ひかりちゃんインカミング!   作:栄光

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stunt

「電源スイッチ入り、コンプレッサ回せ」

 

 日本製ケージには連合軍で運用されているユニット発進支援の術式がなく、野戦発進をサポートする機能のみである。

 しかし、それすらない最前線での離着陸を幾度も経験しているひかりや直枝にとっては十分だ。

 ユニットケージにセットされたエンジン式コンプレッサーが音を立てて動き出して魔導エンジンに高圧空気を送り込む。

 そこにひかり達の魔法力が流入し、勢いよくタービンブレードが回転することで魔導エンジンが作動、呪符が回転するとエーテルの混じった土埃が立つ。

 ここで使い魔の獣耳と尻尾が出るのであるが、鉄帽とランパンによって見えない。

 

「準備よし、発進どうぞ」

「雁淵ひかり、発進します」

「管野直枝、発進するぜ!」

 

 前傾姿勢で低空を滑るように飛び、右に緩旋回、左に240度急旋回と設定されていた運動パターンを取る。

 空を飛べない尚樹や技官ではない助教たちは演習地域外周で“安全員勤務”をすることになっている。

 安全員とは事故発生に備えて配置される勤務者であり、演習区域に誤って他部隊が侵入しないように注意したり、あるいは行進訓練で急病者が出たり事故が発生したときの対処、球技大会においてファウルボールが直撃しないよう注意を呼び掛けたりと様々な状況で配置される。

 教育隊の助教たちは北の戦車道方向に1班、東側の支道方向に2班と分かれて、警戒監視に務める。

 他部隊の車両が通る戦車道側には、ロープの他に射撃訓練中であることを表す赤旗が掲げられており事情を知らない他部隊からすると実弾射撃訓練のために封鎖している物だと思うだろう。

 尚樹は記録係として軽装甲機動車のハッチ上からカメラを回して二人を追う。

 

「二人とも、楽しそうだな」

 

 ビデオカメラに映るふたりの表情に不安の色はなく、久々の空にどこか楽しそうだ。

 ネウロイとの交戦を考えず、ただただ性能評価試験のためだけに飛べるのである。

 誘導路を滑るような立姿勢飛行から前傾、そして地表を舐めるような匍匐飛行(NOE)をして技官たちにストライカーの飛行を見せつける。

 あっという間に匍匐飛行のコースも終わり、いよいよ航空歩兵の神髄である特殊飛行に突入した。

 

「チドリ、調子いいねっ」

 

 ひかりが魔法力を少し多めに流してスロットルを全開にするとウォーンというエンジン音が高らかに響き、飛行呪符が青く輝く。

 地上滑走に近い地表5mから100mくらいまで高度を上げると、三次元機動を実演するのであるが垂直旋回、その場宙返りなど戦闘機では推力偏向ノズルのある機体でしかできないような不思議な機動パターンを見せていく。

 航空機がラダーやフラップ、エルロンで姿勢を制御するのに対し、航空ウィッチはユニットの補助翼だけでなくその肢体を曲げたりよじったりする事で複雑かつ特異な機動が出来るのだ。

 記録係である尚樹に課せられたのは、ウィッチの体さばきとそれに伴うユニットの挙動を収めることである。

 

「尚樹さーん!」

 

 左右にローリングしつつ手を振るひかりに尚樹は手を振り返し、ひかりが上空をパスしていくのを記録する。

 隣に立っている北村三曹は空を駆ける乙女たちの姿を見て、ネウロイ出現の際に間近でウィッチを目撃した話を思い出す。

 

 __女の子が戦車の上をかっ飛んで行ったんだよ、マジで。

 

 地上から5~10mくらいの高さを飛び、上下左右に体を揺らして時に鋭い旋回力を見せる。

 空力や推力の都合で不安定なのかと思えばそうではない、わざと体を揺らしているのだ。

 照準を付けづらくするためであり、小刻みに軌道をブレさせネウロイの光線を外す動作を行う。

 匍匐飛行の様子に戦車道の饗庭士長、高橋准尉、宮田三曹は見とれていた。

 

「これが、ストライカーユニット……ひかりちゃんすげえ」

「ロス五輪のロケットマンみたいだなあ」

「区隊長、今はジェットパックっていうらしいですよ」

「そうか、俺もおっさんやなあ。君、ボンド映画ってわかる?」

「有名なスパイ映画ですよね」

「あれの何作目かにも出てたな」

「飛ぶだけなら現代技術でどうにでもなるでしょうね」

 

 ロサンゼルス五輪の開会式でロケットベルトを付けて飛行するという演出は空に憧れる少年の心を大いにつかんだのだ。

 1960年代に過酸化水素を利用したヴァルター機関のものが開発され、84年のロス五輪で展示され、2010年代に入ると小型化されたターボファンエンジンなどの物が登場し、自由に飛べるわけではないが高圧水圧の噴射で飛行体験ができる海上アクティビティも登場して一般人でも飛行体験ができるようになった。

 しかし、誰も彼もが空を飛ぶことができるようになったわけではない。

 だからこそ個人用小型飛行機械、空はロマンなのである。

 一方、饗庭士長は可愛い女の子が空を飛ぶというアニメ的な絵面に感動していた。

 3人安全員がいて誰も道路側を向いていないのは不味いと感じた宮田三曹は饗庭士長に声を掛ける。

 

「饗庭、女の子見てないで道の方警戒しろ」

「そんなぁ」

「まあまあ宮田三曹、近づいてきたらエンジン音で分かるよ。……まったく、無茶をする」

 

 そういう高橋准尉の目線の先では、直枝が背面飛行からの垂直急上昇をやっていた。

直枝は木々の上に出て辺りを見回す。

 東側に琵琶湖、今津駐屯地の青い給水塔が見え、北側に箱館山(はこだてやま)やロープウェイ、マキノが見える。

 蒼く広がる琵琶湖から吹くひんやりとした強い風がユニットを揺する。

 保護フィールドがあるからダイレクトには感じないものの、それでもわずかに体感温度が下がった気がした。

 青々とした山々は扶桑の山を思わせ、ここが異世界であることを忘れされる。

 飛ぶだけで楽しい。まるで、飛行訓練を始めたばかりのあの頃のようだ。

 とはいっても飛行学生以来の特殊飛行(通称:スタント飛行)に飽きてきたため、何か一発かまそうかなんて考えていた。

 

「管野さん、そろそろ降りてきてくださーい!」

「……おう!今行くから待ってろ」

 

 上昇してきたひかりの呼びかけに直枝は我に返る。

 

 

「ずいぶん待たせちまったし、いっちょサービスでもしてやるか」

「管野さん?」

 

 直枝は口角を上げると()()()して、技官たちがいる広場に垂直着陸をする。

 地面に激突することのない練度の高いウィッチにのみ許された急降下降着である。

 ユニットをよく壊すブレイクウィッチーズとして忘れられがちだが、管野・クルピンスキー・ニパの操縦技術は決して悪いものではない。

 ただ、戦果を追求して無茶な飛行をしたり、賭け事で悪乗りしたり、謎の不運でユニットが壊れるだけなのだ。

 直枝の紫電は空中で黄色い帯を曳いて頭から落ちてくる。

 技官たちも、助教も、そして尚樹でさえも不具合による墜落かと身構えた。

 空中で前転して両足を前方に投げ出すと一気に急減速して、ふわりと大地に降り立った。

 そのままケージに辿り着き、そこで回転数を落としてユニットを脱いだ。

 

「管野中尉、今のは?」

「急降下降着だ、これが出来ねえようじゃウィッチとしてはまだまだだな」

「心臓が止まるかと思いましたよ……まったく」

 

 ユニットに固定バンドを掛けるときに、ある技官が直枝に言った。

 

「地上に降りるとやっぱ暑っちいな」

 

 直枝は鉄帽を脱ぐとドカッと座り、ケージ脇の技官に預けていた雑嚢からタオルを取り出し、汗をぬぐう。

 そこに、教科書通りの通常着陸でひかりが降りてきた。

 

「管野さん、待ってください!」

「ひかり、おっせーぞ!」

「みんなびっくりしちゃってますよ!」

「あのな、ひかり、こんな芸当は俺たちにしか出来ねえんだ」

 

 技官や隊員たちは直枝やひかりの機動を目にして、従来までの装備と大きく異なる特徴を見出した。

 サイズはおおよそ人ひとり分であり、ヘリコプターに搭載容量(ペイロード)こそ圧倒的に劣るものの巡航速度は時速340キロ、最大時速590キロ近くとヘリコプターより速く飛べるうえ、小回りが利いて垂直離着陸もできることから普通自動車一台分ほどしかないようなわずかなスペースに降着することもできる。

 防御力と言えば合金製装甲は皆無であるが、ウィッチはシールドと呼ばれる魔法的障壁を張ることができ個人差こそあれ小さいもので小口径銃弾、大きいものでネウロイの熱線に耐えうる力を持つという。

 現代において通常の戦闘機のような運用や、対地火力支援などのガンシップ的運用は出来ないものの空挺隊員の直掩(ちょくえん)であったり、()()()()および偵察などの緊急展開能力に関しては有用である。

 対戦車誘導弾や各種爆破器材を携行させ、輸送機から空中発進して対空レーダーを掻い潜る様に低低空を高速で接近、携行している火器で占領部隊に混乱を生じさせて橋頭堡を築くといった戦術も取れるだろう。

 もっとも我が国においては、少年兵に関する条約に批准している都合上ウィッチを島嶼(とうしょ)防衛などに使えないのであるが。

 

「二人ともお疲れさん。戦闘機とは違った凄いもの見せてもらったよ」

「お疲れ様です!」

「だろ?俺たちにかかればあんな機動、ヨユーだ」

「正直、あんなに動けるとは思ってなかったから驚きだ」

 

 興奮した様子で坂上技官が駆け寄って来た。

 実験機ATD-X改めX-2などの開発に関わり、推力偏向ノズルなどの研究を行っていた彼はストライカーユニットとウィッチの姿に感動していた。

 しなやかに体を動かし、ダイナミックに方向や姿勢を変えて飛ぶ姿はまさに海中を遊ぶイルカを思わせる。

 人が動力付き航空機で大空を飛ぶようになって110年が経った、しかし、いずれも彼女たちほど自由に空を舞う事は出来なかったのだ。

 坂上技官を初めとした“航空屋”たちの悲願でもある“空を自由に飛びたい”という想いに対する答えをストライカーユニットは見せてくれたのである。

 ユニットをクールダウンさせる間、ひかりと直枝は冷たいスポーツドリンクを受け取り、休憩タイムに入る。

 その間、尚樹は特にやることもないためにひかりや直枝のそばで待機だ。

 だが、その前に尚樹は北村三曹から受け取ったものを渡す。

 

「ひかりちゃん、直ちゃん。これを」

「お菓子の詰め合わせですね」

「おい、いいのかよ?」

「ああ、マサやんが二人に差し入れだって」

 

 透明なビニールに包まれた菓子の詰め合わせで、チーズ風味のスナック菓子、ココア味のウエハース、カップ焼きそば。キシリトールガム、コアラのマーチが詰められていた。

 ひかりと直枝は中に入っている内容物をひとつひとつ手に取って確かめる。

 中身はカラフルな市販の包装であり、戦闘糧食のようなOD色のパウチではない。

 

「チーズスナックって何なんだろう」

「尚樹、カップ麺も入ってるぞコレ」

「増加食のあまりだろうな、ほんまに謎のセレクトだよな」

「でも、肝油よりはマシだ」

「そうですね、あれは酷かったです」

 

 北村三曹が選んで手づから詰めたわけではない。増加食AとかBとかセットである。

 そう、演習などイベント終了後に隊員たちに配られる“増加食”のあまりだ。

 補給陸曹が倉庫から人数分引っ張り出してきて、営内の調理室か娯楽室のテーブルに積んでいるのだ。中隊によっては受領用の個人用のバスケットを用意していることもある。

 しかし、短いスパンで転地訓練やら訓練支援、師団検閲やらとイベントが続くと“武内士長”などとテプラが張られたバスケットに同じような増加食が2セットも3セットも積まれるのである。

 そして、そうした増加食や「これ要らないからあげる」といったやり取りでもらった物は個人用ロッカーの中に溜まっていき、休日などに消費されることになるのである。

 扶桑海軍においても加給食はあり、一般兵と同じ食事に加えてウィッチや航空機搭乗員の場合おかずが一品増えたり牛乳や卵がついたりする。

 しかし、直枝やひかり、下原など扶桑海軍ウィッチたちがげんなりしたのは肝油である。

 ヤツメウナギやタラから採れる透明黄色、もしくは橙色の肝油は一斗缶やドラム缶に詰められて戦地に送られ、“とり目”の予防、視力維持のために飛行要員は毎日コップ一杯分の肝油を飲まされるのだ。

 ひかりは姉が涼しい表情で飲むものだから、飲みやすいものだとグイっと飲んだところ魚臭く、ぬるっとしたのど越しにむせた。

 それ以降、ひかりは肝油が嫌いだ。

 

「肝油?」

「ああ、鳥目を防ぐために飲まされるんだよ、くそ不味い」

「肝油って甘いイメージあったわ」

「尚樹、魚の油なんだから甘いわけねーだろ」

「そうですよ!あんなの飲みたくありません!」

「マジか、こっちでは肝油ドロップってのがあって幼稚園で配られるんだよな」

「あんなもんガキに喰わせんのかよ……」

 

 古くから海辺の村などで肝油は飲用されてきたが魚臭などがきつく良薬は口に苦しといった代物であった。しかし日本においては明治に入り1908年、精製された肝油に甘味を付けた“高橋氏改良肝油”もとい肝油シロップが誕生した。

 その後、1911年、安定性を増してドロップ状にする技術が河合製薬によって生まれ、肝油ドロップとして販売、戦後の栄養難の時代に学校や保育施設などで配布されると広く普及したのである。

 扶桑皇国においては精製こそされ匂いはマシになったものの液体のまま摂取することが一般的で、精製されて甘く味付けされた肝油シロップ、ビタミン製剤というものは実用化されていないのであった。

 飛行要員の加給食の話題を聞いていた技官たちが話に入ってくる。

 

「肝油ドロップかぁ、懐かしいなあ」

「年代ばれますよ主任」

「いやいや、うちの娘の保育園で今も配られてるよ」

「あれ、一日一粒だっけか、甘いから何個も食べたくなるんだよな」

「お袋がこないだ缶を4つも送って来て、今必死に隠してるわ」

「子供ってよくわからないものが好きですよね、南天のど飴とか浅田飴とか」

「甘いからね」

 

 直枝とひかりは技官たちの話から肝油ドロップは甘く、それでいて摂取制限があり小さい子供に大人気という不思議な食べ物がある事を知った。

 なお肝油ドロップも浅田飴も南天のど飴も“医薬品”である。

 ひかりは“コアラのマーチ”の容器を開けると、ポリポリと食べる。

 高温で溶けて柔らかくなったチョコが張り付くような独特の食感を生み、それを冷たいスポーツドリンクでさっと流す。

 チョコ一つとっても加給食のリベリオン製の物に比べて味がよく、食べる手が止まらない。

 

「ここで全部食うのかよ」

「これ、美味しくてついつい」

「無くなっても後でやらねえぞ」

 

 そういう直枝は12枚入りのウエハースの小袋を開けて食べる。

 チョコレートはもう少し温存しておこうと考えたのである。

 そこに撤収作業を終えた坂上技官がやって来た。

 

「午前中の飛行はこれで終わり、午後からは装備品を付けて飛んでもらうから」

「やったー、お昼ごはんだ!」

 

 直枝とひかりは暑くて脱いだ鉄帽と雑嚢を急いで拾い上げると3トン半トラックに乗り込んだ。

 熱がこもり蒸し暑い荷台にうだりながら、右へ左へと揺られる。

 尚樹はビニロン幌の匂いと砂の香り、そして振動でうとうととする。

 荷台に上級者がいないという事と、午前課業が終わったという開放感もあって眠くなるのだ。

 眠くなるのは直枝やひかりも同様で、ひかりは尚樹に凭れるように眠っており直枝は向かいのベンチシートで雑嚢を枕にして横になって寝ている。

 途中で下から突き上げるような振動が何回かあり、ギシギシと木で出来た可倒式のシートがきしむ。

 未舗装の戦車道を下って駐屯地までおおよそ20分かかり、その間は貴重な睡眠時間となった。

 

_____________

 

 

 駐屯地に戻って昼食をとると、今度は小銃や戦闘装着セットを付けての飛行試験が待っている。

 鉄帽と防弾ベスト2型、89式小銃と銃剣を装備しての模擬空戦であり、実戦に近い出動装備が飛行に影響がないかどうか確かめる試験である。

 飛行試験は駐屯地のグラウンドで行われ、直接支援隊の整備工場と戦車を収めるハンガーに挟まれた空間が主な試験空域だ。

 よく連絡のためにUH-1ヘリコプターや偵察ヘリコプターが離着陸することから広さは十分で、万が一空中で装備が脱落したとしても、広大な演習場の森に比べれば捜索範囲がはるかに狭くなるためである。

 特製冷麺を食べ、腹が膨れた午後からの飛行訓練という予備学校や兵学校のウィッチ課程を思い出すような平和な飛行にふたりの気分は上々だった。

 

「ひかり、模擬戦だってよ」

「はい、負けませんよ!」

「二人とも、装備を壊さないようにね」

「わかってるって」

「大丈夫ですよ!」

 

 黄帯と白帯の入ったユニットを履いたウイッチたちが繰り広げる激しい空中戦は白熱していく。

 最初は相手の後背を一定時間占位して撃墜を宣言するようなものだったが、空中衝突を恐れないような機動に見ていた者達はひやひやしながらも少女たちの空中戦闘技術に感嘆する。

 模擬空戦の見学にやって来ていた駐屯地司令や最先任曹長(CSM)は部隊を救った乙女たちが超近接型のウィッチであることを知った。

 

「“射撃は戦車の表芸”というけれど、彼女たちは格闘もせんといかんから大変だな」

「司令、噂によると、あっちの黄帯の菅野中尉は拳でネウロイを撃墜したとか」

「あんな女の子が向こうの世界には沢山いるのか」

「そうですな、娘ほどの子に頼らざるを得ない、厳しい世界だな」

 

 空では直枝とひかりが回避機動から急速に接近、肉薄しての銃剣戦闘を展示していた。

 

「マジで格闘戦得意なんだな直ちゃん。それについて行ってるひかりちゃんも凄いけど」

 

 尚樹は自宅にある漫画を思い出した。まるで、最終兵器に改造された少女のようだなと。

 この光景は駐屯地中に目撃され、戦車の主砲整備をしていたある隊員は二人の機動に見とれて砲身に取り付けていたサーマルスリーブを落としそうになっていた。

 無人偵察機隊の中ではウィッチが今後現れたら無人偵察機FFRSを飛ばしてみようなどと言う冗談が飛び交ったという。

 飛ばして間近で接写したところで、サービスショットより先に撃墜されかねないのであるが。

 ウィッチ同士での空中戦という“見世物”は今津駐屯地の隊員や技官たちに強烈なインパクトを与えたのであった。

 


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