前書きで長い事は語りません!
どうぞ読んでから文句でも何でも言ってください。
季節は秋に変わって。
楼明館学園のとある場所に有雅は向かっていた。
「この時期だからこそ…これがやりたい。」
有雅の手には大量の便箋と袋に入った食材とアルミホイルが握られていた。
「鷺澤先輩?そんなに上機嫌で何処に向かうんですか?」
有雅は知った声を聞いたので振り返ってこう言う。
「ん?白鷺か?焼き芋やるんだが…来るか?」
白鷺と呼ばれた青年はこう言う。
「良いですね…ついて行きますよ」
二人は有雅がよく好んで焼き芋をやる場所に来ていた。
「やぁ…同士白鷺 鷺澤も居たか」
二人はそいつを見てこう言った。
「杉浦…てめえがここに居るって事は」
有雅が全て言い切る前に一人の女性の声が聞こえた。
「白鷺、隠れるぞ!」
白鷺と呼ばれた青年は、はい!と答えて隠れた。
「待てー!杉浦ー!」
「( ´∀`)フハハハハ…そう簡単には捕まらんぞ!鷹阪ましろ!」
2人が駆け抜けていくのを確認すると有雅と白鷺は茂みから顔を出す。
「裕哉…お前の悪友っていつもこうなのか?」
裕哉はそれにこう答える。
「えぇ…巻き込まれる側は溜まったもんじゃないです。」
この学園には生徒会から「三馬鹿」と呼ばれる3人組が存在する、1人はさっき駆け抜けて行った杉浦、もう1人はここに居る白鷺裕哉、3人目は…
「先輩!裕哉!二人は何をしてるんだ?」
有雅はそれにこう答える。
「焼き芋…食うか?」
3人目は…今目の前に居る高山月渉である。
「いいんすか?ならいただきます!」
有雅はせっせと準備を始める。
「じゃ…始めますか!」
有雅が落ち葉を山状に積み、裕哉がアルミホイルに包んださつまいもを入れて火をつけ、燃え上がる。
「裕哉、最近パスパレはどうだ?」
有雅が聞く。
「あの時みたいにはならなくなりましたよ…あいつも随分丸くなりましたし。」
裕哉が答える。
「そうか、あの時はどうしても耐えられなくて手を出しちまったからな…」
有雅は少しバツが悪いように言った。
「いえ…先輩が出てくれなかったら彩達に被害が出てましたからね」
裕哉がそう言う。
「なぁ…二人とも何の話をしてるんだ?」
理解が出来ていない月歩を尻目に二人は話を続ける。
「お前には分からなねえ話だよ」
有雅はこう言い切って焼けた芋を取り出す。
「ほら、焼けたぞ」
有雅は二人に芋を渡し、自分が食べるための芋を取り出す、二人はそれを貰う。
「ありがとうございます」
裕哉がそう言う。
「どうもです!」
月歩もお礼を言う。
「気にすんなって」
有雅がクスリと笑う。
3人が焼き芋を満喫してた頃、校門の前で一人の少女が立っていた。
「義兄さんはどこで油を売っているのかしら…」
校門の前で立っていたのは…白鷺千聖、彼女はアイドルバンドで有るPastel*Paletteのベーシストである。
「あら…?これは珍しいわね…貴方も人を待ってるの?」
そんな彼女に声を掛けたのは、友希那であった。
「えぇ…そんな所です」
千聖は声掛けに対してこう返す。
「恐らく焼き芋でも持ち帰って来るのではないかしら」
千聖は友希那が言ったことに驚いてこう聴いた。
「なんで分かるんですか?」
友希那はそれに対してこう返答する。
「白い煙が見えないかしら?」
千聖は友希那が指さした方を見ると微かに白い煙が上がっていた。
「本当だわ…そして噂をしていたら来たわね…」
二人が待っていた対象がそれぞれこういう。
「友希那…実家から送られきた芋焼いたんだが…食うか?」
有雅が友希那にしてこう言うと、裕哉は千聖にこう言う。
「焼き芋でも食べないか…と思ったが…管理効くか?」
友希那はそれを聴いてこう返す。
「あら…という事は叔父さんの紫芋ね?」
千聖は聴かれた事にこう返す。
「義兄さん…私なら大丈夫よ」
有雅はそれを聴いて…そうかと答え、裕哉はなら良かったと芋を渡した。
「先輩!紫芋…ありがとうございました!」
有雅はそれを聴いてこう返す。
「気にすんな…そもそも1人じゃ食い切れねえ量がまだ家にある」
裕哉はそれを聴いて苦笑いを浮かべて別れて言った。
「有雅…あの子は誰?」
友希那が疑問に思ったのか有雅に聴く。
「裕哉の事か? あいつは俺の後輩でな…三馬鹿の一員にされてるが…むしろあいつは絡まれてる側の方だ」
友希那はそれを聴いて…そう、とだけ返した。
「有雅、覚悟は出来たわ」
友希那のその声を聴いた有雅はこう答えた。
「そうか、なら…全員を呼ばないとな」
二人はCiRCLEへと歩みを進めた。
そして時はながれて、CiRCLEに紗夜達が集まる。
「揃ったな」
有雅が言う、その後に友希那が口を開く。
「まずはこの前の事を謝らせて欲しいの、1バンドメンバーとして不適切な態度だったわ。」
その返答に紗夜が答える。
「それは…どういう意味の謝罪ですか?」
そう言われた友希那はこう返す。
「私は…自分で自分の気持ちを理解して無かった、貴方達との関係も認識しきれてなかった事に対しての謝罪よ」
それを聴いた燐子がこう聞く。
「それは…つまり?」
友希那は聞かれた事にこう答える。
「スカウトは断ったわ。」
紗夜はそれに対してこう言う。
「それでも、私達をバンドメンバーとしてでは無く…コンテスト要員として集めたことは変わらないのよね?」
それに対して有雅が答える。
「確かにそうだったんだから責められて当然だが…それを黙っていた俺やリサにも非は有るんだ」
紗夜は湊さんの意思が分からないわ、と答えた、それに対して友希那はこう言う。
「紗夜の言う通り…私はWorld future fes.に出場する為、全てはそれだけの為に音楽をやって来たわ…」
それを聴きながら紗夜がこう答える。
「World future fes.は確かに頂点、私もそれを目指していた…湊さん、失礼だけど…今の貴方には、フェスに出てから先が見えてないと言うことになるわ。」
あこが、それって…と言い、紗夜が次の言葉を言おうとした際に友希那が叫ぶ。
「それは違うわ!メンバーを探していた時はそうだった…!でも紗夜を見つけて…みんなが集まって、いつの間にか私、お父さんのことより…」
リサと有雅を除いた三人が、お父さん…と言った後に友希那は話を進める。
「本当の私はただ、私情の為に、音楽を利用してきた人間よ」
紗夜が私情と呟く、そして友希那は話を続ける。
「少し…長い話になるわ、昔…一人のバンドマンが居たの。」
友希那の話を聴いて紗夜が口を開く。
「そのバンド…雑誌で見たことが有るわ…インディーズ時代のものは特に名盤だって、湊さんと有雅さんのお父さんが…そうだったのね。」
紗夜が言い終わって直ぐに友希那が話を始める。
「私はRoseliaを立ち上げ、私情を隠し…自分の為だけにあなた達を騙した、この前は上手く言葉に出来なかったけど…私には責任が有る、私はRoseliaから抜けるべきだと思う」
リサが友希那と叫ぶと同時に友希那も叫ぶ。
「でもっ!私はこの5人、いえ…6人で音楽がしたい!
このメンバーじゃないとだめなの!」
友希那の一言に他の5人がが震撼する。
「私はRoseliaを続けたい…でも、皆の意見は分からない…こんなことをしておいて都合が良すぎるのも分かってる」
それに対して紗夜がこう答える。
「貴方が前に私に言ったことを覚えてるかしら?私情を持ち込まないで…と、でもあなたの気持ちも分かるわ、音楽を続ける動機はともかく…始める動機なんて皆私的なものなんじゃないかしら。」
それを聞いた四人がそれぞれの理由を答える。
「あこはおねーちゃんみたいになりたかったからだもん!」
「私も…何処かで、こんな自分を変えたいって。」
「アタシは…友希那と…って言うまでもないか。」
紗夜は話を続ける。
「抱えてるものはそれぞれにあっていい、どうしても手放せないから抱えているんでしょう?だったらそのまま進むしかない…そうじゃない?」
友希那か紗夜…と言い、そのまま続ける。
「それに…私もまたこのメンバーで音楽がしたい」
あこが少し悩んだ様にみんなに聞く。
「ねーねー…6人目って誰なんですか?」
あこの一言で空気が凍り付く。
「あこ…6人目は最初から私達5人を支えてくれてたじゃない…。」
友希那のその一言で6人目が誰なのかを瞬時に理解する。
「え…まさか…お兄さん!?」
それを聴いた有雅がこう問う。
「本格的に誘われたのは…少し前になるがな…。」
有雅は譜面の束を机に置いた。
「有雅…出来たの?」
友希那が問う。
「あぁ…今までの譜面を全てツインギター用に作り直して来た…これで準備は万全だ。」
有雅がそう言った後、紗夜がコホンと言って話し始める。
「RoseliaとしてWorld future fes.にコンテストでエントリーする、皆それで良いかしら?」
紗夜のその一言に友希那以外の全員がこう答える。
「もちろん!」
友希那は1人呟く。
「みんな…ありがとう…」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
序盤に出てきたキャラクター達ですが…次回作の主人公と友人達です。
世界観はこれと同じですが…ヒロイン諸々が違うので…まぁ、これが終わった後にでも…読みたい人だけ着いて来てくれれば作者はそれだけでも嬉しいです。
本当に…1ヶ月ほっぽってごめんなさーい!