屋上で俺と小猫と弁当を食べていた。
「子猫。卵焼き食べるか?」
「貰います。唐揚げいります?」
貰おう。そう返事をしながら砂糖入りの甘い卵焼きを小猫にあげ唐揚げを貰う。一口唐揚げをかじり旨いと呟くと子猫が嬉しそうにしたので頭を適当に雑に撫で回す。そうしながら俺は鞄からもうひとつタッパーを出して蓋を開ける。中身はネギ入りの卵焼き。これは俺の大好物でよくタッパーを一つ分ぐらいは作る。
「また、作ったのですか?」
「俺の好物だからな」
そう良いながら一欠片を食べる。ネギの食感はよく甘い卵が良く合う。なかなか楽しい一時だがやはり頭の片隅にあいつの事が過る。夜が来る度に苦しむ。何故俺じゃなかったんだ?あいつは何故俺を助けた?何度考えても答えはでない。あいつの方が命の価値は高い筈なのに
「先輩?大丈夫ですか?」
「あぁ…夕飯の事を考えていただけだ」
嘘だ。夕飯を食べることは滅多に無い。夜は死に場所を探すためにあいつに怒られないように、納得するように全力の俺を殺してくれるはぐれ悪魔を狩り続けるだけの時間。寝るまではぐれ狩りの賞金首を仕留めて金を得る。何時もの事。寝苦しい夜も寒い夜も二年前から欠かしたことの無い日課。死ねるかもしれない時間
「あぁ、夜が楽しみだ…」
横の小猫がビクッと振るえたが襲われると思ったのだろうか?。そんな趣味は無いのだが…
そんな日常は過ぎ夜が来る。
先輩が夜が楽しみと言ってました。今日もはぐれ狩りをするのでしょう…。先輩が死にたがるのははぐれ悪魔のせい?。一日に何匹も狩りをしてるようですし…はぐれで先輩に関係するものが無いか調べてみましょう。きっとそれが先輩を助けるヒントになりそうですから…
それから数日経ち。俺はバイザーとか言う悪魔狩りに廃工場に来ていた。強い熔解性の液体を出すそうだが俺には関係ないことだ。死ねはしないが金にはなる。餓死したとか目も当てられないからな。ゆっくりと廃工場に入ると異形が見える。
「美味しそうな匂い。人間だ!!」
女の上半身が見えるが化け物に欲情はしない。しかも大した力も無さそうに見えるし切り札も無いようだ。やはりハズレだ。そう思いながら手にナイフを出さしぶらんと体の力を抜く。その姿を抵抗の意思無しと感じたのかバイザーは俺を掴もうとするが手は俺をすり抜ける。次は熔解液を乳首から出して溶かそうとしてくるがそれも俺のすり抜け地面だけを溶かしていく。暫く放置したが掴む溶かすそれぐらいしかしない所を見るともうネタ切れの様だ。
「時間の無駄だな」
まだまだ狩る予定なのでので準備運動代わりに、ぼやきながらまずは敵の右手を正面から突っ込み肩から切り落とす。次は左手も同じく切り落とし次は悪魔の胸を両方切り落とす。仮に強酸の液体を貯めれるなら乳房だろうからだ。武器になるであろう部分を切り落とされた悪魔は後ろに下がるが後ろにテレポート。下を滑りながら足は切り落とさずに健だけを切り裂き行動不能にする。巨体は落ち首に難なく手が届く様になると
「助けてくれ!!頼む!!」
悪魔が命乞いを始めるがその姿はあの日のはぐれ悪魔を思い出させる。視界が赤で染まる。怒りで染まる。胸元を滅多刺しにし腹部にも刺しまくる。心臓、首ならすぐにコイツを殺せるがわざと避けて苦しませるために刺し続ける。
「た…助けて…た…助けて」
「お前は自分の血が無くなるのを感じながら死ね。慈悲なんて無い」
戯言しか言わなくなった奴の耳を証拠代わりに削ぎ取りその場を去ろうとすると
「貴方、何者?。私の土地で好き勝手しているようだけど?」
入り口に紅髪の女が仁王立ちしており周囲に四人の男女が彼女を守るように囲んでいる。
「俺か?幻想とも呼ばれているが…亡霊と言えば分かるか?はぐれ狩りの亡霊こと暁 新夜だ。お前はリアスグレモリーだったか?これを見て引かないところを見ると悪魔が何か…そこの変態にはちょっとキツいみたいだがな」
血をダラダラ流し血の池を作るバイザーを見て今日も追いかけられていた変態。兵藤 一誠は口元を押さえて堪えていた。
「はぐれ狩りの亡霊…あなたが一晩ではぐれ悪魔を一人で五匹も殺したあの?…」
リアスは考え込むような素振りを見せた後…
「ねぇ、私の眷族にならない?」
眷族、主に付き従い長い間生きる為に悪魔になった者の事。となれば答えは一つ
「断る」
「何故?」
「俺は死に場所を探すためにはぐれ狩りをしている。死ににくくなる事はするメリットは無い」
「そう、なら力ずくで!!佑斗!!」
はい!!元気良さげな声がいつの間にか後ろから聞こえる振り返ろうとすると肩に剣が入るのが見え剣はそのまま振り抜かれるが…
「お前の剣じゃ俺は斬れない」
すり抜けていった。呆けている隙にお変えしでテレポートで先程と同じように両足の筋を後ろから切り裂き行動不能にする。呻く同級生を眺めていると
よくも佑斗を!!憤慨する声が聞こえるが自分でけしかけておいてそれはないだろと思っていると今度はリアスが赤い魔力を飛ばしてきたがそれも俺の体をすり抜けバイザーに当たり腹部を消し飛ばしていた。
「そんな!!」
何かに驚いているが下らない。メンドクサイ、首をはねるか…そう思いリアスの前にテレポートしナイフを構えると…
「待ってください!!先輩!!お願いします。部長を殺さないでください」
腰に小猫が飛び付いてくる。何でお前が?と言いかけた時リアスはその隙に距離を取りチェスの駒を投げてきた。どうせ当たらない。だがリアスの勝ち誇った顔が気に食わない。
だから…
俺は駒をナイフて切り裂いた。綺麗に斬れたルークを見ながら小猫に今回は殺さない。そう伝えてテレポートでその場を去った。興が冷めてしまった。
もう寝よう。そう思いながら