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あの一件の後、なんとか替えのベッドをもらって無事寝ることができた。そして次の日、普通に授業を受けようと教室に入った。しかし、それはできなかった。なぜなら
「………」ジー
そうアリンが俺のことを見てくるのだ。
「なぁ、リリス。これはどういうことだ?」
俺はリリスに理由を聞いたが
「さぁ?どうなんでしょうか?」
とリリスも理由までは知らなかった。そして、廊下の移動や食堂へ向かう時もそれ以外でも、ずっとアリンは俺の後をついて来て、飯を食う時もジーと見られ、さらにはトイレの時もついてきた。
「いやいやいや、男子トイレはさすがにマズイだろ」
「私は気にしない」
「いや俺が気にするから、超気にするから」
「……難しいのね…」
「お前は、アリンだったよな」
「そう。私は神無月アリン」
「アリンちゃんだな」
と、そう親しげに魔道書は言った。
「魔道書?」
「はじめましてだな、私は"アスティルの写本"だ」
「ちょっと見せて」
「ああ」
そう言って俺はアリンに魔導書を見せた。やっぱりどこか小町に似てるんだよなぁ。俺の気のせいかもしれないが。とアリンを見ながらそう思ってると
「私の主が鼻の下を伸ばしてるぜ」
「えっちいの?」
「そうだろうな」
と、魔道書とアリンが話をしていたので
「違うわ!」
俺は否定した。断じて、そんな目では見てない。本当だよ?
「それは置いといてだな。なんで今日ずっと俺に付きまとってんだよ」
「付きまとう?」
「ああ、俺のことをずっと見てただろ」
「……自意識過剰?」
アリンそう言って真面目な顔で聞いてきた。
「それは違う。あれが自意識過剰だったら俺はもう一回小学校から国語の授業を受けなおすわ」
「ジョーク…嫌い?」
「嫌いとかではないがそんなことを言ってもらえる友達がいなくてな。ぼっちだったし」
「ぼっち?」
「いや、それは気にしなくていい」
「難しいのね」
アリンはそう言って間を取り、今度は冷たい声で
「魔王候補……を見ていたの」
アリンはそう言った。急に冷たい声で言ってきたので俺は少し冷や汗をかいて
「そ、そうか…。それより、ちょくちょく聞くが魔王候補ってのはなんなんだ?アリン、教えてくれないか?」
「…悪い奴の親玉?」
「まぁ、魔王候補って言われるくらいだからなぁ」
「そしてそれがあなた」
「で、なんで魔王候補が俺なの?」
「その説明は先生の担当」
とアリンは言った。先生というのは多分リリスのことなんだろうと俺が思っているとアリンが
「私は魔王の伴侶になるらしいから」
と、アリンはとんでもないことを口にした。
八幡 「は?伴侶?」
俺はびっくりして思わずそう聞き返してしまった。
「奥さん、新妻、若妻、幼妻どれがいい?」
「どれもよくない。ってかなんでそんなことになるんだ?」
「学園長が言ってたから」
「学園長が?」
俺がそう言って疑問に思っていると
「呼ばれて飛び出たー‼︎」
と窓ガラスから出てきて壁に激突していた。いやここ2階だろと俺は思ったが、もうこれ以上関わると面倒になると思い、この出来事を無かったことにしようとして
「詳しい話はリリスを見つけてから聞くとして、まずはリリスを探すか」
とアリンに提案した。
「そうね」
そう言って、アリンは俺の後についてきた。
「あれ⁉︎スルー⁉︎八幡君!せめて、声かけてよ‼︎」
と学園長は何か言っていたが俺は無視してアリンと一緒にリリス先生を探した。
☆☆☆
なんとか、リリスを見つけて近くにあった保健室で話を聞くことにした
「で、さっそくだが話をするか」
「婚前交渉?」
「なんでそうなるんだよ。そうじゃない。アリン、リリスにいろいろと説明してくれ」
と俺はアリンに説明するよう言ったが
「あなたたちを閉じ込めたこと?」
俺が説明してほしい事とは違うことを口にした。
「えーー‼︎あれはアリンさんだったんですか⁉︎」
アリンが聞いてもいない昨日の一件の事を話し、しかも自分が犯人ともとれる発言をしたのでリリスは驚きながらそう言っていた
「アリン。なんでそんな事したんだ?」
俺はそうアリンに聞いた
「学園長に「君の番だよ」って言われたから」
アリンはこう答えた
「あいつめ…‼︎」
リリスは普段口にしない事を言っていた
「それで普通あんなことするかよ。で、他には?」
「裸を見られたのはあなただけ」
「八幡?」
リリスは俺を睨んでいた。
「あの風呂の件は事故だ。リリスも現場にいただろ」
「そ…そうでしたね。でもこないだのアレはアリンさんが犯人だったなんて…」
「あれは、結構やばかったな。なんたってリリスたちが…」
俺がそう言いかけたとき
「八幡!あれは忘れてください‼︎」
と俺に強い口調でそう言った。
「あ、ああ…わかった。だから、リリス。ちょっと落ち着け」
と俺はリリスに言った。なんとかリリスも落ち着き、その様子をみてアリンが
「あそこに他の人がいたのは事故よ?でも待つのが面倒だったからつい…」
と、そう言った
「つい……であんな目にあったのですね……」
「窮地に立たせれば魔王候補が崩壊現象を起こすんじゃないかって学園長が言ってたから…」
「また学園長絡みか。なぁリリス、どうにかならないのか?」
「ご心配なく、学園長はうるさかったので縛って焼却炉に捨てて起きました」
そこまでするのかと俺が思っているとリリスが
「しかしなんで崩壊現象なんて…」
と呟く。
「多分、こういうことだと思う」
アリンはそう言って、左手を広げ、
「右手を出して」
と俺に、そう言った
「あ、ああ」
俺もアリンの言われた通り右手を出した。アリンは自分の左手と俺の右手とを重ねた。するとアリンの指輪が光り文字が浮かんでいた。
「うおっ⁉︎なんだ⁉︎」
「なっ…アリンさん‼︎」
そう言って俺とリリスは驚いた。
「"憤怒"(イラ)の"書庫"(アーカイブ)に接続、"テーマ"を実行するわ」
とアリンが言うと指輪がさらに光って、服がローブに変わった。そして辞書のようなものを出てきた。
「"憤怒"(イラ)のアーカイブ…‼︎メイガスモードに⁉︎」
リリスはそう言っていたが俺はよくわからなかった。それよりやばいな、この感じは。と俺は心の中で思っていた。
「私のテーマは"崩壊" だから…ほら」
とアリンがそう言うとリリスが俺の方をみて
「八幡‼︎」
と叫んでいた。
「アリン‼︎何をした⁉︎」
俺は苦しいのをこらえながらアリンに聞いた。
「あなたの魔力を抑えている魔道書の制御を崩壊させたわ」
「なん…だと…」
「おいおい、ここでコイツの魔力を暴走させる気かよ⁉︎」
「‼︎そんな事をしたらこの学園が…‼︎」
「そう、崩壊現象に包まれる」
「崩壊現象…だと⁉︎」
俺がそう言うとさらに体に衝撃が走った
「ぐあああ⁉︎」
さすがにこれ以上は魔力を制御できなくなり俺はそう叫んでいた。すると物が粒子へと変わっていった
「このままでは…危険すぎます、アリンさんっ‼︎」
「そうね。でも私のテーマ"崩壊"に最も近しい存在。どんなに人の道を外れていてもそれを研究するのが魔道士…でしょ?先生」
アリンがそう言ってリリスに問いかけていた
「そうですが…それにしても…これほどとは…」
リリスはそう言った。
その一方で
「あわわ、何事です⁉︎」
「崩壊現象が発生してるみたいっスね」
「ええーっ‼︎」
「ほら外に」
「黒い太陽…」
レヴィとセリナはそう会話していた。そして焼却炉にいたはずの学園長はというと
「ふー、やれやれ。いやはや…これはまた…アリンちゃん、派手にやるねぇー。このまま学園崩壊‼︎ っというのも燃える展開だけど、そうもいかないかな?」
とそんな事を呟いていた。
そして、崩壊現象を起こしている八幡はというと魔力を最大に放出していた
「うおおおっ‼︎」
と俺は叫んでいた。かなりやばい、背中に翼も生えた感触もあるな。と俺が思っていると
「八幡‼︎ っく…魔王候補の力がここまでとは」
リリスは俺の姿を見て驚いていた。アリンもここまでとは思っていなくて、リリス同様に驚きを隠せないでいた
「こうなったら…」
と、リリスは俺に銃口を向けた。俺を殺すという選択に出たのだ。しかしアリンが俺の横に立ちそれを阻止していた。
「なっ⁉︎ どきなさい‼︎」
とリリスはそう言うが
「させないわ先生、彼は私の旦那様よ?」
とアリンはそう言って拒否していた
「ですが、八幡を止めないと学園もあなたも…」
「私はこの崩壊の先に何があるのか知りたい。それが魔道を追求するということでしょう?」
とアリンがリリスに問いかけたとき
「なーるほど、そいつを止めればいいだけなのか」
と聞いたこともない声が聞こえた。その直後に壁に亀裂が入り粉砕して知らない2人が入ってきた。
「こりゃ、ビックリだな‼︎崩壊現象を止めて帰ってきたら、学園でも崩壊現象が起きてるなんてな」
「そんな…確か検閲任務中のあなた方が何故ここに⁉︎」
「そんなもん、瞬殺で帰ってきたよ」
と言って保健室に入ってきたところで、俺は知らない2人と目があった。前にレヴィに紹介された不動アキオと山奈ミラの2人だったと思い出した。そして
「⁉︎崩壊が停止させられてる…」
アリンが今の状況に気付き、そう言った
「私の魔術で同等の崩壊の力をぶつけて中和させています」
「っ⁉︎」
「私の"傲慢"(スペルビア)のアーカイブに属するテーマ"正義"の名の下に私の前で一切の不浄は許しません‼︎」
ミラはそう言った。俺はその会話を呼吸を整えながら聞いていた。すると
「…アキオ、彼を殺してください。この男が崩壊現象の原因であり起点です」
ミラはアキオにそう言い、俺を殺すように指示を出した
「あっさり言ってくれるぜ。まったく」
とアキオはそう言っていた
「いけません、アキオさん‼︎」
とリリスは青ざめた表情で言った。
「…っ⁉︎身体が動かないわ…⁉︎」
アリンは八幡の前に立ち阻止しようとしていたができなかった。
「悪く思わないでくれよ。お前に恨みはないが…魔を討つのが私の役目なんでね⁉︎」
そう言って俺を蹴ろうと俺に近づき、蹴飛ばした。その時、俺は小町を助けられなかった、この状況ですら、自分自身で解決すらできない事を悔やみながら俺は意識を手放した。
ーto be continuedー
ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。
今回は最後の方だけでしたが山奈ミラと
不動アキオが登場しました。
でついに八幡が…どうなったかは
次回の話でわかると思います。
次回は崩壊現象を止めるお話、そして
できたら水着回へと入っていきたいと思います。
原作とは違う展開にするかもしれないです。
後、この話で原作1巻は終了です。
次は、ブレンドSの方を投稿すると思うので
トリニティセブンの方の更新は早くて
1週間後ぐらいになりそうです。
それでは、次回もよろしくお願いします。