すぐ投稿すると言って約3ヶ月開けて申し訳ございません(土下座
リアルで中間テスト→すぐに模試と期末テストがほぼ同時期に→時間が無くなった、という訳です。
もうちょっと期間を開けても良くない!?
では、どうぞ
その後、魔術の実践授業の為、競技場でゴーレムへ【ショック・ボルト】を当てるテスト的なものを行っていた。
六点満点中、システィーナ、ギイブルは満点、ウェンディは最後にくしゃみをしてしまい五点、ルミアは三点、カッシュは惜しい所までいったが0点・・・・・・といった具合だ。
皆が皆とまでは言わないが、点数よりも楽しそうな表情で魔術を撃っている。
グレンとセラはそれぞれ男子生徒、女子生徒の採点と簡単なアドバイスをしている。
そんなこんなで後三人、ノラ、タクス、そしてリィエルを残すのみとなった。
ゴーレムの的の取り替えが完了したらしく、生徒が腕を振って合図をしていた。
「んじゃ、ノラ。お前の番だぞ」
グレンがノラの方を向くと、そこに立っていた筈のノラがいない。
首を傾げ、キョロキョロと辺りを見渡すと、件の人物はいた。
「・・・・・・Zzz」
木陰で木に寄りかかり、寝息をたてているノラが。
「「「「「・・・・・・・」」」」」
授業そっちのけで昼寝に移行する光景を目の当たりにし、タクスとリィエルを除いた全員が無言になる。
グレンはタクスに向き直り、目で「行け」の合図を送る。
行くのが面倒くさいのか、タクスは近くにあった小石を拾い、ノラへぶん投げた。
石は素晴らしい速度で真っ直ぐに飛んでいき─────
バシッ!!
顔面に当たる三秒前辺りでノラが目を覚まし、裏拳で石をはたき落とした。
「「「「「・・・・・・(゜Д゜;(゜o゜;」」」」」
驚異の反応速度に生徒は呆然とするばかり。
そんなことを気にせずにノラは寝ぼけ眼をこすりながらゆっくりと歩いてくる。
立ち位置に着くと、だるそうに的を指差し────
「《唸れ雷精》」
指先から放たれた紫電が、ゴーレムの額部分の的を真っ直ぐに射抜く。
しかし、これだけでは止まらなかった。
【ショック・ボルト】は何か物体に当たれば数秒後には霧散するが、これは違った。
なんと紫電が霧散せず、蛇のようにうねりながら右肩の的に這うように向かっていき、そのまま的を射抜いた。
そのまま右足、左足、左肩と順番に的を射抜いた後、紫電は霧散した。
「「・・・・・・・・・」」
ノラの予想外の高等技術にグレンとセラも無言になるしかない。
名付けるなら、黒魔改【スネーク・ボルト】
「なんだ、あの魔術・・・・・・」
「あれって元は【ショック・ボルト】だよね・・・・・・」
「しかも三節じゃなく一節詠唱であの精度・・・・・・」
圧倒的な技量差に生徒達も困惑気味。
ノラはそれら一切を気にせず、木陰に戻って眠り始めた。
「・・・次、タクス」
「あいよ~~~」
手をヒラヒラさせながら立ち位置へ立つ。
魔術競技祭でノラと共に活躍したタクス、先ほどのノラの技量を見た生徒達は期待のこもった眼差しを向けている。
「タクスもあの位の技量なのかな・・・・・」
「競技祭でも活躍してたし、そうじゃね?」
「でも万が一って可能性も・・・・・」
中には若干おっかなびっくりの声もあるが。
皆と同じく右手で指差すだろうと思っていたが、タクスは違った。
「・・・・タクスの奴、ノラに触発されたな、ありゃあ」
「あはは、二人っていつも競い合っていたもんね」
グレンとセラの視線の先には、両手の人差し指を銃の形にして的に向けているタクスの姿があった。
不適な笑みをうっすらと浮かべながら、術式を唱える。
「《 《弾けろ雷精》 》!」
両手から放たれた紫電が真っ直ぐに両肩へと向かう。
これは
セリカは
さて、両肩に向かっていく二閃の紫電だが、こちらも驚きの動きを見せる。
紫電が一瞬少し膨張したと思った矢先、それぞれの紫電が弾けたように三つに分かれた。
合計六つの紫電が六つの的に向かっていき、六発全てが的に吸い込まれるように命中。
その後はノラと同じように霧散した。
これに名付けるなら、黒魔改【バウンド・ボルト】
「よし、六分の六~」
独り喜ぶタクスを余所にクラスは再び呆然となる。
いきなり、しかも二連続で超がつくだろう高等技術を見せられては驚かないほうが無理な話だ。
「・・・あの二人、こんなに凄い技量だったなんて・・・・・・」
「そうだね・・・私も少し驚いちゃった」
システィーナとルミアもびっくりした様子で見ている。
「こんな凄いの見せられて負けたままじゃいられないわ!私ももっと腕を磨かないと・・・」
「あ、じゃあシスティ。セラ先生に教えて貰えばいいんじゃない?あの人もグレン先生と同じぐらい授業上手だし、とってもわかりやすいから」
「そうね・・・放課後にちょっと頼んでみるわ」
そう話していると、ウェンディやテレサ、リンにカッシュ、ギィブルといった面々がやってきた。
「お二人とも、
「私達も上達したいですし・・・ウェンディは恥ずかしいでしょうから皆で行った方がいいと思いますわ」
「ちょっとテレサ!?私はそんなこと思ってませんわよ!?」
「あ、あの・・・私も、その・・・・もっと上手に・・・・・なりたいし・・・セラ先生のことも・・・知れたらなぁって・・・・・・」
「俺もリンちゃんとおんなじかなー、セラ先生ってどことなく不思議な雰囲気で綺麗だし」
「僕は単純に魔術師としてのスキルを上げる為だ、それ以外無い」
セラはグレンに勝るとも劣らない授業を行い、かつグレンのようなひねくれたロクでなしではなく物腰が柔らかでお姉さん気質な性格の為、生徒と講師、老若男女問わず人気がある。
そんなセラの下へ質問しに来る生徒達は後を絶たない。
邪な考えで近づこうとする者もいるが、男子生徒がほとんどの為、大抵セラの下に行く前に誰かさんにボッコボコにされてしまう。
一部の女子生徒には陰で‘‘お姉様’’とも呼ばれているが、それは関係ない話である。
魔術師とはエゴと自尊心、プライドの塊。
超高等技術を目の当たりにして燃えない者はいない(グレンは例外)。
ましてシスティーナは前述の通り、グレンとセラに特訓を受けている身だ。
目の前に現れた壁に立ち向かわずにはいられない。
と言っても彼女が教えを請う理由は一点、‘‘ルミアを守る’’こと。
もっと腕を磨けば、件のテロ未遂事件の二の舞にはなるまいと思って熱心に取り組んでいる。
閑話休題。
「んじゃ最後、リィエル」
「・・・・・ん」
グレンの呼び声に僅かに頷き、リィエルが位置に立つ。
予めセラがリィエルにルールを何度も説明していた為、彼女もなんとなくだが理解しているらしい。
「さて・・・お手並み拝見と行きますかね」
「リィエルちゃんはどのくらい当たるかな・・・・・・?」
「いや、案外、凄い使い手かもよ?あの子、常にクールで集中力高そうだし・・・・」
「そういえば、帝国軍への入隊を目指しているとか言ってたな・・・・・」
リィエルの立ち振る舞いにクラス中が見守っている。
タクスといつの間にか起きていたノラも興味深々な様子で動向を見ている。
「《雷精よ・紫電の衝撃以て・打ち倒せ》」
どこか杓子定規な動きで前方を指差し───指先から紫電が放たれる。
そのまま的を撃ち抜く────所か、ゴーレムそのものを大きく右に外してすっ飛んだ。
「「「「「・・・・・・」」」」」
流石に全員に微妙な空気が流れる。
その後もあっちこっちに紫電が吹っ飛び、とうとう後一回を残すのみとなった。
此処まで来ると、クラスの視線は値踏みするものから小さい子供を見るような優しい視線に変わる。
「リィエルちゃん、リラックスリラックス〜」
「少し固くなり過ぎですわ。もう少ししなやかに……」
「頑張れ〜、あと一発残ってるぞ〜」
「ハハッ、よかったねカッシュ。君とタメが張れそうだよ?」
「・・・そんなに俺が嫌いか?ギィブル」
クラスからの声援の中。
ノラとタクスもリィエルの有り様は予想外だったらしい。
苦笑顔と呆れ顔が見て取れた。
「まさか、リィエルがあそこまで魔術制御がヘタクソとはね~~」
「・・・・まぁ、あいつが近接戦闘以外している所見たことないしな」
「・・・・・・ん?」
ふと、リィエルが不服そうな表情を浮かべていることにグレンが気づいた。
「どうした?リィエル」
グレンが呼びかけると、首を傾げながら振り返った。
「・・・ねぇ、グレン、セラ。これって【ショック・ボルト】じゃなきゃ駄目?」
「駄目じゃ無いけど・・・他の
「この距離を効率的に狙える学生用呪文が【ショック・ボルト】くらいしかないっつーのが理由だ」
よくわからない質問にセラが答え、グレンが付け足す。
「つまり、呪文自体は何でもいい?」
「まぁ、軍用魔術以外なら・・・・」
「大丈夫。私の得意な魔術」
再びリィエルは二百メトラ先のゴーレムに向き直る。
クラスの生暖かい声援を受けながら、その呪文を唱える。
「《万象に
ばちん、と。
身を屈めてリィエルが地面に触れた箇所から紫電が走る。
次の瞬間────
「「「「な、なんだぁああああああーーーーーッ!!?」」」」
リィエルの両手には長大な
「お、おいリィエル・・・・お前、まさか・・・・・・」
なんとなくこの後の展開が見えたグレンが声をかけるも───
「いいいいやぁあああああーーーーーーッ!」
大剣を頭上に大きく振りかぶったリィエルは、
身の丈を超える長剣が、びゅごぉと空気を引き裂く音と共に嵐のごとき縦回転でゴーレムの胴体に一瞬で迫り、
ドガンッ!!と盛大な破砕音を立て、ゴーレムをバラバラに砕ききった。
勿論、六つの的も木っ端微塵になっている。
「・・・・・ん。六分の六」
「・・・・・・・・・」
もうグレンは空を仰ぐ他なかった。
□□□□
衝撃的な光景をクラスメートに見せつけたリィエル。
となれば、距離を置きたがる者がワラワラ出てくるのは必然であろう。
「・・・・あのバカ」
現在リィエルは一人ポツンと席に座っていた。
今現在のリィエルの印象は、一言で言うと『ヤバイやつ』。
まぁ、あの光景を見せつけられたら、そういう印象を持つのも無理は無い。
「おい…お前…なにかリィエルちゃんに話しかけろよ……」
「で、でもよぉ…あの子なんか、怖くね?」
「そもそも…なんなんだあの力…本当に人間なのか……?」
クラスメートも、リィエルの人形のような雰囲気に垣間見えた圧倒的能力に怖気付き、どうにも話しかけづらい。
少し離れた場所でその光景を見ていたグレンは、予想通りすぎる展開にため息をつきながら思案していた。
(ったくリィエルのやつ…初っ端から大ボケかましやがって…)
あれでは護衛云々どころか、クラスから孤立してしまうだろう。
(しゃーない、俺が食堂にでも連れてくか…白犬とノラとタクスも連れてきゃ問題もねーだろうし…)
と、グレンがリィエルの元へ行こうと歩き出すと、ぐいっと腕が引っ張られた。
振り向くとセラが両手でグレンの右腕を掴んでいた。
「グレン君、気にしなくても大丈夫そうだよ?」
微笑みながらリィエルの席を指差すセラを訝しげに見つめた後、グレンが向き直すと_______
「ご機嫌よう、リィエル」
ルミアがリィエルに声をかけていた。
後ろにはシスティーナもいる。
身じろぎ一つすることなく、眼球だけ動かしてルミアをちらりとリィエルは見上げる。
人によっては怖がるかもしれないが、ルミアは視線を軽く受け流して微笑みながら言った。
「もうお昼休みになったけど・・・リィエルはご飯どうするの?」
「・・・・ご飯?」
リィエルは首を傾げるだけで動く様子は無い。
「必要無い。私は三日間何も食べなくても平気」
「えっ!?それは駄目だよ、体にも悪いし…何より、任務に支障が出ちゃうよ?」
「…一理ある」
最後の言葉は周りに聞こえないように小声だったが、リィエルにも伝わったらしい。
ふむ、と考える仕草をするリィエル。
本当に考えているのかは甚だ疑問なとこであるけれど……
「でも、何を食べればいい?ここに来る前に支給された食糧は全部食べた。」
ここでいう食糧とは、宮廷魔道士が任務につく際に支給される携帯食糧のことだ。
イメージで言うと、カロリー◯イトに近い。
しかし、これは穀物や芋を練り混ぜてブロック状に固めたものなので正直なところ、とても不味い。
(そういや魔道士時代、リィエルはよくあのクソ不味いやつを齧ってたが…あいつ、それ以外のもの食ったことねぇのか?)
グレンも記憶を思い起こしてみるが、いかんせんリィエルがそれ以外を食べている情景が浮かんでこない。
会話は続く。
「うーん、じゃあ一緒に食堂に行かない?美味しい料理が沢山あるよ」
「…食堂?」
無表情を崩さないリィエルだが、どうやら迷っているらしい。
そこに傍観していたシスティーナが助け船を出す。
「迷っているなら、取り敢えず行ってみたらどう?そこから悩んでも大丈夫だし」
「……」
リィエルはグレンとセラの方を向く、どうすればいいか、と目線を送っているらしい。
セラが笑みを浮かべて頷き、グレンが行けと顎を向ける。
そうすると頷きを返し、ルミアとシスティーナに向き直った。
「……行く」
ルミアが嬉しそうに微笑み、システィーナがやれやれと首を振って呆れ顔。
そして三人は教室を出て食堂へと足を運んだ。
ありふれのアニメ見ましたけど・・・勿体ない、あのストーリーの端折り具合は。
夏休みなので溜まった分を消化したいですね。
10月のアニメはSAOとFGO、そしてアサシンズプライドが楽しみ。
個人的にはアサシンズプライドが一番期待大!
ではまた
更新頑張ります・・・(泣)