10
レオ・クリスハイトはアフリカ戦線からギャラルホルン本部包囲作戦に参加するため、長い旅路の果てにようやく目的地にたどり着いた。
しかし、彼のやる気は著しく低い。そもそも彼はこの作戦に乗り気ではない。殲滅戦ほど彼のやる気をそぐものは存在しないからだ。
別に戦う事が好きというわけでも無い、ギャラルホルンの殲滅戦なんて勝手にしてくれればいいとすら考えていた。だからこそ、彼はやる気のない恰好でその場に浮かんでいた。
「やるきでね~」
しかし、そんな彼の元にとてつもない速度で近づいてくる機体を確認した。
一瞬「敵か?」っと思い身構えた。よく見たら可変機構機と真っ赤なジムの姿を視界に収め、瞬間落ち込む。
「なんだ渉とジョシュアか」
構えた体勢を再び変えて正面を向く。すると渉はアメフトのタックルの要領で飛びつくとジムの腰回りで半回転してしがみついた。器用なことにその態勢でブースターを吹かせて浮かせている。
「器用だな~ほんと」
「助けてください!!レオさん!!殺されるぅ!」
コックピットの小さな画面から警告音が鳴り響く。レオは「そんなことを言われてもな~」と三度やる気のない姿を見せる。
「せ~んぱ~い!ど~い~て~」
ジョシュアはレオをはさんで渉の反対側でぴったし止まり、ビーム小太刀を構えたまま渉を狙っている。
「戦場で遊ぶなよ~」
「戦場でやる気を見せない人よりいいかと~」
「中々的確なところを突くな。殲滅戦って一方的な虐殺みたいで俺は……きらい」
「殺せるからいいじゃな~い」
ずれたやり取りを続けるレオとジョシュアに対して渉は大きな怒鳴り声をあげる。
「どっちも問題あるから!!」
「「おっしゃる通りで」」
やる気がないレオともっと殺したいと意思を示すジョシュアは同時に答えて見せた。すると、ギャラルホルン本部であるヴィーンゴールヴに大きな熱線が落ちていく。
「「「っあ、先輩だ!」」」
そう思ったとたん、三人は視線を合わせて取るべき行動を見据えた。ほぼ同時に本部に向かうために敵陣を突破する。
たった三機だけでなだれ込むように突き進む姿はイノシシのようであった。
11
クッキーとクラッカは食堂でアトラと桜が作ったクッキーを暁と共に試食していた。大きな皿に盛ってあったクッキーはあっという間になくなっていく。
クラッカは「そういえば」とずっと疑問に思っていたことを桜へと尋ねる。
「サブレお兄だっけ?その人はどうしてマハラジャっていう人の所に行っちゃったの?」
桜は内心『話すときかね』っと覚悟を決め話始める。
「あんた達とマハラジャが親戚にあたるからさ。母親の父親の弟の孫がマハラジャじゃなかったかね。だから亡くなった時にマハラジャが引き取るって言ってくれたらしいよ。彼は元ギャラルホルンで一部経済圏にも顔が利く男らしくてね。両親が亡くなった時に話をしに来たって聞いたよ」
温かいお茶を呑みつつ答えてくれた桜にアトラは気になったことをそのまま尋ねる。
「だったらどうしてビスケットは桜さんの家に来たんですか?」
「初めて会った時にマハラジャの姿を見てビスケットが「怖くていやだ!」って駄々をこねたらしくてね。それでサヴァランっていう兄の勧めであたしの家に行くことに決めたのさ。するとサブレの奴はものすごい怒ったらしくてね。「ふざけるな!おばあちゃんの事を考えろよ!」って言ったんだってね。あの子はあたしの家が貧しいって知っていたらしいから余計に反対したんだけど。ビスケットは一度決めたら変えようとしないからね」
「ビスケット、変なところで頑固だから」
クッキーとクラッカは同時に微笑む。
確かにそういうところがあるのは二人もよく知っていた。アトラは微笑みながら暁の口に付いた食べかすを取ってあげる。
「でも、クーデリアが言ってたけど。今は同じ所属だから仲が悪いというのは無いんじゃないかな」
暁は最後のクッキーに手を伸ばしそのままかじりつく。暁だけが話を聞きながらクッキーをかじっていた。
12
サブレ達が戦場に向かう少し前に時間は遡る。
月面から飛び立った四人は新しいガンダムの感触を確かめながら進んでいた。マークは正面の小さな画面で新しいシステム『PEDシステム』の感触を確かめていた。
「要するにこれって体中からエネルギーを粒子状にして放出するシステムってことでいいのか?」
シノの素朴な疑問にサブレが答えた。
「そういうことだ。理論上はこれでHCOCPモードのコントロールも可能だと言われているな。まあ、実際に試すんならある程度の失敗は覚悟しておいた方がいいが……」
明楽はよく分かっておらず呆けていた。
「先輩。明楽は分かっていないようですが?」
マークは携帯ゲームをそう言うとシノはマークの方をにらみながら突っ込む。
「お前も聞いてねぇんじゃねぇのか?」
「失敬な。俺くらいになればゲームしながらでも聞けるんですよ。先輩のようにメモを取らないと記憶できない真面目もどきとは違うんですよ」
毒に毒で返すマークに苛立ちを募らせるシノはさらにヒートアップさせる。
「メモなんてなくても理解できるっつうの!お前こそ下手なくせにゲームしてて楽しいのかよ!」
シノの言葉に苛立つマークは血管を浮かび上がらせながらシノの方をにらむ。
「三日坊主で趣味が変わるような変人が何を言うのか?続く趣味なんてどうせ風俗巡りぐらいだろ?」
「んだと!?最近はボウリングにはまってんだぜ!?」
「それもどうせ三日坊主で終わるに決まってるから!」
「一週間は続いとるわ!」
「かわんねぇよ!!!」
ドスの聞いたにらみを続ける二人の間に割って入るサブレは手を一回叩いて場を整える。
「はい!終了!ていうか、明楽も止めなさい」
「だって……二人がヒートアップしたら止められるのサラか先輩ぐらいでしょ」
サラの名前が出た途端シノとマークの背筋に嫌な汗が流れる。
「サラは止まらなかった場合は色気で攻めてくるからな~結構被害が出てるし」
サブレは同情の視線をシノとマークに向ける。明楽はヘラヘラ笑いながらしゃべり始める。
「二人は被害をうけたもんね~」
「「笑い事じゃねぇよ!!」」
マークとシノは同時に怒鳴りつける。その後も二人が口論に入ろうとしたところでサブレが再び割って入った。
「それより、PEDシステムの準備に入れよ。ぶっつけ本番で挑むからな」
「「「了解」」」
四人はPEDシステムを起動させ、周囲に粒子化したエネルギーでフィールドバリアを張り大気圏突破モードに変わる。
「うまくいくのかよ」
シノは不安になりつつそのままの勢いで大気圏に入っていく。フィールドバリアが大気圏の摩擦熱を周囲に拡散させていき、コックピットの熱は平常温度を維持している。
「怖いっす!」
明楽はしがみつこうとシムカスをエデンの方に寄せるが、サブレはエデンの頭部をシムカスの方に向けて低い声を聴かせる。
「大気圏突破中にしがみついてみろ、地面につく前にお前を落とす」
明楽にはエデンが睨んでいる天使に見えた。彼らの眼前には熱を周囲に拡散させるフィールドバリアが張られている。拡散する粒子の色は青色をしているがそれが摩擦熱と混ざって紫色に変わっていった。
数秒で大気圏を突破すると眼前にギャラルホルン本部が見えてきた。
マークはすぐに六つの砲台を動かしてヴィーンゴールヴに向けその引き金を引く。大きなビームの柱がヴィーンゴールヴを焼いていく。
しかし、サブレの眼前には燃えるバエルとキマリスにとどめを刺そうと近づくレッドクイーンの姿が有った。
「予定通りマークは内側からギャラルホルン防衛隊を攻めろ。俺達はアインの相手をするぞ」
「「「了解」」」
マークだけが現場から離れていき、サブレ達はアイン達の眼前に降り立った。
エデンとエンペラーが互いを睨む中、運命の時を迎えようとしていた。
13
互いに睨み合う状況の中エデンはリングを頭部に移動させて少しづつ浮かび上がっていく。エンペラーも同じ速度で浮かんでいくと自然とその場には四機のガンダムがにらみ合う状況に変わった。
シムカスはブルーレイを睨み、メテオはレッドクイーンを睨む。エデンとエンペラーが高高度で一旦静止すると武器を構える。
既に言葉はいらず、武器を構える六機のガンダムはカノンの一撃を皮切りに戦闘を開始した。
真っ先にエデンとエンペラーがビームの衝突音を響かせる。
シムカスは腰に装備したショートアックスを両手に装備してそのままブルーレイに仕掛ける。それに対し、ブルーレイは両手に装備したビームサーベルで攻撃を受け止める。
「戦おうよ。やっとお互いに本気で戦えるだろ?」
「お前は倒す!」
同じときレッドクイーンはレイピアをキマリスに突き刺そうと腕を伸ばす。そんな攻撃をメテオはビームライフルと一体化したジャマダハルで受け止める。
「邪魔をするならあなたを先に殺します」
「お前の思い通りにはさせねぇよ!」
メテオは背中に搭載した拡散ビーム砲をショットガンの要領で発射するが、レッドクイーンはビームシールドで攻撃を受け止めつつ後方に一旦下がる。そして、腰につけたフルドレスからのビーム攻撃をメテオに向けた。メテオは腕に装備したジャマダハルのもう一つの機能を使用することにした。
ジャマダハルは切るより刺すような刃の形状をしており、持つところはH字になっている。拳で殴る様に突き出すことで攻撃できるジャマダハルの形状は、元々剣での戦闘の訓練をあまり積んでこなかったシノからすれば、殴る様に戦えるので非常に扱いやすかった。
槍のような形をした刃が高速で回転し始めると、それは小さなシールドのようになっていく。
フルドレスの攻撃をきっちり捌ききるとメテオのジャマダハルとレッドクイーンのレイピアがぶつかり合う。
同じとき、ブルーレイの高速移動と連続攻撃をきっちり捌くシムカスの運動性能にジャックはさらにテンションを高めていく。こんな戦いは二度とこないのではないかという高まりはジャックを否応なしに戦いに引きずり込む。
反対に明楽はバエルのパイロットの事をかすかに考えるようになった。殺したいと思った相手が死んでしまったという事実は明楽の心にぽっかりと穴をあける。しかし、反対にサブレの言葉を反復するいい機会を得た。
サブレは復讐心で戦ってはいけないと教習学校時代からチルドレンたちにしつこく告げた。自分の為に戦えるようになれ、その上で他人の為に戦うんだ。見返りを求めるな、誰かを救うことに意味を見出すな。それはサブレの言葉だった。
今それを考えたうえで出したたった一つの答えは明楽をシンプルな戦いへと導く。
二つのショートアックスをくみ上げバトルアックスに変えてブルーレイの動きを止める。
「ただお前を潰す!」
明楽の純粋な殺意にジャックは本心で答える。
「僕もお前を潰す!」
そして、四人は同時に声を上げて声帯認証システムが四人の声に反応する。
「「「「HCOCPモード!!」」」」
HCOCPモードと同時にPEDシステムが起動し周囲に余分なエネルギーを粒子化して放出していく。
四機のガンダムフレームは同時に真っ赤な粒子を周囲に放出させ同時に武器を互いにぶつけ合う。
「「「「絶対に潰す」」」」
そのころ上空では二人の戦いが過激さを増していた。
14
同時にぶつかるライフル攻撃をきっかけにエデンとエンペラーは戦いを始めた。エンペラーは背中からファンネルを出現させる。小型のファンネルは背中や腕に収納できるほど小さく、その分出力は抑えられている。しかし、小さい分大量に収納でき、それ以外にもいろいろと用途がある。背中に取り付けられたファンネルは縦長になっており、腕に収納されたファンネルは円盤のような形状になっている。
エデンの周囲には縦長のファンネルが飛び交い同時に攻撃を仕掛ける。
「殺気!?」
サブレが感じ取った殺気にリングファンネルが反応し周囲に展開される。リングファンネルはIフィールドを張るとオールレンジ攻撃を受け止め、ビームライフルでファンネルを落とそうと引き金を引く。
サブレはオールレンジ攻撃を回避しつつエンペラーに近づいていく。お互いにビームサーベルを抜きぶつかり合う。
背中から高出力のブースターが火を噴かせる。
いったん離れるとエデンとエンペラーは凄まじい速度でぶつかっては離れるを繰り返す。エンペラーは一旦戦場を変えるため、ギャラルホルンがモビルスーツ隊を配置しているビル群に突っ込んでいった。
エデンも追いかけるようにビル群に突っこんで行きファンネルによる攻防がより激しさを増していく。
「なぜギャラルホルンを潰そうとする!?両親を殺したことへの復讐か!?」
サブレの疑問にアインはファンネルを脳波でコントロールしながら答えた。
「復讐か……それもあるかもしれないな。両親はギャラルホルンにとって都合の悪い存在だった。だからこそ、ノブリス・ゴルドンに殺された。両親は亡くなる前にこっそりと私を生み、路上に捨てた」
語っていくうちに殺意が込み上げてくる。それは今まで抑えていた感情であり、同時に他人に見せようとはしなかった感情でもあった。だからこそ他人の感情をコピーし、真似をして生きてきた。
しかし、そんな生活はサブレ・グリフォンとの接触で変わった。彼から感じた過剰な脳波は彼に自然と個性を思い出させたのだ。
ククナの為に生きると決めた自分には個性など必要ないと思い込み、結果彼は感情を押し殺して、兵器になろうと考えた。
しかし、彼と戦ってからアインは感情を思い出すようになった。
だからかもしれない、ククナへの愛情を知れば知るほど、両親を殺そうとしたギャラルホルンへの復讐心が生まれていった。
自分達が不都合だと知る者や組織は徹底的に潰し、情報を統制してコントロールするギャラルホルンをこの手でつぶすと決めた。
その上でラスタルやセブンスターズに復讐をする。
そんな時、彼はアルミリアに出会った。
「私にとってアルミリアはまさしくクイーンだったのだよ。まるでチェスの駒のように、ギャラルホルンを潰すうえで最適な駒だった。ジャックは私にとってはルークさ、単純な殺意や行動原理にはいつも助けられる」
「だったらお前はキングか?」
「いや、キングはククナだ。私はそれを守るナイトさ」
お互いに離れていた距離をエデンはサーベルを抜きながら詰めていく。
サーベルとサーベルがぶつかり火花を散らす。
きっとチェスの例えはサブレからしても同じ認識だった。しかし、周囲との相違はあっただろう。彼等からすればサブレやアインこそキングであるのだから。
「それでも!!復讐なんて!!」
「貴様に何が分かる!!こんな組織はつぶれるべきなんだ!」
「それには同意する!しかし、だからって!!」
お互いに再び高高度へと移動していきぶつかっては離れるを繰り返す。
少しづつサイコフレームが共鳴し合い、体中から虹色の光を放ち始める。
互いの感情が高まるとついにエデンとエンペラーは互いに両手を組み額をぶつけ合う。
「それでも!守りたいんだ!」
「必要のないものを排除する!その上で新しい世界を作るんだ!だから人間を消してみせる!!」
「貴様だって……!!人間だろうに!!」
一旦間を置き、同時に叫ぶ。
「「HCOCPモード!!」」
シムカスたちとは違いサイコフレームの共振と相まって体中から放たれる粒子の色は虹色を放つ。最初のうちはシムカスたちと同じ粒子量を放っていたが、少しづつ放つ粒子量が増えていくと、明らかに過剰な粒子量が出ていく。
次第に放つ粒子は空を虹色に染める。
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空を虹色に染めるエイハブ粒子はギャラルホルン本部から広がっていき、地球中を包み込む。エドモントンに帰ってきたタカキ姉妹はふと空を眺めると虹色の粒子がまるでオーロラに見えた。
「お兄ちゃん」
綺麗であると同時に恐怖すら感じてしまう妹のフウカは黙ってタカキの右腕にしがみつく。そんなフウカを落ち着かせるため黙って背中に手を回す。
「大丈夫だよ」
そういっている間に虹色の粒子はアフリカの空を染め上げる。
腕を組んで虹色の空を見つめるマック。子供達の相手をしながらサイガ達の墓参りをするファン。アフリカ支部で同じ景色を見つめるキャリーとワインダー。
虹色の粒子は次第に宇宙に出ていく。
アルンの空にも虹色の粒子は広がっていきそんな姿をEDM本部でマハラジャたちは見ていた。ビスケットもクレアとレレと一緒に同じ光景を見ていた。
クッキーとクラッカ達の所にも虹色の光は見えていた。
そんな光はあっという間に火星や木星にも辿り着く。多くの人の目に留まる光景はテレビに映される二機のガンダムの姿を見るとそれが機械と人が生み出しているのだと認識させた。
そんな姿は可能性を人類に見せつけるには十分な姿だった。人の持つ命の可能性。
その姿は火星のクーデリアの元にも届いていた。
テレビでその姿を見たクーデリアはゲイナーの隠れ家のベランダから虹色の空を見る。
「ようやく始まったか……お嬢さん、見ていくと言い。これが運命の時じゃ。これより人類は試される。滅亡か存続か………二人の人物にゆだねられた」
ゲイナーの言葉にクーデリアは即座に反応する。
「なぜそのようなことを!?今の人類に必要なことなのですか?みんなが犠牲を重ねた結果なのに……」
「必要なことなのだよ。今更止められない。君が火星連合の座から無理矢理落とされたように、すでに始まっているのじゃよ」
クーデリアは火星連合のトップからFの策略によって引きずり落とされ、今や火星連合は木星帝国の傀儡になってしまった。
ドアをノックせずにライドが入り込む。
「おい!爺!テイワズが近くに現れたって木星帝国の奴らが騒いでるぜ」
「ふん……マクマードめ」
既にクーデリアにはどうすることもできず、残してきた人々の安全を祈るだけだった。すると、クーデリアを中に入れようと三日月が近づいてきた。
「中に入れと?」
クーデリアの言葉にうなずく三日月に黙って従う。
ゲイナーは立ち上がることも無く虹色の空を見ながらクーデリアに告げる。
「これからの戦いは人類の未来を決める戦いじゃ。わしらはその結果に備えなければならん」
ライドは食い気味に尋ねる。
「俺達はどうするんだよ!?」
ゲイナーはふと考え込みはっきりと答えた。
「わしらは……ギャラルホルンの火星支部の残存勢力をまとめ、木星帝国を迎え撃つぞ」
クーデリアは不安のまなざしを虹色の空へと向ける。
止まらない戦いの火種は小さくはなく、火星を包み込む。
虹色の空にクーデリアは祈ることしかできなかった。
(どうか………皆さんが無事でありますように)
どうだったでしょうか?面白かったと言っていただけたら幸いです。いろんな思惑や感情がぶつかり合っていたと思います。いよいよ人類は運命の時を迎え、これから人類の未来を決める戦いが始まります。次回は戦いの後半戦になります。残り二話。最後の一話はエピローグ回になります。
次回のタイトルは『レインボー・スカイⅣ《三百年の歴史の終わり》』になります。お楽しみに!