒に暮らせるのが嬉しいんだろ。」

 

「あ、分かっちゃう?」

 

「「そりゃあな!」」

 

「アッハッハッハ!まあよろしく頼むぞ?」

 

 

~二階~

 

「Zzz・・・んあ?セラの声が聞こえた気が・・・

まあ気のせいか。Zzz・・・」

 

 

 

 

~1週間後~

 

「お~、随分家事が早く出来るようになったな。」

 

「そ、そうですか?」

 

「うんうん!洗濯とかこの家で一番早いと思うよ?」

 

「料理も店で出せるレベルだし・・・

今度セラ姉の故郷の味教えてくんない?」

 

「うん、いいよ。それにしても二人は最初から手伝いとかしてたの?」

 

「いいや、こいつらも最初はグレンみたいなやつだったぞ?」

 

「え?じゃあなんで今は手伝いをしてるんですか?」

 

「ああ、それはだな・・・」

 

 

 

 

 

~2年前~

 

「オイ、ノラにタクス。いい加減部屋ぐらい片付けてくれ。」

 

「まあいいじゃないセリカ、俺達とセリカの仲なんだし。」

 

「そうだよ。何も俺らがやんなくたって困るわけでも・・・」

 

「〈()摂理(せつり)円環(えんかん)へと帰還(きかん)せよ・五素(ごそ)五素(ごそ)に・(ぞう)(ことわり)(つむ)(えん)乖離(かいり)せよ〉」

 

セリカが呪文を口早に唱えると、ノラとタクスの間を光の波動が駆け抜け、

壁やらなんやらを消し飛ばした。

 

「へ・ん・じ・は・?」

 

「「すいませんでした!真面目に家事するので勘弁してください!!」」

 

二人はセリカの問いかけ(脅し)に土下座で謝りながら承諾した。

 

 

 

「・・・とまあこんなことがあったんだ。」

 

「あ、あはは・・・それなら誰でもしそうですね。」

 

「だろ?我ながら素晴らしい考えだ!」

 

「「俺らにとっちゃ最悪の脅しだったよ!!!」」

 

 

「それについてはドンマイだよ二人共?」

 

「いやいやセラ姉、下手すりゃ俺ら天国行きだったんだぜ?」

 

「それはお前らが100%悪い。ちゃんとしていれば

私もあれをぶっ放そうとは思わなかったしな。」

 

「うっ・・・納得いかないけど反論も出来ない!」

 

「さて、話は変わるがセラ、そろそろグレンのやつに

会ってもいいんじゃないか?」

 

「それもそうですね。家事も一通りこなせるようになったし。」

 

これはセラがセリカに

「グレン君に会う前に家事を一通り覚えたい。」

と言ったからである。

 

セリカやその場にいたノラとタクスは内心笑いながら、

というかセリカは大笑いしながらOKを出した。

 

 

ちなみになぜグレンにバレていないかというと、

セリカが即興で作った白魔【セルフ・インビンシブル】で

セラの姿をグレンのみ見えなくさせたからだ。

なのでグレン以外には見える。

 

 

「じゃあ今夜はセラの歓迎パーティーだな。」

 

「ハイハイ、俺は食材でも買ってくるかな。」

 

「あ、俺も行く行く!夕方ぐらいには帰るね~。」

 

「いや時間指定すんなよ・・・」

 

「まあまあいいじゃないか、それにノラって

一度出掛けると4時間は帰ってこねーじゃん。」

 

「それは食材買ったり、生活用品の補充したり、

絡んできた不良を完膚なきまでに叩き潰したりしてるからだ。」

 

「うん最後のは絶対いらないだろ!」

 

──などと話しながらノラとタクスは出掛けて行った。

 

「ったくノラは・・・。

ああセラ、グレンの部屋は二階の隅にあるからな。

じゃ、私も装飾品買ってくるかな~。」

 

セリカも後を追うように出掛けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、皆行っちゃった・・・」

 

セラはセリカからもらった家の間取り図を既に覚えていたので、

グレンの部屋がどこなのかは言われなくても分かっていた。

分かっていたのだが・・・

 

(やっぱり緊張するなぁ~)

 

(でもグレン君にまた会えるんだよね・・・それが今はとても嬉しい)

 

(よしっ!思い切っていこう!)

 

 

セラは意を決し、グレンのいる部屋へと向かった。




原作何度見てもセラはグレンの最高のパートナーだと思う!!!(つд`)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。