機動戦士ガンダムE   作:グランクラン

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廃棄コロニーでの戦闘回になります。


アース・ガイドⅡ

<11>

 

 廃棄コロニーに到着するまであと三十分ほどというタイミングでビスケットとメアリーとイオリは他愛のない話で盛り上がっていた。しかし、その中に一人だけブリッジ要因ではない人物が話に交じっているという点は無視できない。

 黒いぼさぼさの短めの髪と童顔、小柄の体は二十代というより十代に見てしまう。

 明楽・アルトランドは地べたに座り込みケタケタと笑いながら話し合いに興じていると、ビスケットは長年の疑問を三人に向けて尋ねた。

「そういえば、俺が生き返った時のことを知らないんだけど……どういう話が合って俺を回収したの?」

 三人は脳内の記憶をかき集める事にフル動員して思い出すと、代表してしゃべりだしたのは明楽だった。

「たしか……サブレ先輩と一緒に諸島を根城にしている海賊を狩った後に代表から蒔苗とかいうオジサンと接触して遺体を回収して来いっていわれて……」

 いまいち容量を得ない説明だったが、ビスケットは自分なりの解釈を加えるとおおよその話の大筋を立てた。

 マハラジャは前から蒔苗東吾ノ介から自身のエドモントンまでの護衛を依頼されていたが、マハラジャはギャラルホルンともめるつもりは無く依頼を正式に断った。しかし、そんな蒔苗は別に鉄華団に依頼を出したが、島での脱出戦の際にビスケット・グリフォンが戦死した。その時、蒔苗はEDMにサブレ・グリフォンと呼ばれる人物がいることを思い出し、マハラジャにモビルワーカーを購入するためEDMに通信を掛けるとマハラジャはビスケット・グリフォンの遺体の引き取りを交換条件にモビルワーカーを与えるということになった。鉄華団の団長であるオルガ・イツカがこの話を知っていたかどうかは知らないが、少なくともメリビット・ステープルトンとクーデリア・藍那・バーンスタインは知っていたそうだ。実際明楽は二人と接点を持ったらしい。その後、EDMは前々から行いたかった蘇生治療の実験体を求めていたらしく、その実験体にビスケット・グリフォンが選ばれた。そして10%以下の確率で成功したというわけだった。

 そこまでの話を脳内に整理するのに軽く20分が経っていた。メアリーは明楽の足らない説明に怒り心頭に突っかかる。

「あんたね!そんだけの説明にどんだけ時間がかかるのよ!」

「説明しなかった人に言われたくないんだけど……」

「なんか言った!?」

 メアリーのドスのきいた声と軽い殺意に満ちた睨みに完全に睨んでいると、イオリは微笑みながら二人のやり取りを見守っていた。ビスケットもクスクス笑っていると眼前に廃棄コロニーが見えてくる。イオリは目の前の通信端末を通じてコロニー側との交信をしていると、船はゆっくりと停泊の為にドッグへとバックで入っていくが、それを阻止するように船体が大きく横に揺れた。ビスケットは両手を艦長席にがっちりつかんで体を支えると、先ほどまで怒鳴っていたメアリーが索敵を行う。そしてすぐにその正体が割れた。

「敵影キャッチ。スキップジャック級が二隻が大型デブリに隠れるように停泊しています」

「警戒態勢。全モビルスーツ出撃、船はこのままコロニー内に入って開発チームの回収に入って」

 明楽はほぼ同時にブリッジから出ていった。

 

<12>

 

 スキップジャック級が廃棄コロニーに張り込んだのはここ数日の事だった。実際彼らはギャラルホルン司令部からの指示を受けEDMの最新鋭機であるガンダムバルバトスの奪取を命令されていた。ちょび髭と強い癖毛が特徴の小柄な中年男性は艦長席に立ち偉そうに怒鳴り散らしていた。男の目の前の画面に映っている金髪の変顔の男はこれまた偉そうにしながら話を受けていた。

「分かっているな!?失敗はありえんぞ!エドガー!貴様にモビルスーツ隊の指揮を任せる!何としてもガンダムバルバトスを奪取するのだ!あれは本来なら我々が使うはずだった機体なのだ!」

 そんな訳の分からない言い訳じみたセリフをエドガーと言われた男の後ろで聞いていたごっつい顔にでっかい鼻、盛り上がった筋肉が特徴の大男は後ろで苦虫を潰したような表情でイライラしながら話を聞いていた。

 ギャラルホルンは変わってしまった。

 一年前、エドモントンでの細かい条約の締結に珍しくクーデリア・藍那・バーンスタインを仲介に呼んだ締結を結んだ直後、クーデリアの目の前でラスタルは銃撃され、殺されてしまった。

 その後、EDMとギャラルホルンの調査が終わったのは事件の一か月後だった。そして、意外な組織の名前が挙がった―――――テイワズだった。

 その前後にテイワズが拠点として使用している歳星はすぐに姿を消し、クーデリアですら接触ができないような状況が続いていた。実際この一年一切姿を見せようとしなかった。

 エドガーは通信を切ると、後ろを振り向き大男に向けて怒鳴り声を上げた。

「イヴァン!すぐに用意しろ!」

 イヴァンはエドガーの後ろについていきながら変わり果てたギャラルホルンの内情に内心ショックを受ける反面すでに慣れている自分がいる。

 EDMは元々元ギャラルホルンのメンバーだったマハラジャ・ダースリンがギャラルホルンを辞めたのちにかつての部下達を連れて経済防衛機構を立ち上げた。

 当初セブンスターズはこれの討伐に部隊を動かし、クジャン家が代表でEDMに部隊を送ったが、当時のクジャン家当主の戦死と部隊の全滅に終わり、後続の部隊を派遣しようとした際にラスタル・エリオンがセブンスターズに呼びかけてこれを押さえた。

「これ以上部隊を動かせば、両者共倒れこそ起きないが、地球圏の秩序が乱れるだけだ」

 その鶴の一声でギャラルホルンはEDMがギャラルホルンに手を出そうとしない限りこちらも手を出さないという条件で組織を黙認することにした。

 それ以降小さないざこざを起こさないようにEDMはギャラルホルンの代わりに各所の防衛や海賊などの外法狩りを仕事として行うこととした。

 それはマクギリス・ファリド事件以降も変わらなかった。しかし、それもラスタル・エリオンが暗殺されて以降、ギャラルホルンは軍事力をすさまじい勢いで拡大させる一方で各経済圏への圧力を強め、イヴァンのように旧ラスタル派の中でも平和路線に切り替えた際についてきたような者は降格させていた。実際ガエリオ・ボードウィンも降格した。

 イヴァンは元々ニ佐だったが、新代表に反対した結果二尉まで降格された。

 そんなイヴァンに抵抗などできるわけがなく、彼も命令されるままに緑色の量産機であるグレイズオーレスに乗り込んだ。

 

<13>

 

 様々な思惑を考えに巡らせながらそれでも目の前にやって来た久々な敵の存在に明楽の思考の答えはシンプルなものだった。

『敵なら倒す』

 それだけだった。それしかなく、それ以上のことはきっと周囲の人間が考えるだろう。今の自分がするべきことは、やって来た脅威と戦うしかない。それ以外の事は戦闘の邪魔になる。

 ビスケットの指示に対してすぐに格納庫ではファントムブラット隊の整備長であり、ビスケットやサブレと同じく幹部の一人、ガタイのいい肩幅の広い体と黄色人種の特徴である肌色。黒い髪とヒゲ、大きな鼻とは別に優しそうな目つきをしたゼム・ロックはすぐに各モビルスーツの発射体制を整えるべく周囲に激を飛ばす。

「おめぇら!まずジムを出すぞ!そのあとグシオンだ!」

 その十分後にはすぐにジムのパイロット達が自分達のモビルスーツに乗り込み、さらに十分後に明楽が小さな体で格納庫最上段の柵を蹴ってグシオンに乗り込むべく近づいていく。もちろんその頃にはゼム・ロック達整備班もノーマルスーツに着替えており、ゼム・ロックはグシオンのコックピット前で明楽を待っていた。

 茶色いグシオンの体は昔と変わっていないとビスケットは言っていたし、シノに関してはむしろフォルムはさらに大きくごっついものに変わり、背中についていたサブアームは同じようにバックパックに隠されつつ、さらに大型のツインバスターライフルを背負っている。もちろん武装は両手にバスターライフル二丁にビームサーベルを二つ、ビームハルバートが特徴的である斧部と鉤部をヘッドの左右に先端には槍部を備えているが、それらのすべてからビームサーベルのように熱線で切る、貫くようにできているハルバートを背中に背負って存在していた。

 飛んできた明楽の体をゼムは左手で受け止め、そのままコックピット前で明楽は両足を地につける。ゼムが明楽の背中を強く叩くと明楽はそのまま座席に座り込み、そのままコックピットの奥へと姿を消した。奥へと進んで行く中ゼムの声が聞こえた。

 コックピット内は薄暗かったが、次第に鮮明な映像を映し始め足元から小さなモニターが姿を現す。

『ガンダムグシオン・リベイク・リファイン』

 そう書かれた文字と共に機体の大まかな全体図のような映像が同時に姿を現し、文字だけが姿を消すと、機体は完全な意味で起動する。

 起動したと判断すると、グシオンを自動でカタパルトまで移動させていく。グシオンの体はゆっくりと左側にあるカタパルトデッキとを隔てるドアが開き潜ってそのままカタパルトデッキとのドアは静かに閉まる。足場を固定し腰を低くするとグシオンの射出態勢が整う、左側に寄せたポニーテイルがピコピコ動かしながらメアリーが隣に姿を現した。

「現在ジム七機のうち三機が船やコロニーの防衛、ほか四機がギャラルホルン製モビルスーツであるグレイズ機計二十機ほどを相手にしていますが、圧倒的に不利です。グシオンは一機でも多くのグレイズを落としてください」

「了解。グシオンリベイクリファイン。明楽・アルトランド、出る」

 強くは無いが、しかしはっきりとした声を発すると同時に、明楽は足元にあるペダルを強く踏むと、グシオンの背中にあるブースターが火を噴いて勢いよく射出された。

 船から離れるとグシオンは背中のバスターライフルを敵モビルスーツ群に向けて放つ、大きな二つの熱線が約5、6機ほどのモビルスーツを一気に薙ぎ払う。そして、すぐにハルバートに武器を切り替えるとそのまま突っ込んでいくと、グレイズの体を横なぎに切り払い、速度を緩めずに七機のモビルスーツへ向けて突っ込んでいく。

 そんな姿をブリッジで確認していると、三機のモビルスーツが別の出入り口から中に入っていく。それとすれ違いに開発チームが船の中に入ってくる。

 誰かを援護に向かわせないかとビスケットが考えるが、今の状況で下手に戦力を割けば全滅しかねないと判断し、サブレに任せるしかない。

 

<14>

 

 コロニー内に侵入したモビルスーツのパイロットは起き上がったガンダムバルバトスの姿に目的を思い出す。しかし、同時にその困難さに直面する。起き上がったということは既にパイロットが乗っていると考えなくてはならないだろう。

 グレイズの右足を前に出すと、同時に一機のグレイズがバルバトスへとビームライフルでの攻撃を仕掛ける。

「指示無しで攻撃するんじゃない!」

 しかし、ビームライフルをバルバトスは大きくジャンプしてグレイズ三機を飛び越える。バルバトスの機動力に舌を巻きつつ、グレイズのパイロットはバルバトスの武装の貧相さに着目した。見たところまともな武器を装備していないように思える。そう考え、周囲に指示を出す。

「回り込め、敵はまともな武器を装備していない」

 他のグレイズがホバーで機体を滑らかに移動しながらバルバトスを囲んでしまう。バルバトスは腰からビームサーベルを二本取り出し、中腰になりサーベルを斜め上に向けて構え、グレイズはライフルをバルバトスに向ける。

「相手はサーベルだけだ!距離を取りつつライフルで倒せ!」

 二機のグレイズが左右から挟み込み、バルバトスめがけてライフルの引き金を引くとバルバトスは前に飛び左側のグレイズへ斬りかかろうとするが、モビルスーツ小隊の司令塔の指揮官のグレイズがバルバトスの進路にライフルの引き金を引き、バルバトスは当たるギリギリで回避するため横に飛ぶ。

「お前たち!距離を取れ!」

 バルバトスは今度は距離を取ろうとするバルバトスは少しずつ距離を取ろうとするが、グレイズはそれを追いかけて囲んだまま移動するが、バルバトスはドッグに近い場所まで移動すると、ふと足を止めた。

「こんなところでなにを……!?」

 バルバトスの後方の地面が火を噴き大きな穴が開き、指揮官の視線の先には大きな穴の先でヴァルハラが主砲を穴に向けている姿を確認できた。

 

<15>

 

「マルチスタイル射出!」

 ビスケットの叫び声、と共に左カタパルトデッキに赤と黒をモチーフとしたシンプルな四つのブースターに赤と白色の対ビーム耐性シールドと黒いビームライフルが左右に装着している。

 マルチスタイルと言われたバックパックがバルバトスの背中に向けて射出すると、マルチスタイルはコロニーに空いた穴から流れ出る空気の流れに逆らうスラスターは一寸も変更なくバルバトスの背中に向けて突き進んでいく。

 強く突き進むマルチスタイルは大きな衝撃と共にバルバトスの背中にドッキングした。マルチスタイルにくっついていたシールドは左手にライフルは右腕に持ち中央のグレイズのコックピットに向けてライフルの引き金を引いた。

「この風の中で照準が狂う中当ててしまうとは……!?」

 バルバトスのビームライフルはまっすぐとグレイズのコックピットに直撃すると、バルバトスは指揮官ともう一方のグレイズめがけてライフルの引き金を引く。しかし、両者のグレイズは左右に移動して攻撃を回避するとサブレは小さな舌打ちを打ち毒づく。

「この風の中じゃ、まともに当たらんな……このまま外に出るしかないな」

 バルバトスは踏ん張る足を地面から離して、コロニーの外に向けて吹っ飛んでいく。二機のグレイズも追いかけるように空気の流れに乗って外へと出ていく。指揮官のグレイズはバルバトスへ向けてライフルの引き金を引き、攻撃を当てようとするが、バルバトスはそれをシールドで受け止める。シールドはビームに耐え弾く。

「バカな!?ナノラミネートアーマーすら貫通させることができるのに……」

 後ろに吹っ飛んでいきながらバルバトスは指揮官のグレイズに向けてライフルの引き金を引いた。射出されたビームは指揮官に向けてまっすぐ伸びていき、空気の流れから逃げることのできないグレイズのコックピットを焼き貫く。最後のグレイズは何とか態勢を整えるが、ヴァルハラの主砲がグレイズの両足を吹き飛ばし、その隙にバルバトスがコックピットごとサーベルで横に切り払う。

「船をこのままコロニーの反対側へ」

 ヴァルハラはそのままコロニーの反対側へ向けて船を移動していくと、サブレはバルバトスをコロニーのドッグめがけて突き進む。グシオン達が戦う場所へと向けって。

 

<16>

 

「何をしているか!?」

 旗艦で偉そうにふんぞり返る艦長の男は憤慨しながらモビルスーツ隊の惨状に怒りを覚えながら何度も何度も地団駄を踏みながら怒鳴り散らす。

 バルバトスの回収に向かった小隊からの連絡も途絶え、目の前でこちらに攻撃を仕掛けていた敵の旗艦も姿を消した。それどころかモビルスーツ隊は敵のジムとグシオン相手にようやくの思いで押さえている。

 しかし、反撃できるほど追い詰めているわけでも無く、特にグシオンの方は七機も同時に相手取っており、艦長はイヴァンとエドガーは格納庫の中で出撃のタイミングを計っていた。

「イヴァン!エドガー!貴様たちも参加しろ!何を見ているか!!」

 エドガーは涼しい顔をしながら答え、イヴァンは先ほどからイライラしながら話を聞いていた。

 

<17>

 

 グシオンはハルバートを手に持ちグレイズに斬りかかる。グレイズはそれを後ろにのけぞりながら回避し、距離を取ろうと後ろに大きく飛ぶ。ライフルの攻撃を両手に持っていた小型のシールドで防いだグシオンはツインバスターライフルをグレイズに向けて放つが、それをグレイズ達に回避されてしまう。

「このままじゃ埒が明かない!」

 ジム達もほかのグレイズ相手に戦っていて応援に来れそうにない。距離を詰め、グシオンは再び距離を詰め、ハルバートを振り下ろす。グレイズはそれをビームアックスで受け止めている間にグシオンの背中目掛けてグレイズがライフルをかまる。引き金が惹かれようとしたその瞬間にバルバトスのライフルによる攻撃がグレイズのライフルに直撃した。

「何手間取っているんだ明楽!」

 明楽の目の前にサブレがパイロットスーツを着ないで姿を現したことにツッコミを入れようかと悩んでいると、左右からグレイズが挟み込むように突っ込んできた。

「パイロットスーツを着ていないことに突っ込んでもいいですか!?」

「そんなことより戦え!」

 バルバトスが戦いに割って入ろうとするがそれをライフルの攻撃が阻止した。バルバトスの頭上より赤いレギンレイズと青いグレイズが姿を現した。

「あれがギャラルホルンの指揮官か……?」

 赤いレギンレイズに乗っていたエドガーはバルバトスへ向けてライフルを向け、青いグレイズに乗るイヴァンはビームアックスを持ちながら両機はバルバトスへ向けて、戦いを挑む。

 赤いレギンレイズはビームサーベルでバルバトスに斬りかかり、イヴァンはそれを後ろから援護する。バルバトスは四つのスラスターの角度を使い分け細かく回避し続けていく、ビームサーベルで反撃しようとするが、それをグレイズが的確に、かつ邪魔にならないようにライフルで援護する。

「赤い奴より青い奴の方が強くないか?」

 戦いを繰り広げているとスキップジャック級のCIC席に座る若い男は後方からの反応に気が付いた。

「艦長!後方より敵艦!」

「何!?」

 ヴァルハラは迂回しながらスキップジャック級の後方を取った。主砲と副砲を全開にしながら一斉放射する。

「全砲門一斉発射!」

 二つのスキップジャック級のエンジン部分周辺にあたり、両者は左右に艦を離していき、ヴァルハラはその間を突き進もうとする。そして、突き進みながらヴァルハラはもう一度主砲で攻撃を仕掛ける。主砲の一つが向くのは偉そうにふんぞり返っていた男の乗るブリッジだった。

「回避!!回避ぃぃぃ!!!」

 そんな光景を圧倒されながら立ち止まったエドガーの乗る赤いレギンレイズ目掛けてバルバトスはサーベルを抜いて突き進む、イヴァンはそれをライフルで牽制しようとするが、しかし、バルバトスはそれをうまく回避しながらレギンレイズのコックピットに向けてサーベルを伸ばし、縦から斬り下ろし、そのままの勢いでヴァルハラの進路上に向かう。

 グシオンやジム達も同じように進路上に集まると、全員はヴァルハラにつかまって前線を離れていった。

「イヴァン二尉!どうなさいますか?」

「一度撤退する。どうやらエクス准将に報告する必要がありそうだ」

 顔を不快に歪ませつつギャラルホルンは追撃をあきらめるしかなった。




どうだってでしょうか。面白いと言っていただけたら幸いです。
次回は『アース・ガイドⅢ』になります。お楽しみに!
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