説明が面倒くさいので結果を言おう
セシリアVS一夏はセシリアが勝利
昨日とは違い、慎重な戦いからレーザーによってシールドエネルギーを削られ、零落百夜も数秒しか展開できずに終わってしまった
けど、やはり一夏の近接武器だけでセシリアと30分近くも戦い続け、白熱したいい試合だった
そしてクラス代表だが、
一夏に勝ったセシリアより強いのが自分なため
結果、代表は自分になってしまったのだ
そして現在・・・
ワイワイと食堂でパーティーをやっている
代表おめでとうパーティーだ
周りに女子ばかり
そして定番だろう
一夏の周りには女子がワイワイ
セシリア戦では負けはしたものの善戦はした一夏の印象は女子の中では評価が上がったらしい
しかし、基本的に自分が中心になって賑やかになるのは苦手であって
そして今は自分が中心
心が落ち着かず、なんというか疲れる
ついつい、ため息が漏れてしまうのだ
「司、先ほどからため息ばかりだな」
「箒か・・・」
緑茶の入った紙コップを渡され、箒は自分の隣に座る
「アイツのところに行かなくていいのか?」
「興が乗らん」
その声は低く、一夏を睨んでいる
当の本人は女子に囲まれ、戸惑っていた
「けど、アイツは筋金入りの鈍感だ
さほど心配しなくても大丈夫だろ」
「しかし・・・」
箒が口ごもるが、その先の言葉を遮るかのように二人の前に一人の女子生徒が現れる
「はいはーい、新聞部の副部長の黛薫子でーす
はいこれ名刺、二年生よ
話題の新入生、織斑一夏君と新城司君に特別インタビューに来ました」
オーと周りが盛り上がる
そして自分の名前が入っていた一夏がこちらに来た
「さて、まずはー
クラス代表になった新城君に聞こうかな
なんか一言ある?」
この聞き方になぜか、小説にあったこの部分を思いつつのは幸いだと思う
「(確か、普通のコメントだと、ねつ造されるんだよな)狙撃や射撃をメインとする戦い方ですが、普通の狙撃手と思わないでください」
一応、正論
だって機体がチート仕様だもん
「おー、言うねー
こりゃあ、大物かな?
さて、惜しくも代表になれなかった織斑先生の弟としても有名な一夏君にもコメント聞こうかな?」
「まぁ、なんというか、がんばります」
うん、そう言えれば楽なんだけどーーーー
「普通のコメントか〜
面白くないから適当にねつ造しておくね」
「よくない、よくないですよ!」
なんてことになるんだよな・・・
新聞部、恐ろしいや
「セシリアちゃんはなんかコメントある」
さっきから髪を弄ってたセシリアは来たとばかりに答える
「こういったコメントはちょっと苦手ですけど、仕方ないですわね
ではまずーーー「長くなりそうだからいいや」
「ちょっと待ちなさい!」
目上の先輩に命令はどうだろう・・・
などと思いつつ、見てるがセシリアはギャア、ギャア言ってるが薫子は適当にあしらいながらメモしていく
なんか、セシリア弄られキャラだな〜
「はい、じゃあ写真撮るから三人共並んでね
時間ないからちゃっちゃと並ぶ!」
と急かされながら並ぶ三人
俺が真ん中で左右にセシリアと一夏
あ、そうだ
ここで一夏を周りから固めて箒を助けてやろう
考えついてから早速実行
ピントを調整している薫子のところにいく
「ちょっと質問いいですか?」
「ん?なんだい?」
首を傾げる薫子に耳元で話す仕草をすると面白そうに笑い、耳を貸す
「スキャンダルみたいなネタは新聞部としては好きですか?」
「おっ、そりゃ好きだよ
面白くなりそうだしね」
さすが新聞部
情報好きだ
「じゃあ、篠ノ之博士の妹さんの恋路を助けたいんです
一夏はダイヤモンド並みにレベルが高い鈍感レベルなんです
だから意識させるには周りから固めようと・・・」
「お、いいねー
その話、乗ったよ」
交渉は決定
みんなのとこ戻るなり箒を呼ぶ
「せっかくの写真だし、箒も来いよ」
と、彼女を一夏と俺の間に置く
さぁ、後はどさくさ紛れに押すだけだ
どうせ、他の女子が写真に写りたがるんだ
バレはしないだろ
「じゃあ、撮るよ
35×51÷24は?」
「えっと・・・2?」
一夏が答えた瞬間、俺は箒を一夏の胸に向かって彼女を押す
当然、いきなりのことにバランスを崩した彼女は一夏に倒れ込む
いきなりながらなんとか受け止めた一夏はつい箒を見て、箒も一夏の顔を抱き止められながらも見上げる
そして互いに目があった瞬間・・・
「74.375でしたー」
やはり、シャッターが切られるのと同時に全員入って来た
「あ、あ、あなたたちなんで入ってるのですか!?」
セシリアが悔しそうに怒っている
やはり、せめて一夏の隣にさせてあげるべきだったのか・・・
「セシリアたちだけ抜け駆けはずるいよー」
「クラスの思い出になるじゃん!」
クラスの女子にうまく言いくるめられ、セシリアは苦虫を潰したような表情だった
まぁ、そのあとセシリアの要望で撮り直しもしたとさ
で、例の二人だが
「す、すまん!」
「ん、ああ、大丈夫か?」
箒は顔真っ赤にして恥ずかしそうだが、一夏は何事もなかったかのようにしている
(ハハハ、一夏よ
そうやってクールにいられるのも今のうちだぞ)
ニヤリ顔を我慢できない俺は手で口を覆う
そして新聞部が去ったあともパーティーは10時過ぎまで続いたとさ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして後日・・・・
俺と一夏、箒は部屋が近いことから毎日一緒に登校しており、いつも通り三人一緒に教室に入ったのだが・・・
「織斑君!
これ一体どういうこと!」
「篠ノ之さん、大胆♪」
そこには新聞部による新聞
そして一面を使った写真と見出しは凄い者だった
『話題の一年生に突撃インタビュー
そこで大胆な一年生を発見!』
写真を大きくし、更に分かりやすいように抱きつきながら見つめあってる二人を赤く囲っていた
「「なっーー!?」」
二人は顔真っ赤になりながら新聞を引き寄せ、まじまじと見る
一夏は新聞に目を走らせ、箒に至っては口を金魚のようにパクパクとさせ、固まっている
(・・・アハハ、ヤッベ
この反応、おもしれー!)
予想以上の反応にみんなに背を向け、必死に笑いを堪える
そんな非常事態の二人にある女子が追い討ちをかけるかのように伝える
「なんかクラスメートSさんって人のコメントがあるよ
『幼なじみだけあって二人とも部屋は同室らしいですね
勉学や食事、
訓練も一緒ですし、今更ですよ
けど、普段控えめな一夏から抱き寄せるとは驚きでした』
って、言ってるけどホントなの!?」
「いや、抱きよせてない!
って、最初からそんな関係じゃなくて!」
「・・・・・」
一夏は慌てて否定するが、その慌て様は逆に関係を隠してるかのように誤解されてしまうだろう
箒はすでに炎上している
「ほれ、恥ずかしがってないで席に着こうぜ
みんなもな
早くしないと鬼教師が来るぜ?」
その一言は効果あったのか
蜘蛛の子を散らしたように解散していく
(ハハ、箒が一歩リードと・・・)
脳内ISヒロイン表で箒の棒グラフが少し高くなった
そこであることに気づく
(あれ、セシリアならこの騒ぎに食いつくはずなのだが・・・)
首をひねり、?マーク浮かべる
すると後ろから声をかけられた
「おはようございます、新城さん」
「ん?オルコットか、おはよう」
振り向けば先ほどから考えていた本人、笑顔のセシリアが立っていた
「あの、新城さん
もし良ければお名前でお呼びしてもよろしくて?
わたくしも名前で呼んでくださってよろしいので」
顔を赤くしながらおずおずと聞くセシリアの仕草に俺はあることが頭をよぎる
(まさか・・・
いや、ここは俺とセシリアフラグはだめだ・・・
ちゃんとセシリアと一夏とのフラグに戻さなければ・・・)
「やはりダメでしょうか・・・」
たぶん、頭に耳があったらペコリと垂れているだろう
そんな表情だ
俺は慌てて答える
「あっ、いや!
大丈夫だぞ、セシリア!
最初は印象から違ったけどこうして『友人』として話すならいいな!
改めてよろしくな!」
友人の部分を少々強めに強調して話し、それが伝わったのかセシリアの表情は固まっている
すまんな、セシリア
たとえ一夏とフラグじゃなくてもタイプじゃないんだ・・・友人としてならいいが・・・
「友人ですか・・・・
しかし、まだチャンスはありますし・・・」
なにやらブツブツつぶやいてるセシリア
しかし、すぐに表情は一変
「わかりましたわ!
改めてよろしくですわ、司さん!!」
そのまま席に向かっていくセシリアは心なしかちょっと落ち込んでいた
俺は心の中で静かに合掌する
(すまない、セシリア・・・・狙うのは俺じゃなくて一夏にしてくれ・・・)
俺はため息をついて席についた・・・