大昔。とある小説で様々な時代や時を駆け巡って冒険をする。そんな小説が存在する。
だけどそれはフィクションと呼ばれる空想世界の物語で、その本を手に取った者たちは
小説に書かれているような未知の世界に思いを馳せながら、語り合い、思い出として記憶に刻まれていく。
・・・私がいま書いたような「フィクション」と呼ばれる空想世界は、人々が、作家が、もしこのような
世界が存在していたら、実在していたら。という希望でもあり願いとも取ることができ、
いつかは実現するかもしれないという淡い期待を込めて書いた作品も数多く存在するだろう。
私は、そんな過去の作品に触れつつ、「ふう」と小さく息を吐いて本を机の上に置いた。
「んーっ」
大きく伸びをしてから、視界の端に映る外の景色に、私は目を向け、カーテンを開けたー
外はもうじき朝を迎える。そっと窓に触れるとぬれた硝子の表面で指先に水滴が着いては
もうじき冬を迎えるのかと思うとなんだか少しこそばゆく感じる。
『ピロリロリン♪』
「・・メール?」
早朝に着信が入る。きっと「あっち側」からのメールだろうと私は考えつつ、再び席に座っては
パソコンを立ち上げてはメールボックスを開き、確認する。
・・・案の定。「あっち側」からのメールに私は簡単に目を通しつつ、もう一度視線を外へと向ける。
すると、私の視線の先、はるか彼方だろう、大気圏によって大きさが膨張さているかもしれないが、
空にはもうひとつの巨大な「星」が浮かんでいる。そう、私たち人類は、二つの「地球」に住んでいる。
「父さんからのメールだ・・ええと・・?」
『息子へ、あと1週間後にルナ1へ帰星します。お土産を楽しみに待っていること』
ずいぶんとシンプルな内容だけれど、私は父の帰りをとても楽しみにしていた。父は二つの星を行き来する
仕事をし、俗に言うエリートと呼ばれる部類の人間らしい。
(らしいというのは、家に居るときだらけているからだけど)
ルナというのは隠語のようなもので、ルナ1は「こっち側」、つまりは、「地球」
ルナ2は、「あっち側」。地球とよく似ていて双子のようだという所から「双子星」なんて呼ばれてて、最初は
割と安直な理由だなと思いはしたものの、可愛いとも思えたため私的には気に入ってるようだ。
さて、説明はさておき、今現在徹夜で本日提出の宿題をまとめ上げなければならないという切羽詰まる状況
「本なんて読んでる暇無かったなぁ・・」
自分の中で軽く反省をしつつ、私は再びパソコンに目を向け、レポートのアプリを再度立ち上げて、作業に取り掛かる事にする。
(ごく当たり前の日常だけど・・)
空の向こうに宇宙があり、そこに大きな星がもうひとつあって、
人が住み、また、同じようにこちら側の生活を想像したりしているのだろうかと考えてみるとー
「・・それはそれでなんだか」
くすぐったいけれど、なんだか面白い物語だな。 私はそう考えていた。
はじめまして。木啄(キタタキ)といいます。本日が初投稿で、テストも兼て投稿をしてみた所存です。
上記にもあるように、小説自体投稿するという行いが初見のようなものなので、誤字脱字、それに伴うストーリーに違和感を覚える事が多々あるとは思いますが、その際はご意見の程よろしくお願い致します。