クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 アドベント・オブ・チルドレン   作:オービタル

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第五十一話:次元大戦・中編

 

グレイス達がデペロアーマーとピレスロイドを撃ち落としながらアケノミハシラに向かっている中でリュミエールのアカリがすぐさま報告する。

 

「アケノミハシラ付近に複数の飛行物体を確認!」

 

それにアカリ達はアケノミハシラにモニターを向けると、そこにはディメントとネオ・フェメシス四天王と完全武装したラプソディー、ダイヤモンドローズ騎士団がアケノミハシラに待ち構えていた。

 

「エンブリヲ!」

 

アカリとジャスミンはディメント達を見て睨む。

ディメントは笑みを浮かばせながらリュミエール達を見る。

 

「沈みたまえ…、古き世界と共に」

 

するとディメントは永遠語りを歌い出し、それに戦っているレオン達はその歌を聞く。

 

「なっ!これは!」

 

「「「!!?」」」

 

ディメントが歌のを聞いたアカリはすぐに気づく。

 

「なるほどな、狙いはこのリュミエール達か。『ディメンストリーム砲』は?」

 

「まもなく85%!! 100%まで後1分!!」

 

そうアカリに報告するオボロ。

しかしその前にディメントの歌が終え、ヒステリカ デモニック・フォルムから光学兵器『ディスコード・フェザー』が発射される。

 

っがリュミエール達の前にフリューゲルス。そしてヴィルキスに焔龍號が現れて、三機の機体が銀と金のボディへと変化して。

ディスコード・フェザーに収斂時空砲を発射し、ディメントのディスコード・フェザーを消し飛び、そのまま直進して行く。

 

ディメントのディスコード・フェザーを消したのを確認したジャスミンはグレイス達のフリューゲルス達を見る。

 

「グレイス達かい!?」

 

「エネルギー充填100%!!何時でも行けます!!」

 

それを聞いたアカリはその様子をチャンスと見てすぐさま言う。

 

「よし!今がチャンスだ!!ディメンストリーム砲発射準備!!」

 

するとリュミエールの底部に装備されている次元兵器【ディメンストリーム砲】が展開されて、アケノミハシラに照準を合わせる。

 

「ディメンストリーム砲!!発射!!!」

 

ジェームズの命令と同時にディメンストリーム砲が放たれ、敵を全て腐敗して行く。次元の渦がアケノミハシラに向かって直撃して、アケノミハシラにはあたりを爆発させて崩れて倒れて行く。

そして倒れたアケノミハシラの中に大きなシャフトが見えた。

 

それを見たアウローラに居るリィザが皆に通信を入れて言う。

 

「あれがアウラへ続くメインシャフトです!!」

 

リィザの通信を聞いたグレイスはそれに頷いて皆に言う。

 

「皆んな!一気に総攻撃を掛けるぞ!!」

 

《おぉ〜〜っ!!!》

 

リベリオンビットを展開し、迫り来るスワーム戦闘機とピレスドロイドを迎撃して行く。が残りのスワーム戦闘機とピレスロイドがリュミエール達に向かい、それを見たヴィヴィアンが慌てて引き返す。

 

「グレイス!あたしやっぱここに残る!」

 

「分かったヴィヴィアン! 行くぞ皆!!」

 

 

 

ディメント達はリュミエールのディメンストリーム砲を見て、ディメントはそれに呟く。

 

「あの兵器……私のいた星に使われていた兵器。」

 

「ディメント君!来た…!」

 

っとクリスが言ったの聞いて前を見る。

するとグレイス達がそのままやって来て、それにディメントは皆に命令する。

 

「諸君!迎撃を」

 

『『『『『はっ!!(イエス・マスター!)』』』』』

 

ヘリオス達がディメントの命令に従い向かって行き、そしてディメントはサリアに言う。

 

「サリア、分かっているな?」

 

「…はい」

 

そう言ってサリアは向かって行く。

 

 

 

ヒルダ達はクリスを、アンジュ達はアケノミハシラへと向かって行くと同時にネオ・フェメシス四天王が立ち塞がる。

 

「アンジュさん…ここは僕に任せて……」

 

『良いの?』

 

「決着をつけたいのです。」

 

『……分かったわ!行こう、タスク!サラ子!』

 

『グレイス…気を付けろ』

 

『グレイス殿…御武運を…』

 

アンジュ達はそう言い、アケノミハシラへと向かう。

 

「行かせるか!!」

 

それを妨害しようと、テティスのシュトロームが向かおうとしたその時、聖天の腕が分離し、シュトロームに襲い掛かる。有線式ビームを伝って、聖天はプラズマ・フェィズ・バルカンを乱射する。

 

「何っ!?」

 

「邪魔はさせんぞ」

 

聖天を戻すと、ヘリオス達が通信してくる。

 

『いくら武装を強化しても…オリジナルである我々には勝てないぞ。10年前は油断したが、オリジナルである我々には得意能力というものがある!!』

 

するとヘリオスのアイオロスが高速で動き、フリューゲルスも聖天を飛ばし、迎撃しようとするが、どういう事なのか回避され続けられる。

 

「どうなっている?機動力はこっちが上なのに…」

 

『私の得意能力は……“相手の《未来(軌道演算)》を読むことが出来る”そして!!』

 

するとヘリオスの周りの風が強くなり、強風を放つ竜巻が複数現れ、全ての物を破壊して行く。

 

『あらゆる大気を操り、全てを吹き壊す!!』

 

次に、アトラスが地面に降り立ち、大地を踏み込む。すると大地が割れ、溶岩が溢れ、熱気と共に街を燃やし尽くす。

 

『俺のは“あらゆる鉄を腐敗”させる……そしてもう一つはあらゆる物を全て焼き尽くす。』

 

次に、テティスが大地を割り、水を溢れさせると水が凍りつき、街も凍りつかす。逃げ遅れている人々が次々に凍死して行く。

 

『私は“心の中を通し、読む”事が出来る。そしてあらゆる物を凍てつく大地に変える……』

 

次にファントムから、黒いオーラが放たれ、大地から紫の結晶体が突き出だし、結晶体から猛毒ガスを放出する。

 

『拙者は“人の影を操り、同士殺しをさせる”……そして、拙者は迷宮を作り、放射線を放つ事が出来る。』

 

最後にラプソディーが現れ、流動経路が赤く染まる。すると鉄の形状が変わり、全てが金属化して行く。

 

『元々はオリジナルであるお前の能力だが。得意能力は“相手の力を無力”にでき、対象物を金属に変える。お前には、その能力も何もない……出来損ないの“弱虫”だ。』

 

『弱虫はこの世に生きるな…』

 

『強き者こそ、強者の世界に生きる種。』

 

『出来損ないの人間達と違って、私達『新人類』が統治する』

 

『人間は…虫ケラだ』

 

五人の得意能力と環境によって囲まれたグレイス。脅威が迫り来る直後、グレイスは呟く。

 

「それはどうかな?」

 

グレイスとヘリオスの頭上や背中に機器が取り付けられる。それと同時にフリューゲルスの流動経路の色が緑から赤へと変わる。するとスラスターウィングからビームリングが現れ、ネメシスの各スラスターからドラゴニウム粒子を放出する。

 

「さぁ……お前達に“無能”という価値を与えよう!!」

 

するとヘリオスの竜巻、アトラスの溶岩、テティスの冷気、ファントムの放射線、ラプソディーの金属が融解していき、五つの脅威がフリューゲルスに吸収されて行く。

 

「何っ!?」

 

「どうなっている!?」

 

「見ての通りだ。確かに僕にはその力はない……だけど!」

 

すると聖天が二つに分かれ、それぞれのラグナメイルへと猛スピードで向かって行く。

 

「っ!?」

 

ヘリオス達は聖天が飛んできた事に気付き、迎撃体制を構えようとしたその時、操縦桿が動かなかった。

 

「え!?」

 

「どうなっている!!?」

 

「ミストラル早く予備を!!」

 

『ダメです!!全くシステムが機能しません!!』

 

「何だと!!?」

 

『我らのラグナメイルが……乗っ取られただと!!?』

 

その直後、聖天の指がそれぞれのコックピットを掴む。

 

「「「「っ!!!」」」」

 

『質問……守りたい者はいるのか?』

 

「守りたい!?そんな物!」

 

『そんな物だからこそ、僕や人間は、さらに高みへと強くなる!!』

 

「往生際が悪いぞ!!失敗作!!」

 

『そう言う欲望がないお前達こそが……史上最弱のオリジナルだ!!』

 

グレイスはレイブラスターを差し込み口に入れ、トリガーを引いた。

 

『ロイヤル・エンド・ブラスター!!』

 

聖天の掌部から膨大な輻射波動機構が放たれ、四機のラグナメイルが一斉に赤く染まる。

 

『ああああああああっ!!!!』

 

ミストラルも聖天に含まれていたマイクロウェーブ式ウィルスが送り込まれており、ミストラルがオーバーヒートし、消滅する。

 

「ミストラル!!」

 

「あああああっ!!」

 

パアァッン!!

 

「こんな!!筈っ!!」

 

パアァッン!!

 

「無念っ!!」

 

パアァッン!!

 

テティス、アトラス、ファントムのラグナメイルが大爆発を起こし、ヘリオスも自身の体に火傷と水膨れが発生する。

 

「嫌だ!!まだ死にたくっ!!『それが弱者だ……煉獄の炎で、あの子達が待っているぞ……フン♪』グァァァァァァァァァァァァァ〜〜〜〜〜〜…………」

 

致命傷を負ったヘリオスは腐敗していくアイオロスのコックピット内で泣き叫びながら、燃えながら地へと落ち、大爆発を起こした。

 

「……残りは」

 

グレイスの前に立ち塞がるのは、完全武装をしたラプソディーであった。

 

「オーケー……」

 

グレイスは聖天を構え、ラプソディーに言う。

 

「いざ!!参る!!」

 

聖天のスーパーパドルデーゲンが輝き、ラプソディーに突撃する。

 

 

 

 

ネオ・フェメシス四天王が一瞬で殺られた事に、サリアは焦る。

 

「あの四人が…殺られた!!?くっ!!」

 

サリアはヴィルキスと戦っていた。

 

「もう終わりよ!!何もかも!!あなたが守ろうとしていた奴こそが…あなた達を操っている化け物よ!!」

 

「そんなの……信じない!!」

 

サリアはラツィーエルでヴィルキスを圧倒していく。

 

一方、タスクもディスピアースと直接相手していた。

 

「デッドコピーのシュトロームで……私に勝てるか?」

 

ヒステリカの高周波ビームソードとアシッドの高周波ツインブレードがぶつかり合う。すると怪物化したロビンが首を伸ばし、嚙みつこうしていた。すぐにビームシールドで防ぐ。

 

「卑怯だぞ!子供を戦わせて!!」

 

ロビンが威嚇する中、ディスピアースが呟く。

 

「私の世界では…子供も戦っていた。所詮!人間と言うのは争い事しか考えない生き物だ!!」

 

「それは違う!エンブリヲが仕掛けた物なんだ!!」

 

「あぁ、そうか!!」

 

ヒステリカのテイルブレードが伸び、アシッドの肩部装甲を剥ぎ取る。

 

「正直、お前達の種が羨ましかったぞ!!互いを思いやり、家族の様に慕い!!そんなお前ら古の民が……非常に嫌いだった!!」

 

ディスピアースの心の痛みに、タスクは怒鳴る。

 

「だからって!関係ない人まで巻き込むのか!!?」

 

「その通りだ!!唯一の我に語りかけてくれたのはドレギアスだ!!奴は俺と同じ、人間の傲慢さに呆れ、全てを滅ぼそうとした!!我は奴みたいに……“救世主”になりたいのだ!!」

 

「そんな事で……そんな事でお前は…俺の父と母、仲間や……エグナントさん達やグレイスの義弟妹達を………お前の方が弱すぎる!!」

 

アシッドのビームソードがヒステリカを圧倒する。

 

「何!?」

 

「お前の過去は知らない…だが、辛いからって…過去を引きずってているお前は、存在してはダメな奴だ!!」

 

「ほざけぇぇっ!!!」

 

 

 

そしてアンジュは何とかヴィルキスを皇宮から抜け出して、再びサリアへと向かい合う。

 

「随分と遅かったけど、何してたの?」

 

「ちょっと野暮用を済ましただけよ」

 

アンジュが言った言葉にサリアは納得する。

 

「そう…なら心置きなく死ねるわね!!!」

 

そう言ってサリアがアンジュに向かって行ってラツィーエルを振り下ろす。

っとそこにレイジアがサリアの攻撃を受け止めて、そのまま弾き返す。

 

アンジュとサリアはその事に驚き見ると、レイジアのコックピットが開いてある者が語り出す。

 

「エンブリヲの騎士と言うから、どれ程強くなったと思ったら…期待外れだな?サリア」

 

それはライダースーツを着て、レイジアを操るジル事…アレクトラであった。

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