暇つぶしに行くD×D世界で祖龍がBalance Break!! 作:ぬくぬく布団
ミラ「まってたよ?」
折檻部屋<オッス
布団「慈悲は?」
ミラ「無いよ?」
布団「やってやるよおおおおおお!」
こうして布団は折檻部屋へと連行されました
~美羅side~
さてさて、シスコン赤髪と詐欺天使のお話も終わったから良いよね?・・・あ、当事者が逃げようと忍び足で移動してる。指を向けてからの、ビリビリッ!
サーゼクスとミカエルの情報共有の最中に、忍び足で逃げようとした奴等に人差し指を向けて電撃を放って動けなくする。人が多い中でいきなり倒れ落ちる者達。何事!?と周囲の者達が崩れ落ちた者を一目見て、スッと一歩離れる。周囲の巻き添えは御免だと言わんばかりの意思表示に、手を伸ばして助けを乞おうとする。しかし、手を伸ばされれば、その分だけ離れられる
ミカエルもその様子に気付いており、どうするかを決めあぐねている。だが、サーゼクスから助言が告げられる
『諦めも肝心だよミカエル。美羅さんを敵に回す行為は避けるべきだし、今回の出来事は美羅さんの傍に居る彼女が被害者だ。あ、因みにこちらに知らせて頂いた悪魔達は一ヵ所に集めているから大丈夫だよ。彼等は裏で色々と犯罪行為に手を染めていたからこちらとしても都合が良かったよ』
「白野さんの力は正しいという事で間違いないのですね?」
『ミカエル、何度も言っているだろう?美羅さんは理不尽な存在だが、無意味な行動をする人じゃないさ。本音を言ってしまうと・・・他の悪魔達の記憶を覗いて欲しいけど、彼女は絶対に首を縦には振ってくれないのは理解しているよ。それどころか、とんでもない何かを要求される事は確実だろうからね。それから、これは忠告だ。彼女が自身の手で処刑をすると言っているのであれば、素直に引き渡した方が身のためだよ。これは本来オフレコにしなければいけない程だが、敢えて言わせてもらおう。アザゼルがオーディンから聞いた話では、"神話勢力が束になっても勝てない"と言ったそうだよ』
サーゼクスの言葉に、その場に居た全員が美羅に視線を向ける。美羅は、痺れさせた者達の片足を持って一ヵ所に引きずり込んでいる
「分かりました。色々と助言を有難う御座いますサーゼクス」
『気にしないでくれ。僕は思った事を素直に言っただけさ』
サーゼクスとのやり取りが終わり、ミカエルは当事者達に一瞬だけ視線をやって美羅に戻す
「サーゼクスからの証言は恐らく正しいでしょう。よって、この者達は天界より追放致します」
前例の無い追放宣言に周囲の天使や騎士達はザワついた。一方で、同時者達は驚愕を露にしている
「ミカエル様!私達は、その様な事は一切致しておりません!!」
「あそこに居る人間が悪魔を諭したに違いありません!どうか御一考を!!」
往生際が悪いのなんの。だが、ミカエルの追放宣言が出た事で動く二人。当事者達を横一列に並べて、全ての者達に見える様に組み敷く。これから始まるのは処刑だ。彼等が何を犯したのかを知らしめ、忠告の意味を込めてのものだ。ジャンヌは天使や騎士達に向けて声を大にして叫ぶ
「これはお前達の罪過の一つ。知らなかったから、知らされていなかったから――――――そんな事は関係無い!これはお前達の罪だ!聖剣計画・・・人を贄としたその果てにあったのは大量殺戮だ!狂った者達の叫び声を聞いた事がお前達にあるか?助けを求める声を聞いても助けたか?――――否!断じて否だ!!助けようと思った事があったのなら、手を差し伸べた筈だ。だが、その声は何一つ無い!これは見せしめの一つだ!お前達の心に杭を打ち込み、一生忘れさせないものだ!聞くがいい!己達の罪過の声を、叫びを!これは人々の復讐の炎だ!!」
ジャンヌは剣を天に掲げて、黒炎を蛇の様にうねらせる。黒炎の蛇は、ゆっくりと当事者の一人に近づき、口を大きく開けて足から飲み込む。ジュっと肉の焦げる音と同時に絶叫が天界に木霊する
「ぐ、ギ!?ギアアアアアアアアアアアア!アヅイ!アヅイアヅイアヅイ!」
徐々に足から体を焦がす黒炎。火刑の様に見えるだろうが、実際はもっと酷い。煙で呼吸が難しくなる事は無く、只々熱に焼かれる痛みと、足から感覚が無くなっていくだけだ。気を失わせる事はしないゆっくりとした処刑は、恐怖を大きくさせていく
「こ、殺して!もう殺してくれえええ!!」
永遠と感じる様な痛みに耐えれずに一気に殺してくれと懇願するが、ジャンヌはそれを一蹴する
「私は、お前が何をしたのか知っているわ。私の・・・私を渡す事を拒否していた両親を這い蹲らせ、ゆっくりと洗脳した事を!神器が発現していなかった私は無力で何も出来なかった。物陰に隠れて両親の狂う姿を見ていた。父さんの変貌を見た母さんの表情は今でも鮮明に思い出せる!母さんは泣いて・・・泣きながら止めてと懇願しても、お前は主の為と言って無感情でゆっくりと変えていった!これは復讐だ!徐々に消える様を感じながら死ぬがいい!!」
ジワジワと焼き尽くす蛇・・・太腿まで焼いた次は、左腕―――右腕と順に焼いて行く。ジャンヌは、ダルマとなった当事者を仰向けにして蛇を腹部に向かわせてねじ込んだ。熱い何かが体内に侵入する恐怖と熱の痛さに発狂して完全に壊れた所で一気に燃やし尽くす。灰も残らず燃え尽き次の標的へと視線を向けると、当事者達は「助けてくれ」「赦してくれ」と懇願している
「大丈夫、お前達は手早く済ませるわ。但し、一人ひとりだけれど」
ゴミを見る目で見下ろして一人の首の上に黒炎の刃を作り出す
「我が憎悪の叫びと共に運命を狂わされた者達の一撃―――――
断頭の刃が落とされ、一人の首が焼き切れ落ちる。続く様にもう一人、もう一人と続き、最後の輩は泣き叫びながら切り落とされた。最後は、脳裏に焼き付いたあの光景を再び―――――
「これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮――――
首無し死体と頭は、黒炎の槍に突き刺さって天高く掲げられ、業炎によって焼き尽くされた
誰もが恐怖した。人間を道具として――――"運命を狂わせた者にはこれが待っているぞ"と錯覚させるメッセージ。天界での一仕事を終えた美羅とジャンヌは、周囲に何を言う事も無く冥界へと転移して行った
悪魔達はどの様に殺されたのかって?四肢を燃やして逃げられなくして、コウモリの羽を引きちぎってデュ・ヘインで同じ末路を辿ったのである
~一誠side~
「ぐべらぁっ!?」
「ぶへぇっ!?」
ディアブロスと戦闘中の五人。一誠と美猴が、尻尾のハンマーに直撃して弾き飛ばされる。一誠は籠手、美猴は如意棒で防いだが、両方共に亀裂が入る
「おいおいおい、如意棒にヒビ入れるとかどんだけの力だよ!」
「ふぅ~、俺生きてる~」
美猴の武器は修復不可能だが、一誠の籠手は別だ。直ぐにヒビは直り、元の状態へと戻る
「どっりゃあああああ!」
後方を見ているディアブロスの横っ面に向けて、俊屋が大剣の打ち上げを振りぬいた。甲殻と刃の当たった鈍い音が響き渡り、少しだけディアブロスの顔が跳ね上がった
「おお!俊屋の一撃が効いています!」
「この木の実を食べると力が湧く・・・行くぞ!」
怪力の種を食べ、強化したヴァーリが突貫する。跳ね上がったディアブロスの顔面を殴り、条件を満たした
『Divide!』
「!?」
ディアブロスは、いきなり自分の体力が半減した事に驚愕して膝が落ちる
「今だ!畳み掛けろ!!」
ヴァーリは飛び退き、一誠と俊屋と美猴の三人が懐に飛び込んで合わせて攻撃する。三人同時の攻撃の威力は凄まじく、大きく後方へと弾き飛ばす事に成功した
「どうだ、見たか!」
「やっと大きな傷を付けれたな」
「ナイスアシストだったぜいヴァーリ!」
「俺自身も攻めたかったが、これは協力戦だ。ある程度は我慢するさ」
「ですが、未だ仕留め切れていませんので注意は必要です」
臨戦態勢は解かずにディアブロスの様子を見ていると、ゆっくりと体を起こしており、明らかに弱っていると判断したヴァーリと美猴が襲い掛かる。しかし、ディアブロスの様子が先程までとは違って口から黒い煙を吐き出していた
「っ!?ヤバイ!二人共逃げろ!!」
俊屋の声を聞こえたのは良かったのだが、二人は反応が遅れて轢かれた
「何ッ!?グハァッ!」
「ちょっ!?ゲハァッ!」
ディアブロスの突進は止まらず、そのまま一誠達に直進していた
「嘘ですよね!?」
「一誠任せた!」
「おう!」
一誠は、俊屋の声に応じて雷狼の戦鎧を即座に纏って、アーサーの首根っこを掴んで素早く移動。俊屋も、緊急回避みたく横へ飛び込みながら避ける。通り過ぎたディアブロスが突進の減速で両足で踏ん張るが、勢いは強く、スケートの様に地を滑る
「あっぶねぇ!ドンナーウルフを習得していなかったら二人の様に轢かれていたぜ・・・」
「た、助かりましたよ赤龍帝。あのままだと、真正面から激突する羽目になりました」
「大丈夫か二人共!?」
俊屋が二人に状況を聞くと、片膝立ちでダメージが酷い事が見て取れた。二人は調合した回復薬を飲んで立ち上がるが、轢かれた衝撃で足元がフラフラしている
「ゴホッゴフッ!・・・・油断していた。まさかあれ程まで早くなるとはな・・・」
「俊屋の言った通りだが、体感だと三倍ぐらい早いぜ」
「とにかく、直撃だけは駄目ですね」
ヴァーリ達の体勢が整うまで、一誠と俊屋がヒットアンドアウェイの攻撃をする事で時間を稼ぐ
「俊屋と赤龍帝の連携は流石だな。俺達よりも動きに無駄がない」
「歴代最弱だった筈なんだが・・・」
「成長速度と伸びしろがあるという事ですね。見て下さい、あの四肢のゴツい鎧を。この環境下で適応する為に進化したと直ぐに分かります」
戦鎧を装着した一誠の動きは素早く、野生の獣に近い動きだ。しかも、倍化によりステータスの上昇と技能の補助で一時的とはいえ、ディアブロスの突進を真正面から受け止める事も出来る。だが、怒り状態の突進は無理である
「よし、回復薬の治癒も終わった。美猴、俺達も戦線に戻るぞ!」
「了解だぜ!アーサーは引き続きサポート頼むぜい」
「分かっていますよ。今度は俊屋達の方に行きます」
ヴァーリ達も戦線に復帰すると同時に、ディアブロスのスタミナも落ちて動きが遅くなる。一誠と俊屋は、アーサーからの支援で回復と武器の補強で再び戦線へと復帰してちまちまと攻撃して確実にダメージを与える。すると、目に見えて変化が現れた。ディアブロスの怒り状態の頻度が増したのだ
「クソッ!また怒りやがった。皆注意しろよ!」
「赤龍帝に言われなくとも分かっている」
「とにかく回避だぜ」
全員が回避一択だが、俊屋は冷静に状況判断をして否定した
「いや、チャンスだ。ディアブロスの怒りの頻度が増したという事は、それだけ敵を早く倒したいからだ」
「ん?って事はあいつはもうすぐ死ぬのか!」
「なんだと!?・・・確かにこれ以上の長引きは集中力を欠かせる可能性もあるな」
「んじゃあ、いっちょ行きますか!」
ディアブロスの猛攻を避けながら、攻撃する事を決断した
「俺が限界の倍化で真正面から抑える。皆はその隙に攻撃してくれ!」
「一誠頼むぞ!」
「赤龍帝(笑)が赤龍帝となる日か」
「覚悟完了・・・んじゃあ任せるぜ」
俊屋は巨大な岩を登り、ヴァーリと美猴は一誠から離れた。一誠は、自身が耐えうる限界の倍化を行使。真正面に佇むディアブロスを挑発する様に、両拳を叩いて叫ぶ
「来い!!」
前傾姿勢で足に力を入れて相対する。ディアブロスは一誠に向かい突進、一誠も倍化の加速を用いて突撃。本来ならディアブロスに負ける一誠だが、今は手負いで死に体にも等しい。戦い始めよりも明らかに弱っている事を見抜いていた一誠は、突き出される角を両手で掴み押し返す。ディアブロスと一誠の押し合いは拮抗しているが、徐々に一誠が押され始める。しかし、これは協力戦だ
「だりゃっしゃあああああああああああ!」
俊屋の叩き切りとヴァーリと美猴の攻撃が両角の根元に直撃。ディアブロスの角は砕け、ヴァーリと美猴のかち上げの衝撃で大きく仰け反った。懐ががら空きになった所を、加速した一誠が飛び込んで拳をぶつけ―――――
「アスカロン!」
胸部に突き立てた拳から剣が伸びて、心臓部を串刺しにした。だが、ディアブロスが最後の足掻きで暴れて一誠達を吹き飛ばした。その衝撃は凄まじく、アスカロンは根元から砕けてしまった
翼爪に一誠が、頭の振り上げで俊屋が、尻尾にヴァーリが、足に美猴が直撃。全員武器や鎧で防いだものの、砕け散ってしまった。だが、心臓を潰されたディアブロスの足掻きも終わり、大地に崩れ落ちて動かなくなった
「痛ってぇ・・・この鎧が砕けるなんてどんだけの力だよ」
「いっつつつ・・・って、ううぇえええええ!?大剣が半ばからへし折られたあああああ!」
「ぐっ、回復薬を・・・」
「如意棒もへし折られたってばよぉ・・・」
「皆さん、回復薬です!ダメージを負ってなくても飲んで下さい」
アーサーから渡された回復薬を飲んで、一誠がアイテムポーチをディアブロスに近づけると、その巨体を呑み込んだ
「アイテムポーチに入ったって事は、完全に死んだか」
「ぶはぁあああああ~。白野さんがスパルタなのは分かっていたが、ディアブロスはキツイ。だが、今回のサバイバルの目標を討伐出来たのは嬉しいな!」
「あぁ、そういえばこいつが目標だったな。ふっ、強かった。ここまで生き生きした戦いは久しぶりだった」
「疲れる事はあっても、立てなくなる程疲れるのはなかったぜい」
「私は今回お荷物でしたね」
「武器が折れていたからしょうがないさ」
『むぅ・・・相棒が未だに禁手に至らないとは・・・・・理由は何だ?』
『この戦いならば至れる筈なのだが・・・原因は分からんな』
そう、一誠は禁手に至っていないのだ。美羅の予想では、禁手に至っても良い位の強さだと踏んでいたのだ。しかし、現実は違っていたのだ
「んあ~!部長のおっぱいを突きたい!!」
「一誠・・・お前なぁ・・・・・」
『良くも悪くも相棒だな。正直、その煩悩が無ければ良いのだが・・・』
「おっぱいは至高なんだ!」キリッ
「はぁ~、赤龍帝のその欲望を満たしたら禁手に至るかもしれないな。まぁ、冗談だがな」
ヴァーリの冗談交じりで呟いた。だが、この物語を知っている俊屋からすればさっさと実行に移せと言いたい。だが、美羅からの忠告から物語の内容に付いては言わない様にしている
「しかし、赤龍帝の成長速度は異常だな。このまま行くと(笑)は付けれないな」
「あ~、一誠の成長速度と幅って凄いもんな~。本当に数ヵ月前まで一般人だったのか?って言いたいわ」
「このままの勢いで成長すれば、歴代最速(成長)の赤龍帝って呼ばれるかもな」
「嫌だぁ!そんな二つ名かっこ悪すぎる!」
一誠について冗談交じりで笑いながら弄る四人。すると、ドライグへと美羅の伝言が届いた
『お喋りもそこまでだ。ついさっき美羅からの伝言が届いたぞ。武器を造って欲しいなら、とっとと持って来いとのお達しだ』
『ディアブロスだったか・・・あれ程の硬い甲殻で造られる武器となれば、壊れる可能性は低いだろう』
「俺の大剣も半ばから折られたからなぁ」
「俺っちの如意棒もへし折られちまったしなぁ~」
「個人的には剣が良いのですが・・・あのゴツイ物が剣になるのでしょうか?」
「ばっかだなぁ~。一旦美羅先輩の所に戻って、仮の武器を持って素材を手に入れるしかないだろ」
「だな。流石に武器が壊れた状態での素材ツアーをやりたくねぇ」
「素材ツアー・・・確かに言い得て妙だな」
「素材があれば俺っちの如意棒も直るのか?」
『出来るそうだが、一旦戻って来いとの事だ。―――――ふむ、良かったな相棒。今回のサバイバルの目標を達成したからのんびりとサバイバルをしても良いとの事だ。だが、体が鈍らない様に中型~大型のモンスターを狩れとの事だ。モンスターは指定すると言っているぞ』
「あぁ、うん。知ってた」
「当たり前の判断だな」
「新しい武器か~、ちょっとワクワクしてきたぜ」
「私もですよ。あのディアブロスでしたか?コールブランドが折れる程の硬い甲殻を贅沢に使用した一品・・・心が躍ります!」
「俺っちの如意棒はごつくなるんかねぇ~?」
「俺には無いのか?」
「鎧があるだろ?」
「ふっ、解せぬ」
こうして、ディアブロスを討伐した一誠達は、美羅が居る別荘へと帰還する事となった
~ジャンヌside~
ふぅ~、綺麗サッパリしたわ。心の内で燃え盛るどす黒い炎は未だに消えないけど、それでもやりきったわ。でも、なんだろう・・・この虚無感は・・・・・。村の皆の仇だったあいつらを殺したのに心に満たない何とも言えないこの感覚は・・・
自分の両手を見ながら、どこか虚しそうにしているジャンヌ。天使と悪魔を処刑して、別荘前に帰還した瞬間に体感する何か―――――全く分からない。例えるなら、広大な広場にたった一人だけ真ん中に立ち尽くす感じだ
「なんで・・・どうしてこんなに虚しいの?」
「ん~、復讐したところで帰ってくる人は居ないって事だからかな?」
「・・・何時後ろに居たのよ」
「ジャンヌちゃんが両手を見ていた時から」
「それってほとんど最初からじゃない!」
「それで、どうだった?」
「・・・分からないわよ。ただ虚しいだけよ」
復讐をした。だが、終わってしまえばなんて事も無い。禍の団に居た時は、人外共を根絶やしにしたい位憎かった。だが、復讐対象だけに絞って殺した後に残ったのは虚無感と無関心。復讐対象以外の天使や悪魔等は、本当にどうでもよかったのだ
「復讐は何も生まないっていうのは良い得て妙なのよね~。でもね?一族や種族を滅ぼしたら滅ぼしたで、危険対象という事でずっと狙われるわ。そういうのは嫌でしょ?」
「・・・そう・・・ね。今はどうでもいいと感じているけど、冷静に考えればそうなのね」
「滅ぼしたら復讐対象者と同じ畜生に身を堕とすのと同じなのよ」
「畜生・・・ね」
「後は獣かな?本能の赴くままに破壊で快楽を得る輩は世界の害にしかならないの」
「獣にまで堕ちる事なんて無いわよ」
ジャンヌは空を見上げて、畜生や獣に堕ちた自分を想像して吐き気がした
「あぁそれと、ジャンヌちゃんの近くに畜生や獣は居たのよ?」
「はぁっ!?えっ・・・誰よそれ?」
「ほら・・・もう一人の赤龍帝のチームの輩達よ」
「いや・・・確かに私に欲情の眼を向けていたのは分かっていたわ。でも、獣にまで堕ちている奴なんて居るの?魔術に特化したゲオルグ・・・・・貴女が最初にぶっ飛ばしたメガネの男ね。あいつ以上に魔術キチの男も居たけど、そこまで堕ちてはいなかった筈だけど」
「あれ、そうなの?まぁその男以外の奴等は本当に畜生や獣なのよ?マッチポンプって分かるわよね?」
「その位分かるわよ。・・・ん?もしかしてそういう事やってたの?」
「気付かれない様に集落の近くに害悪を振りまいて、その害意を自分達で取り除く。その後は、肉欲とか殺人とかをやっているのよ」
「いやいやいや、悪魔や天使がやっているよりも質が悪くて酷くない!?」
美羅からもたらされる情報に頬を引き攣らせながらドン引きするジャンヌ。ありえないかもしれないが、自分が獲物になった可能性を考えるとゾッとする
あいつらって何なの!?いや、本当に何なの!?私を肉欲目的で狙っていたのは分かったけど、美羅が言っていた事が本当だったらヤバイでしょ!畜生以下の人外達もあれだけど、あいつらの方を駆逐した方が世界の為と言った方が良いわね。・・・・・まぁ、今はほとんど関係ないだろうけれど
ジャンヌは、最初は色々と焦りはしたが今はもう関係ないと割り切る。すると、美羅が何かに気付いた様に葉っぱの色が違う木々の方へと視線を向けた
「どうしたのよ」
「帰って来たのよ」
「誰が?」
「ん~?おっぱい星人と戦闘狂と剣マニアと常識人?」
「何その濃い面子」
うげぇっと顔をしかめるジャンヌ。すると、茂みが揺れて、五人の男達が現れる
「美羅先輩~、俺達やりました!」
「あれがおっぱい星人だから気を付けてね?」
「良かったな一誠。これで初対面の女性からドン引きされるぞ」
「あぁ、露骨に視線が胸に向いてる奴ね」
「酷い!?」
漫才をしつつ美羅の元へ近づいていると、見た事のある三人に呆然とする
「は?あいつらって禍の団じゃない!どうしてここに居るのよ!?」
「ん?・・・あぁ、曹操の所に居た女か」
「おいっす~、お前も禍の団を抜けたんかよ?」
「女やお前って・・・彼女の名前はジャンヌですよ」
「あの美人さんはジャンヌって言うのか。俺の名前は兵藤一誠、赤龍帝です!よろしくお願いしまっす!!」
「一誠・・・お前勇者だな。あっ、俺の名前は舞樹俊屋って言います。ファーストネームが俊屋で、ラストネームが舞樹です。よろしくお願いします」
「常識人が俊屋ね。よろしくね」
一誠を無視して俊屋の前に立って手を出し、俊屋も自然に手を出して握手をする
「おっま!?おい俊屋!美人さんと握手とかズルいぞ!!」
「ただの握手だぞ?美人とかそういうのは関係ないだろ。ってか、そういう事を言うのは最低だぞ」
「美羅が言わなくても常識人って分かるわね」
「俊屋君はしっかり者だからね~。時々抜けてる時があるけど、人間だから当たり前よ」
ジャンヌとの握手も終わった俊屋は、一誠にお説教をしている
「俊屋だって美人さんと握手したら嬉しいだろ!」
「そりゃあ嬉しいって感情が無いとは言えない」
「だろぉ!」
「ただ、常識が9で内心嬉しいが1程度だろ。聖人君子じゃないからそんなもんだって」
「お前はあのおっぱいを触りたいとは思わないのか!」
「えぇ・・・恋人で深い関係ならそう思うけど、普通はそんな事思わないだろ。・・・・・ん?一誠お前、春姉のも触りたいと思ったのか?」
「おっぱいが目の前にあるなら触りたいだろ?」
「テメェは俺を怒らせた!ヤロウ、ブットバシテヤルゥウウウウウウウ!」
「うぇ、ちょっ!?も、もちつギャアアアアアアアアアアア!」
一誠を殴り飛ばして追撃する俊屋。その様子を見てジャンヌが思った事は一つ
「俊屋って姉が居るのね。・・・シスコン?」
「春ちゃんから聞いた話だけど、小さい時に父親が亡くなった事が大きいと思うわ」
「姉弟の関係は仲が良好は必然ね」
「それに、俊屋君は料理が趣味で春ちゃんは食べる事大好きなの」
「姉は弟によって餌付けされたのね」
終わらない俊屋の追撃を必死に逃げる一誠。美羅はほのぼのしながらこの光景を見続ける
「おっと、久々の出番にお兄さんのテンション上がっちゃうぞ~♪」
ミラ「待機しているよ?」
「さて、この物語はいつ終わるのか僕でも予想が付かないよ。作者君は頑張りたまえ!」
「フォウ、フォフォフォ~ウ!(お前もいつも通りの出番を頑張れよ!)」
「それにしても、魔改造された彼女の行く末はどうなるのだろうね?主人公君の好感度は最低値だけど、常識人君の好感度はそれなりといった所だね。他人の恋路を邪魔するのは無粋だが、見守る事は何ら問題ないよね♪」
「フォ~ウ・・・(こいつは最低だ・・・)」
布団「さぁ、一緒に星になろうか。後書きのお兄さんや」
「ちょっと待ってくれたまえ。いつの間に出たんだい!?」
布団「布団に潜ったまま出てきたのさぁ」
ミラ「今日の気分は最高にハイってやつだよ~♪」バキッボキッペキッ
布団「これは罰という名の道連れだ」
「う、動け僕の体!何故動かない!?」
ミラ「ら・い・じ・ん・け・ん・☆」
「「ッアーーーーーーーーー!」」
キラリン☆彡
ミラ「さて、作者は回収して続きを書かせなきゃ!」