BRAVE_PHOENIX   作:ブルービート

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 QUEST0「覚醒の序章」

 ドォォォオォォォオォオォオオオオンッ!!!!!!

 

 

 見渡す限り綺麗な草原に突然降り立った巨大な炎球。それは草木を飲み込んでいくと黒い毛炭へと変えさせてしまう。

 

 

ズドォォォオォォォオォオォオオオオンッ!!!!!!

 

 

第2、第3の攻撃がどんどん辺りに降り注がれると何やらぬいぐるみの姿をしたあまたの種類の動物たちが一斉に散り散りになって逃げだしていく。

 

 

「・・・・あぁ~~~暴れたりねぇぞ。おい、こんな程度でいいのかよ??」

 

 

 下品な声を大きく荒げて吼えいるそれの姿は目がつり上がっていて肌の色は血色の悪そうな蒼紫。頭には10cmほどの角を生やしている。体格は肩幅は広く筋肉質のその容姿には合わないようなナイフを日本構えていた。

 

 

「まぁ、待ちなさい。あくまでも私達は7つのエレメントの回収ですよ?・・・”選ばれし戦士”に渡る前の回収するのが先です」

 

 

 蒼鬼のような男に声をかけられたメタリックオレンジに二本の巨大な角を生やしたてっ仮面のような戦士。彼の左手には鋏のような武器が装備されており一見すると騎士のように見えるが人相はよく見れば目付きが悪い。

 

「あぁ~~まどろっこしいなぁ。全部ぶち壊してズタズタにしてやりたいのによぉ!!!」

 

 

「やれやれ、貴方は壊すことしか能がないのですから時々困りますね」

 

 

「あぁあ??」

 

 

「いいえ、独り言故気にしないでいただきたい」

 

 

 蒼鬼にそう言うオレンジの鬼はそう言いながらも目的のものを持つものを探すように辺りを見回した。

 

「くっ!!!」

 

 

 黒に白に茶という典型的な三毛猫の姿をした一匹の妖精は爆発が起こる自分の故郷を必死に駆け回っていた。迫りくる黒いカラダをした怪物の追手を振り切ってなんとか生き残ろうと必死に逃げていた。・だが・・・・

 

 

「おっと、見つけたぜぇ」

 

 

「この島の殆どの妖精たちは封印しました。残っているのは貴女だけだ」

 

 

 先程の蒼鬼と鋏を装備した鎧鬼にいつの間にか間合いを詰められており後ろは崖でその下は外科医に続く大空。完全に追い込まれてしまったのだ。

 

 

「さぁ、7つのエレメントのうちこの島には残りの6個がある事は分かっているんですよ。今すぐにそれを渡しなさい!!!」

 

 

「素直に渡すなら3枚下ろしの刑で勘弁してやる。だが抵抗するならその四股を引き裂いて血反吐をぶちまけさせて俺のペットに餌にしてやる」

 

 

 蒼鬼の過激すぎるセリフを聞きながらも三毛猫妖精は後ろに下がる。足を下げた瞬間に近くにあった小石が当りそれはまっさかさまに下へと落ちた。

 

 

「絶対に嫌だ。コレは・・・ボク達の・・・この島の最後の希望なんだ。お前達に・・地下の鬼集団なんかに絶対に渡さない!!!」

 

 

 カラダは恐怖で震えているがそれでも信念だけは捨てきれないのか明らかに状況と見合っていないセリフを口にする三毛猫猫妖精。その態度にイライラが募った蒼鬼はナイフを構え取り出した。

 

「っち・・・・だったらミンチの刑だ!!!」

 

 

 感情に任せて行動するタイプのようであるこの蒼鬼は大ぶりな構えのままナイフを振り下ろす。三毛猫妖精はその見た目の如くすぐに素早く動いて紙一重で避けるが・・・・

 

 

 

ビリッ!!!!

 

 

「っ!?・・・しまったぁ!!!」

 

 

 なんとナイフを避けた。それまではよかったがナイフが掠ったその先は首ん掛けてあった風呂敷でありそれが破れると其処から6個の宝石のように輝いていた紅、黄、青、黒、白、金の何かが零れ落ちた。

 

 

「ダメだぁッ!!!」

 

 

 余程大切なものだったのだろうか。三毛猫妖精は猫ジャンプで飛び上がるとそれらを回収しようと両手を伸ばす。そしてなんとか両手で全部手に取った。

 

 

「よしっ!!」

 

 

 ガッツポーズを極める猫妖精。だがその3秒後、重要な事に気がついた。

 

 

「あ・・・・・・・・・・・・・」

 

 

『・・・・・・・・』

 

 

 3秒ほどの沈黙で猫妖精は気がついた。自分の今の足元には地面はない。下は真っ青な空に真っ白な雲が広がっている。自分が何をやらかしたのか気がつくのに其処から更に2秒ほどかかったがそれもすぐにその思考も終わらせなければならなくなった。

 

 

「うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!」

 

 

そう、この三毛猫妖精は鳥ではないため空を羽ばたくことなど出来るわけがないのだ。次の瞬間には重力に逆らう事が出来ないのならば必然の結果が待っていた。そうそれは「下へ落ちる」と言う事だ。

「ちっ!!!」

 

 

「・・・・おやおや。この高さでは助からないでしょうね。いや、仮に助かったとしてもエレメントは後で我々が回収すれば問題ありませんか・・・では、ホーンド、あとで下界に言ってきてもらえますか?」

 

 

「結局そうなるのか。・・・・あぁー面倒クセぇ。おい、ついでにあの妖精バラしてきてもいいか?それぐらいの楽しみあってもいいだろ?」

 

 

「・・・好きにしてください。それと一応念を押しますが人間にはきちんと擬態してくださいね」

 

 

「・・・わぁーとわい。・・・んじゃ、行ってくるぜ。ついでに久々に人間の何人かもバラしてくるか。がっははははは!!!!」

 

 

 なにやら少し、いやかなり危険な発言をしている蒼鬼『ホーンド』はそれだけ言うとそのまま瞬間移動で姿を消した。それを見た鎧鬼の方はは少しため息をつきながらも振り返ると。

 

 

「さて、では私はこの場所を完全壊滅させるとしましょうか。行きなさい、我が下僕達よ!!」

 

 

 どこからか取り出したカードを数枚左手の鋏の形をした何かに読み込ませるとそれに答えるように電子音とともに巨大な怪物が召喚されると辺りを炎の海に包み込むのだった。それから1時間もしないうちに全てを破壊された天空にあると言われていた聖獣島『アニマニウム』は壊滅することになった。

 

「・・・・・・んにゃぁ・・・・・・んんん」

 

 

 場面は切り替わり静岡のとある町にあるとある一軒家に住む一人の少女の部屋に場面は切り替わる。本日は週の初めである月曜日。時刻は7時25分と19秒を回ったところだ。

 

 

「・・・・・・・・起きろぉぉおおおおっ!!!!」

 

 

 

「はにゃぁぁっ!?!?!」

 

 

 

 ベッドの上で気持ちよく熟睡している赤髪の少女、獅子内玲央は突然響いた声に驚いた。驚いてひっくり返った玲央は寝ぼけながら「ふぇ~~~地震?雷??火事???」と完全に寝ぼけてしまっている。

 

 

「こら、ちゃんと起きなさい!!」

 

 

 ペシっと玲央の頭に軽い力でチョップしている同じ赤髪を持つ少女は玲央の姉である獅子内飛鳥。因みにこの家にはこの二人しか今はいない。

 

 

「おはよぉ・・・あすネェ」

 

 

「なぁ~にが「おはよぉ」よ。玲央、今日は遅刻したら不味いんでしょ??」

 

 

「・・・・・・・今何時?」

 

 

 飛鳥の言葉を聞いた瞬間に怜央は途端に目が覚めたのか真顔になる。それに答えるように飛鳥は時計を玲央の前に出す。時刻は7時38分になっていた。

 

 

「・・・・・・・・・やっば!!!あすネェ、ご飯は!?」

 

 

「とっくに準備できてるわよ。5分で食べちゃいなさい!!」

 

 

 完全に目が覚めた怜央は40秒で寝まきから制服へと着替えるとそのままダイニングルームへと向かう

「早く行かないと遅刻だぁ・・・今日遅刻したらムカ先にまぁた嫌味のネチネチマシンガンくらっちゃうよぉ!!!」

 

 

 朝食を済ませた玲央は急いでに自宅を済ませ玄関に向かう。隣には飛鳥も一緒であり2人は一応同じ学校の中等部と高等部であるが向かう方向は正反対である。

 

 

「んじゃ、アタシは先に行くから。慌てて転ばないでよ?」

 

 

「もうそんな子供じゃないって!!」

 

 

 自転車に乗って先に出ようとする飛鳥にむかって怜央はそう言う。そして二人は家の扉の鍵が閉まっているのを確認すると一緒に道に出る。

 

 

「今日は部活で遅くなるから、晩御飯は少し遅くなるわよ」

 

 

「オッケー。じゃ、行ってきます!!」

 

 

 2人は朝の会話を済ませるとそのまま学校へと向かう。飛鳥は自転車故にまだまだ余裕があるが怜央はと言うと・・・

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・なんで中等部は自転車通学駄目なんだろ」

 

 

 基本的に中等部の生徒は徒歩が原則なのだ。それ故間に合う為には走るしかないのだ。腕時計を見ると7時46分。一応全力で走れば余裕とまではいかないがギリギリ間に合うと言った時間だ。

 

「あ、来た来た。遅いわよ!!!」

 

 

「・・・やっぱり今日も寝坊か」

 

 

 玲央が上り坂を上って大急ぎで走ってきたのを確認した黄色い長い髪の少女と青いショートヘアの少女はそう言う。今現在の時刻は7時48分と26秒であり大体の学校や会社が始まる相場の8時まであと10分弱といったところだ。

 

 

 

「ふえぇ~~ゴメン2人ともぉ」

 

 

「もぉう今日で5日目じゃない!!」

 

 

「今日遅れたら今度は400文字詰め原稿用紙で反省文。玲央ドンマイ」

 

 

「私だけじゃないでしょ!!!」

 

 

 玲央の右となりの黄色い長髪の少女、鷲村楓が責めるような口調でそう言った次に青いショートヘアの少女鮫島瑠海が茶化すようにそう言ごく普通の何処にでもいる女子中学生3人組みは超特急で走っていた。

 

 

「だって、ベットが気持ちよかったんだもん!!」

 

 

「猫みたいな言い訳すな!!!」

 

 

玲央のいい分に楓はそう突っ込みを入れる。因みに楓と瑠海は幼いころからの腐れ縁で今も同じ学校で同じクラスである。。因みにこの3人は遅刻の常習犯でもあり特に玲央は生活指導課にも目をつけられていた

 

 

「しょーがないじゃん!!眠いものは眠いんだし!!」

 

 

「だからって・・・目ざまし掛けても起きれないなんてちょっと重症でしょ」

 

 

「瑠海ひどーーい!!」

 

 

 子供のような言い訳をする玲央に対して保護者のような言い方をする楓。そして玲央のいい分に毒を吐いて傷口に矢を刺す瑠海と言うのはこの3人のいつものやり取りだ。

 

 

 

「ああ、見えてきた!!……これならギリギリ間に合う。・・っ!!」

 

 

 あと5分がタイムリミット・・・ここからなら全速力で行けば寸前であるが間に合う。瑠夏と楓も一緒に走る。しかし玲央はその道中にある街路樹の代わりになっている桜の木の上の方を見ると突然動きが止まった。

 

「どうしたの?玲央?・・・えっ??・・ちょっと!?」

 

 

 瑠夏と楓は何故か急にとまった玲央の方を見ると彼女は桜の木の方へと登り始めた。こんな時に木登りを楽しんでいる余裕など皆無であるのだが二人は桜の木の方を見て理由は把握できた。枝の方を見ると其処には降りられなくなった三毛の子猫が居たのだ。恐らくは何かから逃げたか興味本位で木の上に上ったところまでは良かったのだろう。その後は高さの恐怖で降りられなくなってしまったといったところだろうか。

 

 

「ちょっと待って。今、降ろしてあげるからね!!」

 

 

 楓と瑠夏の心配を余所にして玲央はというともう子猫がいる枝へと辿り着いていた

 

 

「シャァアアァーーーーーーっ!!!!!!」

 

怯えている子猫は最初こそ突然現れた玲央に警戒してかなり怖い顔で鳴いて威嚇するがそれに構わず玲央の両手で抱きかかえられると急におとなしくなる。玲央は桜の木から身軽な動きで飛び降りると綺麗に着地し猫を地面に降ろす。

 

 

「ミャァ―――」

 

 

 子猫はと言うと助けてもらった恩義を感じているのか玲央の足元に擦り寄ってじゃれる。ゴロゴロと喉を鳴らしていて如何やら早くも玲央に対して心を開いたようだ・・・玲央は子猫の頭に手を置いて撫でてやる。

 

 

「よしよし、怖かったね。もう大丈夫だからね」

 

 

「まったく・・・玲央はホントに動物好きなんだから。」

 

 

 

 瑠海と楓がそのように会話している間に子猫は玲央の手に抱かれて完全にじゃれていて完全に惚れ込んでいると言ってもいい状態にまでなってしまった。こうして困っている子猫を助ける事が出来て一件落着。・・・と言いたかったが現実とは時に残酷である。玲央は「ハッ!!」とした表情になるとその顔を見た楓と瑠夏も何かに気が付いて二人は同時に左手に着けている腕時計を見る8時5秒前となっていた。

 

【キーーーーンコーーーンカーーーンコーーーン】

 

 

「しまったぁああ!!・・・あたし、今日は遅刻しちゃマズイんだったぁああああぁああ!!!」

 

 

  玲央は予鈴が鳴ったのと同時に全速力ダッシュで自分の学校【アースアカデミア学園中等部】の正門へと走ろうとするがその前に子猫を地面に下ろす。子猫は「ミャァ?」と鳴いて玲央の方を見つめる。どうやら離れたくないと表情で訴えているようだ。

 

 

「じゃあね子猫ちゃん。もうあんな高い所に登っちゃダメだよ?・・・バイバーイ!!」

 

 

 名残惜しいがお別れだと玲央はそれだけ言うと身体の方向を向き直して全速力で学校へと向かって走っていった。まだ何とかホームルーム前にギリギリ入れば反省文だけは回避できる・・・かもしれないと僅かな望みを抱きながら。残された子猫はというと・・・・

 

 

「・・・・・」

 

 

 キョロキョロと辺りを見回すとそのまま正門へと歩いていくと学校へと入って行ってしまった。よっぽど玲央に対して恩義を感じていたのか?それとも・・・・・・

 

 




第0話です。エブリスタで書いている者のリメイクです。
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