流し読みでも構わないのは前回と同じです。
本読みしたい人は…告白回&あらすじのアイテム回収じゃい!
今回は完全オリジナルなんで、そこら辺は理解して下さい!
リサと友希那がベランダにて、互いの思いと気持ちをぶつけ合っていた時…有雅は公園に着き、ギターケースを置いて…1人で考えていた、何故…自分の妹が自らの命 掛けてまで友希那を守ったのかを。
「なぁ?有栖…俺には未だに理解できない部分が有るんだ…なんでお前が自分の生命を掛けてまで…友希那を守ってくれたのかを」
空は何も答えない、満月はただ有雅を優しく照らすだけである。
「って…誰も答えてくれるわけもないか、だってもう…有栖はこの世に居ないんだから…」
有雅の頬から涙が零れ落ちる。
有雅は誰もいない公園で、涙を流しながらアカペラで歌を歌う…まるで歌に自分の感情を乗せるかのように…高らかに透き通った声で…。
友希那はリサとの本音のぶつけ合いを終えて、家を出た時に公園から歌声が聴こえて来る…その歌声に導かれる様に友希那が公園に入ると、涙を流しながら歌う有雅が居た。
「有雅…何故泣いているの…?」
友希那は思わず有雅に問い掛けてしまう。
すると有雅はこう回答をした。
「解らねえ…何故か…涙が止まらねえんだ」
有雅の顔は涙でぐちゃぐちゃに崩れていた、友希那は有雅にハンカチを渡し…話を始める。
「取り敢えず、これで涙を拭きなさい…有雅がずっと頭の中で解決しなかった疑問がこの封筒に入ってるわ…」
友希那は白い封筒を有雅に渡す、有雅はそれを受け取って中に入っている手紙を見た…そこには有栖の字でこう書かれていた。
「お兄ちゃんへ。
恐らくお兄ちゃんがこの手紙を読んている時は私はもうこの世には居ないのでしょう、ここでお兄ちゃんは少し疑問に思うよね…何で私がそこまで分かるのか?って。
実は私…この手紙を書く何日か前に嫌な夢を見たの、友希那ちゃんが車に轢かれていなくなっちゃう…その日の私はこれは夢だって思い込むことにしたんだけど…日を跨いでも悪夢は醒めないの、だから私は大切な友達を、護るよ」
有雅は手紙を読み終えた後に封筒をもう1回見る…すると封筒にもう1枚手紙が貼り付いていた。
「やっばり、お兄ちゃんならこの手紙の存在にも気付くよね…私がこの手紙に書く事は決まってるんだ、お兄ちゃん!友希那ちゃんが好きなんでしよ?なら…自分の気持ちに素直になりなよ…私が信じて止まないお兄ちゃんなら大丈夫だよ。」
有雅は2枚目の手紙を見て、一言漏らす。
「自分が生命を掛けたのに…最後まで俺の心配かよ、有栖…」
友希那は有雅を心配する。
「有雅、大丈夫?」
有雅はその心配にこう返答する。
「あぁ…大丈夫だよ、有栖は最後まで俺の心配をしてたよ」
友希那はそれを聴いて少し微笑む。
「あの子らしいわね…本当に」
有雅は顔を友希那に向けて話し始める。
「友希那…俺はお前の親父さんから受け取った手紙が有る」
友希那はそれを聴いて驚いた顔をする。
「お父さんが…?」
有雅はバックの中から封筒とカセットテープレコーダーを出す。
「封筒の中身を読んでからカセットを聴いてくれ」
友希那は有雅から封筒を受け取って開け、中の手紙を読む…そこには友希那の父の字でこう綴られていた。
「友希那へ。
私は有雅君にこの手紙を預けた時にこう言った、この手紙を読ませるのなら…友希那が私のように音楽の事で悩んだ時に読ませてやってくれと、そして…手にとって読んでいるということは、今の友希那は迷っているのだろうな、そんな友希那に私から伝える事は少ないが…この手紙に綴らせてもらう、まず初めに言いたい事は1つ、私の夢を追うのは構わないが、もしそれが原因で友希那が抱え込みすぎてしまうのであれば…有雅君やリサちゃんに気持ちをぶつけると良い…2人は友希那の事を良く理解しているからね、二つ目になるが…私はこれ以上考えられないので、言いたい事はこれが最後だ、友希那…自分の気持ちに素直になって、好きな人と幸せにな」
友希那はカセットテープレコーダーのスイッチを入れ…ヘッドホンを付けた。
友希那は驚愕した、父の曲は全て知っていたつもりでいたが…今聴いている曲は彼女が知らない曲で、だが友希那はこの曲を歌いたいと思った。
「友希那、歌いたくなったか?」
友希那は肩を叩かれてヘッドホンを外す。
「有雅…そうね、確かに歌いたくなったけど、今は歌うべき時ではないわ…」
友希那は有雅の正面に立つ。
「有雅、笑わないで聴いて」
有雅は友希那の覚悟を知ったのか、こう返答する。
「俺は…お前の覚悟を笑わねえよ」
友希那はそれを聴いて安堵したのか、喋り始める。
「有雅は優しいわね…だから、こんなに大胆な行動に走れるのかもしれないわね…」
友希那は少し背を伸ばして、有雅の唇に自分の唇を重ねる、そして唇を離した後にこう告げる。
「有雅…私は昔から貴方が大好きだった、でも貴方には有栖が居た、知ってた?あの子も貴方の事、好きだったのよ?」
有雅はもう一度友希那の唇を奪う、所謂ディープキスと言う奴である。
「プハッ、知ってたよ…有栖が俺に愛情を向けていた事はな、でもな?彼奴は自分に気が無いことを知ってたんだよ」
有雅は友希那を再度見つめてこう言った。
「友希那…俺はお前が好きだ、でもな…今回の件は力になってやれなくてごめん」
友希那は有雅に抱き着き、こう告げる
「馬鹿ね…全部私が独断でやったって言うのに…本当に有雅は優し過ぎるわ」
有雅は友希那を抱き締める。
「それが俺だからな」
友希那はクスリと笑う。
「ふふっ…満月が綺麗ね?」
有雅もクスリと笑って答える。
「あぁ…本当に…綺麗だな」
2人を優しく満月が照らして居た。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
次は…取り敢えず案は決まってますから、お待ち下さい。
では、また次の話で。