比企谷八幡とトリニティセブン   作:Oceans

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更新が遅れて申し訳ないです。

前回の更新から9か月以上も経っているとは....


今回も多少の原作改変と安定のご都合主義でお送り致します。

それと本作品と他作品に関しての活動報告がありますので目を通して頂けると幸いです。

それでは、今回もよろしくお願いします。



第14話 バトルのゆくえ

「ハァハァ」

 

リーゼとのバトルが開始して、15分ほどたった。状況は俺の方が押されている。

 

 

「ふふっ。魔王候補クンも大したことないわね」

 

 

「.......」

 

なぜ押されているかというと...バトル開始直後に遡る。簡単に説明すると...

 

俺がメイガスモードになる→それを見たリーゼが戦力を高めるために魔力を妹のセリナの首から奪い魔力をUP→そして、バトルがスタート→俺が押され劣勢に立たさせている。

 

......とまぁ、こんな感じである。

 

啖呵切ってこのザマとはなんとも不甲斐ない。やはり俺の力不足なのだろう。何とか、劣勢から優勢に持っていきたいが中々、突破口が見つからない。どうしたもんか...

 

「人の魔力奪ってんだから、お前の方が強いのは当たり前だろ」

 

「それもそうね」

 

「それよりも、なんで妹の魔力を奪ってまで魔王候補?になりたいんだよ」

 

「そりゃあ、魔道士だもん。魔道士の究極の悲願である魔王の候補者になりたいと思うのは当たり前じゃない?」

 

「そういうもんか?」

 

「魔王候補くんもすぐ魔王になってみたいと思わないの?」

 

「まぁ、なったみたいとは思うが...すぐにはなりたいとは思わない。力をつけてからなるもんだろ」

 

「八幡の言う通りです。研究と研鑽を重ねてのち到達するものですよ」

 

「嫌よ、そんなの。私は一足飛びでいきたいの!過程をすっ飛ばして結果に辿り着く、それが私のテーマでもあるし」

 

「そんな付け焼き刃で魔王になれるとは思わないがな。たとえ魔王になったとしても1日天下で終わるぞ。力が伴っていなければな」

 

「......言ってくれるじゃない」

 

「それに、妹を犠牲にしてる奴を魔王にするわけにはいかない。それにセリナにもお前を改心させてこちら側に戻らせるって約束したしな」

 

「......魔王候補くんをこちら側に引き抜こうと思ったけど無理そうね」

 

「そんなのは、こっちから願い下げだ」

 

「そっか。こちら側に来てくれるなら魔王候補くんの妹の小町ちゃんの情報をあげようと思ってたのになぁ...」

 

「なんだと?何でお前が小町のことを知ってる?」

 

「知りたいならこちら側に来ることね、比企谷八幡くん」

 

そう言って、リーゼは俺の目の前にやってきた。俺は一歩下がる。

 

「今です、アキオ。彼ごとやりなさい」

 

「了解」

 

「レヴィさん、お願いします。出来れば八幡には攻撃しないように」

 

「分かってるっスよ」

 

手を出すなと言っておいたのにな。まぁ、あいつらが俺の言うことを守るとは思ってはいなかったので、こうなるとは予想していた。

 

アキオとレヴィはリーゼに向かって攻撃を仕掛ける。しかし...

 

「「っ!!」」

 

「効かないわよ。そんな攻撃」

 

リーゼは自分の魔力を纏った闇の翼で攻撃を躱す。

 

「レヴィさん!」

 

「アキオ、大丈夫ですか?」

 

「大丈夫っス」

 

「なんとかな...」

 

レヴィとアキオはリーゼとの距離を取る。

 

「さーて。魔王候補くんの魔力を頂こうかしら」

 

「何する気だ?」

 

「いただきまーす」

 

リーゼは俺の問いに答えることなく、俺の唇を奪ってきた。

 

「「「「「「!!!!!!」」」」」」

 

「お兄ちゃんは私のものなのに!ユイもお兄ちゃんとキスしたい!」

 

「ユイさん、今はそんな事言ってる場合ではありませんよ」

 

「んっ....」

 

「..........」(すごい変な感じがする。力が徐々に抜けていく感じだ...)

 

それよりも、舌を絡ませるのはやめていただきたい。力がより一層抜けるから...

 

「んっ...こんなに強い魔力チカラ、初めて...」ビクビク

 

リーゼは俺から離れる。

 

「くっ、やはり俺の魔力を奪ったのか」

 

「ご名答よ、魔王候補くん」

 

「くっ...」

 

「大丈夫ですか、八幡」

 

「やばい、魔力が吸い取られて力が出ない」

 

脱力感が凄い。立ち上がるのもやっとの状況だ。

 

「ありがとね。男の子とはファーストキスだったけど、堪能させてもらったわ」

 

「リーゼちゃん、ズルイ!ユイもしたい!」

 

「ユイさん、落ち着くっス」

 

「だってぇ!」

 

「こりゃ、ヤバイな。マスターの魔力はほぼゼロに近いな」

 

魔道書は俺の身体を確認し、そう呟く。

 

「せっかく、魔王候補くんの魔力を奪ったことだし....ちょっと試しに魔力を使ってみようかしら」パチン

 

「「!?」」

 

そう言って、リーゼは指を鳴らした。すると、女性陣の服がはだけた。変な魔力の使い方をするなぁ。もっと、いい使い方があるだろうに......

 

「オイタが過ぎますよ、リーゼ」

 

「やっぱり、先輩は跳ね返したみたいね」

 

「自分もいるっスよ」

 

「ニンジャまで、跳ね返すとは...さすが魔道士最高のトリックスターの異名は伊達じゃないのね」

 

「せっかくだから、本気を出すっスよ」

 

「首席検閲官の名にかけてリーゼロッテ=シャルロックを排除します」

 

「いいわ。相手をしてあげる」

 

 

 

 

「やっぱり、レヴィ達の力を借りないといけないのか」

 

「後悔は後です。八幡は安静にしていてください。ここはレヴィさん達に任せましょう」

 

「...そうだな」

 

俺は自分の弱さを再確認しつつ、レヴィ達の戦いを見守ることにした。

 

「ミラさん。アキオさんの代わりを自分が務めるっス」

 

「はい。私は彼女の魔力をスキャンします。その間の時間稼ぎをお願いします」

 

「了解っス」

 

レヴィはリーゼにクナイを使い攻撃をするが、リーゼが放つ魔力で無効化される。レヴィはリーゼとの間合いを取り、次の攻撃に備える。

 

「相変わらず速いわね...」

 

「リーゼさんも中々凄いっスよ。アレを躱すのはほぼ不可能っスから。それに自分の体に傷をつける人はほとんどいないっスから...」

 

「本当は束縛しようと思ってたんだけど、無理そうね。それじゃあ、次の攻撃に行くわよ♪」シュッ

 

「!」(消えた)

 

「解析...」スッ

 

レヴィの左腕に魔術が展開され束縛される。

 

「本当にリーゼさんは弱点を突いて攻撃してくるっスね。いやらしいっス」

 

「褒め言葉として受け取っておくわね」

 

「でも、これぐらいならなんとかなりそうっス」グッ

 

レヴィは空中を飛び、左腕に施されている魔術、束縛を力づくで解除する。

 

「ニンジャって凄いわね」

 

「まぁ、リーゼさん程ではないっスよ。自分のの力ではリーゼさんには勝てないっスから」

 

「そうね」

 

「でも、ミラさん相手ではどうかは分からないっスけど」

 

「!?」

 

「レヴィさん、時間稼ぎありがとうございます。読み取り完了です。怠惰(アケディア)書庫(アーカイブ)から停滞(スタグナ)のテーマを抽出」

 

「なんかやばそうなんだけど...」

 

「正真正銘、ヤバイっスよ。これで効かないならこちらはお手上げっス」

 

「私の力でアレを受け止めれるかな?」

 

「その慢心、正義の担い手たる私に見せたことを後悔しなさい....白き時 冬の世界(ホワイト ユニバース)」ドッ

 

ミラの魔術がリーゼに放たれる。

 

「本当にやばそうね」

 

 

そして、魔術が放たれた後...ミラの周りの床は凹んでいた。かなりの威力だったと思わざるを得ない。

 

「倒せたっスかね?」

 

「いいえ、彼女を倒せてないのは明白です」バチッ

 

ミラはそう言って、水晶を後方から伸びるリーゼの手に触れさせた。

 

「痛っ!魔王候補くんの魔力が無かったらヤバかったかも....」

 

「いつも、私の邪魔するのは彼なのですね...忌々しい」

 

「落ち着くっス。いつものことっスから」

 

別に俺は悪くないと思うんだが...それよりも、この状況はマズイよな。

 

「ふぅ...リーゼは強敵だな」

 

「はい。リーゼさんは八幡と同様に魔王候補化していますから」

 

「俺も鍛錬を重ねれば、リーゼ並みに強くなれるって事か?」

 

「その認識で大丈夫ですよ。八幡も魔力を高めれば強くなります」

 

「そうか...それよりリリス。魔力ってどんなものなんだ?」

 

「魔力というのはその人の持つ「存在するための力」です。魔道士は世界の法から逸脱した力を研究したり行使したりします。そして、その存在するための力がないと死を迎えたり、消えたり、暴走したりします」

 

「ということは、魔力を奪われたセリナは....」

 

「そうよ、だんな様。早く回復させないとセリナは死んでしまうか、消えるか、暴走してしまうわ」

 

「マジか。また俺のせいで....でも、俺もセリナ同様に魔力を奪われたが大丈夫なんだが...それはどうしてなんだ?」

 

「お兄ちゃんが大丈夫なのはね...魔道書のおかげなんだよ」

 

俺の問いにユイが答える。

 

「だからマスターは私に感謝しまくってくれていいんだせ?感謝ついでに私は早くここからトンズラすることを提案するぜ」

 

「それが出来たら苦労はしないぞ、魔道書。あいつ、かなり強いし」

 

「当たり前だぜ、マスター。お前さんの力が含まれているからな」

 

「それでよく、トンズラの案を思いついたな。無理ゲーだろ」

 

「逃げるというなら私の魔術でこの世界を崩壊させてあげるわ」

 

「そのリスクは?」

 

「魔力が不安定だから皆もろとも消えるリスクがあるわ、だんな様」

 

「その案は却下だ。リスクが大きすぎる。他の案はあるか?」

 

「もちろんあるぜ!」

 

「その案は?」

 

「私が空間をぶち壊すって案だ!」

 

「はい!お兄ちゃん!」

 

「ユイも何か案があるのか?」

 

「ユイの夢の中にご招待する案だよ!」

 

「一応、そのリスクを聞こうか」

 

嫌な予感はするけど...

 

「空間ごと、ぶち壊われてみんなが助からないリスクがあるぞ!」

 

「二度と夢から醒めないかもしれない!けど、お兄ちゃんの為だから頑張る!」

 

「いや、その2つの案も却下だ。リスクがでかい」

 

「そんなぁ!」

 

ユイは意義を唱えるが、やはり一番安全な方法が好ましい。

 

「やっぱり、リーゼを倒して逃げるのが手っ取り早いかもな」

 

「私も八幡の意見に同意です」

 

「それが一番かもな!」

 

リリスの後にアキオを同意する。やはり打倒リーゼになりそうだ。

 

「ふぅーん。魔王候補くんは逃げちゃうんだ?」

 

「この状況を見ればな」

 

「じゃあ、小町ちゃんのことはどうでもいいって事かな?」

 

「あ?」

 

どうでもいいだと?んなわけあるか、俺にとって小町はかけがえのない家族であり妹だ。助けるに決まっている。

 

 

ドクン....

 

 

「っ!」(何?この感覚は...)

 

 

八幡がそう思うのと同時にこの空間が少し揺れ、八幡の表情が険しくなる。トリニティセブンの面々はその異常を感知する。一瞬であるが、八幡に対しての恐れの感情が湧いていた。

 

「どうでもいいわけないだろ。小町は俺の家族であり、妹だ。今回は戦略的撤退するが、近いうちに必ず小町は俺達の手で助ける」

 

「私が易々と魔王候補くん達を見逃すと思う?」

 

「いや、思わない」

 

「じゃあ、ここは自分の出番っスね」

 

「レヴィ...」

 

「八幡さん、ここは自分に任せるっス」

 

「すまんが、よろしく頼むわ」

 

俺がそう言うと、レヴィは高速でリーゼの元に向かい攻撃を仕掛ける。

 

「残念だけど、止まって見えるわよ。その動き」

 

「そうっスか?」シュッ

 

「き、消えた!?」

 

リーゼは魔術を発動し、対応しようとするが後手に回っている。

 

「後ろっスよ」

 

「っ!」バシュッ

 

レヴィはリーゼの魔力で纏う翼をクナイを使って切った。そしてリーゼは瞬間移動を使い、避けようとするがレヴィも負けじと後を追う。

 

「瞬間移動について来られるなんて、どんだけチートなのよ!」ザッ

 

リーゼはレヴィに向かって攻撃をするがレヴィは変わり身の術を使い攻撃を躱し、リーゼの背後を取る。

 

「自分はニンジャっスから、これぐらいなんてことないっスよ」ザシュッ

 

そして、リーゼの翼を再度切る。すると、リーゼの翼はだんだんと消えていく。

 

「それに翼なんて生やしたこと一度もないみたいっスから、動きが前よりかなり鈍ってる感じがしたっス」

 

「なるほど、翼を纏っている分だけ動きが遅れていると言うわけですね」

 

「大体合ってるっすよ、ミラさん」

 

「まさか、さっきの異変で気付かれてたとは...」

 

「弱点を突く戦法を教えたのは私ですよ、リーゼ。そして貴方の魔力は最高位のものですが、それを使いこなせていないなら三流魔道士と同じですよ」

 

「あはは...これは私の方が分が悪いわね。私の魔力が落ち着いた頃にまた招待することにするわね。それと、魔王候補くん」

 

「なんだ?」

 

「また、魔王候補くんの魔力を奪いに来るからね!」

 

「それは勘弁してくれ」

 

「むぅ.....」

 

「じゃあ、またね!」スッ

 

リーゼは俺にそう言い残し、消えた。

 

そして、リーゼが消えた後......俺達は図書館へと戻っていた。

 

「戻ってこれたみたいだな...」

 

「まぁ、今回は痛み分けってとこっスかね」

 

「いや、俺の負けだな。今回は運が良かっただけだ」

 

「そうっスね。八幡さんはこれからどうするっスか?」

 

「そりゃ、もちろん。次の戦いに備えて鍛錬を重ねるつもりだ。小町のためにも、セリナのためにも」

 

「そうっスか。頑張ってくださいっス」

 

「ああ。それと、今回はありがとな。レヴィのおかげで今回の危機を無事、脱せた」ポン

 

俺はレヴィの頭に手を乗せ、感謝の意を伝えた。

 

「どうもっス」(八幡さんの手は温かいっスね)

 

「それで、早速ですが不浄な魔王候補を次の戦いに備えてアキオと特訓をしたいと思います。いいですね」

 

「よし!来た!」

 

「それは構わないんだが......とりあえず、ミラは服を着てくれると助かる。目のやり場がない」

 

今になってミラの服が破け、ヤバイ状態になっている。

 

「え?....っ!」バッ

 

ミラは俺の指摘に気付き、慌てて隠す。

 

「お兄ちゃん!そんな目でミラちゃんを見ちゃダメ!」

 

「そんな目ってなんだよ?」

 

「えっちぃ目だよ!そんなに見たいならユイのを見て!お兄ちゃんにならいつでも見せてあげるから!」

 

そう言って、ユイは服を脱ごうとする。

 

「バカ、やめろ。リリス、ユイのやつを止めてくれ」

 

「分かりました。ユイさん、ここで服を脱ぐのはやめてください」

 

俺とリリスはユイの暴走を止めるのに必死だった。

 

こうして....波乱続きではあるが、俺はミラとアキオの指導のもと、リーゼとの再戦に向けて特訓を開始することになったのだった。

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

本編の更新を待っててくれている人がいたかどうか分かりませんが、なんとか書けて良かったです。遅れて本当に申し訳ない。

次回もまた、だいぶ先の更新かもしれませんが気長にお待ち頂けると幸いです。

次回はリーゼとの再戦と学園長VSリーゼのところまではいきたいですね。何気に作者は学園長が好きなので早く戦闘シーンまで書きたいと思ってたりしてます。

それでは、次回もよろしくお願いします。
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