孤高の歌姫に寄り添うために   作:秋元悠斗

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まずは皆様に謝りを、二週間投稿できずにすみませんでした。
仕事が忙しかったり布団に包まって寝落ちしたりなどが有って投稿が遅れました。

新たにお気に入り登録をしてくれたルカーラ様、sole様、Ksuke様、hiraP様、fnaoki1245様、末武 隼人様、十七夜_未来様、ありがとうございます!




第5話「白金燐子に足りなかったのは勇気と覚悟」前編

あこは燐子にチャットを送る。

 

「あことリサ姉もテストに受かったよ!」

 

それを見た隣子はこう送信した。

 

「特訓の成果が出たんだね。」

 

と送り返した。

 

「特訓の成果って言うのも確かにあるんだけど…曲が始まったら自然と身体が動いたの。」

 

燐子は返ってきたチャットにどういうこと?と送った。

するとあこからこう返ってきた。

 

「練習してた時よりもっと上手に叩けて、リサ姉はマジックって言ってたし、他のメンバーもいつもより上手くやれたって、友希那さんも言ってた…みんながそう思うって凄くない!?」

 

返ってきた返答にこう返す。

 

「そんな事があるんだ…バンドって凄いね!」

 

「凄いよ、やっぱりバンドって最高!、ずっと一人で練習してたから、超感動しちゃった!…みんなでやるのって、楽し過ぎるよ!」

 

燐子はこのチャットを見て、真横のグランドピアノに目を向ける。

 

「昔からずっと一人で引き続けてきた、ピアノ…大好きだけど、誰かと一緒に演奏するなんて、わたしは考えたこともなかった。」

 

そう呟くとあこからチャットが届く。

 

「みんなで集まるとキセキを感じるんだ!」

 

「バンド、きっと成功するね、私も応援する!」

 

「ありがとう!、本当に嬉しい!、りんりんも何か音楽を始めて見たらこの感じ、分かるはず!」

 

燐子はこのチャットを見た時に、 自分があこにピアノをやっていた事を話してなかったことを思い出す。

そう考えていたらあこからチャットが届く。

 

「バンド名はまだ決まってないんだけど、りんりん…何かいい案無いかな?、あれ?もしかしてログインしたの?、なら我も出るのでしばし待たれよ。」

 

隣子はチャットにハッとしたがこう送り返す。

 

「まだインしてないよ、その前にもう少しあこちゃんのバンドの話を聞いたらダメかな?」

 

「任せよ、今夜は一晩中語り明かそうぞ!」

 

燐子は返ってきたチャットにありがとう…嬉しい

と返答をした、燐子はあこからバンドの話を聞いてるだけで、すごく楽しい気持ちになっていた。

 

そして日は明けて次の日。

 

「いやぁ…何か驚きの展開だよね、友希那とバンドか…うん、アタシ…頑張んなきゃ!」

 

「あの時はセッションの勢いもあってそう言ったけど…私達の意見に従う必要は無いわ」

 

「だが…ほっとけないから、バンドをやるって決めたんだろ?」

 

友希那とリサは話し込んで居たが、そこに有雅が来てこう言った。

 

「有雅…それもあるけどさ、アタシは友希那を一人にさせないって決めてるから、だからバンドもやる。」

 

リサがそう言った時に友希那は反論するがリサはこう言う。

 

「バンドはバンドでいい、アタシはそんな友希那の近くに居たい、それだけだよ。」

 

それを聴いた友希那は無言になるが、こう言った。

 

「ついてこられなくなったら、幼馴染でも抜けてもらうから…」

 

「大丈夫だよ、その為に有雅も居るし!」

 

「だが、バンドメンバーが揃ったら、World future fes出場の為のコンテストに出るんだろ?」

 

有雅はそう言った後、二人の方を見た。

二人はうん…と呟いた。

「有雅、私はお父さんの夢を諦める気は無いから。」

 

「どうせ、そう言うだろうと思ったよ…だから、支えてやる。」

 

「友希那、有雅、…二人とも倒れるなんてアタシには耐えられないからね?」

 

3人の幼馴染はそれぞれを支え合うことを決めた。

そしてそのすぐ後にあこと合流する。

 

「あっ、友希那さんとお兄さんとリサ姉!、今日も練習よろしくです!」

 

あことリサが他愛もない会話に花を咲かせていると、友希那は。

 

「私は先に行くわ」

 

と言った、有雅は呆れながらこう言う。

 

「って言っても行き先変わらねえだろうが…」

 

その後にあこがある事に気付く。

 

「リサ姉、その指…ネイル全部剥がしてボロボロに…」

 

それを聴いた友希那はびっくりした顔をするが有雅は少し複雑な顔をした。

 

「イメチェンだよ!ネイルだけがギャルじゃないし…爪からシフトチェンジってね?」

 

「リサ姉、もしかして…ベース弾くために?」

 

あこの一言をクレープで誤魔化したが、友希那はこう言う。

 

「ネイルを取るのは正しいわ、でもペースを護らないと指が壊れる」

 

全て言い切る前に、リサは分かってる、とだけ言った。

それに対して友希那は無言になるのだった。

 

「あこ、今少し遅れたぞ。」

 

「はいっ!」

 

時間が少し過ぎて今は練習の最中、有雅からのダメ出しが飛ぶ。

 

「リサ、あこのテンポに合わせる様に意識しろ。」

 

「了解!」

 

こうして練習が終わる。

 

「はぁ、疲れた…」

 

「皆、少し良いか?」

 

全員を有雅が呼ぶ。

 

「有雅、どうしたの?」

 

友希那が問う。

 

「オリジナル曲が纏まってきたからな…課題曲を増やそうと思って、リストアップして来た。」

 

友希那はそれを見る。

 

「バンドの底上げには最適なリストね、来週までに全員練習してくる事。」

 

と言った友希那の後ろであことリサがクレープと呟いて居るのを、これからどうするかと悩む有雅であった。

 

あこが家に帰ると姉の巴が商店街の仲間に呼ばれたらしく出かけるらしい。

 

「あこも来るか?」

 

「行きたいけど、身体がクッタクタなの…悔しいけど今度にする…」

 

巴はそれを聴いて…ははは、と笑いライブが決まったら見に行くと伝えた。

あこは燐子にチャットを送る。

 

「って感じで、まだちょっと怒られるけど、認められる様になって来た!」

 

燐子はそれをみてこう返す。

 

「バンドとして息が合ってきたんだね、あこちゃんのドラムも、どんどん上手くなってるんじゃないかな?」

 

すると、こう帰ってくる。

 

「ふっ、これくらい造作もない事よ。」

 

これを見た隣子はクスクスと笑う。

 

「最近、バンドの話一色…本当に楽しいんだ…」

 

と燐子が呟くと動画付きのファイルが送られてくる。

 

「え?、動画?…あっ、開いた。」

 

動画を開いた隣子は凄い…と呟く、そしてチャットを送る。

 

「ありがとう!凄いね!、全員で一つの音楽を作り上げてる…みんなでって、こういう事なんだね!」

 

チャットの返信は来ない、どうやら眠ってしまった様だ。

燐子はおやすみとチャットを送り、動画を見る。

 

「それにしても、この動画に合わせて少しだけ…ピアノを弾いてみたら…」

 

燐子が動画に合わせてピアノを弾くと、バンドの音に合わせる様に指とピアノがシンクロしていく。

 

「凄く…楽しい…。」

 

時間は流れて次の日。

 

「今日も疲れた…。」

 

「二人とも、ここ通り道だから…休むならカウンターで…な?」

 

そうしてカウンターに着いた時、机に突っ伏したあこから見えてはいけないものが見えてリサが慌てる。

がそれを後目に友希那は次回の予約を有雅と共に入れる。

 

「まりなさん、次回の予約入れてもいいかな?」

 

「ちょっと待ってね?…そうだ、来月のこの日に予定どうかな?、他でライブの予定とか入れちゃってる?」

 

「いえ…私達はまだ…」

 

「そう言えば最近ソロから、バンドに変わったんだっけ、なら…大丈夫かな?、急遽イベントに穴空いちゃってさ…他に頼めそうな人居ないのよ…」

 

それを聴いた5人は驚く。

 

「まぁ…来るとは思ったが…ライブか。」

 

有雅は呟く。

 

「メジャーなスカウトも来るって噂のイベント…」

 

「確かにこの地区のバンドにとっては登竜門と言われるイベントね、でも私達が目指すのは、メジャーよりももっと上を目指しているわ。」

 

「メジャーは決して音楽の頂点じゃない、そう思えない人は、このバンドには要らないわ。」

 

そう言われたあこはこう聞く。

 

「え?、そうなんですか?、でもメジャーデビューしたらあこもかっこいい人になれるかなって…」

 

友希那はその一言に何処がカッコイイの?と冷たく言った後、こう言った。

 

「メジャーなんて音楽を売るための場所よ、本当の音楽の事なんて、何もわかってない」

 

それを聴いたリサと有雅は少し寂しそうな目をした。

 

紗夜は、あこに対してこう言った。

 

「宇田川さん、私は貴方の技術は認めていますが、貴方のカッコイイはただの真似だわ」

 

と言った、あこは反論しようとしたが言葉に詰まる。

 

「分かったでしょう?、貴方のその意識は、バンドを高める為に必ず…」

 

全て言い切る前に有雅が一言言った。

 

「紗夜、その辺にしとけ、あこは意外としっかり者だ…時間がたてば必ず自分のカッコイイを見つけられるさ、だろ?」

 

と言ってあこの頭を撫でる、あこはうんと答える。

 

「でしたら、何も言いません、ですが今井さんは大丈夫何ですか?、このシーンやジャンルについての知識は有るの?、それにブランクのせいで大分無理をなさっているように見えますが…。」

 

そう言われたリサはこう答える。

 

「あー、この指なら大丈夫!、それにこのジャンルなら…有雅が教えてくれるし、昔友希那から話は聴いてたし…ね。」

 

リサはそう言いながら友希那と有雅の方を見る。

 

「友希那、いつになったらお父さんの事を皆に伝えるんだろう…」

 

と呟いたが誰にも聞こえることは無かった。

 

「あとはキーボードね。」

 

と友希那は呟いた。

 

「ずっと探してるが…このジャンルでキーボードが無いのは何かと痛いからな、ライブは決まったが。」

 

有雅はもっと探すしかないな…と、言った後解散となった、有雅はバイトが有るとの事で皆とは別行動になった、その矢先、一人の少女が有雅の元を訪れた。

 

「あの…ライブの時はお世話になりました…」

 

と燐子は有雅を見て言った。

 

「あ〜あの時の子か。」

 

有雅は誰なのかを理解した。

そして燐子はこう言った。

 

「あの…キーボード…弾かせて下さい!」

 

その言葉に有雅は少しの間口をポカンと開けていた。




散々長くなった上に前後編です。

後編は早いうちに出しますのでそれで許してください。
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