(完結)鉄血の子リィン・オズボーン   作:ライアン

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作者がこの作品を描き始めた最終的な決定打はⅢをやってクレア姉さん!とリィンに呼ばれて余計に泥沼に嵌るクレアさんが見たいと思ったためです。


鉄血の子と氷の乙女

「これからよろしくお願いします、クレア先生!」

 

恩人である閣下から閣下のご子息であるリィン・オズボーン君の勉強を見て欲しいと言われて彼の元を訪れた私を迎えたのは、そんな満面の笑みを浮かべながら元気一杯の挨拶をするちょうど死んだ弟と同じ位の年齢の少年の姿だった。

いけないとわかっているのに……彼は、リィン君はエミルの代わりなどではないのだとわかっているのに私はどうしてもその笑顔に、宝石のようだったあのこの笑顔を重ねずには居られなくて……

 

「クレア先生……その、先生が良かったらクレア姉さんって呼んでもいいかな?俺にとってはもう一人のお姉さんみたいだなって思って……」

 

はにかみながらそんな事を彼が告げるものだから。ますます私は彼を()のように思ってしまって

 

「クレア姉さん!卒業おめでとう、実は姉さんに渡したいものがあるんだ!!!」

 

そういって彼は私にとってはエミルとの大切な思い出の品でもあるオルゴールを卒業祝いだと言って手渡してくれて

 

「姉さん!鉄道憲兵隊での仕事はどんな感じなの?俺も将来は姉さんみたいに父さんから頼られるような立派な軍人になりたいんだ!」

 

真っ直ぐな瞳でそんな風に言ってくる彼の言葉に私は居た堪れない気持ちになる。私はそんな風にこの子の尊敬に値するような人間ではないのに……

 

「姉さん、何か困ったことがあったら相談してね。今の俺じゃ頼りにならないかもしれないけど、少しでも姉さんの力になりたいんだ」

 

職務上のトラブルで私が落ち込んでいた時にはそんな風に優しく声をかけてくれて……

 

「姉さん、今までありがとう。トールズに合格できたのも皆姉さんの、クレア先生のおかげです。本当にありがとうございました」

 

トールズの制服に身を包んで、そんな事を告げる彼に終わってしまうのか(・・・・・・・・・)と名残惜しさを覚えながらも巣立つ彼の姿を私は笑顔で送り出したのだった……

 

 

 

 

「クレア姉さん!忙しいのにわざわざ来てくれてありがとう!!!」

 

おそらく今のリィンを士官学院での絵に描いたような優等生としての彼しか知らない同級生が見れば驚くだろう。

普段の強い意志を瞳に宿し、どこか不敵な印象を漂わす鉄血の子の姿はそこにはなく、あるのはどこまでも年相応の、大好きな姉(・・・・)に会えた事を心の底より喜び、満面の笑顔を浮かべるリィン・オズボーンの姿であった。

 

「リィンさんの方こそせっかくの自由行動日だというのに良かったんですか?お友達と遊んだりせずに私なんかを優先してしまって」

 

どこか申し訳なさそうにしかし、それ以上に自らもリィンと会えた事を喜んでいる様子で鉄道憲兵隊大尉クレア・リーヴェルトは告げる

 

「トワやアンゼリカ達とは普段の学生生活で何時でも会えるし、姉さんがたまにしかない休みでわざわざ来てくれるっていうんだもの、姉さんを優先させるよ」

 

優しくて綺麗で自分に勉強を教えてくれたクレア姉さん。10歳の頃に父の紹介で訪ねて来て最初は先生と呼んでいたが、何時しかフィオナ姉さんと同様にもう一人の姉のように思い、クレア姉さんとそう呼ぶようになるのにはそんなに時間がかからなかった。

単に勉強を教えるのだけでなく、勉強することそのものが楽しいと感じるような丁寧で優しく教えてくれ、トールズ卒業後は父からの信頼を受けて優秀な軍人としてその手腕を振るうクレアはリィンにとって憧れの存在であった。

そうしてそんな心からの親愛を込めた笑みを見せがら告げるリィンの姿に一瞬クレアはいけないとわかっているのに、どうしても死んでしまった弟の面影を見てしまって……もしも弟が生きていればこんな風に一緒の時を過ごしたのだろうかと埒も無い想像をしてしまって……

 

「姉さん?どうしたの、やっぱり仕事が忙しいのに無理して来たんじゃ……」

 

そんなクレアの一瞬陰が落ちたような表情をリィンは察したのだろう、姉に無理をさせたのではないかと心配する

 

「……ごめんなさい、何でもないです。少し、仕事で気になる事があっただけです。ええ、なのでリィンさんに気分転換をさせてもらえればと思います」

 

そういってすぐにクレアは心からの笑みを浮かべて先ほど感じた思いをかき消す。そう、こんなことは死んだ弟にも目の前の少年に対しても失礼極まりない事なのだから。目の前の少年は断じて死んだ弟の代わりなどではないのだから

 

「そっか、それじゃあ案内させてもらうよ、といっても2年間此処で過ごした姉さんの方が住んでからまだ一ヶ月も経っていない俺よりも詳しいだろうけどね」

 

そうして7つ年の離れた姉弟はトールズへの道のりを歩んでいくのであった……

 

 

「アレ、あそこを歩いているのってオズボーンじゃねぇか?……ってうわ、なんだよ隣で仲良さそうに歩いている綺麗なお姉さんは!?」

 

「見るからに親しげだな……髪の色とかは全然違うから姉弟って感じでもなさそうだし、あの野郎、堅物真面目君だと思っていたらあんな綺麗なお姉さんが恋人に居たのかよ」

 

父親は宰相閣下で自分は士官学校次席の優等生でおまけに美人の恋人もいるとかさぞ人生楽しいんだろうなぁと羨望と嫉妬の混じった声を喫茶キルシェのテラスに陣取り、仲良く歩く二人を偶然目撃したリィンの同級生達が呟く

 

「いや、ある意味では姉弟って言っていいんじゃねぇかな。お前らも聞いた事があるだろ、アイス・メイデン(氷の乙女)。鉄血の子達と呼ばれる鉄血宰相の腹心達、その中の一人だろあの綺麗な姉ちゃんは」

 

友人達と共に陣取っていたクロウはそんな風に呟く

 

「ああ、なるほど。それで上司の息子の様子を見に来たってわけか」

 

「貴族共に虐められたりしていないかどうかとかか?現状虐められるどころかアイツの方が貴族共を叩きのめしているって感じだけどな」

 

「アイツを良く思っていない貴族生徒達が集団でリンチにしようとしたのにオズボーンの奴一人に逆に返り討ちにされてボコボコにされたって話だろ。アイツ、マジで強いんだな」

 

「何でもヴァンダール流の道場にガキの頃から通っていたって話だぜ、あの年で中伝だとよ」

 

「はーそんでもって次席入学者だろ、なんつーかやっぱり住む世界が違うって感じだよなー同じ学院生って言ってもよ」

 

「ま、遠くから見る分に貴族共をボコボコにしていて結構爽快だしよ、陰ながら応援するとしようぜ。宰相閣下共々俺たち平民の味方みたいだしよ」

 

そんな風に談笑する友人二人を他所にクロウは真剣な眼で歩いていく二人を観察していた

 

(なるほど、ずいぶんと仲が良さそうな事で)

 

少なくとも氷の乙女のリィン・オズボーンへと向ける感情はただの上司の子どもという次元ではない、それこそまるで互いに本当の姉弟のようではないかと錯覚する程だ。

 

(もしもの時は何らかのカードになるかもしれねぇな)

 

おそらくリィン・オズボーンに何かあった時、例えば彼が命の危機にさらされた時でも訪れれば、おそらく氷の乙女は平静さを失うであろう。

無論だからといって奴を人質に取るだとかそんな短絡的な事を考えているわけではない。だが知っておけば何らかの形で役立つかもしれない、情報とはそういうものだ。

 

(やっぱり此処に入って正解だったみたいだな)

 

リスク自体はあったがそれでもやはり得るものが多い。そんな風に考えながら仮面の奥でクロウは暗い策謀を巡らせる

 

「それにしてもクロウ、お前良く知っていたな」

 

「ああ、前になんかの雑誌で見てな。えらい美人な姉ちゃんだから覚えていたんだよ」

 

周囲にいる学友達には決して本音を見せないようにお調子者な三枚目という仮面を被りながら……

 

 

「ご無沙汰しております、元帥閣下」

 

「おお、リーヴェルト君ではないか。久しぶりだな、軍に入ってからの君の話は聞いているよ、学院長として私も鼻が高い」

 

「恐縮です」

 

OGとして恩師へと挨拶を行なうクレアの傍らでリィンは尊敬する学院長へと失礼のないように直立不動の状態で待機する。そうして一通り挨拶を終え、学院長室を離れると校内を巡っていく、クレアは学生時代を懐かしみながら、リィンは姉に学生時代の思い出話を聞きながら

 

「ところでリィンさんは部活動は何にされましたか?」

 

校内を探索している途中でグラウンドで活動している馬術部やラクロス部の光景が眼に映り、ふと思ったのだろう、クレアはリィンへとそんな問いかけを投げかけていた。部活動それは他の士官学院には無いトールズの特色で文化系から運動系までその幅は広い

 

「リィンさんは運動神経が良いですから体育会系なら当然何でも出来るでしょうし、あるいはそれこそ文化系や芸術系なんてものに挑戦してみるのも案外悪くないかもしれませんね」

 

ニコリと微笑みながら告げる姉の姿にリィンは、彼にしては大変珍しい、というかこれまでそんな事は一度も存在しなかったのだが、まるで宿題を忘れたのを誤魔化すかのように気まずそうな顔をして……

 

「いや……部活動は特に決めて無いんだ……その、どうしても運動系ならその時間を剣の修練に当てた方がいいと思うし、かといって文化系や芸術系にはそれこそ興味自体が全然湧かないっていうか……せっかく帝国でも屈指の教官達に囲まれて豊富な資料が存在する図書館があるんだから、それこそ勉強したほうが有意義かなぁなんて思って……もう、入らなくても良いというかむしろ部活をやっている時間すら惜しいかなぁって……」

 

そんなリィンの様子にクレアは頭を抱える。真面目な子だと思っていたし、そんなところに自分も好感は抱いていた。だがそれにしてもこれはあまりに真面目すぎる、自分自身もレクター等にはその辺を指摘されていた彼女だが、その彼女をしてリィンの生真面目さは想像を超えるものであった。

 

「何か、興味があるものはないんですか?例えば、エリオットさんやフィオナさんの演奏を聞くのはリィンさんもお好きでしたよね?」

 

自分との勉強の合間の休憩時間、お茶を飲みながら姉弟の演奏を聞くときのリィンは幸せそうにしていた、だからこそてっきりリィンはそういった芸術分野にも興味自体はあるのだとクレアは考えていたのだが……

 

「アレは合間の休憩時間に聞くから良いのであって、わざわざそれに時間を注ごうって程にはなれないかなぁ。もちろんエリオットがプロの演奏家にでもなったら、その時は親友として喜んで演奏を聞かせてもらうつもりだけど。それにしたって聴くのと実際に演奏するのじゃ全く別物だろうし……」

 

「フェンシングというのは?リィンさんは剣術にはかなり関心を持たれていましたよね?」

 

「皆伝ならともかく、まだ中伝の身で他の流派を学ぼうだなんておこがましいよ。二兎を追うもの一兎も得ずと言うし」

 

「………」

 

その後もいくつか部活の候補を挙げてみるが、とりつく余地はなし。決して全く部活に興味がないというわけではないのだろう、文化系や芸術系に関してはそんな感じだったが、馬術部と水泳部辺り等はそれなりに興味がある様子だった。だが剣術の鍛錬と勉強の方が、より優先度が高いとでも言わんばかりの態度で入部しようとまでには至らない様子であった。

 

「部活動っていうのは己をより高めるために行なう事でしょ姉さん。遊び呆けている奴ならともかく、俺はいつも一日がもっと長ければ良いのにと思いながら勉強と鍛錬に打ち込んでいるからその辺は大丈夫だよ」

 

「それはまあその通りではあるんですが……」

 

10歳の頃から他の子どもが遊ぶ傍らで英才教育を受けて一つの道を全速力で駆け抜けている弊害とでも言うべきだろうか、リィン・オズボーンはあまりに遊び心が無さ過ぎる(・・・・・・・・・)。真面目すぎると常々部下やレクターから言われているクレアにこう思われる位なのだから、もはやこれは一種の強迫観念とでも言うべきものだろう。

リィン自身が努力家であり、夢を叶える為ならばあらゆる労苦も惜しくないと思っているのは確かである。彼がそうしている理由全てがそうと言うわけではない、だが同時に誰かを失望させる(・・・・・・・・)事を極度に恐れている、そんな本人でさえ無自覚であろう感情に長い付き合いとなるクレアは気づいた。

このままではいけない、やはり彼はもっと同世代の多様な人間との付き合いを持って、軍人としての生き方以外の幅広い選択肢を知ったほうが良い、そうクレアは()の行く末を心から案じてどう説得するかその頭脳をフル稼働させ始めると……

 

「うんしょ、うんしょ」

 

図書館から大量の資料をその小さな身体で抱えながら運んでいるとある女子生徒が眼に映った

 

「トワ、手伝うぞ。半分俺が持とう」

 

リィンも気づいたのだろう、そうするのが当然だと言わんばかりにすぐさま手伝いを申し出ていた。

 

「わわわ、リィン君。い、良いよ。この位一人で平気だよ」

 

「汗を滲ませながらそんな必死そうに運んでいても説得力がないぞ。良いから素直に頼っておけって」

 

笑みを浮かべながらそう告げるリィンの姿には先ほどまでのどこか危うさを感じさせる様子はなかった。そこに居るのはどこまでも真っ直ぐで親切などこか若干の子どもっぽさを覗かせる、年相応の好青年。そんな姿であった。

 

(なるほど、彼女が手紙にも書かれていたトワ・ハーシェルさんですか)

 

リィンからの手紙、彼女はその手紙をとても大事に保管している、に書かれていた士官学院で出来たアンゼリカ・ログナーとトワ・ハーシェルという二人の友人の事。そこに記されていた少女の事だろうとクレアは把握した。

前者に関しては大貴族なのにこちらを見下すような尊大さはまるでなく、むしろその天真爛漫な生き方に蒙を啓かれる部分があったこと、後者に関してはとても真面目で優しく、首席を奪われたことに対する悔しさを若干覗かせながらも、どちらもすばらしい友人であると本人達が書かれている内容を知れば居た堪れない気分になるであろう事が書かれていた。

こうして実物を見てみると、なるほど確かに放っておけずに手を貸してあげたくなるような子だとクレアは苦笑して

 

「そういう事でしたら私も手伝わせていただきます。一人よりも二人、二人よりも三人ですから」

 

「えっと貴方はもしかして、リィン君が何度か話してくれた……」

 

「私はクレア・リーヴェルトと言います、よろしくお願いしますね。トワ・ハーシェルさん」

 

 

「すみません、わざわざ見送りにまで来て頂いて……」

 

「何言っているんだよ姉さん、この位当然の事だよ」

 

「そうですよ、せっかくの休暇なのに生徒会のお仕事まで手伝って頂いちゃいましたし……」

 

あの後資料を運び終えて、その膨大な資料との格闘を始めようとするトワ相手にリィンは気が付けばそうするのが自然かのようにそのまま手伝いを申し出ていた。

そこまでさせるのは悪いと渋るトワ相手に、気づけばリィンは

 

「実は俺まだどこの部活動にするのか決めて無くてさ、生徒会にするってのも悪くないかなって思って居るんだよ。会長や副会長の先輩達にはまた明日正式に申し出るつもりだけど、良ければお試しって事で今日はトワの手伝いをさせて貰えないかな?」

 

等と申し出ていて

 

「そういう事でしたら私も手伝わせてください。これでも学生時代は生徒会長を務めていましたからきっと力になれると思いますよ」

 

とクレアの方はクレアの方で柔和な笑顔を浮かべ、かくして首席と次席の二人は現役の鉄道憲兵隊大尉の指導を受けるというなんとも贅沢な体験をしながら、今週中に終えてくれれば良いと会長より伝えられていた仕事をわずか一日で終えたのであった……

 

「ふふふ、どうか気にしないで下さい。私としてはリィンさんが自分に合った課外活動が見つかったみたいでホッとしていますから」

 

リィンが年相応の少年として振舞うような友人が確かに居た事にクレアは安堵する。

 

「でも本当に良かったのリィン君?生徒会に決めて、リィン君は色々と忙しそうだし無理にそうする必要は無いんだよ」

 

わたしとしてはリィン君と一緒に活動出来るのは嬉しいけどなどと告げるトワに対して、リィンは柔和な笑顔を浮かべて

 

「ああ、今日一日やってみたけど存外悪くなさそうでさ。聞いた話だと生徒や街の人達の相談に乗る遊撃士のような事もするんだろ、そういうのはそんなに嫌いじゃないしね」

 

そんな風に告げた後にどこか照れくさそうにリィンは頬を掻きながら

 

「それに、みんなのためにって頑張っているトワの姿を見ていたらコレは自分のためになりそうだ、これは自分のためにならなそうだなんて考えていた自分がとてつもなくちっぽけな奴に思えてきてさ。今、誰かのために働いてもいない奴が将来は皆を護る軍人になるだとか宣言してもお寒いだけだって思ったのさ」

 

そこには父の期待に応えるための軍人になるのだと、ならねばならぬのだと思っているどこか危うさを感じさせるエリートの姿は無く、どこまでも年相応の優しく真っ直ぐな少年の姿があった。

 

「わ、私はそんな大層な人間じゃないよ。ただ少しでも頑張っているみんなのサポートが出来たらいいなぁって思っただけで……」

 

お世辞の成分などが一切含まれて居ない、どこまでも真っ直ぐに紛れも無い本心からの言葉だとわかるからこそ、そんなリィンからの賞賛にトワは照れくさそうにする

 

「そうやって自然に思えているのが凄いことだよ。君のおかげで俺はどうしてそもそも俺は軍人になりたいって思ったのか、その初心に立ち返れたんだから」

 

そんなリィンの言葉にトワは益々照れて、リィンは衒い無く賞賛の言葉を続けていく、そんな微笑ましい光景を何時までも見ていたかったクレアだったが列車の時間が近づいてきたので名残惜しさを感じながらも二人へと声をかける

 

「どうやらそろそろ時間みたいですね。リィンさん、どうか身体に気をつけて元気に過ごしてください。またこうして会える日を楽しみにしています」

 

優しくリィンの顔を見つめながらそう言い終えるとクレアは今度はトワの方へと顔を向けて

 

「トワさん、どうかリィンさんと仲良くしてあげてくださいね」

 

そんな弟の友人に対する姉のような言葉をかけて、二人に見送られながらクレア・リーヴェルトはトリスタの街を跡にした。

リィン・オズボーンが生徒会への参加を申し出たのはその翌日の事である。




ちなみにリィン・オズボーン君の絆ポイントはシュバルツァーの場合の大体3分の1位となっています。
残りの3分の2を自習、及び教官への質問タイムに当てたりしています。
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