「超能力者です」
と少女が予想の斜め上を行く答えを口にした。
しかも即答で。
春斗の驚いた表情を見た少女は、
「あっ、すいません!いきなり超能力者とか言われても訳わかんないですよね」
と、わたわたと謝る。
「い…いや、大丈夫。驚いただけだから…。で、なんでまた超能力者なんかに追いかけられてるの?」
驚きながらも情報を整理するために少女からさらに話を聞く。
「…それが、分からないんです。自分がなぜ超能力者に追いかけられているのか」
「分からない?」
超能力者に追いかけられるというのも不思議な話だが、なぜ追いかけられているのかわからないというのも不思議だ。
「はい…。私はコハルと言う名前以外何も覚えてないんです」
「覚えて…ない…?」
その回答に春斗は絶句した。
記憶喪失ということか。
名前以外覚えておらず、わけのわからない連中に追いかける恐怖がどれほどのものか記憶喪失になった事の無い春斗はその恐怖を想像できない。
「でも、なんでさっき超能力者に追いかけられてるって言ってたの?さっき名前以外覚えてないって──」
中学生くらいのコハルは追いかけられてしまったら怖くて逃げるどころか足がすくんでしまうんじゃないかと思う。
「私は気がつくとある路地裏にいました。名前以外覚えておらず何か持ってないかと持ち物を探していたらポケットにこれがありました」
と、少女がポケットからハガキの半分くらいの大きさの紙を取り出した。
そこには大きくこう書かれていた。
『超能力者から逃げろ』
と。
裏には箇条書きでこう書いてあった。
・超能力者は昼間は襲撃しない
・超能力者は人通りの多いところでは襲撃しない
・コハルは
・超能力者はコハルを殺そうとしている
・コハルには懸賞金がかけられている
「私はこのメモを信じて行動しました」
このメモは誰が書いたんだろう、と疑問に思ったがそれよりも本当のことが書かれているかも分からないメモに従って行動したコハルの行動力に春斗は驚いた。
もしメモが嘘だったら、コハルは今頃どうなっていたのかわからない。
もし自分ならメモを疑ってコハルのような行動は出来ないだろう、と春斗は思う。
すると、コハルが
「メモに書いてある通り、超能力者は昼間は1度も襲ってきませんでした。それに、追いかけられている時に人通りの多いところに行くとそれ以上追いかけてきませんでした。それに危なかった時に
あとの二つは定かではないがメモに書いてあることは本当らしい。
昼間に襲ってこないのと人通りの多いところでは追いかけるのをやめたことを考えるとコハルを追いかけている超能力者はどうやら人目に付くのを嫌うらしい。
たとえ昼に襲ってこないとはいえ中学生ぐらいの女の子を当ても無くフラフラさせておくのもそれはそれで危険だ。
何かいい方法は無いものか、と考えていると外からズドォォン!!と、何かが爆発するような音が聞こえた。
加筆修正して分割しました。
記憶喪失設定とか初めて(そもそも小説書くこと自体初めて)なので矛盾だらけかも知れませんがもし矛盾があればご指摘お願いします。