決闘当日の日・・・
「へぇ〜、これが白式か」
一夏の専用機が届き、改めて見るがやはり印象は『白』
装甲やらなにやら白い装甲だった
そこで一番手の司に千冬が声を掛ける
「新城、容赦なくやって来い
天狗になってる小娘の鼻をへし折って来てやれ」
ありゃ・・・
小説ではなかった千冬さんの言葉
やっぱり日本人として頭にきてたんかな?
「わっかりました
じゃあ、先に行ってるぜ」
「ああ、頑張れよ」
「おう!」
そしてISを展開し、ブースターに点火する
飛び立った先には青がいた
「ずいぶん遅かったですわね
尻尾を巻いて逃げたかと思いましたわ」
「すいませんでしたー」
「棒読みになってますわよ・・・」
「そりゃあ、謝る気なんて更々ないからな
少しくらい待てないのかよ、イギリスは短気な人ばっかだな〜」
クククッと笑うと怒り心頭ばかり銃口を向ける
「その言葉、必ず後悔させてあげますわ!」
「できるんならやってみろ!」
俺も銃口をセシリアに向ける
そしてセシリアの武器
67口径特殊レーザーライフル『スターライトmkⅡ』からレーザーが撃たれる
これが開始の合図だった
俺は間一髪右肩を掠める程度で避ける
そこからはまさに雨
容赦なく降りかかるレーザーをブースター吹かしながらできるだけ避ける
もはや、銃口を見ながら避けるのではなく勘を頼りに動いていた
それでも当たるものは当たる
やはりISの実戦はチートな能力を持ってても素人なのだ
すると、セシリアは更に攻撃範囲を広げる
自立機動兵器
特殊レーザーがついてる特殊武器、『ブルー・ティアーズ』
(うわ、実際見るとマジで種ガン○ムの自由天使のドラグーンじゃねえか!)
などと思いつつも最初から2500もあるチート級なシールドエネルギーがもうすぐ1000を切ろうとしていた
まだまだ余裕はあるが・・・
(さて、そろそろ反撃に出るかね)
そう決めるなり、機体を制御し、セシリアと向き合う
「オルコット!それがお前の特殊武器か!」
「ええ、そうですわ
このティアーズとわたくしが奏でる円舞曲で堕ちるのも時間の問題ですわね!」
「そうだな、5分まであと2分を切ったし、そろそろ終わらせようか!」
そう叫ぶのと同時に俺は期待を反転し、レーザーの雨の中ブースターを最大点火
瞬時加速『イグニッション・ブースター』でセシリアの後方に移動する
「なっ・・・後ろですのっ!?」
ISのハイパーセンサーによって周囲360゜全て見えているように脳内に伝えられる
だが、やはり人間は直接目視で見えない部分は意識的に一テンポ遅くなるわけで・・・
「喰らいやがれ!」
掛け声と共に『ズガンッ!』という銃声がした後、セシリアの右肩にソレが当たる
そして38.1mm衝甲榴弾が装甲が吹き飛ぶ
(さすが女神仕様
威力、実弾、火薬量パネェっす)
「まだまだ!」
マガジンを変え、再び瞬時加速
セシリアの真上に移動
今度は少々早めに展開されるが・・・
「そのまま巻き込まれちまえ!」
撃った弾丸がセシリアの目の前のティアーズに当たり、盾代わりになるが・・・その瞬間セシリア周辺に黒い小さな固まりが三つほど散らばると爆発した!
「モ〇ハンの拡散弾、使えるわ!」
セシリアが爆発により身動きが取れてないうちに再びマガジンを変え、撃つ
狙いは残り三機のティアーズ
『ズガン、カチン
ズガン、カチン
ズガン、カチン』
ボルトアクションライフル特有のコッキングレバーを引きながら、三発の37.5mmフルメタルジャケット弾を素早く発射させ、ティアーズを易々と撃ち抜いていく
撃ち抜かれたティアーズは放電をしたあと、次々に爆散していく
「これで守りはなくなったな!とどめだ!」
「くっ!」
俺はマガジンを変えながら一気に肉薄する
セシリアはダメ出しでスターライトを撃つが、迫る緑の光条をバレルロールで回避
そして俺が目の前に来た瞬間、セシリアの表情が変わる
「掛かりましたわね!
ティアーズは6機ありましてよ!」
苦悶から歓喜の表情ぬ変わり、腰からミサイル型のティアーズが発射された!
普通は避けれないが・・・小説で知っている司はわかっていたため・・・
「残念だったな、まぁ・・・チェックメイトだ」
セシリアが笑みを浮かべたのと同時に瞬時加速で下に避け、ミサイルをフルメタルジャケット弾で撃ち落とす
そしてすぐさま再び連続瞬時加速でセシリアの背後に回って照準を合わせていた
最後は威力最大のビーム弾
スコープで見える背中を狙い、引き金を引く
弾丸が当たり、ティアーズのシールドエネルギーがエンプティー(燃料切れ)と表示される
5分10秒・・・
少し過ぎたがそれでもほぼ5分だった
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「あ〜、今日は疲れた」
初の実戦
サバゲーをやってたからそれなりに動けたがそれでも次元が違う戦い
よくあそこまで動けたものだ
「にしても、弾丸選択自由と瞬時加速のオンパレード・・・
これだけでも強すぎだろ
更にシールドエネルギーは多めで弾丸は対IS装備を吹き飛ばす威力
まぁ、五発撃ったらマガジン変えるっつう隙ができるからそれだな、改良点は・・・」
今日の復習をしながら夜の散歩をしてるとつい人とぶつかってしまった
「キャッ!」
「あ、すいません!
お怪我はありま・・オルコットかよ」
「あなたですか!」
それっきり互いに沈黙
気まずい雰囲気が漂う
(なんか話題振ろう!なんか気まずい!
話題、話題、話題!脳内会議、話題は!)
その瞬間、司の脳内で様々な格好をしたミニチュア司が集まる
「緊急課題!
現在の話題を提案せよ!」
黒いスーツの司が司会をするらしく・・・
「黙って逃げる!」
「却下!」
丸眼鏡の学生服司の意見は却下
「殴って気絶させる!」
「採用できるか!」
不良君の司の意見は却下
「口説く!」
「口説いてどうする!?」
チャラ男司の意見は却下
「謝る!」
「やっとまともな意見が!」
ジャージ姿の司に司会は考える
しかし、そこでベルがなり強制閉会
この間0.5秒・・・
とりあえず司は・・・
「その、アレだ
すまん、頭に血昇って言い過ぎた」
『キョトン』
そんな反応だ
セシリアはパチクリと目を見開き、驚いた表情でこちらを見る
「なんつーか、天狗になってるの見たらムカついちまってだな・・・
その戦闘とか女相手にやり過ぎた・・・」
今思えば容赦なかっただろう
まともな反撃すら与えず、爆発、爆発、爆発(威力はチート仕様)でシールドエネルギー奪ったところでチート仕様のビーム弾だ
自分でも鬼畜すぎたと反省していた
するとセシリアはクスクスと笑っていた
「昼間の態度とは大違いですわね
別にそんなに怒ってませんわ
確かにあなたの言う通り、自分の力を過信してたかもしれませんわね」
セシリアは夜空を見ながら呟く
「わたくしの話を聞いてもらえるかしら?
わたくしの両親は今の世間でいう女尊男卑でしたわ
物心がついたときくらいから、いつも母の機嫌を伺う弱々しい父を見てきたわたくしは常に女性が強い
そう思って育ってきました
そしてそんな両親があっけなく他界
親族やらが遺産を巡っていい争う醜い抗争
だからわたくしはそんな連中から両親が残した物を守ろうと代表候補生という地位まで登りつめました
そして男性の素人IS操縦者は当然弱いと決めつけてましたわ
自分と相手との器量を見極めきれずに・・・
だから謝るのはわたくしのほうですわ」
セシリアは言い終えるとペコリと頭を下げる
そんなセシリアを見た俺は慰めるかのように彼女の頭に手をやり、ポンポンと軽く叩いてやる
「別に謝らなくていいさ
たぶんオルコットはさ、プライドが高いんだよ
それだけ努力して来たんだからこそ、自分に自信がある
それにあの時は補欠やら何やら言ったのは悪く思ってる
代表候補生だけでも十分凄いんだ・・・だから、そのことを悪く言ったのは悪かった
だけど俺にも、男としてのプライドがあってそれで決闘になったんだ
互いに頭に血が登ってた
で、互いに謝った
それでもういいだろ?
それに自分で間違いに気づいたんだ
お前は強くなるさ」
「新城さん・・・」
「明日は一夏とやるんだろ?
今日の反省生かして全力でやってやれ」
「ええ、必ず!
そしていつか必ず新城さんを負かせてみせますわ!」
「あはは、楽しみにしてるわ
じゃあ、おやすみ」
気分も吹っ切れたし、今日は気持ちよく寝れそうだ
セシリアに背を向けて部屋に歩き出す
きっと彼女は更に成長するだろう
楽しみだというのは本音だった
「って、あれ・・・セシリア矯正って一夏の役じゃん・・・
もしやフラグブレイク?
いやいや・・・物語ではそうであって別にあれで好かれるわけないしな・・・
まぁ、さっきの雰囲気で最悪から友人としていいやつだな」
などとセシリアの印象が格上げされたのであった