すみません、間に合いませんでした。
「納得いきません!」
「まだ言っているのか・・・」
と何かの修羅場なのかと思いきや、正座して説教されている人物がいた。
「なぜ玲夜が総代ではないのですか?」
「・・・いえ・・・その件に関しては申し訳ありません」と既に尻に敷かれている様子である。
「お兄様も何か言ってください!」
「まあ深雪、とりあえず落ち着け。
・・・深雪だって今の玲夜がどんな状態か分かっているだろ。
よくもこの状態で
「・・・っ!・・・申し訳ありません、お兄様。
玲夜も本当に申し訳ありません・・・お母様を『深雪!』・・・すみません」
「いいよ深雪。それはもう過ぎたことなんだ。
・・・まぁ時々、過剰に誘惑してくるのは止めてほしいけど・・・『何か言いました?』・・・」
「・・・なんでもありません。それよりリハに行かなくてもいいの?」
「そうだぞ深雪、先輩方を待たせるのは良くない。
このバカ兄貴たちに妹の晴れ姿を見せてくれ」
「お兄様たちはバカ兄貴なんかじゃありません!
しかし分かりました・・・それでは行ってまいります」と言って玲夜の前で
頭を撫でてくれ、と言わんばかりにモジモジし始めた。
「(絶対わざとだよね?)」と達也に視線で投げかけると
「(すまない玲夜・・・撫でてやってくれ)」と返ってきたので撫でてやると
「・・・ウフフ///・・・」と満足気にして講堂へ向かって行った。
「さあ俺たちもどこかで休むとするか?」と達也が言い2人は移動していった。
2人はしばらく歩き、空いているベンチを見つけ休憩していた。
するとここで玲夜の携帯端末へメールが一件きた。
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From;
To;司波玲夜
件名:み・つ・け・た♡
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玲夜くん♡
今からそっちに向かうから待っててね♡
逃げたら、妹たちと・・・・お仕置き・・・だから・・・ね?
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「・・・・終わった・・・・」と玲夜は本文を読み退路を断たれ待つしかなかった。
そしてものの数秒後、
「玲夜くーーん!・・・・逃げなかったのね?」と笑顔で言われ玲夜は
「(いや、逃げたらあんたらナニするかわかんないじゃん!
この前なんか、俺縛られたし!そんな趣味俺にないよ!!)
・・・はい、待ちくたびれました(白目)・・・」
「もう玲夜くんたら!・・・そんなに私のことが好きなの?」と顔の周りにキラキラしたものが
見えるのは気のせいなのかと思う玲夜であった。
それから達也に紹介し、何故か達也に
「・・・・お前は・・・いろいろ大変なんだな」と同情の目で見られた。
真由美があーちゃんに連れ去られた後、玲夜は【
「・・・兄さん・・・ちょっと行ってくるね」と一言告げ、達也は頷いた。
そして
「・・・・美月」と言われ眼鏡をかけた女性が振り返り
「・・・・れい・・・や・・・くん?」と驚きの顔を隠せず涙目にもなっていた。
「美月、元気だったの?」
「うん!元気だったよ。・・・でも目はまだ治ってないんですけど・・・」
「大丈夫だよ・・・・絶対治るから」とラブコメが展開されていると
「・・・もしもーし・・・お取込み中失礼しまーす」と赤髪の女性が入ってきた。
「ごめんねエリカちゃん。・・・この人は司波玲夜さん・・・私の・・・幼馴染だよ」と紹介され
「私は千葉エリカ・・・よろしくね~!」と手を振ってくれた。
「もうそろそろ開場の時間だから移動しよっか」と玲夜が言い、三人で談笑しながら移動した。
入学式の会場に着き、呆れながら一科の方へ行き開いている場所を見つけ座った。
式までは時間がまだあるため少し眠ろうとすると
「・・・あの!・・・隣いいですか!?」と言われ、特に断る理由もないので、どうぞ、と言った。
「私、光井ほのかです!」
「北山雫・・・よろしく」とペコリとお辞儀してきた。
「司波玲夜だ。こちらこそよろしく」と互いに自己紹介を済ました。
一方、達也の方でもエリカ、美月と自己紹介をしていた。
いよいよ入学式が始まり、理事長の
真由美が在校生代表の挨拶をし、深雪の心臓に悪い総代の言葉が始まった。
主に深雪が話したことは、みんな平等に、や、手を取り合って協力し、
など一科生を刺激するような言葉がたくさんあったが、皆深雪の美貌に見惚れて気付いていなかった。
それからは淡々と式が過ぎていき、解散となった。
講堂の出口で達也を見つけ玲夜は駆けていくと、さっき会ったエリカたちがいた。
「兄さん!・・・エリカと美月も?」と言うと
「玲夜。ちゃんと起きていたのか?」と達也が
「兄さん?」とエリカが
「お二人は兄弟なのですか?」とそれぞれ返ってきて説明した。
「ちゃんと起きていたよ・・・起きてないと後が怖いからね。
兄弟だよ・・・実際は従兄妹だけどね」と言いエリカたちは理解した。
「総代の方も達也さんのご家族の方なのでは?」
「よく分かったね」
「はい、お二人は玲夜さんと違って同じオーラが見えましたから」と言うと
「(まずい、これ以上見られては秘密がバレる)」と警戒すると
「兄さん・・・美月は霊視放射光過敏症なんだ」と説明すると達也は警戒を解いた。
「そうか・・・すまない美月」と謝り、それぞれのクラスを確認していると
「・・・お兄様・・・玲夜///」と深雪が合流した。
「(なんで俺見つけたらいつも頬赤く染めちゃうかなっ!?)」っと玲夜はツッコんでいた。
すると深雪が不気味に微笑み始め
「・・・うふふ・・・お二人とも・・・もう彼女が出来たのですか?」と言うと
エリカと美月はその迫力に押されビビっていると
「深雪、違うよ。この人たちは俺と同じクラスの人だ」と達也が答え
すぐさま淑女モードへチェンジした深雪は
「失礼しました。・・・司波深雪です・・・兄をよろしくお願いします」と丁寧にお辞儀し・・・玲夜を見た。
「な、何でしょうか?」
「玲夜とこの方たちの関係は!?」と問い詰められ、エリカが助け船を出してくれた。
「玲夜なら開場前に迷ってたら教えてくれただけよ、深雪」と完璧な答えを言った。・・・・しかし
「・・・玲夜?・・・・もう名前で呼び捨てですか?」とキレていた。
「もしもーし深雪さん?俺がいいって言ったんだよ?」と言うと落ち着きを取り戻し元に戻った。
「そうでしたか・・・そうですよね?」と玲夜はまた睨まれた。
そして達也が深雪の後ろに先程会った真由美を見て
「深雪?生徒会の方たちの用は済んだのかい?」と聞くと
「また会いましたね、司波達也くんに玲夜くん♡///」と真由美が言い
「(あ、今度こそ深雪に殺られるわ)」と言い何かを悟った。
「すみませんお兄様、まだでした」
「いえ、いいんですよ。アポを取らなかったこちらが悪いのですから」と言うと後ろに控えていた男性が
「会長・・・しかしそれでは!」
「アポを取らなかった私たちに落ち度があります。また後日でよろしいですか、深雪さん?」
と言ってはいるものの、周りの達也、玲夜、エリカ、美月には何故か火花が散っているようにしか見えなかった。
こうして達也たちの慌ただしい一日が終わりを告げたのだが、この後にもっと凄まじいことが
起こるとは、誰も予想することが出来なかった。
そして家に帰った玲夜は、水波の前で深雪に恒例の氷漬けに合っていた。
誤字などあると思いますが報告していただけるとありがたいです。
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