34
宣戦布告から既に一時間に経過していると、衛星軌道上に集結しているのはEDMの主力艦隊である1~4番艦隊だった。
同時にギャラルホルンの宇宙艦隊を展開していると、彼らの視界に大きな廃棄コロニーが十基ほど地球に向けてまっすぐ向かっていた。
ほぼ同時にEDMの地球降下部隊の本隊も各地へと降下をはじめ、木星帝国の主力も同じように地球へ降りていく。降下部隊の視界にもギリギリまで廃棄コロニー群が見えていた。
そんな廃棄コロニー群に対してEDMは再びコロニーレーザーを使用、十基の廃棄コロニーのうち半分を掃討することに成功した。
しかし、その後の奮戦むなしく2基の廃棄コロニーが太平洋と大西洋に降下することになる。
EDMは先に降下した七番隊とファントムブラッド隊がアフリカ大陸を占拠すると、アフリカ一帯から撤退すると中東端まで離脱し、態勢を整えた。木星帝国もヨーロッパからデルタまでを占拠、デルタ海戦が開かれた。
EDMの6番隊と8番隊がエドモントンを占拠、ギャラルホルンの南アメリカ大陸の部隊と激突、中南米戦が始まる。
9番隊と10番隊がオセアニア連邦に降下すると木星帝国主力隊とギャラルホルン本部部隊が東南アジア諸島一帯で本格的な戦闘に入る。
EDMがエドモントンを占拠する3時間前にタカキ・ウノとフウカ・ウノはファントムブラッド隊へと接触するために出立しており、すれ違う形になってしまった。
地球圏全体で本格的な戦争状態へと移行しつつあった。
35
火星は穏やかなもので桜農場ではトウモロコシ畑の周りを孤児院の子供たちがはしゃいで遊んでおり、それをクーデリアは家の中から微笑ましく見つめていた。
しかし、家の中に設置されたテレビでは地球圏の戦争の状態が鮮明に移されており、モビルスーツ同士の衝突や爆撃の様子が映されていた。
窓際でユージンが真剣な面持ちでどこかへと電話をかけていた。
「そこを何とか!お願いしますよ!」
しかし、奮戦むなしく相手は「無理ですよ」と断り電話を切られてしまう。ユージンの前で待機していたチャドは「どうだった?」と尋ねるとユージンは首を横に振った。
「無理だってよ。地球は戦争状態で安全じゃねぇからどこも荷物を運ぶ予定はないそうだ。この様子じゃどこも無理そうだな」
ユージンは椅子にドカッと座り、対面に座っていたクラッカはふてくされるように頬を膨らませる。
クラッカ達は地球に行く準備をする傍らで地球へと向かう輸送会社を探していた。しかし、どの会社も戦争がはじまると同時に地球行きを断念した。
おかしなことではないし、むしろこの状況下で地球へと行きたいというこちらが変だというのは十分に理解しているつもりだった。
「当分無理だよ。言ったじゃねぇか。戦争が始まったんだからよ、無理なんだよ無理」
ユージンがふてくされるように背もたれに体を預けるとクラッカはさらに頬を膨らませてユージンをにらみつける。ユージンは見なかったふりをしながら手元に置かれた飲み物に手を出す。
「ですが……どうして今更戦争なんかを……テイワズが姿を消してから世界がおかしくなっていく。ラスタル・エリオンは亡くなり、ギャラルホルンは暴走を続け、ついには戦争」
クーデリアの言葉にその場にいる全員が落ち込む。画面内の戦争状況は激しさを増す一方だった。
「皆さんが犠牲にして得られた平和なのに……まるで……」
クーデリアはそこから先を言うことができなかった。でも、みんな分かっていた、まるで……鉄華団の犠牲も全てが仕組まれていたことのようだった。
36
ルーガンの廃病院をマックが購入し、そこを革命派と村人達の治療用にと提供された。それについてのお礼にビスケットはマックの自宅まで訪れていた。
「彼らを受け入れてもらいありがとうございます」
ビスケットが深く頭を下げると、マックは笑いながら「いいのよ!」と受け流す。
「どうせだれも使っていない病院を改造しただけだもの、治療をしているのはEDMの人が雇っているのでしょ?私がしたことはあくまでも中身を使えるように改造しただけよ」
謙遜するように話すためビスケットはやりずらそうにしていると、マックは何かを思い出し、手を叩いて誰かを招き入れる。
「そうだ、アンタたちを紹介してほしいって頼まれてね……入っておいで」
マックは奥のドアを叩いてそう告げると、部屋の奥から金髪の若者が部屋に入ってきた。
ビスケットも入ってきたタカキもお互いの正体が一瞬わからなかったが、タカキがビスケットだと理解すると口を開く。
「ビ、ビスケットさん?」
その声を聴き、ようやくビスケットも相手がタカキだと理解すると、タカキは我慢していた思いと一緒にビスケットの豊満な体に抱き着く。
「タカキ………大きくなったね」
優しく背中を撫でてやる。タカキが落ち着くまで数分ほど待ち全員が再びソファに腰掛けるころにはタカキは恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「す、すいません。死んだはずのビスケットさんに会えた感激のあまり……恥ずかしい所を……ビスケットさんもすいません」
「いや、いいよ……タカキには迷惑をかけたね」
ビスケットもどこか照れくさそうにし、マックは微笑む。タカキは落ち着きもう一度深呼吸をすると、本題に入る為に真剣な面持ちを作りビスケットの前にアタッシュケースを置き、中身を空ける。中には透明な小箱が入っており、小箱の中にはライフル弾が入っていた。
ビスケットはタカキの方に視線を向けるとタカキは頷いて見せる。ビスケットはそっと手に取り小箱をよく眺める。正確には小箱の中身のライフル弾をよく眺める。
「木星製?いや、テイワズ製のライフル弾だね。しかも……サイレント弾」
「サ、サイレント弾ですか?」
ビスケットの言葉の中に聞き覚えない言葉をきいたタカキは首をかしげる。ビスケットの代わりにマックが答えた。
「テイワズが開発した発砲音を限りなく抑えるために開発された弾の事よ。最も素材に特殊な物を使った上に空気抵抗を受けやすいっていうんで少ししか生産されていないはずだけどね」
タカキは感心したようにビスケットの方を見て瞳を輝かせる。
「流石ですね。そんな弾の事を知っているなんて!」
タカキの尊敬の念が再び燃え始めると、ビスケットは慌てて弁明の弁を述べる。
「EDMの幹部に就任する前に色々教えてもらったんだよ。やばめの兵器なんかは一通り……ね。だから……物知りっというわけじゃ」
そんなことでタカキの尊敬の念が消えるわけじゃなく、むしろ高まっていくばかりだった。ビスケットは何とか話の流れを変えるためタカキに話を振る。
「それで!このライフルがどうしたの?」
「あ、そうでした。そのライフルからラスタルの血痕が付いていたんです。偶然とは思えなくて、それに角度的に見ても、ラスタルはその弾丸を受けて体が遮蔽物から出てしまったんだと思うんです。これは防衛軍も同じ意見です。議会の出入り口の正面から撃たれた弾とは角度的にも九十度違いましたから。ただ、ライフル弾で殺せばよかったのに、どううしてそんなまどろっこしい真似をしたのか分からなくて。ギャラルホルンよりEDMの方がいいんじゃないかって俺が提案して、議長からも許可を得て。そうしているとアフリカ大陸にEDMの部隊が降りてきているという話を聞いたもので」
タカキの話を聞き終えると、ビスケットは小箱をアタッシュケースへと戻し、頭で纏めていた話の自分なりの推測を述べる。
「ライフルで殺さなかったのはこの弾の所為だね。空気抵抗を強く受けてしまう弾を使用すれば一発で殺すのは不可能だろうし」
「でも、だったら普通のライフルに切り替えればいいんじゃ。あんな大規模の事件を起こさなくても……」
ビスケットの言葉にタカキは反応するが、それにはマックが代わりに答えた。
「多分だけど、テイワズに罪をなすりつけるためにはテイワズが殺したっていう分かりやすい証拠が欲しかったんでしょうね。物ではなく者の方のね」
ビスケットは頷いて見せると少々シリアス気味に声の質を落とす。
「ラスタルをテイワズが殺したっとなればテイワズは一気に犯罪組織だ。マクマードさんの性格上姿を消すだろうし……だとすると、この暗殺の犯人は」
タカキでもこの話の行く末が見えてきた。
「木星帝国なんだろうな。テイワズを乗っ取り、邪魔なラスタルを殺す。一石二鳥な作戦だ。ただし、この作戦にミスがあるとすれば……マハラジャさんを殺し損ねたところだろうね」
タカキはビスケットの言葉に疑問をもってしまう。
「マハラジャさんは暗殺されかけたことがあるんですか?」
「うん。その時はサブレが不審者に気が付いてね。シノが追い詰めたんだけど……捕まえられそうになる直前に拳銃自殺して焼身してしまったんだ。身元も不明だし……その一か月後にラスタルが亡くなって俺達も忙しくなったからね。あやふやになっちゃっているんだよ」
話を聞いていたタカキはある疑問を聞いてみた。
「そもそも、木星帝国って何なんですか?聞いたことありませんけど。テイワズの関係組織何ですか?」
ビスケットも首をかしげるとマックが代わりに答える。しかし、その表情はどこかくらい。
「私がゲイナーという初老から聞いた話じゃ、木星帝国の原型は確か木星独立軍らしいけど……。ゲイナーがかかわっていた時は『プロジェクトE』とかいう計画を進めていたそうだけどね。人体開発のスペシャリストであるゲイナーを読んで何かを作っていたそうよ。それと同時並行で開発が難航していたガンダムフレーム『ガンダムエンペラー』と同じ『E』の名を持つ何かを……確か………忘れたわね。名前があったはずよ……『あ』から始まる名前だったと思うけど」
タカキと一緒にビスケットも首を傾げつつビスケットが口を開く。
「Eから始まるのに『あ』ですか?」
「ええ、そんな名前だったはずよ……大体の計画のあらゆる名前に『E』が使われているところから『プロジェクトE』という名前が決まったそうだから」
マックがそこまで話すとタカキは何かが引っかかったらしく思案顔で考え込んでしまう。タカキの変化に気が付いたビスケットは「どうしたの?」とのぞき込むように尋ねた。
タカキは思案顔のままでゆっくりと口を開く。
「三日月さんがそれっぽい名前を言っていたような気がするんですよね。確か、エドモントン戦の後の事だったと思うんですけど……なんて言ってたのかな?」
ビスケットには島脱出の直前から鉄華団壊滅後の間の記憶がないため全く理解できないが、幹部間の情報共有した際にはそんな話は聞かなかった。
少なくともEDMはその人物に心当たりはいない。
「エドモントン市街地で暴れ回ったっていう例の?私も名前は知らないのよね。ギャラルホルンだけの秘密にされているらしくて。パイロットも秘匿にされているらしいし」
マックがそういって情報を共有してくれると、タカキは頷いて見せた。
「三日月さんが強かったって言っていたので……」
何か気になるビスケット達だったが、それ以上話を進めても何も得られなかった。
37
長い銀髪の髪をなびかせながら背の高い清楚な女性が大理石のような廊下を歩いていた。
彼女が歩くたびにカツカツというヒールの音が聞こえてくる。彼女の目の前に大きなドアが自動で開き始めると、謁見室のように広い部屋へと入っていく。階段を昇っていくと、部屋の一番奥には王が着るような服に身を包み、白髪の初老の老人が大きな椅子にふんぞり返っている。
「ククナか?何ようか?」
ククナと呼ばれた女性は膝をつき首を垂れる。落ち着いた透き通るような声で初老の老人に敬意をもって声をかけた。
「閣下。先ほど量産型Eが完成いたしました。量産型の初期タイプということで機体は『MA-01 エルヴォルが採用されました。実戦の許可を」
閣下と呼ばれた人物は愉快そうに笑いだすと、たしなめるような声を放つ。
「失敗は許さん。実戦で使えると証明して見せろ」
ククナは顔を上げ、微笑みながら答えた。
「もちろんでございます。勝利は保証いたしませんが少なくとも実戦でも使えると証明して見せましょう。半年後には地球圏に到着するようご用意いたします」
「半年後ということは地球における計画もひと段落しておるころだな?」
「はい、その前には必ず」
閣下は低い声で笑って見せると、ククナに「顔をあげよ」と命令を出し、命令通りにククナは顔をあげる。
「ついでだ、お前の妹のクレアを……殺せ!」
ククナは決して動揺することも無く、むしろそれを当たり前のことのように受け止めた。
「もちろんでございます」
ククナが謁見室を出ていき、一時間もかからない格納庫にそれはあった。三機のモビルアーマーサイズのそれはハシュマルよりさらに大型。しかし、ハシュマルの委託をにおわせるそれを眺めながらククナは一人微笑んで見せた。
38
EDMが革命軍とその関係のある村々の人達の受け入れ先としてマックと一緒に用意した病院は街のはずれにあった。
明楽はお見舞い用の適当な食べ物を持ち込みながらエレベーターを昇っていく。三階でエレベーターを降り廊下を左側へと曲がって三つ目の右側の部屋のドアを叩く。相手からの返事を待たずに部屋の中へとずかずかと入っていく。
「ファン!お見舞いに来たぞ!」
元気よく部屋へと入っていく明楽にファンは笑顔で返す。ファンの隣にある椅子に座ると持ってきた食べ物をテーブルの上に広げていく。
「まず、ポテチにチョコレートだろ、それに炭酸系の飲み物やプリン……」
袋から次々と出てくる食べ物や飲み物に苦笑いを浮かべるファンは「そんなに食べられねぇよ……!」と返し、結局広げた食べ物類を明楽は一人で食べ始めた。
ファンが食べ物に手が出ずどこか元気がなさそうにしていると、明楽は話を切り出した。
「実は村の生き残りの人達もここに運ばれているんだぜ。結構子供も生きているんだってさ、でもみんな両親を失っていてな。誰かが引き取るべきじゃないかって」
明楽はファンの顔を覗き込み本題を告げる。
「ファンに引き取ってほしいんだってさ」
「……はい?」
話の急展開についていけず、一瞬呆けてしまうが思考が追いついていき動揺しながら食って掛かる。
「お、俺が!?なんでだよ!?施設にでも預けるとか!」
「俺はそれでもいいけどさ……名義上の親が必要だと思うし、施設に入ってもみんな同じ場所に居られるわけじゃない。いい施設に預けられる保証だってないし……それに名義上でも親がいれば安心だと思うよ。先輩とビスケットさんだって名義上の親がいるんだぜ。EDMの代表である『マハラジャ・ダースリン』が名義上の親だし。まあ、施設に預けたいっていうならいいけど……」
明楽も無理強いができないと引き下がろうとすると、ファンは苦々しい思いを抱えながら明楽に問う。
「なあ、サイガならあいつらの父親になったかな?」
予想もつかない問いに明楽は一瞬呆けてしまうが、少しだけ考えつつ自身の答えを出す。
「分かんない。でも……サイガはサイガだし、ファンはファンだよ。誰かがこうするかな?じゃなくて自分がどうしたいかだよ。きっとサイガならそう言うよ」
ファンは「俺は俺……かぁ」と呟きつつ窓の外を眺めつつすっきりしたような表情を浮かべる。
「俺さ……小さいころ両親が金を出してくれて学校に連れて行ってくれたんだ。でもよ、両親はその時からの過労で俺が学校を卒業したときに亡くなってしまったんだ。そんな風になりたいとは言わないけどさ……でも、両親がしてくれた風に俺も返したいな……って。できるかな?」
明楽は笑顔を浮かべながら「できるさ!」と告げる、ファンは涙を溜め零しながら自身の気持ちを明楽へと告げる。
「だからさ……あいつらの………みんなの無念を、はらして…くれよ………!」
「……俺が……必ず!」
ファンの手を握りながらそう答えた。
39
サブレは洋酒を右手に持ち、左手にグラスをもって墓までの道で登っていく。寒くもっている両手の感覚がなくなっていくのを感じながらサブレは墓の前までたどり着いた。
前までの墓よりさらに大きくなっており、そこには亡くなった者達の名前が刻まれていた。
花も咲かない寒く枯れた大地にあるたった一つの人工物。後ろの村の跡にはもう人はおらず、右側にはEDMの車両が移動できるようにと車道が作られている。さらに大きな着陸場が作られており、現在アルンからの物資を下ろしたり、逆に物資をあげたりしている作業の真っただ中であり、たった今開発局のソニアが上へと上がったところだった。
彼女の目的だったバルバトスのデータ収集は完全に終わり、これよりエデン開発に本格的にかかるためでもあった。
墓の前にグラスを置き、グラスに酒を入れていくとサブレはもう一つのグラスに酒を入れて飲み始める。
半分ほど飲んだところで後ろから声がかかってきたことに気が付いた。
「お酒は飲まないと聞きましたが?」
そちらの方に視線を向けて訪れた人物と視線が合う。綺麗は金髪を一本に束ねて落ち着いた物腰のクレアは微笑みながらサブレの隣に座る。
「飲まないわけじゃない。意味がないと飲まないだけだ」
と言いつつグラスに口を付けほんの少しだけ飲んでいく。
「今回は……サイガと約束したからな。一緒に飲もうって」
約束を果たすためにわざわざここまで酒を飲みに訪れたもう一つの理由を知りつつクレアはあえて何も言わなかった。
黙っていると、サブレの方から口を開き始める。
「約束したんだけどな……俺、本当は嫌な予感があったんだ。こうなりそうな気がした。いつだってそうだ………俺はいつだって何かを失わなきゃ何かを手に入れられない」
呪いのような言葉を呪詛のようにつぶやく。
幼いころ目の前で死んだ両親を見て、自殺した兄の姿を見て、オルガやサイガの姿を見て思う事。本当は分かっていること、呪いなんかではなく、本当は……誰かを守る為にではなく、サブレが自分を守る過程の中で見逃し続けてきた。
仕方がないと言い訳をして、代わりの何かを手に入れてきた。
『それは言い訳です。あなただって本当は分かっているはずですよ』
そんな心の中にそんな声が響き、クレアに驚きの表情を向ける。
『あなたは先ほどの戦いの中で覚醒者としての進化を遂げた。それは何かを失ったわけじゃない。あなたはサイガさんを守りたい一心で手に入れた力じゃないんですか?』
「俺は……守れないんじゃ意味なんてないじゃないか!!守れないんじゃ……」
サブレは大きな叫び声を上げるとクレアは優しく抱きしめる。
「だったら守って下さい。これからは……」
サブレは涙を流しつつ彼女に、そして仲間たちに誓う。
「守るよ。君は、みんなは俺が絶対に守る!」
するとサイガとオルガの声が聞こえた気がした。
『『それがお前の新しい戦う理由だな』』
サブレは心の中で「そうだな」とつぶやき、声にしてはっきり誓う。
「それが俺の戦う理由だ」
オルガ、サイガ……見ていてくれよ。俺は守って見せるからさ。
《生きた証編終わり 仕組まれていたこと編開始》
どうだったでしょうか?面白かったと言っていただけたら幸いです。次回は一気に時間が飛び、半年後へと移動していきます。次回は地中海戦が続く一方でサブレが情報局と協力して『アイン』の正体に挑むことになります。
次回のタイトルは『仕組まれていたことⅠ』になります。お楽しみに!