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月面ハッチが開くのを待てばいいのに、俺はエデンのライフルでハッチをぶち壊すという、後々に始末書になりそうになりそうな行動を後悔することなく、俺は月面から少しだけ離れたところで戦場を確かめようとする。
明楽とシノが辛うじて前線を維持しているが、そこに戦艦が戦いに関わって辛うじて押し切られないようにしている。
「行くぞエデン。リングファンネル、加速モード」
背中にくっついている八枚に分かれるリング状のファンネルが淡い青色の粒子状の光を放ち始める。淡い光が強い光へと変わっていく。途端にエデンは消えるような速度で戦場に向かった。
すると、モビルアーマーが口から放つ屈曲ビーム砲をヴァルハラに向けようとする。しかし、その攻撃をグシオンがバルバトスが落とした耐熱シールドを使用して攻撃を受け止めようとする。しかし、もう一つの屈曲ビーム砲が別の方向からヴァルハラを襲う。
その土壇場のところでエデンの両腕のビームシールドで攻撃を受け止める。
「サブレ?」
「先輩!?」
俺はそのまま上方の方に移動していく。ボロボロのモビルスーツと今にも落ちそうな戦艦まで存在する。
この後アルベルトからどれだけの説教が待っているのか考えることすら鬱になりそうだ。
それ以上にこのまま戦場を拡散させるわけにはいかない。
俺はエデンでテールビームブレードを両方ともつかみ強引に戦場から離脱させていく。ある程度離れたところで手を放して改めてモビルアーマーに向かい合う。
「こいよ。ここなら邪魔されずに戦える」
背中にくっついているリングファンネルが頭部の上に移動するとその姿はまるで本物の天使のように思えた。
リングファンネルを周囲に展開させ防御シールドを展開させる。屈曲ビーム砲の攻撃を拡散させる。
「Iフィールド実装テスト終了。続いてバスターモードのテストを行う」
俺はリングファンネルを二つの円状に展開させ、それぞれの中心に赤い光の膜を作りそこをライフルのビームが貫通するとフラウロスを超える高出力バスターライフルがモビルアーマーを攻撃した。
モビルアーマーの一機を貫き、もう一機はテールビームブレードを犠牲にする形で回避して見せる。
「お前たちは………なんなんだ?お前達は……」
俺はビームサーベルを抜き取り、モビルアーマーの屈曲ビーム砲を出そうとする頭部に向けて貫く。
「なんなんだ!?お前は!!」
その瞬間に俺の脳内にサイコフレームを経由したモビルアーマーのパイロットの脳内を映し出す。
どこか遠い研究所、重苦しい培養器が空間を苦しめているように見える。そこにククナが歩いてきて培養器の中の存在を微笑んでみる。その後ろから別の男が歩いてきたところで俺はその男の正体がエクスだとは思えなかった。
「うそ……だろ?それがエクスの正体?」
爆発していくモビルアーマーを離れながら見送ると俺はどうしようもない苦しみに襲われた。
「ああ………あああー!!」
苦しみじゃない、これは後悔だ。
こんな結果なら早いことオルガと出会っていればよかったと、もっと早くに気づいていればという後悔が襲う。
パイロットスーツごしの涙があふれ出てくる。
オルガ・イツカ、サイガ・フルーゲル。彼らの犠牲は俺がもう少しだけ努力と運があればなんとかなったはずだ。なのに……俺は!
どうしてっと考えてしまい、自分自身に絶望した。苦しみが胸の奥からこみあげてきて、息苦しさが襲う。
自分を呪いそうになった。
18
戦闘が終わるとそのまま船には戻らず、まっすぐ開発局に戻ると急ぎ足で近くの休憩室で駆け込みそのまま近くの椅子に勢いよく座る。
ため息すら出てこないほどに体が重くそのまま椅子に体の重力を預ける。頭を抱えて悩んでしまう。
あの研究所からの帰り道の時、レレが言っていたもしかしたらという話が当たっていたという事実が今更ながらどうしようもない。
数分経つと休憩室にクレアとレレが心配そうな表情を浮かべながら部屋に少しづつ入ってくる。
クレアが「大丈夫ですか?」と尋ね、レレはひたすら無言を貫く。しかし、俺は一瞬だけそちらを向くともう一度俯いてしまう。
「レレ……お前帰り道に言ったよな。アイン・ダルトンの正体。今更どうしようもないとわかっているんだけどな」
初めてその可能性を触れたとき考えないようにしていた。でも、開いてみればそれが真実だったし嫌になりそうだった。
「分かっているんだ。今更どうしようもないし、どうしても苦しさが込み上げてくるんだ。オルガやサイガを救えたんじゃないかって」
するとクレアが右側からレレが左側から俺を抱きしめる。
「でも……あなたは誰にも言わないと決めたのでしょう?だったら言ってはいけませんよ」
レレにそういわれると俺はオルガとの約束を思い出す。すると今度はクレアが優しい声を放つ。
「サブレは優しいのですね。苦しみと悲しみを受け止めようとしている。できれば私達にも背負わせてください」
苦しさと後悔から涙が次々とあふれ出てくる。
俺は涙を流しながら俺はアインとエクスの正体を口に出す。
「エクスの本当の名前は『アイン・ダルトン』だ。そしてギャラルホルンの『アイン・ダルトン』はオリジナルのクローン強化人間だ」
19
動く金属なぞ実際触れて触ってみれば気持ち悪い感触がすると人間は言うのだろうとPN01は金属の無機質な廊下を歩いていく。するとただ広い空間に出る。
縦横高さが一キロほどの空間に球体の物体が浮かんでいる。アカシックレコードの本体だとは思わないだろう。一キロの部屋の半分にも満たない大きさの物体がアカシックレコードとしての記憶媒体であり、意思そのものであり魂といってもいいだろう。
PN01からすれば自身のオリジナルといってもいい存在であり、いうなれば自分にとってはクローンというべき存在であるPN01という名前を恥じることは無い。
アカシックレコードの足元へと移動するとアカシックレコードからの光がPN01の記憶領域を覗く。
「どうやら予定通りサブレ・グリフォンの覚醒へと導いたようですね。これからは介入を控えるとしましょう」
「はい。しかし、彼はここまで来れるでしょうか?」
PN01の素朴な疑問にアカシックレコードは迷ったそぶりを見せずに素早くこたえる。
「それを判断する必要はありません。私達はサブレ・グリフォンとアイン・ダルトンを試し、どちらの答えが人類の答えかを聞くだけです」
どうしてほしいんじゃないのかではなく、あくまでも自分達は人類の道を見守るだけ。というスタンスを決して崩さないアカシックレコードの落ち着いた姿勢にPN01は低姿勢を崩さない。
「そのための道は作りました。あとは……どちらが人類の答えを示すかです」
サブレ達が戦っている間にアカシックレコードはその道を作り続けていた。PN01はその間にサブレ・グリフォンが覚醒できるようにと裏舞台から整えてきた。
全ては……
「全ては人類が進化するために」
20
全ての人間が幸福になることはできないし、自分達はそれが分かっていてこの世界に居場所を求めた。その結果がマクギリス・ファリド事件だったし、だからこそその結果を噛み締めたつもりだった。
悔しさはもちろんあったし、それ以上にむなしさだってあった。でも、そんな結果があったとしてもこれからはオルガの命令と共に生きていくつもりでいた。しかし、ビスケットやシノはその命令からある意味遠ざかっているような気がした。しかし、もしかしたら彼等こそが「止まるんじゃない」という命令を体現しているのかもしれないとユージンは考えるようになった。
そもそも、彼らはオルガの最後すら見ていないのだ。
どんな気持ちでその後を過ごしたのか。少なくともビスケットに関してはIDの書き換えすらしていないように見える。そう考えたとき、彼らがどれだけ悔しく生きてきたのかを自分がどれだけ考えなかったのかと悩んでしまった。
止まるわけにはいかないと自分を奮い立たせてきたつもりだった。もしかしたらそれ以上に奮い立たせてきたのは彼等かもしれないのだ。
コーヒーを少しだけ飲み遠い宇宙の先を眺める。
こうしている間だけでも面倒なことを悩まずにいられる。ような気がする。
サラからの不意打ちを回避するために人が多くいる場所を選んで行動していた。それが彼が食堂で彼が食事を終えてもい続ける理由である。
コーヒーが切れそうになっておりお代わりの為に席を立ち食堂のおばちゃんにコーヒーをもらうと、自分の席に戻る最中に窓の外で黒い大きなジムが通り過ぎるのを確認した。
そのままフラフラと窓にくっつきそのままジムの動きを視線で追う。
大きな図体に見合わず素早く動き続ける黒いジムは両肩にタンクのようなキャノン砲と両腕にバスターライフルを装備している。
おそらくでなくともあれがサラだということは誰でも理解できた。
ユージンはホッとした思いでそのままコーヒーを片手に食堂から離れていった。
サラに会うたびにドギマギする自分がいてそんな自分に戸惑うのだ。だからサラを避けて逃げてしまう。
そのまま走り切り曲がり角で双子の兄妹に出会った。いや、兄妹かは分からないが、ぱっと見で判断してしまった。
「すまねぇ。ちょっと前を見てなくてな」
俯いていた双子が同時にユージンを見ると改めってその幼さに驚かされる。
「気を付けろってなもんです」
女の子がそんな激しい言葉遣いをするので戸惑ってしまうが、それを隣の男の子がこれまた失礼な言葉遣いをする。
「待ってノイン。もしかしたらこの人盲目な人なのかもしれないよ。だからこそ僕たちにぶつかったのかも」
「失礼なこと言うんじゃねぇよ!そもそもてめぇら達みたいなガキがどうして船に……」
といったところで彼らの制服がEDMの緑色の制服を着ているということに気が付いた。
「失礼なのはあなたなのです」
「僕たちはれっきとしたEDMのパイロットなのですよ」
「私達は」「僕達は」
「「サブレ・チルドレンですから」」
こんな子供がっと考えてしまうが、幼く見えるだけでれっきとした大人なのかもしれない。
「「年齢は20歳です」」
「幼!!」
つい口から本音が出てしまうユージンはとっさに口元を押さえる。ノインと呼ばれた方はホッペを膨らませ機嫌を損ねてしまう。代わりに男の子の方が自己紹介をするために一歩前に出る。
改めて背の低さに驚かされるが、そもそも背がユージンの胸にも届かないというのはいかがなものだろう。
「僕の名前はジャニー・モルデンと申します。こっちは双子の妹のノイン・モルデンです。先ほど申した通りサブレ・チルドレンです」
「じゃあ、お前たちは七年前の作戦にも……?」
「はい、参加していました。勿論、サブレ師匠は反対しましたが」
無表情で答えるジャニーに対してノインは不機嫌そうな表情を崩さない。
感情を表に出そうとしないジャニーに、感情表現が豊かなノイン。
「どっちが下でどっちが上なんだ?」
「僕が兄でノインが妹です」
淡々と答える間も決して瞬きをしない兄に機械じみた何かを感じ取る。
「お前は機械かよ」
素直な感情を吐露するがその言葉にノインが素早くかみついた。
「失礼過ぎる!ジャニーはサブレさんの事だったら一生かけても話しかけられるし!」
「それもどうなんだよ」
ノインの的外れな言葉に律儀に突っ込みつつジャニーとノインを交互に見る。
ノインは透き通るような茶髪を後ろで集めて束ねており顔は幼く見えてしまうほどに童顔である。ジョニーは短めの癖の強い茶髪に背の低さとは裏腹に凛々しい顔つきをしている。
「こう見ると兄貴の方がましに見えるよな」
「し、失礼だし!あんたみたいなアホ面みたいなやつは一生モテないし!!」
唐突な喧嘩がその場で始まりお互いがお互いに罵り合うような場面に今度はサラが遭遇する。
「あら?二人共彼と仲良くなったのですね」
「「サラ姉!」」
二人同時にサラに飛びつく姿を見ると心の底からのツッコミが口から叫びだしてくる。
「幼!!サブレってやつ以外にも性格が変わるじゃねぇかよ!!」
大声を聞いたノインとジャニーが同じ不機嫌な表情を浮かべながらユージンをにらむ。睨む視線はユージンに「うるさい」と言っているように思える。
「「うるさい」」
「口に出すんじゃねぇよ!」
サラは三人が罵り合いを繰り広げる姿に微笑みを絶やさない。
「大体サブレさんがあんた達を連れて来いっていうから来てやったのに!!」
「「ノイン!!」」
ジャニーとサラが今まで聞いたこと追ないような声を出し、それにビクッとしながら怯える姿があった。
「何の話だ?サブレが連れて来い?何の話だよ?」
ジャニーとサラはやってしまったという表情を作りどうするかアイコンタクトで話し合おうとサラが代表で前に出る。綺麗な瞳からは考えられないほど真剣な色をしていた。
「このことは誰にも話さないでください。サブレさんはマハラジャさんとアルベルトさん達と話し合い、木星帝国が火星侵攻を進めるのではないかと想像していました。だからこそ、その前に人質になりそうなサブレさんの兄妹達だけでも回収して来いと言われています」
サラの襟首を掴んで鋭くにらみつける。一度だけ俯き怒鳴る様に叫ぶ。
「なんで……なんでそれを言わねぇんだよ!!」
「それを言えばあなたの事ですから必ず引き返すと言い出すでしょう。だから言えなかったのです。一度回収した場合は絶対に引き返さずにつれて来いと言われています」
「理屈は分かるけどよ……理屈は分かる。けど……」
理解しているつもりだ、それもクッキーとクラッカを考えた結果なのだろう。できることなら戦場から遠ざけたいという気持ちもわかる。
それをクッキーとクラッカに話せば戻ると言い出すだろう。
それはユージンが戻っても同じことを言い出すだけなのだ。
「分かってる。そうだよな」
「理解してほしいとは言いません。でも、サブレさんはあなたから文句を言われても仕方ないと思っています。ですから文句はサブレさんによろしくお願いします」
サラの真剣さの前に気圧されそうになったが、その瞳の奥の本当の感情をユージンは短期間であるが一緒に居て読み取れるようになった。
「お前……サブレってやつに責任を押し付けようとしているだろ?」
「よろしくお願いします」
頭を下げずに表情を読みとうらせようとしないサラに読み取ろうとするユージンの姿はジャニーとノインの笑いを誘っていた。
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地球圏各地で反ギャラルホルン運動が起きる中、テレビではその様子が起きていた。その報道の中身はラスタルやイオクの悪行の数々が次々と映し出されるが、最後に映し出されたのはガエリオとジュリエッタがしてしまったアフリカの村を焼き払うという悪行が連続で映し出される。
同時にラスタル・エリオンなどのセブンスターズの写真などを焼く人々の映像も映し出される。
テレビ中継を見る度にクーデリアは心を痛めてしまう。胸の前手のひらを握りしめ、テレビに向かって祈ることしかできない。
今更ギャラルホルンに味方することは自分達の立場を悪くするだけだということはよく理解している。
現在火星のギャラルホルン支部も自分達の身の振り方を考えている。
火星は取り立てて問題を抱えているわけではないが、そう遠からず火星の人々から何らかの抗議運動が起きてもおかしくはない。
クーデリアはなるべくそうならないようにと努力を重ねているが、どうにもならないのが正直なところだった。
火星の人々の中にも今までの不満をここで爆発させてしまおうとしている連中は存在する。
「どうしてこんなことに……?」
中には元鉄華団のメンバーを雇いたいと孤児院まで詰めかけるような連中までいる始末だ。クーデリアの元にも多くの人が駆け込んできた。
「このままでは再び火星内でデモ活動が起きかねません。何とかして対応しなくては……」
「しかし、お嬢。正直な話、これ以上押し付ければこっちがギャラルホルン派として弾圧されかねません」
チャドの言葉に表情をさらに曇らせ俯くクーデリアはどうしたらいいのかと悩んでしまう。鉄華団の時も自分は何もできなかったと思い出し後悔する。
「しかし……」
あきらめきれないという感情が沸々と湧き上がる。チャドは真剣な面持ちで語り掛ける。
「決断をすべき時です。このままでは元鉄華団のメンバーの中にもデモに参加する者が出てくるかもしれない」
チャドの言葉にかつての三日月やオルガの姿が重なった。
「実際孤児院の方にもかなりの人か駆け込んできていると聞きます。どこから鉄華団の情報を聞いたのか?」
ふとドアを強く叩く音が聞こえる。
「なんだ?」
チャドがドアを開けようと手を伸ばすとドアの奥から叫び声が聞こえてきた。
「開けてはいけない!!」
とたんにチャドは反射的に体をひねらせてクーデリアの方に飛びつく。すると大きな爆発がクーデリアの視界と耳をふさいだ。クーデリアの上からチャドが覆いかぶさり、爆発から身を挺して守ってくれる。
「チャドさん!?」
「大丈夫です!それより逃げましょう」
チャドはクーデリアと共に窓から外に出ていくと、壊れたドアから細身のスーツの男が姿を現した。
青と白の縦縞々の模様の服に胡散臭い笑顔、金と銀のまだら模様の髪に手袋と革の靴を履いている。
「先ほどの攻撃で亡くなってくだされれば結構ですが……しかし、そううまくは行きませんか」
「誰だ!?」
チャドの叫び声を聞いても動揺するどころかむしろニコニコ度合いを増しているように思える。
「木星帝国より参りました。『F』と申します。以後お見知りおきお」
といいつつハンドガンとナイフを片手にすたすたと歩いてくる。
「チャドさん?」
「クーデリアさん……逃げてください」
クーデリアはチャドの背中から血が流れていることに気が付いた。
「わ、私を庇って」
そんな時クーデリアのこころにあの頃の三日月の言葉が響いた気がした。
『俺の仲間をバカにしないで』
そんな時Fのの側面の壁が壊れハンドガンの弾がFを襲う。布で顔を覆った男が素早くナイフをFの喉元に伸ばす。Fはその攻撃をナイフで捌ききる。クーデリアとチャドの眼前で超人というべき二人の高速戦闘が繰り広げられている。
ナイフがそれぞれの急所目掛けて振り回し、ハンドガンの弾丸が部屋中の壁に当たっていく。一旦Fと覆面の男が大きく距離を取る。
すると下の方からサイレン音が鳴り響く。
「残念です。三日月・オーガスさんともう少しだけ戦えると思っていたのですが。では、クーデリアさん。いずれお会いしましょう。私は『F』木星帝国実行部隊幹部でございます」
そう言うとFはそのまま爆炎にまぎれて姿を消した。
しかし、クーデリアは他に気になることがあった。ゆっくりと立ち上がり、三日月と呼ばれた覆面の男の方を見る。覆面の男はチャドを片手で抱えるとそのまま部屋から出ていこうとする。ドアがあった場所で一旦止まりクーデリアの方を見る。
「私について来いと?」
三日月と呼ばれた男はコクリとうなずき、部屋を出ていく。
『F』の出現をきっかけに火星は大きく荒れようとしていた。
同じとき、ギャラルホルン本部はEDMによって包囲され、最後の時を迎えようとした。
《アイン・トゥルー編終わり レインボー・スカイ編開始》
どうだってしょうか?面白かったと言っていただけたら幸いです。今回から木星帝国が本格的に動き出します。クーデリア達はどうなるのか、アイン・ダルトンがエクスの正体とは?など気になることが多いと思います。次はいよいよ地球編最終章になります。
次回のタイトルは『レインボー・スカイⅠ《裏切りの真相》』になります。お楽しみに!