「善子ちゃんって、なんでヨハネなの?」
「は?」
夏休み真っ只中。私たちAqoursは今日も学校の屋上にてラブライブに向けての練習をしていたわ。
で、その休憩時間。
私、津島 よし...ヨハネにそんな事を聞いて来たのは、私たちAqoursのリーダー、
って...
「善子じゃなくてヨハネ」
「ほらっ!それだよそれ!」
なんのことかしら?
「えっと。多分千歌ちゃんが言いたいのは、【ヨハネ】の由来がなんなのかじゃないかな?」
千歌さんの隣に座ってた
由来って...
「確か、【ヨハネ】って男性名のはずよね?」
話を聞いていた
「えぇー!?」
「いや、なんで善子ちゃんが驚いてるの?」
知らなかった...
「単純に語呂がいいからじゃないの?」
「oh!【ヨハネ】と言ったらヨハネの黙示録デース!」
「マルちゃん、ヨハネの黙示録って?」
「確か、聖書のなかの預言ずら」
「へぇー」
黒澤 ルビィ《ルビィ》と
「でっ!どーなの善子ちゃん!」
ズイッと顔を近づけてくる千歌さん。
相変わらず近いわよ〜
「えっと、それはその...」
私がしどろもどろになってると。
「はいはい千歌さん、そこまでですわ。ほら練習を再開しますわよ」
助かった〜。
「・・・・・」
その日の帰りのバスのなか。私は窓際の席で外を眺めながめていたら、
「善子ちゃん」
隣に座ってたずら丸が声をかけて来た。
「何よ?」
私が聞き返す。
「善子ちゃん、どーしてヨハネずら?」
「またその話?あとヨハネ」
練習が終わった頃にはみんな忘れてると思ってたんだけど。ていうか言い出しっぺの千歌さんはすっかり忘れて今は二年生トリオで他の話をしてる。ちなみにルビィはダイヤさんの横で寝てる。
「ずら〜。善子ちゃんが何か隠してる感じがしたずら」
「かっ、隠してなんて...」
「本当ずら〜?」
ジーと見つめてくるずら丸。うぅ〜。
「なんでそう思うのよ」
私がもう一度聞き返す。ずら丸はこうなると頑固なのよね。
「いつもの善子ちゃんならどんな恥ずかしいことでも「ちょっと」堂々と言ってのけるずら。でもさっきの善子ちゃんはなんだか様子がおかしかったずら」
ずら丸ったら。相変わらず妙に鋭いわね。
...はぁ〜。
「...実際、さっきの話で出たように、ヨハネの黙示録が由来だし、語呂がいいってのも当たってるわ。でもね...」
「ずら?」
まぁここまで来たらいいか。
「もう一つ、理由があるの。信じて貰えるか、わからないけどね」
私はずら丸にある昔話を話し始めた。
幼稚園を卒園して、あんたとは別の小学校に通うことになったでしょ?
「ずら。だから浦の星で、再会したときはびっくりしたずら」
私もびっくりしたわよ。まぁそれはいいとして、小学校に入学したはいいけど仲のいい友達がいなくってね。少し話をしたりする子はいたけど、基本いつも一人で過ごしていたわ。
「眼に浮かぶずら」
「ちょっと!」
えっと、そんなこんなで三年生になったある日のことね。その日はお母さんの帰りが遅いのがわかってて、図書室で本を読んでたの。丁度見つけてた怪談系の本をね。
「いい心がけずら」
「ナニさま!?」
もー、話を続けるわよ。
しばらく本を読んでてね。流石に帰らなきゃ、って時間になったの。で、帰る前にトイレに寄ろうと思ったんだけど。
放課後の校舎って不思議な雰囲気なのよ。人がいない訳じゃない、外からはクラブ活動をする上級生の声も聞こえる、でも昼間の賑やかさが嘘みたいな静けさでね。
「怖くなったずら?」
「うっ」
あーっと、で用を足したらすぐに帰ろうと思ってたんだけど、それは、手を洗っている時よ。
『ねぇ。あなたはどうしていつも一人なの?』
突然そんな声が聞こえたの
「だれ!?」
振り返っても誰もいない。
気の所為かと思って、もう一度手を洗ってたら。
『ねぇ。どうしてあなたは一人なの?』
また同じ声が聞こえたわ。で、二度目の声で気付いたの。その声は後ろからでも、横からでもない。
洗っている手に向けていた目線を上げたわ。そこには鏡があったの。でも写っていたのは私と同じ容姿の、でも私と