BRAVE_PHOENIX   作:ブルービート

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Quest1「誕生、灼熱の焔の獅子キュアレオン

【大山市】

 

 この町は静岡はもともと過疎化が進んでいた市町村の一つであったが大企業呉島コーポレーションの異常なまでの援助と地域開拓という名目で近隣市町村を合併し作られた企業開発都市である。その市でも一番大きな学園がこの【アースアカデミア】である

 

 

【アースアカデミア】

 この学校はここ大山町にであり付属幼稚園から大学まである大きな教育機関であり付属の大学に入ることさえできればエリートの仲間入りと認められ昆虫学者、植物学者、地質学者、生物学者といった自然学のスペシャリストの教育は勿論、内閣府の官僚へになることも夢ではないと言われている。

 

 

【キーーーーンコーーーンカーーーーンコーーーン】

 

 その教育機関の中等部は本日も普通の時間が流れ普通の授業が行われていた。午後3時過ぎにもなると運動部や文化部に所属している生徒は部活動に励み帰宅部の生徒は放課後の【アフタータイム】という名の自由時間を友達と遊びに行ったり等と各々の“普通の日常”というものを過ごしているのが大半であろう。

 

 

「じゃ、私と瑠海は先に【万福喫茶】にいってるから」

 

 

「おっけーじゃあ後でね」

 

 

 しかし、2年A組在籍である獅子内玲央は一人教室で反省文を書かせられていた。あの後教室にダッシュで向かったのだが間に合わなかったのだ。当然担任には叱責を食らい、予想通り反省文を書く事になっていた。

 

「あぁーあ、3秒ぐらオマケしてくれていいのにぃ。向井先生のケチ!!」

 

 

 しかしながら悪い話だけではなかった。ただの遅刻だけであったら反省文30ページを書く破目になったのだがそれでも昨日低支出しておいた生物学の授業で出された課題レポートがまさかのSランクに評価されて30ページから5ページにまで免除してもらったのだが・・・

 

 

「もぉう、向井先生もどうせ大目に見てくれるんなら反省文を免除にしてくれればいいのに!!!」

 

 

 それだけでもかなり儲けものであるのだがどうせ免除になるなら反省文自体を免除してくれればいいモノと少し文句を言いながら玲央は慣れた手つきで書き出しを済ませていきそのまま時間が流れる事30分後にはいつも通りの決まり文句でだましだまし書きあげた反省文は完成してタンタン音を立ててと机の上で纏めてクリップで留める。

 

 

 

「我ながら慣れてもんだよ、さてと~楓と瑠海を待たせるし早くしないと怒られちゃう」

 

 ようやく書き終わったのが予定よりも遅くなってしまった。教室の時計を見ると集合時間は5時なのに今の時間は4時34分であり早くしないとまた遅刻してしまう。そうなったら今度は楓と瑠夏に説教を喰らいそうだと玲央は急いで荷支度を済ませて教室を出ようと机から離れ出口である扉を開けようとする。しかし、その瞬間・・・・

 

 

「ふぇ?」

 

 玲央が教室の扉に手をかけようとした瞬間に出ようと思っていたその目の前の扉が開いた。ポルターガイスト現象かと玲央は一瞬目の前で起きた事に対して言葉を失ったが目線を下に向けてみるとその先には意外なモノが目に映った。

 

「ミャァ!!」

 

 

「君は今朝の猫ちゃん!?・・何でこんな所に??」

 

 

 目の前に居たのは今朝出会った三毛の子猫であったのだ。何でこんな所に?というか猫が扉を開ける事が出来るのか?いや、そう言う問題ではないと玲央は子猫に近づいていく。

 

 

「もしかしてまた迷子になっちゃった?・・・しょうがないなぁ。ほら・・・おい--」

 

 

 玲央はまた猫がじゃれてきたのだとスッと手を伸ばしてみるとその瞬間に突然目の前に居た三毛猫は光り輝いていくと突然手品でよく見かける煙幕がその小さな体を包み込んでいく。そしてその煙幕が消えていくとその場には先程までいた居た三毛猫がいなくなっていて同じ体色で3頭身ほどの大きさになって縫いぐるみの様な姿になった何かが出現した。

 

 

「今朝は助けてくれてありがとう♪」

 

 

「い、今喋った!?・・・ていうか姿が変わった!?」

 

 

 まるで漫画の様な展開に思考が付いていけない玲央。簡単に今見た事を整理すると子猫の姿が変化して喋って・・・・とにかく普通じゃあり得ない事がこうも立て続けに起こった事に彼女の頭の中での情報の整理が付いていけていない。

玲央は目の前に居る子猫の姿をした珍獣に目線を合わせる事しか出来ないまま静寂を生んでいく・・・。まさか夢でも見ているのか?と思い試しに自分の頬に手を伸ばしていき痛みを感じる程度に軽く抓ってみる。

 

「(夢じゃない。いや、でも普通に考えてあり得ないよね??仮面○イダー鎧○やウルト○マンティ○みたいな特撮とかメルヘ○ンとか戦○絶唱シン○ギアみたいなアニメじゃないんだから……………」

 

 僅か5秒でこれ程までのアニメや特撮が出てくるのはまさにファンもビックリだろう。いや、そんな事は今はどうでもいいとして、玲央は言葉が出ない状態が続く・・・

 

 

「あ、あの・・・・大丈夫??」

 

 

「えぇ・・・えっとーごめん、流石に驚いて頭の処理がおっついてない・・・と、とりあえず自己紹介からかな?。私は、玲央。【獅子内玲央】。君は?」

 

 

「僕の名前はテトム。この世界とは別の世界から来たんだけど・・・・色々あって今朝はあんな状態になっちゃって困ってたんだ」

 

 

「そうだったんだ。でもなんでわざわざ私にお礼なんか?」

 

 

「それは・・・っ!!」

 

 

 テトムは玲央に問われたことに対する答えを言おうとした瞬間に嫌な気配を感じた。身に覚えのあるこの邪悪な気に身震いしながら後ろを振り向いた。

 

 

「見つけたぜぇ~~妖精」

 

 

 玲央もその方向に目をやると其処には絶対にあり得ない光景が映っていた。まず説明すると今玲央がいる教室は3階であり目線が向いている方向は窓。つまりは足場がない空中という事である。

 

 

「・・・・え?・・・・えぇえ!?ひ、人が宙に浮いてる!?ていうか何あれ・・・」

 

 

 その視線に映ったのは明らかに人ではない真っ蒼の肌に凶器に溢れている表情。本能的に玲央は感じた。目の前にいるコイツは明らかにヤバい・・・と。

 

「(夢じゃない。いや、でも普通に考えてあり得ないよね??仮面○イダー鎧○やウルト○マンティ○みたいな特撮とかメルヘ○ンとか戦○絶唱シン○ギアみたいなアニメじゃないんだから……………」

 

 僅か5秒でこれ程までのアニメや特撮が出てくるのはまさにファンもビックリだろう。いや、そんな事は今はどうでもいいとして、玲央は言葉が出ない状態が続く・・・

 

 

「あ、あの・・・・大丈夫??」

 

 

「えぇ・・・えっとーごめん、流石に驚いて頭の処理がおっついてない・・・と、とりあえず自己紹介からかな?。私は、玲央。【獅子内玲央】。君は?」

 

 

「僕の名前はテトム。この世界とは別の世界から来たんだけど・・・・色々あって今朝はあんな状態になっちゃって困ってたんだ」

 

 

「そうだったんだ。でもなんでわざわざ私にお礼なんか?」

 

 

「それは・・・っ!!」

 

 

 テトムは玲央に問われたことに対する答えを言おうとした瞬間に嫌な気配を感じた。身に覚えのあるこの邪悪な気に身震いしながら後ろを振り向いた。

 

 

「見つけたぜぇ~~妖精」

 

 

 玲央もその方向に目をやると其処には絶対にあり得ない光景が映っていた。まず説明すると今玲央がいる教室は3階であり目線が向いている方向は窓。つまりは足場がない空中という事である。

 

 

「・・・・え?・・・・えぇえ!?ひ、人が宙に浮いてる!?ていうか何あれ・・・」

 

 

 その視線に映ったのは明らかに人ではない真っ蒼の肌に凶器に溢れている表情。本能的に玲央は感じた。目の前にいるコイツは明らかにヤバい・・・と。

 

 

「悪あがきしねぇでさっさとお前が持ってるビーストエレメントを渡してもらおうか」

 

 

「【オーガ】の使い!?・・・てっきり僕を見失って諦めたと思ったのに!!」

 

 

 瞬間移動をして教室内へと入ってきた蒼鬼はそのままな突然取り出したナイフをギラリと光らせていきながらゆっくりと近づいていくなかで玲央の方へと視線を向けると

 

 

「あぁ??・・・人間の小娘か・・・あぁ~あ、面倒なことになっちまったなぁ・・・クククク、あっはははぁ・・・・」

 

 

 面倒といいながらも、蒼鬼は楽しそうに笑っているは言うまでもあるまい。玲央は笑い声を聞いて怖気が走る。やはり、このまま此処にいるのはどう考えてもマズイ。しかし、そう考えながらも玲央がとった行動は意外なものだった。

 

 

 

「だぁーーーーーっ!!!」

 

 

「え?」

 

 テトムを抱きかかえ玲央は教室の扉を開けてダッシュで逃げる。蒼鬼姿の男は「あぁ?」っと呟いて突然の事で硬直する。しかしその3秒後になると我に返り・・・赤い目をぎらつかせるようにギラつかせて「チっ」と舌打ちをする。

 

「あの餓鬼ィ・・・・邪魔してくれるとはいい度胸じゃねぇか。鬼ごっこなら負けんぞぉ」

 

 

 首と肩をまわして準備運動のように「グキ、ゴキ、バキ」と鳴らすと逃げていったマッハの如くのスピードで移動して玲央を追いかける。

 

「キミ、何したんだよ!?・・・キミだけでも早く逃げて!」

 

 

 

「そんなこと出来ないよ。どう考えたってあの変なのが悪者じゃん。それに君が怯えて動けなくなってるのに私だけ逃げるなんて絶対に嫌だ!!」

 

 

 テトムは自分と一緒に逃げる玲央にそう言って警告するも玲央はそれに従わずそのまま小さい猫妖精を抱えて廊下をひたすら走った。一応走る事に関しては他人よりは自身があるし何よりこの学校の事を知っているというアドバンテージがあるから上手くいけば逃げ切れる。廊下を走り後者から出て校庭へと走った。しかしながら現実は時に残酷過ぎる程に非情である。

 

 

「遅せぇんだよ餓鬼」

 

 

「ええぇええ!?・・・う、うそ~~~~!!!!」

 

 

 

 

 校庭へと出ようとした所に突然横から声がするとそこには自分の横顔に顔を向けているあの蒼鬼姿があった。足の速さでは陸上部並みである玲央に追い付けるなんて中々ない・・・筈なのだが。

 

 

「ど、どうしよう・・・このままじゃ」

 

 

 また校内に逃げるか?いや、それでは建物の中で消耗戦になるだけだ。ダメだ頭が回らない。何とか逃げようと後ろへと下がるが……

 

 

「わぁあっ!?」

 

 足がもつれてその場に盛大に転んでしまう玲央。お尻から地面に思いっきり転んでしまったため「いててててぇ~」と言っている間に、蒼鬼との距離は一気に縮まっていて………

 

「ったく、手間かけさせやがってぇよ。ほらぁ、さっさとソイツをよこしなぁ!!」

 

 

 蒼鬼は手を伸ばして玲央が抱きかかえているテトムを奪おうとする。伸ばして手でテトムの頭を掴んでいき無理矢理にでも引っ張りだそうと力を込めるがなんとかソレを振り払い、玲央は素早く立ち上がり離さないで逃げるように身体を動かした。

 

 

「強情な餓鬼がぁ・・・テメェも粉々のミンチにされてぇか?」

 

 

「何でそこまでできるんだ……僕を捨てて逃げればいいだけのことだろ??。見ず知らずの君を巻き込むわけにはいかない。早く僕を捨てて・・・」

 

 

 どうしてまだあってそれほど時間が立っていない自分に此処までできるんだと訳が分からないテトムは玲央に自分を離す様に言ったが・玲央はすぐに首を横に振った。

 

 

「嫌だよ。だって、……せっかく会えたのに」

 

 

「っ!!」

 

 

 テトムは玲央の言葉を聞いて思う彼女の思いは優しさは本物だ。でもそれだけでは今の状況はどうにもできない。ユウイツの可能性があるとすれば今手元にあるこの奇跡に力だけだが

 

 

「っ・・・あんまり俺を怒らせるなよ?早く渡せ!!!」

 

 

「あうっ!?」

 

 

 蒼鬼の男はイライラが頂点に達したのか玲央の腹部を蹴り飛ばして無理矢理テトムと離させるとり上げてしまった。

テトムはその姿を見て「玲央!!」と叫ぶが蒼鬼は手でギリギリと掴み上げて黙らせた。

 

 

「テメェもあの餓鬼と一緒にズタズタのミンチにされたくなかったらビーストエレメントを出せ。・・・そうすればあの餓鬼だけは助けてやってもいいぜ?」

 

 

 蒼鬼は声を荒げながら銀色のナイフをテトムの首元へと鈍く光る刃を突き立てていく。下品な笑い方はまさに下衆(ゲス)の極みの一言て不気味さを醸し出していた。

 だがそのナイフを喉笛へと突き立てなれながらもテトムは怯えながらもまだ抗う意思は残っているようで男を睨む。

 

「絶対に嫌だ!!!・・・私は、アンタみたいな弱い者を平気で虐めるような人なんかの言う事は絶対に聞かない!!!

 

 

「んだとぉ」

 

 

「何で??・・・・君は、どうしてそこまで?」

 

 

 まだ出会って数時間と言うのにも拘らずどうしてここまで危険な行動ができるのか分からなかった。

 

装甲しているうち二人は壁際まで追い詰められてしまった。まさに状況は最悪だが、蒼鬼は完全にその赤い瞳に怒りの色に染まっているのが分かる。

 

 

「、後悔しても遅い。首チョンパの刑決定だぞ!!」

 

 

『っ!!!』

 

 

「・・・・死に腐れぇ!!!」

 

 銀色のナイフが陽の光に浴びて冷たく輝く・・・・あまりの恐怖に玲央はもう完全に動けないが、それでもテトムを離さなかった。弱々しい姿を見ながら蒼鬼は躊躇なく玲央に向かって飛び上がって上からナイフを振り下ろし彼女とテトムを一気に潰しにかかる。もはや一間の終わりか??

 

 

 

ハッ・・・・ズキューーーーーーンッ!!!!!!

 

 

 

 

 

「っ!?・・・何?・・・この光はまさかエレメントが!?」

 

 

 絶体絶命のその瞬間に玲央とテトムを赤い光が包み込んだ。その光は熱く燃え滾る灼熱の焔のように熱い。正体不明の謎の光は鉄壁のシールドとなったため蒼鬼は近づけない。

 

 

「んなろぉっ!!!」

 

 頭の中で整理して考えると嫌な予感が彼の頭の中でよぎった。あの予言の通りならばこの光は・・・・・・

 

「え?何!?・・・・何が一体!?どうなっちゃってるの!?」

 

 

 眩いばかりの赤い光の光景に玲央は目を開けた。あのピエロの自分は玉砕されたのかと持っていたが痛みを感じないためそう言うことではなさそうだ。

 

 

「この光はエレメントからの光!?・・・・・まさか君が伝説の戦士【プリキュア】だったのか!!」

 

 

「ふぇ?伝説の戦士?・・・あ、あたしが!?」

 

 

 テトムの言葉に玲央はまたしても混乱する。しかしついていけていない玲央なのだがそれに構わず突然彼女の掌が赤く光り始めた。自分の異変に気が付いたが特に不思議な事に痛みも何もない・・・数秒後には拡散していた赤い光が一つに集まるとその中から赤色の鉱石か何かでできたライオンのオブジェと懐中電灯様な大きさグリップと真ん中の部分にはそのオブジェを収めるためと思われる窪みがあるロッド状のものが出現した。

 

 

「これは・・・ライオン?」

 

 

「さぁ、早くビーストエレメントの一つ、【ライオンエレメント】をそのビーストロッドにセットして【プリキュア・ビーストエヴォリューション】って叫んで」

 

 掌サイズの赤いライオンのオブジェを持って玲央はそう言った。赤く光るそのオブジェの形はまさしく百獣の王【獅子】を模っている。玲央は続けてその隣にあるロッド状の何かを手に取る。全体を見ると白い色が基調で手に取ってみると軽い。一体これは・・・・?

 そう思っているとテトムがいきなりまたも急展開過ぎる事を言う。変身?一体何が起きると言うのだろう?まさかRPGで言う勇者の覚醒とでも言うのだろうか?

 

 

「ええっ!?・・・」

 

 

「早く!!!」

 

 

 

「ああぁ、もう・・・なんだか訳わかんないけどこうなったら・・・成せば成る!!!」

 

 

 玲央は整理が付かないままであったがこのまま手を拱いていても何も始まらない。何事もなせばなると無理矢理決心してロッドとオブジェを持っている手に力を込めると窪みに赤い獅子のエレメント【ライオンエレメント】を装填するとロッドが赤に染まる。そして言われるがままの認証コードらしき言葉を叫ぶ。

 

「プリキュア・ビーストエボリューション!!」

 

 

 その瞬間に玲央の周りに赤い炎が誕生しそれが玲央の腕を包む。不思議と熱くないその炎の中で舞い踊り赤い光が全体を包み込んでいくと手にはオープンフィンガーの赤い手袋が纏われ上半身は制服から赤を基調とした白いラインとフリルが付いた肩出のワンピースに変わる。

 

 

 ズキュン!!!

 

 そして次の瞬間には制服のスカートではなく左右の腰骨の部分にヒラリとマントを思わせるようなスカートが纏われて足にはロングブーツが履かれる。

 

 

ボウッン、ボンっ!!!

 

 

 

 更に焔が彼女の両耳に赤い宝石が綺麗に輝くピアスが出現しつけられると同時にショートヘア焔を包み込んでいくとロングのポニーテールに長さが変わり髪の色も灼熱の焔を思わせる赤色へと変色し頭頂部にライオンが大きく口をあけたエンブレムが描かれたティアラが出現する。

 

クルクルッ、シャキンッ!!!

 

 軽やかにステップを踏みながら手にとったロッドを一回転させるとそれを右腰に当てると剣を収める鞘の様なものが出現してその中に自動で入る。赤いり仮の中で玲央だった彼女はその場でポーズを決める。

 

 

「灼熱の獅子、キュアレオン!!!」

 

 

 光の中で玲央はその場から右手と左手で猫が引っ掻く時の様な構えに見立ててポーズを決める。その瞬間に後ろで赤い光が煌めいて彼女を中心に辺りのモノを全て包みこんでいった。

ちっ!!!」

 

 

 ピエロの男は赤い光から出現した目の灼熱の獅子【キュアレオン】の姿を見て恐れていた事が起きたと溜めこんでいたイライラが爆発しそうなほどの怒りが頭の中から発生してきてしまう。そしてナイフを握りしめていた右手に力がこもる。

 

 

「え?何これ!?ていうか、この服メッチャクチャ可愛い!!って・・そんな場合じゃなくて、ホントに変身しちゃった」

 

 

 我に返ると玲央いや、正確にはキュアレオンとなった玲央は自分が纏った鎧と言うべきコスチュームを見てはしゃいでしまう。

 

 

「あぁーったりぃなぁ・・・だが、このイライラおめぇをバラバラのズタズタにして晴らしてやんよぉ!!」

 

 

 目の前の蒼鬼【ホーンド】という名前を聞いて玲央、いやキュアレオンは目線を前に戻る。目の前に居るホーンドは此方に向けてナイフを向けてきている。

 

 

「さぁ、こっからは君のデビュー戦だよ!!」

 

 

「分かった。やってみる!!」

 

 

 不思議と玲央の中にあったさっきまでの恐怖心は消えている。そして一度「ふぅ」と深呼吸をするとバッと大きく構えていき目の前の蒼鬼【ホーンド】の前に立った。

 

「ちっ!!まぁいい、お前の相手はコイツだ。全てを邪悪なる意思で塗りつぶせ、邪鬼融合召喚【オーガ・フュージョン】」

 

 

 ホーンドは不吉なる呪文を唱えながら何処からかカードを取り出す。そしてソレにどす黒いオーラを集めていく。

 

 

「出でよ、デーモンっ!!!」

 

 

それを学園のシンボルであるブロンズ像へと投げた。するカードから何か邪悪なるものが気体状になってシンボルのブロンズ像へと侵入していくとブロンズ像に手と足が生えたような姿になり赤いつり上がり目を光らせた怪物へと変貌した。

 

 

「な、何あれ!?」

 

 

「邪気の塊がモノに入り込んで誕生した【デーモン】だよ。」

 

 

巨大なる怪物デーモンは咆哮をあげてレオンに向かって走る。学校のシンボル像が巨大な怪物になったという話を聞いて誰が信じるだろうか?恐らく10人中10人が「あり得ない」と叫ぶだろう。しかしレオンの瞳はその巨大なる怪物を見ても恐れる事はない。

 

「やれ、デーモン!!!」

 

 

レオンは身構えると同時にデーモンからのパンチが彼女に向かって降り注がれた。校庭のグランドに穴があくほどの凄まじい威力で辺りは衝撃と発生した土埃によって包まれる。あの巨大な腕での拳が叩きつけられれば玉砕は間違いなしと言ったところだろう。しかしその程度では当然倒されるはずはない。

「やったか??」

 

 

 巨大な拳にレオンのカラダを完全に押しつぶした・・・かに思えたが当然そのような事があるわけがない。

 

 

「残念でしたっ!!」

 

 

 次の瞬間にはレオンのカラダが一気に上空から飛び上がるとそのまま怒涛の連続蹴りを放つ「

 

 

 

「だっりゃぁぁあ!!!!」

 

 

 顔面や腕など蹴りの乱れ撃ちはまるで秒速数千発のマシンガンをゼロ距離で放つような威力。しかしそれだけでは流石に単調であるのかデーモンが一度腕を大きく振り上げると・・・

 

 

「デーーーーーーモンッ!!!!!」

 

 

 腕を大きく払いあげてレオンの蹴りの反動を利用するようにカウンターで払い飛ばす。しかしレオンは身軽な動きを見せて空中で一回転させると体操選手顔負けの可憐な動きを見せてグランドへと着地する。

 

 

「凄い。パワーもスピードも普段の私じゃあり得ないってぐらい力が溢れてくる。・・・これなら!!」

 

 

ぐっと拳を握って確かな変化を実感する玲央。これが伝説の戦士の力だと言うのならば、自分の後ろにいるあの娘を守ることができると思いが確信に変わった瞬間に視線をデーモンへと向ける。

 

「レオン、その手袋を敵に向けてフィンガースナップで火花を発生させて!!!」

 

 

「わかった!!!・・・ふっ!!!」

 

 

パチン!!

 

 

 

 手袋の摩擦から青い閃光が放った瞬間に其処から赤い光が敵に向けて放たれる。そしてその瞬間に大爆発が発生して怪物を包み込んだ。凄まじい焔が敵を呑みこんで灼熱が的に大ダメージを与えた。

 

 

「……凄すぎる。うそでしょ?」

 

 

「火力は機を付けてね」

 

「言うの遅い!!!!」

 

 

 下手をしたら学校が消し炭になっていた所だ。とにかく・・・デーモンはというと

 

 

「デーーーーーモォォオンッ!!!」

 

 

 真正面からの今度はグランドの地面に腕を突き刺して引き抜いた地面をレオンに向かって投げつけるデーモンだがその動きすらも完全に読まれていた。

 

「やぁあああぁああああああぁああっ!!!!!!!」

 

 

 レオンは飛び上がっていくと拳をデーモンの顔面へと叩きつけていった。デーモンはそれに倒れてノックアウトして身体をビクビクと痙攣させて数分間は動きが止まった。その様子を見たテトムがレオンに向かって声を出す。

 

 

「キュアレオン、プリキュアの力でデーモンを浄化するんだ。ライオンエレメントに力と祈りを込めて【灼熱一撃、プリキュア・ブレイジングファイヤー】って叫んで!!」

 

 

「分かった。いくよ!!!」

 

 

 レオンは鞘におさめられているロッドからライオンエレメントを取り出し其れを握りしめる。そしてエレメントから光が発生し彼女の回りを灼熱の焔が発生しその炎はまるで生きているかのように動き回る。

 

 

ボォオオオオッ!!

 

 

「はぁあぁっ!!!」

 

 

バァンっ!!!、ズキュッウウウウウウンッ!!!

 

 

 動きまわる焔を腕に集めると其処から集約したそれが更に勢いよく燃えあがっていく。

 

 

「灼熱一撃、プリキュア・ブレイジングファイヤーー!!!!」

 

 

 焔を操りレオンがテトムから言われ技名を叫んでいくと発生した火球を一斉にデーモンへと降り注いでいった。その過程で火球は何か他の形をなしていくように集まっていき一つに融合すると焔はライオンの顔を形成すと

 

 

グォオオオオオオオオオオオオッ!!!

 

焔から生み出された獅子が咆哮をあげながらその大口を開けるとそのままデーモンを一気に飲みこんでいった。

 

 

バンッッ!!!

 

ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!

 

 

「デーーーーモーーーン!!!!」

 

 

 焔にのみ込まれたデーモンはそのまま全身を焔によって浄化されて消え去ると媒体にされたシンボル像は元の場所へと戻った。

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・や、やった?」

 

 

 レオンに変身してからの戦闘はあっという間ではあったが彼女にとっては数時間にも感じる程であった。デーモンが消滅すると穴だらけになった校庭は修復されタダならぬ空気もその場から消えた。

 

 

「そうだ、あの蒼鬼みたいなのは!?」

 

 

 デーモンを倒した事に安心しきっていたのかレオンはテトムを追っていたホーンドの事を思い出すが何処を見渡しても姿がない。デーモンとの闘いの隙に乗じて逃げたとようだ。その場に残されたレオンこと獅子内玲央は自分の目の前に起きた今までの事を整理するようにその場に立って空を見る。そして30秒後・・・・・

 

 

「しまったぁ、楓と瑠海が待ってるんだった!!!」

 

 

 レオンは楓と瑠夏との約束を思い出し赤い光に全身が包まれると玲央の姿に戻る。そしてダッシュで教室に戻り荷物を取っていくと。

 

 

「あ、そうだ・・・テトムも行く?」

 

 

「・・・え?いいの?」

 

 

「うん。色々聞かせてほしいな。あ、でも其れは私の家に帰ってからね。」

 

 玲央はテトムを鞄の中に入れ玲央は楓と瑠夏と待ち合わせをしている場所へ向かう。時計を見れば化なし遅くなってしまっていて早くしないとまた二人に大目玉を食らいそうだとテトムを抱えて大急ぎで玲央は走った。

 こうして獅子内玲央にとっての人生でトップ10に入る長い一日は終わった。テトムが持つ4つのエレメントの秘密とは?謎の【邪鬼オーガ】とは?其れはまた次のお話で。

 

 

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