俺たちの世界は間違っている。   作:ゆきわぎ

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はいすくーる

あの小屋の一件以来、訓練はより厳しく、実践的になっていった。

それに伴い。俺はとうとう拳銃を手に入れた。

 

「八幡、武器を持つ心構えはナイフの時に言った通りだ、しかしこの銃や、これから渡していく武器は、更に殺傷能力が高く、それを持つ人間には、常に責任が伴う。そして、特に大事なことは、銃を向けるべきでないひとには向けないことだ。仲間に、そしてこんな物とは無関係な一般人には決して向けてはいけない。これは、俺たちの世界全体のルールだ。」

 

その時受け取ったのは、ベレッタM92F、いろんな映画にも登場する最も有名な銃の一つで、フラッシュバンとドットサイト。サイレンサーがついていた。

もうひとつ、マスクが贈られた、顔は隠しておいた方が良いらしい。鼻の上までのマスクで、どくろの鼻から下の柄だった。ありがちなデザインだが、厨二心をくすぐるには十分で、それからの任務でそれを忘れたことはなかった。

 

 

それから、銃の撃ち方や、弾丸の種類や、弾丸までの距離を音で判断する訓練や、ガンハンドリング、部屋の制圧や自己をカバーしながら敵地を歩く訓練など様々なことを教わった。また、カトリアさんから定期的に降りてくる任務も、完璧にこなした。明らかに一人でできないものには、師匠もついてきてくれた。国内の任務も多く、東京や、福岡にも行った。また、ほんの数回だが海外にも行ったこともある。親には流石に苦しかったが、友達が出来たで押通した、なかなか信じてもらえなかったが。

 

沢山の死に出会った。俺が行った場所では、人の命は驚くほど軽かった。一山幾らのロウライフが、安い海賊版の小銃でズタズタにされていく。あの場所では彼らの命より、土地や、薬の方がどうしても価値が高かったのである。

 

それからまた時は経つ。普通の生活の方では特には何もなかった。少し、中学の女子同級生をガラの悪そうなのに絡まれていたところを助けて、変に仲良くなってしまったぐらいだ。常に色々とウケているうるさい感じの奴である。

 

仕事や訓練の合間に、しっかりと勉強もしていた。師匠やカトリアさんも勉強を見てくれた。あの二人は、頭もものすごく良いのである。

 

狙っていた総武高校に入学することができた。

 

入学初日は気合いを入れて、早起きした。中学からずっと大事に手入れしてきた、マウンテンバイクに跨り、意気揚々と登校する。この世の暗い部分を全て詰め込んだと言われた俺の目も(言っているのは、師匠だ)今日ばかりは、多少輝いていたことであろう。

 

途中で車に轢かれそうになっていた犬を助けた。

俺も轢かれそうになったが、ちゃんと車に轢かれる時の受け身も習っていたし経験もあった。車すら傷つけずに、車体の上を回転する。車高が低かったのもあって、華麗に着地する。

 

そのまま離脱、明らかに高価そうな車だし、面倒なことは避けたい。(まあ、仕事でたんまりお金をもらっているので買おうと思えばあのくらいなら買えるが。)しかし、あの犬の飼い主と車に乗っていた人には顔を見られたかもしれない。まあ、もう関わることはないだろう。バイクでも、転倒からの復帰を練習していたので、軽い自転車ならもっと素早くできる。後ろで呼び止められるが無視だ。

 

まあ、勇み足で登校したが、自己紹介も無難に済ませ、誰とも話しませんと、机に突っ伏す。職業柄、あまり知り合いをふやすわけにはいかない。

 

特に友達も出来ずに時が経つ、暑苦しいデブとは偶に話すがそれくらいだ。

 

普通に学校に通い、帰って訓練し、偶に仕事に行く。

 

それからまたまた一年が経って。俺の目の腐り具合も加速して。

 

俺は職員室に呼び出されていた。

 

「なあ、比企谷。わたしが授業で出した課題はなんだったかな?」




静先生、登場
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