前に言ったようにタクスとシスティーナの場面から始まります。
別に甘くはないと思うのでご了承ください・・・
ノラ「・・・んなこと言ってるけど甘くしようとしていたこと知ってるぞ」
作者「な、何故それを!?」
タクス「書いてる時の表情が真剣だったしなぁ~」
作者「うぐ・・・はい、もっと上手くできるように精進致します」
ノラ「期待はしていないが、まあ頑張れ」
作者「サラッと酷くない!?」
タクス「んじゃ、始まり始まり~」
それはシスティーナとグレン、ノラ、タクスが教室から出て暫くした頃。
タクスとノラはどっちがシスティーナのところに行くかコイントスで決めようとしていた。
グレンの代わりに慰めに行くべきでは、というタクスの案である。
しかしタクスはノラに押し付けようとして、ノラはタクスに押し付けようとしていた。
散々揉めた結果、こういう形にしたのだ。
「・・・タクス、お前はどっちにする?」
「俺は表だ」
「・・・じゃ、俺は裏で」
ノラがコインをピンッ!と弾く。
コインはクルクルと宙を舞い、ノラの手の甲に落ちた。
「出た目は・・・・・・
・・・・・・表だな」
「マジかよ」
「・・・大マジだ。言い訳言わずに行ってこい」
タクスはハァ、と溜め息をつく。
「わかったよ。じゃあ行ってくる。
あ、そうそう─
──
そう言うとタクスは一拍置き、目を閉じる。
次の瞬間、目を開いたと思うと、タクスは湯気のようなものに包まれた。
これはタクスとノラのみが使える
その名も【念】
マナをオーラとして用いることで、様々なことに使うことの出来る便利なもの。
「んじゃ、行ってくる」
タクスはそう言い残して走っていった。
□□□□
今タクスは【念】の一種である【円】を使っていた。
オーラをドームの形状にして、その範囲に入った者を知らせてくれるものである。
これを使いつつ、タクスは学院中を探した。
(うーん・・・なかなか見つかんないな)
次はどこに行こうか考えていると、「円」に反応があった。
(ここでかかったってことは・・・校庭の近くか!)
直ぐにタクスは方向を変え、校庭に向かった。
□□□□
校庭の林に近い木の下で、システィーナは泣いていた。
「ぐすっ・・・・・・ひっぐ・・・魔術は・・・・・・人殺しの技術なんかじゃないのに・・・」
「ふ~~。ここにいたか、システィーナ」
システィーナが声がした方を向くと、茶髪の青年がマイペースを崩さない調子で立っていた。
「・・・・・・何よ。わざわざ冷やかしに来たの?」
「まさか。泣いてる奴をからかう気なんざさらさらねーよ」
だったら何故、システィーナはそう思っていると、
「グレン兄の主張に納得いかないんだろ?」
タクスがシスティーナの思っていることを言い当てた。
「まあ、こう言っちゃ悪いが・・・グレン兄の言ってることは間違っていない」
「じゃあ何で来たのよ!そんなことくらいわかってる!貴方までそうやって──」
「ただ」
激情に駆られて言うシスティーナに対して、タクスは冷静に言う。
「お前の思う魔術も間違っちゃいない」
「・・・・・・え?」
きょとんとしているシスティーナに、タクスはさらに言う。
「グレン兄の主張は間違っちゃいないが極論だ。お前やクラスの奴らの主張もだけどな」
「それって・・・つまり・・・どうゆう・・・?」
「要は魔術も使う人次第で変わるんだよ。グレン兄は諸事情でああなったけど・・・・・・お前は表を見過ぎってところかな。・・・あ、別に責めているわけじゃねーぞ?」
システィーナが頬を膨らませていたのでタクスは慌て弁明する。
「それに・・・お前にとっての魔術は、誰かとの大切なものなんじゃないか?」
この言葉にシスティーナは目を見開いた。
そして、俯きながら言う。
「・・・そうよ。私にとっての魔術は、お爺様との大切な思い出なの」
システィーナは自分と祖父の最期の会話を話し始めた。
□□□□
『ごらん、わしの可愛いシスティーナ。あれが『メルガリウスの天空城』だよ』
それはシスティーナが幼い頃。
『皆がわしのことを偉大な功績を残した魔術師だと煽てるが・・・なんてことはない。
わしはたった一歩だけ、あの城に足を踏み入れたかった。
あの荘厳なる全容を一目見たかった。
あの神秘の謎を解き明かしたかった。ただそれだけなのだよ』
祖父は、この話をするときはいつも夢見る少年のようだった。
しかし、このときはどこか寂しそうだった。
『──お爺様は夢を諦めてしまったの?』
システィーナはそう聞いた。
『・・・残念ながら、この世にはままならんことがあるのだよ・・・・・・』
祖父はシスティーナの頭を優しく撫でた。
『本当に・・・残念なことじゃ・・・・』
その日から、システィーナは祖父の夢を継いだ。
『──だったら私がやる!私が、お爺様以上に立派な魔術師になって『メルガリウスの天空城』の謎を解いて見せるわ!』
□□□□
「・・・・・そんなことがあったのか」
感心するように言うタクスを見ながらシスティーナは頷く。
「だから私はもっと魔術を勉強して、あの城の謎を解き明かしたい。なのに──」
「グレン兄に魔術を全否定されたと」
システィーナは再び頷く。
「・・・俺はお前の夢、スゲーと思うけどな」
「え?」
「だってお前、自分の爺さんとの約束だろそれ?そこまで大切にしてるんだからさ、スゲーよお前」
その目は嘘偽りない目だった。
「あ、ありがとう・・・」
「どういたしまして。あ、そうだ!また聞かせてくれよ、『メルガリウスの天空城』のやつ」
タクスの言ったことにシスティーナはきょとんとする。
「お前の話聞いてたら興味でてきてさ、もっと聞かせてくれ」
それは夢見る少年のようでシスティーナはクスリと笑みをこぼす。
「ん?どうした?」
「ううん、何でもない。それじゃ聞かせてあげる」
二人はそれから、時間も忘れ、笑いながら語り合った。
□□□□
夕方になり、二人はやっと話し込んだことを自覚した。
「うわ、もうこんな時間か。そろそろ帰んねーとセリカとセラ姉に何言われるか・・・」
「・・・・・・タクス」
焦るタクスにシスティーナが声をかける。
「ん、なんだ?」
「今日はありがと」
いきなりお礼を言われたせいか、タクスはきょとんとする。
ーーが、すぐに笑いながら応える。
「どういたしまして。さーてと!帰りますか」
「そうね。ルミアも心配しそうだし」
二人は立ち上がって帰路についた。
□□□□
「それじゃ、私はこっちだから」
「おう、気をつけてな~」
タクスがそう返すと、システィーナはまた笑いながら
「わかってるわよ。あんたのほうこそ、転ばないようにね!」
そう返した。
「わかったよ、んじゃな!」
タクスは帰っていくシスティーナにそう叫んでから、再び歩き始めた。
その後、セリカとグレンに思いっきりからかわれたという。
□□□□
「・・・・・・昨日はすまんかった」
「・・・は、はあ」
次の日、突然グレンがシスティーナの下に歩み寄り、誰も予想していなかった言葉を発した。
「まぁ、その、なんだ・・・・・・俺は魔術が大嫌いだが・・・・その、やり過ぎたっつーか、大人げねえっつーか、その・・・・・まぁ、結局、なんだ、あれだ、・・・・・・悪かった」
グレンはしかめっ面で気まずそうに目をそらしながら謝っている。
その後、話は終わりと言わんばかりに教壇に登る。
しかし、クラスの大半は戸惑ったままだ。
それもそうだろう、なにしろまだ授業開始時間前なのにグレンがいるのだから。
今まで遅刻の常習犯が突然こうなったら誰だって驚く。
「なんだよ・・・・・?何が起きてるんだよ・・・・・?」
「なぁ、カイ?ありゃ一体どうゆう風の吹き回しなんだ?」
「お、俺が知るかよ・・・・・・」
「それじゃ、授業を始める」
今度はどよめきがクラスを支配した。
「さて・・・・・と。これが呪文学の教科書だっけ?」
グレンが教科書をパラパラとめくっていく。
やがて露骨な溜め息をこぼし、教科書を閉じた。
すると、珍しくグレンのほうを向いているノラとタクスに目配せをした。
二人は意図がわかったらしく、タクスは窓を開け、ノラは指を構えた。
グレンはズカズカと歩み寄り・・・
「そぉい!」
窓の外に教科書を放り投げた。
ノラはその教科書に狙いを定め・・・
「・・・《そりゃ》」
気だるげな声で【ショック・ボルト】を放った。
生徒達は驚くものの、グレンの奇行に溜め息をつき、各々自習を始めようとした。
「さて、授業を始める訳だが・・・・・・」
再びグレンは教壇に立ち───
「お前らって本当に馬鹿だよな」
───なんかとんでもない暴言を吐いた。
この言葉に生徒達はピクッと反応する。
ノラとタクスは面白いのかプルプル震えている。
「この十一日間お前らを見てきたけど、お前らって魔術のことなぁ~んにもわかっちゃいないんだな。
そうじゃなきゃ、魔術式の書き取りとか共通語訳の質問とかしないもんな」
生徒達が羽ペンを持ったまま硬直する。
「【ショック・ボルト】程度の一節詠唱もできない三流魔術師に言われたくないね」
システィーナに続く成績をもつギイブル=ウィズダンがそう言うと、同調するようにクスクスと侮蔑のこもった笑いがクラスから響いてくる。
「それを言われると正直耳が痛い。何しろ俺は生まれつき魔力操作の感覚と略式詠唱のセンスが致命的なまでになくてね。だが今【ショック・ボルト】『程度』とか言った奴、やっぱ馬鹿だわ。
やーい、自分で証明してやんの」
あっという間に苛立ちが蔓延していく。
「じゃ、今日はその【ショック・ボルト】について話そうか。これくらいがちょうどいいだろ」
これには生徒達も不満を漏らす。
「今さらそんな初等呪文を説明されても・・・・・・」
「とっくの昔に究めているのですが?」
グレンはそれを完全無視して黒板にルーン語で呪文を書いていく。
「はいはーい、これが魔術式でーす。皆さんもご存じの通り、これを言えば魔術が発動しまーす。
・・・・・・んで、これが【ショック・ボルト】の基本的な詠唱呪文だ」
グレンは黒板の呪文を唱えた。
「《雷精よ・紫電の衝撃以て・打ち倒せ》」
放たれた魔術はそのまま真っ直ぐ飛んでいき、黒板にぶつかった。
「まあ、魔力操作に長けた奴なら《雷精の紫電よ》の一節でも事足りるのはご存じの通り。じゃ、問題な」
グレンはチョークで呪文の節を切った。
《雷精よ・紫電の・衝撃以て・打ち倒せ》
「さ~て、こうして四節に区切るとどうなる?」
クラスを長い沈黙が支配した。
「その呪文はまともに起動しませんよ。必ずなんらかの形で失敗しますね」
やがてギイブルが頬づきしながら答えるが──
「んなこたぁわかってんだよバーカ。俺が聞いてるのはその失敗がどういう形で現れるかって話だよ」
「な──」
──嘲笑を含んだ返事が返ってきた。
「何が起きるかなんてわかるわけありませんわ!答えはランダムで──」
「おいおい、こんな簡単な術式でランダムなわけないだろ?お前らこの術究めたんじゃないのかよ?」
負けじとウェンディが吠えるが、グレンはまたもや嘲笑しながらあしらう。
「これは酷い、全滅か?・・・・・・んじゃあノラ、これの答え言ってみろ」
指されたノラはいつの間にか寝ていたが、ムクリと起き上がった。
「・・・ん?これは右に曲がる」
当然といった調子だ。
「正解。やっぱ簡単か」
グレンが四節の呪文を唱えると、ノラが言った通りになった。
「さらに五節に区切ると・・・・・・これはタクス、お前が答えろ」
「射程が三分の一くらいになる」
「正解だ」
これも宣言通りになった。
「さらに一部を消すと・・・・・・」
「「出力がものすごく落ちる、だろ?」」
「大正解」
グレンは生徒の一人に呪文を撃ったが、当の本人は何も感じなかったらしく、目を白黒させている。
「まあ、究めたっつーならこれくらいはできないとな?」
腹立たしいどや顔を決めながら指先でチョークを回すグレン。
「要するに、魔術式ってのは超高度な自己暗示っつーことだ。お前らはよく魔術は世界の心理を求めて~なんて言うがそりゃ間違いだ。魔術はな、人の心を突き詰めるもんなんだよ。」
グレンがそう言うが皆信じられないようだ。
「グレン兄~、皆信じてないっぽいからなんか例でも出せば?」
「あ~・・・確かにタクスの言うとおりだな・・・・・・おい、白猫」
「し、白猫って私のことですか!?私には、システィーナって名前が───」
「タクスがお前のこと好きだって言ってたぞ」
唐突にタクスを利用してとんでもない発言をしだした。
「・・・・・・な、なななな、何を言って───ッ!?」
システィーナが顔を真っ赤にする。
「はい、注目ー。白猫の顔が真っ赤になりましたねー?見事に言葉ごときが意識に影響を与えましたねー?比較的制御のしやすい表層意識ですらこうなるんだから理性のきかない深層意識なんて───ぐわぁ!?ちょ、この馬鹿!教科書投げんなってごわぁ!?な、なんでタクスまでぉおぶはぁ!?」
「馬鹿はアンタよッ!この馬鹿馬鹿馬鹿ーーッ!」
「確かに例出せばとは言ったけどなんで俺使うんだよ!!」
「・・・ぷっ、アッハハハハハハハ!!」
一連の出来事を見てノラは大爆笑。
他の生徒は呆れ顔で眺めていた。
□□□□
「・・・・・まぁ、やっぱり魔術にも文法と公式みたいなのがあるんだよ。これを知らなきゃ上位の文法公式は理解不能、なんていう基盤があるんだ。ま、俺が説明することができるようになれば・・・そうだな・・・」
グレンは少し考え込んで。
「《まぁ・とにかく・痺れろ》」
変なルーン語を唱えた。
すると【ショック・ボルト】が起動した。
生徒達は目を丸くする。
「あら?思ったより威力弱いな・・・まぁいっか、こんな風に即興でこんくらいなら改変できるようになると思うぞ?大抵威力落ちるからお勧めしないが。・・・おいノラとタクス、お前らもやってみろ」
「・・・え~~・・・んじゃあ・・・《とりあえず・教科書・飛んでけ》」
ノラがそう言うと今度は黒魔【ゲイル・ブロウ】が起動した。
「じゃ俺は・・・《指先に・ちっちゃな火を・つけろ》」
今度はタクスが黒魔【ファイア・トーチ】を起動した。
生徒達はその姿に言葉がでない。
そして、三人を見る目が変わっていく。
「つーわけで、今日はお前らに【ショック・ボルト】を教材にした術式構造と呪文のド基礎を教えてやる。興味ない奴は寝てな」
しかし、今眠気を抱いている生徒は誰一人としていなかった。
□□□□
ダメ講師、グレン覚醒。
その知らせは瞬く間に学院中に広まり、他のクラスの生徒達もグレンの授業に潜り込んで参加するようになり、十日経つ頃には立ち見する生徒に加え、他の講師までもがいるようになった。
そして、生徒達がすっかり帰宅した放課後。
グレン、ノラ、タクス、セラの四人は屋上で夕焼け色に染まる景色を眺めていた。
「すごかったよグレン君!あんなにたくさんの人が授業見に来るなんて!」
「やれば出来んじゃんグレン兄。最初っからやっとけば良かったんじゃね~の?」
「うるせ、俺が魔術嫌いなの知ってるくせに何言ってんだよ」
「・・・男のツンデレは需要ねーぞグレン兄。つーかキモい」
上から、セラ、タクス、グレン、ノラの順だ。
皆ワイワイと話しているため、誰ももう景色を見ていない。
「おー、おー、黄昏ちゃってまぁ、青春してるね~四人共?」
後ろから冷やかすような声がかかり、四人は首を回して振り返る。
「いつからそこにいたんだよ?セリカ」
そこにはセリカが淑女然と佇んでいた。
「さあ、いつからだろうな?先生からデキの悪~い生徒達に質問だ。当ててみな」
「アホか。魔力の波動もなければ」
「・・・世界法則の変動もなし」
「ってことはたった今」
「忍び足で来た、ですよね」
グレン、ノラ、タクス、セラの順で即答する。
「おお、正解だ。こんな馬鹿馬鹿しいオチが皆わかんないんだよな~」
セリカはそれを聞いて満足そうに微笑む。
「元気が出たようで良かったよ、グレン」
「はぁ?」
「前までは死んで一カ月経った魚の目だったが、今は死んで一日経った魚の目をしている」
「・・・・・・悪かったよ」
グレンはふてくされながらぼやいた。
「そっちの三人はどうだ?楽しいか?」
「楽しいかな」
タクスがマイペースに言う。
「・・・普通」
眠たげにノラが言う。
「私も楽しいかな」
セラが微笑んで言う。
「おお、そうか。そう言ってくれると、保護者冥利に尽きるね~」
「はいはいそうですか。つーかお前、明日からの学会の準備で忙しいんだろ?」
「な~に、大丈夫だ。お前たちも明日からの授業頑張れよ?」
「は?明日から学院は休みのはずだろ?」
想定外のことを言われ、グレンは焦る。
「なんだ、聞いていないのか?お前のクラスだけ例外だぞ」
「「「はぁ!?」」」
「えっとセリカさん、どうしてですか?」
驚いている三人に代わり、セラが質問する。
「ああ、グレンのクラスの前担任・・・ヒューイ=ルイセンが突然失踪してな。
グレンのクラスだけ授業が遅れているんだ。だから休みを使って補習を行うって訳だ」
「あ~なる程・・・・・・ん?ちょっと待って下さい、そのヒューイって人は一身上の都合で退職したんじゃなかったんですか?」
「それは一般生徒向けの話だ。そもそも正式に退職したなら代わりの講師をすぐに見つけるだろう?」
「それもそうですね・・・」
「そりゃきな臭い話だな・・・」
いつの間にか隣にいるグレンにセラはびっくりする。
「もう!いるならいるって言ってよ!」
「そんなの俺の自由だろ?」
そんな光景を一瞥しながらノラとタクスはセリカのほうを向く。
「・・・とにかく、留守中は気をつければいいんだろ?」
「まあ、いざとなったらなんとかするよ」
「ああ、よろしく頼むぞ」
と、その時。
「あ、やっぱりここにいた!先生!」
扉のほうに目をやると、いつもの二人組が走ってきていた。
「あ、アルフォネア教授!セラ先生も!」
「どうした?グレンになんか用か?」
「はい。実は私達、図書館で板書の写し合いをしていたんですけど、どうしてもシスティがグレン先生に聞きたいことがあるって・・・」
「ちょ、ちょっとルミア!?それは言わないって約束でしょ!?」
「ほーう?そうかそうか。このグレン=レーダス大先生様にご教授願いたいのか?」
「だからあんたにだけは聞きたくなかったのよ!」
「グレン君、仮にも講師なんだからそんな態度はダメだよ?」
腹立たしいどや顔を決めるグレンをセラは呆れ顔で注意する。
「・・・んで、どこが聞きたいんだ?」
「え?ノラ君わかるの?」
「・・・グレン兄ができることは俺もタクスもセラ姉もできるからな」
「そうなんだ。じゃあお願いするね?」
「・・・はいはい」
どこまでも気だるげなノラとそんな彼を見ながら微笑むルミア。
「・・・う~ん、これって俺デジャヴ?」
眼前で繰り広げられる光景にタクスはそう考えずにはいられなかった。
セリカは皆の邪魔をしないようにと、静かにその場を後にした。
いい感じに終わったぞ・・・
次回から襲撃事件に入ります。
タクス「戦闘描写上手く書けよ?」
作者「プレッシャーをかけないでいただきたいのだが・・・」
ノラ「ちなみに俺とタクスはどっちが戦闘描写が多い?」
作者「そ、それは・・・あ、次回もお楽しみに!では!(^.^/)))~~~bye!!」
ノラ「・・・逃げたな」
タクス「逃げたね」