「どうした?殺してくれるんだろう?」
ナイフ片手に光の無い眼で無表情の男は異形に問いただす。異形は魔力で出来た弾を男に放ち続けるが焦りからか命中弾は少なく当たった弾は男をすり抜けていく。
もういいや
そう聞こえると男は煙のように消え異形が回りを見渡そうとすると視界の高さは下がっていき地面にぶつかると転がり途中で自分の体の上に立つ男と首の無い体が見えた。それが異形、あるはぐれ悪魔が見た最後のものだった。
「また、死にそびれた。抵抗しなかったら死ねるがそれはしゃくだ。あぁ、全力の俺を殺してくれる奴は居ないのか…」
血が滴るナイフを消すと男はユラリユラリと夜の町に消え行く。男が去って少しすると赤髪の女が来たが首の無いはぐれ悪魔に絶句していた。
「やはり死ねない…。俺の終わりは何時なんだ?生きてる理由は無いし見つからない」
呟きながら学校の二年の教室からグラウンドを見てみると学校で有名の変態三人組が女子に追いかけられ走っていくのが見える。覗きとエロに全力をかけるのはどうかと思うがかけられる物があるのは羨ましく思う。
「先輩」
「どうした?小猫」
「ご飯にしましょう」
いつの間にか二年教室の俺の机の近くまで来ていた後輩。塔上 小猫にそう言われ屋上へ行きゆっくりと歩き出す。はて?小猫と仲良くなったきっかけってなんだっけ?。話しかけられたのがきっかけなのは覚えているが…まぁいいか。俺に話しかけた物好きだ、気にするだけ無駄か…。
先輩を見かけたのはある夜でした。はぐれ悪魔の気配と人の気配を感じたので行ってみると悪魔に攻撃され続けてる先輩が居ました。けれど掴もうとしても魔力を放たれても霧や煙のようにすり抜け当たらず最後にははぐれ悪魔の肩にテレポートのようなものをして首を切り落としてしまいました。部長に報告しながら先輩を追いましたがすぐに見失い翌日の学校で話しかけお菓子などを貰い仲良くなりました。基本的に来る物拒まず去る者も追わない先輩ですが、何で死にたがっているのでしょうか…。先ほども死にたがっていたし…目に光を持たず死にたがっている貴方の過去にいったい何があったんですか?。私は今の先輩後輩の関係が心地よい。先輩に頭を撫でてもらうのが気持ちいい。だから死んで欲しく無いです。また誰かを失いたくないです。私は悪魔で貴方は人間。いつか別れは来ますがまだ別れたく無いです。私は先輩の死にたがりが収まることを願いながら今日もお昼に誘います。
先輩。私は…
どうしたら貴方の心を救えますか?