ラビットハウスの常連プロゲーマー(仮)   作:そらなり

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どうも、そらなりです。

多分今回でアニメ1話分は終わると思います。この物語の性質上、きっとチノちゃんとココアちゃんの日常風景はそこまで書けないと思いますのでご了承ください。

それでは今回はどんな物語を繰り広げてくれるのでしょうか? それではどうぞ!


ラビットハウスでラテアート

 店名の話はチノちゃんが気に入ったとかいろいろ驚くことはあったけど、今日来たばかりのココアちゃんのアイディアを今すぐに取り入れることは不可能なのと、ただただ冗談を言っていただけなのですぐに話は流れた。

 

 そして業務のほうを再開し始めたチノちゃん、ココアちゃん、リゼちゃんはチクタクと時計の音だけがする店内でそれぞれの仕事をしていた。

 

 でもその仕事というのも特別なものではなく一般的にどこの飲食点でもやること。チノちゃんは洗ったコーヒーカップの空拭きを、ココアちゃんは棚の整理をしていた。なぜここに来て数時間しか経っていないココアに棚の整理をさせているのかというとそれは棚にはどんなものがあるのかをいち早く把握して欲しいからだという。確かにそうした方が業務をこなしながら把握できるから一石二鳥と言えるだろう。

 

 そしてリゼちゃんは……。あぁ……あれをやってるのね。お客さんがいない間に練習とはやっぱりやる気があるんだね~。この店はただの喫茶店だけどただコーヒーを飲むだけが喫茶店というわけではない。コーヒーが関係する様々なことをサービスとして出しているのだ。そしてその練習を今、リゼちゃんがしているということだ。

 

「リゼちゃんは熱心だよね」

 

 いつも人がいない時間帯、暇な時は少しでも上達するようにずっと練習をしている。実は練習をする前に少しやってみたものを見せてもらったことがあったんだけどそれは普通の出来、言ってしまえば素人にしては上手だけど経験のある人がやればそれくらいは簡単に実現できる程度のものだった。しかし、ここで気にして欲しいのが初めての時だということ。つまり初心者の状態で経験者に並んだということになる。それ以降、なぜかリゼちゃんが頑張るようになったんだよね……。もしかして、初めての時に頑張ってて言ったのが原因? ってそんなことはないか。

 なんてことを考えているとガタッとリゼちゃんが持ってるコーヒーカップとスティックがぶつかり合い高い音が店内を駆け巡る。

 

「きゅ、急に何を言い出すんですか吉田さん!」

 

 その原因を作り出した張本人であるリゼちゃんは頬を僅かに上気させ講義をしてくる。確かに作業中に呟いちゃったからリゼちゃんの集中を削いでしまったかもしれないし、リゼちゃんの言うように急に話しかけちゃったから驚いたのかもしれない。……けどそんなことで顔を赤くするほどなのかな? 同にも納得がいかない状態だけど今は自分が砂にそう思ったことを伝えておくか。

 

「だって今だから練習してるんでしょ?」

 

 そう。今だから。いつもリゼちゃんは誰もいない時間、暇な時間を選んでそれの練習をしているけど、まだこの先人がくることだって考えられる時間。つまり練習中に邪魔が入る可能性だって存在するのだ。ではなぜいつもは集中ができて邪魔が入らないようにしているリゼちゃんが今その練習をしているのか。それはいつものように練習がしたいからしているのもあるだろうけどもっと違う理由があるはずだ。

 

「まぁ、そうですけど……」

 

 その俺の考えていることをしってか知らずか肯定するリゼちゃん。その後ろにいたココアちゃんは俺とリゼちゃんのやりとりで何かをしていることに気がついて近づいて来た。

 

 つまりリゼちゃんの考え通りになったのだ。ここまでくればきっとわかってくると思うがこの時間にリゼちゃんが練習を始めたのはまだここに来たばかりのココアちゃんにこの店のサービスをあらかじめ説明しておこうと思ったからみたい。チノちゃんに話を聞いたら教育係を任されたみたいだからきっと誰よりもココアちゃんのことを考えているのだろう。いい先輩を持ったね、ココアちゃん。

 

「あ、リゼちゃん何をやってるの?」

 

 俺とリゼちゃんとのやり取りを聞いてやっていた作業を中断し、リゼちゃんのもとによって来るココアちゃん。今までココアちゃんは基本的にチノちゃんやリゼちゃんから何かをするようにとやり方を教わりながら仕事をしてきた。だけどリゼちゃんが今やっていることに自分から興味を持って何をしているのかが気になっている。つまり自主的に興味を持つことで仕事を覚える効率を上げようとリゼちゃんはしているのだ。人というのは不思議なもので自分の興味のあるもの、あるいは興味を持ったものに対しての熱意は他のそれとは比較にならないほど高くなる。かくいう俺もゲームに関しての熱量は誰にも負けない自信がある。

 

「ラテアートだよ。カフェラテにミルクの泡で絵を描くんだ。こんな風に」

 

 その人の性を使ったリゼちゃんのある意味作戦は成功してラテアートに興味を持ったココアちゃんに説明していく。さっきまで作っていたリゼちゃんのラテアートがそこにはある。絵柄としてはとても初歩的な、最初に練習で描くであろうハートやにこちゃんマークなど簡単なもの。だけどそれでも初めて見たココアちゃんには幻想的に見えて、興味をより持たせるには十分すぎるほどだった。

 

「へぇー!」

 

 キラキラと輝く瞳でリゼちゃんの作ったラテアートを見るココアちゃん。そんなココアちゃんにリゼちゃんは説明を付けくわえる。

 

「この店ではサービスでやってるんだ」

 

 そう。リゼちゃんの言うようにサービスでラテアートを書いている。つまり、無料ということ。であればこのラビットハウスに来た人がいつ注文したっておかしくはない。なぜそう思うのかそれは……。

 

「俺もたまにやってもらってるんだ」

 

 そう。実際に何回か俺もリゼちゃんやチノちゃんにお願いをしたことがある。2人とも慣れた手つきでラテアートを書くから書いているところも書いた作品もすごいんだよね。そしてココアちゃんもこのラビットハウスの従業員になるということ。けどたまにしか頼まないっていうのもまた事実。だからココアちゃんにも覚えて上達する時間も十分にあると思う。

 

「もっと、頼んでくれてもいいんですよ?」

 

 けどたまにしか頼まないからなのかリゼちゃんが笑顔でそう言ってくる。うん。確かにもっと頼んでもいいのかもしれない。それがリゼちゃんたちの練習になるんだったら協力だってしてあげたい。けど、この店に来る時の半分ぐらいが落ち着いてチームのみんなとチャットするときだというのが少しだけ問題だった。

 

「時間がある時はお願いするよ。目で見て楽しめるのがラテアートの良さだからね」

 

 ラテアートとは目で見て楽しむものだ。アートなのだから当然。つまりパソコンの画面に集中したいときには頼まないし、落ち着いた雰囲気の時、時間がある時にしか頼まない。それは視覚的に俺が楽しみたいからでその時の空間も楽しみにしている一部に入るからだ。

 けど最近頼んでいなかったもの事実。ココアちゃんのこれからもちょっと気になるし、ちょっとここに来る頻度を増やそうかな。昔、マスターにした約束もあるし。

 

 そんなやり取りとしている俺とリゼちゃんの様子をココアちゃんがじっと見てくる。けどその視線の先にあるのは俺でもリゼちゃんでもなくたった1つのコーヒーカップ。ハート形のラテアートが描かれているそのカップにココアちゃんは心を惹かれたようだ。

 

「ほ~……」

 

「書いてみるか?」

 

 興味を持っているのが傍から見ても明らかな様子にリゼちゃんがそう提案する。目がキラキラし続けてるしやってみたい、あるいはもっと見たいと思っているんだろう。

そんな中リゼちゃんからもらったチャンスにより一層の好奇心がココアちゃんのことを刺激する。

 

「絵なら任せて! これでも金賞をもらったことがあるんだ!」

 

 そしてやる気は万全なようで以前に獲得したことを自慢するココアちゃん。確かにこのラテアートもアート。つまりは絵なのだからプラットホームは違ってもセンス自体は横流しで使うことができる。

 

「町内会の小学校低学年の部とかいうのは無しな?」

 

 けどそんな自信満々のココアちゃんにリゼちゃんの鋭い一言が突き刺さる。うん。俺もそうかもしれないなとは思ってたよ。人を見た目で判断するわけじゃないけど言動とかテンションとかそういうのをひっくるめて見ているとそこまで絵が得意じゃないのかもしれないと思ってしまう。

 

「……!?」

 

 リゼちゃんに言い当てられたことで驚きを隠せないココアちゃんは少しだけ気まずい顔をする。けどそれも数秒で元に戻るのだ。

 

「……はぁ~。まぁ、手本としてはこんな感じに……」

 

 だってそれは今一番関心のあるラテアートの見本が目の前にあるから。このラテアートを手掛けたのはもちろんここにいるリゼちゃん。少しでも簡単で興味を持ってもらえるように可愛いを意識して作ったみたい。いつもはもっと違うものを書いているからね。もっとすごいものを、ね?

 

「わぁ~! すごい上手い!」

 

 ただ、初めて見るラテアートに、それも可愛くできたラテアートに感激してるからだ。こういうものを見た時人はどういう反応を示すだろうか? 感激したものに心を奪われ、自分もやってみたいと強く思う人だっているだろう。今回のココアちゃんはまさにそれだ。すごいとは言いながらも瞳にはやってみたいという強い意志が見える。まるでゲームに心を奪われた時の俺のことを見ているようなそんな気分になった。

 

「そ、そんなに上手いか……?」

 

 リゼちゃんはココアちゃんに褒められると再び頬を赤らめ嬉しそうにする。褒められたりするのは慣れていなくてもうれしいことには変わりないようだ。

 

「すごいよ! リゼちゃんって、絵上手いんだね!」

 

 そこでココアちゃんはおそらく今まで思っていたであろうことを言葉にし始めた。そう。上手なのだ。リゼちゃんのラテアートは。可愛いものも描ければ、また違った方向の絵だって書ける。しかもそれは難しいはずなのにいとも簡単に描き切る。

 

「ねぇ、もう一個作って?」

 

 今のココアちゃんにとってリゼちゃんは尊敬に値する人だ。自分のことを魅了し、ラテアートという世界に足を踏み入れるきっかけになった存在。やっぱり、昔の俺のことを見ているような感覚はまちがっていなかったみたいだ。俺は昔、ゲームと出会ったときにまずはやろうとは思わなかった。確かに魅了され興味を持ったのは事実だけどその前にどうしてもやりたいと思っていたことがあったのだ。

 

 すごいプレイを見たい。ただただそれだけの願望。自分をもっと魅了してくれるプレイが見たかった。それがきっと今のココアちゃんにもあるんだと思う。だからリゼちゃんにもう一度、今度は自分が見ているところでラテアートを書いてほしいと願ったのだ。

 

「しょ、しょうがないな……。特別だぞ?」

 

 そのお願いに本当にうれしそうにしているリゼちゃん。そっぽを向いてしまうのは相変わらずだけどやっぱりうれしいことにも変わりはないみたい。最近はお客さんにすごいとは言われることがあってもそれ以上に褒められる機会がなかったようだしなおさらなのかな。

 

「ほんと!?」

 

 何はともあれ、もう一度やってくれるということを聞いたココアちゃんの瞳がより一層輝く。そしてその瞳に宿る感情は好奇心とわずかな向上心。嬉しそうにはしゃいでいるように見えてきっと技を盗もうとしている。……けど、そううまくいくのかな? 相手は手ごわいよ。ココアちゃん。

 

「やり方もちゃんと覚えろよ」

 

 ココアちゃんにそう告げ、カップをココアちゃんが凝視するのを確認したリゼちゃんはラテアートを書き始める。ただ書くための準備だってラテアートの一つだ。リゼちゃんはカフェラテの入ったカップにミルクを注ぐ。しかし、それはただラテアートを書くだけではなくパフォーマンスも付け加えたもの。カップを回転させたりミルクのかけ方が豪快だったりと魅せるのも1つのポイントだと言っているようだ。実際にリゼちゃんにラテアートを頼む人はこういうパフォーマンスを楽しみにしている節があったりする。

 

 でもそれだけで終わるのではなく今度はピックを指の間でくるくると回しながらラテアートの仕上げへと入っていく。細かい部分を書き上げるにはピックが必要不可欠でとても繊細に作業をしないといけない。しかし、それを確実な自信がないとできないほど素早くそれでいてオーバーアクションで仕上げる。

 

 絵をかくときにはピックを持っている手だけではなく反対の手に持っているカップも動かしたりして、普通では表現できないような方法も使っている。きっとここまで上達者の描く様子を見ても初心者には技を盗むことはできない。

 

「できたぁ!!」

 

 が、そんなことはどうでもいいかの如く、リゼちゃんが完成したラテアートをココアちゃんのもとに置く。

 

 当然というべきか、ココアちゃんは出来上がったラテアートを見て驚くことになる。

 

「わぁ~! 上手い!」

 

 リゼちゃんの描いたラテアートは本当にリアルな戦車だった。それは最初に見せてもらった簡単なラテアートとは違う、複雑で難易度が人間業では不可能と思えるほどの出来だった。そう。人間業ではないのだ。

 

「まったく~、そんな上手くないって!!」

 

 けどココアちゃんの言葉に嬉しいと思いながらも謙遜が入るリゼちゃん。……けどねもううまいだけじゃすまないレベルなんだよ。リゼちゃんの本気のラテアートは。

 

「いや……上手ってレベルじゃないよ……。っていうか人間業じゃないよ……」

 

 それはココアちゃんも思ったみたい。それはそうだろう。素人目から見ても、いや見たからこそリゼちゃんのそれが常人では実現不可能レベルまであるということが分かる。

 

「よーし! 私もやってみるよ!」

 

 が、それで折れるような好奇心ではなかったみたい。きっとほんの少しの向上心があったおかげなのだろう。

 

「頑張れー!」

 

 そんなはじめてのラテアートの挑戦するココアちゃんを先輩として後ろから見守りながら応援するリゼちゃん。

 

 ココアちゃんは初のラテアートを経験する。けどできたのを見てみるとそこには初心者らしい不格好なラテアートがあった。まぁリゼちゃんと比べるのも違うし、ココアちゃんが最初に折れなかったことからきっとこれから上達するだろう。そういう確信が俺にはあった。

 

(か……可愛い!!)

 

 でもそんな不格好なラテアートを見たリゼちゃんは口元を抑えて何かの感情を抑えているように感じた。けど俺にはわかる。これは負の感情ではなく、正の感情であることが。だってココアちゃんが描いたラテアートはウサギのようなもの。まだまだ下手ではあるけど何を描きたいのかは伝わってくる。そしてウサギは、特にイラストのウサギはリゼちゃんの好物だ。だからこそきっと可愛いと思っているんだろう。

 

「わ……笑われてる……。もぅ……チノちゃんも書いてみて」

 

 けど後ろで口を押さえているリゼちゃんの様子を見ているとココアちゃんは当然笑われているような感覚に陥る。そしてせめて仲間を作ろうとしてチノちゃんにラテアートをするように誘ってみる。

 

「私もですか?」

 

 結果としてココアちゃんの思惑通りチノちゃんがラテアートを描くんだけど確か、チノちゃんの描くラテアートって……。

 

「リゼちゃん、どんなのができるか楽しみだね!」

 

 そんな俺の考えていることなどココアちゃんに伝わるわけでもなくチノちゃんの描くラテアートを楽しみにしているココアちゃん。

 

「確か、チノの描くラテアートって……」

 

 でもリゼちゃんはきっと考えていることが一緒なんだろう。何度かチノちゃんにラテアートを頼んだけどリゼちゃんとは違うベクトルですごかったはずだ。

 

「できました」

 

 特に興奮した様子もなく淡々と作業を進めていたチノちゃん。そしてチノちゃんの描いたラテアートは……。

 

「こ、これは!」

 

 中身をのぞいたココアちゃんはそこにあった1つのラテアート。そのラテアートはリゼのように複雑ですごいというわけではないものの、普通の感性ではわからないであろう作品が描かれていた。そう、作品なのだ。

 

「チノちゃんも仲間!」

 

 けどそれが伝わってないのか下手なグループというわけのわからないグループがココアちゃんの中に出来上がった。ココアちゃんとチノちゃんが所属する形で。

 

「仲間……?」

 

 仲間宣言がされたチノちゃんは少しだけ疑問をもって首をかしげる。けどココアちゃんが握っているチノちゃん自身の手を振りほどこうとはしない分、そこまで嫌がっているわけでもなさそうだ。

 

「仲間だよ仲間!」

 

 そしてココアちゃんは今もなおうれしそうにしている。

 

「違うぞ。ココア。こういう絵は私たちと一緒にしちゃ……」

 

 が、この手の芸術作品は一般的な感性を持っている人には理解されにくいものなのだ。ということはだ。裏を返せばきっとリゼちゃんレベルでチノちゃんはラテアートがうまい。が、それを評価できる人が極端に少ないというだけなのだ。

 

 というやり取りを見ている中で少しだけ頭をよぎるようなことがあった。

 

「あ、そうだ。確かラテアートが練習できるシミュレーションゲームが家にあったような……」

 

 それがラテアートが練習できるゲーム。なんで勝ったのかもよく覚えていないけどそんなゲームが家にあったはずだ。実際にやっているのと大差ないレベルでできるというのが売り文句だったからきっと経験につながると思って口に出してみた。

 

「そうなんですか!? ってことはあなたもラテアートできるんですか!?」

 

 そんな俺のつぶやきが耳に入ったのだろう。ココアちゃんがカウンターから身を乗り出して俺にラテアートができるのかどうかを聞いてくる。けど、俺は経験したことがないし、今まで忘れてるくらいに記憶になかったのでできるかと言われれば胸を張ってノーと答えるだろう。

 

「あ、いや実際に挑戦したことはないから何とも……。って自己紹介してなかったっけ?」

 

 だからそういうことにしているんだけどココアちゃんにはチノちゃんやリゼちゃんのように呼ばれなかったことで自己紹介をしていなかったことに気が付く。

 

「そういえばしてないですね」

 

 それはリゼちゃんも今気が付いたらしく話に参加してくる。お互いに初対面だからある程度親しくしている人が中継役で入ったほうが何かとやりやすい。……まぁココアちゃんとリゼちゃんたちも今日が初対面なんだけどね。同性と異性だとやはり勝手が違うのだ。

 

「こちらは常連さんの吉田さんです」

 

 そんなことを考えているとチノちゃんの紹介が入る。いつも俺を呼ぶ呼び方だけど今はそれで十分だった。ココアちゃんには俺のことをどう呼べばいいかが伝わる。

 

「よろしくお願いします! ココアです!」

 

 そして俺はチノちゃんに自己紹介をしているココアちゃんのことを見ていたからこの子の名前は知っている。けどココアちゃんはそれを知ることもなかったから元気に自己紹介をする。

 

「うん。吉田将斗。よろしくね」

 

 それに応えるべく、さっきのチノちゃんの紹介で足りなかった部分を付け足す。そして少しでも印象が良くなるように今できる最高の笑顔をココアちゃんに向ける。

別にこの店に長年通い詰めているわけではないんだけど、居心地のいい子の空間にいることで、この娘たちに少しだけ人より深い好感度があるのだ。それはまるで妹と接しているかのような。そんな感じ。

 

 だから俺はこのココアちゃんとも同じようになるとそんな感じがしていた。

 

 

 

 

 

 その後も少しだけ店の中で談笑をしてた。けど、自分が満足したタイミングで店を後にする。もちろん今日した約束を忘れたわけではない。チノちゃんが興味を持ってくれたゲームを持ってくることも、ラテアートが練習できるゲームをもって来ることもしっかりと覚えている。だかた今度この店に来るときにもってこよう。

 

 次にこのラビットハウスにくるのはいつになることやら。でも、ココアちゃんの成長とあの3人のやり取りはちょっと見守っていたいと俺は心のどこかで思っているのだ。だからそう遠くならないうちにまた来るか。

 

 




お待たせしました。3か月ほどお休みをいただいてただいま復帰いたしました。

どうだったでしょうか? 今回のお話でアニメ1話分が終わりました。ある程度の流れは頭にありましたがほぼほぼ見切り発車したこの作品もしっかり1話分が終わるくらいには書き込めたと思います。

そしてなぜ4月4日に投稿したのかといいますと、今日はチノ役の水瀬いのりさんのライブBlu-rayが発売するとか。まぁ、だから更新したんですよ。なんか、しないといけない気がしたので。

それでは、次回もお楽しみに!
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