6
アスナ・エールという女性の第一印象は普通という一言でかたずけられる。綺麗だとは思うが、それでもクレアには勝てないだろうし、レレほどの意思の強さを持っているとは思わない。
この話は彼女の意思が無ければ語れないだろう。決して強いわけでは無く、折れそうになりながら、時に流されそうになりながら、それでも進み続ける意思を俺は彼女らしいと思うのだ。
他人を気遣い、家族を愛し、命に優しくできる。
それがアスナ・エールなのだと俺は知る。
どんな悲劇が待ち受けていようとも、どんな人々が命を落とそうとも、彼女は悲しみを受け止め、人の悪意を飲み込み、それを善意に変えることだろう。
俺を『勇者』と彼女は言ったが、俺からすればアスナ・エールは『聖女』だと思う。
心折れそうで、悲劇に足を止め、人を想い続ける。そんな聖女に彼女はなれる。
これはそれを知るお話だという事を『愛』という言葉と共に話そう。
これはイオリとアスナの恋物語なのだから。
『恋』と『愛』の物語を語り、『悲恋』と『覚悟』へと変わっていく物語へと―――――、突き進む道を見据える物語。でも、この物語は前半戦でしかないという事をここで語っておこう。
7
イオリは近くの治療用品販売店で包帯と消毒液を購入すると、すぐに近くのベンチで座っているエガーの元へと急ぐ。怪我をした手に消毒液を塗り、包帯で止血する。
包帯の感覚を確かめるエガーにイオリは笑顔を見せながら尋ねる。
「どうかな?痛かったり動かしにくかったら言ってね」
エガーも笑顔でイオリに返す。
「うん。大丈夫。痛くも無いし動かしやすい。ありがとう………えっと、イオリさん」
「呼び捨てでいいよ」
ニコニコの裏表のない笑顔を見ているとエガーもつい微笑んでしまう。
「ありがとうイオリ」
「どういたしましてエガー」
イオリはベンチから立ち上がり、エガーの方へと歩いていく。エガーは右手に巻かれている包帯をいとおしそうに見ながら触る。
二人は近くのベンチに座る前にジュースを自販機で購入してからにすることにした二人は自販機へと急ぐ。エガーがお金を持っていないことに素早く気が付いたイオリは「私が払うから」っと微笑んだ。
エガーは嬉しそうにしながらどれを購入しようかと悩んでいる。イオリもすぐに購入できるようにと視線で選び取る。
すると、右端に桃のジュースが見えたイオリは購入するジュースを決めた。
エガーはイオリが購入しようとしていた桃のジュースに手を伸ばす。ピッっという音共にジュースが自販機から出てくる。
エガーはイオリに桃のジュースをわたす。
「え?どうして?」
「これを飲みたそうに見てたから」
そういいながら微笑みを向けるエガーにイオリは満面の笑みを浮かべて大切そうにジュースを抱える。エガーも同じように桃のジュースを買ってベンチに座る。
ジュースを半分ほど飲んでからイオリはエガーへと声をかける。
「危ないよいきなり猫に手を差し出したら。猫って気性が荒い時もあるから」
「うん、気を付けるよ。でも、ありがとう。僕………人にやさしくされたのって初めてで。会う人みんなひどかった」
辛そうな表情を浮かべながら語るエガーに同情するわけでは無かったが、それでも彼がつらい目にあって来たのは真実のようであった。
「私はそんなことをしないよ」
「うん。ありがとう。僕はそこから逃げてきたんだ」
そういうエガーの瞳はどこか遠くへと見つめている。
8
コットンは木星帝国が火星圏に作った研究施設の中へと侵入するため、周辺を確認していた。
四階建ての火星圏では見たことが無いガラス張りの建物。しかし、そのガラスもマジックミラーのようになっており中の様子を見ることができない。
研究施設の周りは乾いた大地を平らにならし、車やモビルスーツが多数配置されていた。
幸い壁のような物は作られておらず、研究施設に入ること自体は決して不可能ではない。
コットンは車の陰に入りながら、研究施設の裏口へと入っていく。中から外が丸見えであり、それゆえだろうか研究員たちの危険度は低い。セキュリティーの低さが漏呈している。
コットンは聞き耳を立て、研究員たちの会話に意識を集中する。
「どうやら被検体『E—27』が脱走したそうだ」
「本当か?まずくないか?あれは……」
「あいつは今のところEタイプの完成形の一つだろ?ククナ様はどうするつもりなんだ?」
コットンは聞きなれない単語を聞いた。
『被検体?E—27?脱走した?』
研究員たちはまさか立ち聞きされているとは思わず機密情報を漏らしてしまう。
「あれは………コードネーム『エガー』はクレア様の力をそのまま複製した複製品だろう。クレア様は触れた対象者の記憶を覗くことができる。ククナ様はどうなさるつもりなんだろうな?』
「まあ、どうせクレア様が捕獲できなかった時のためのプランBだろ?しょせん。クーデリア・藍那・バーンスタインの記憶を覗きコロニーレーザーのカードキーの隠し場所を覗くための。テラ様はどうやらクーデリアがクリュセに潜伏しているまで読んでいるようだし、あとはクレア様がクーデリアを拉致すればいいという話だったろ?」
計画の一部とはいえその話を聞いてしまったコットンに衝撃が走った。
『何てこと。やはりクーデリア様はコロニーレーザーのカードキーを持っていたのですね。そのカードキーが何に使われるかはわかりませんが、これはここを調べている場合ではありませんね』
そう思って振り返ると殺気のような感覚を感じ取ることができた。彼女は殺気の方向を無理向きつつ家具で盾を取る。
すると、そこには黒衣の服を来た中世のような騎士が立ち尽くしていた。
「侵入者にぺらぺらと機密事項を離してしまうとは……情けない」
ハンドガンをコットンの方へと向けるが、銃撃はどこか遠くへと飛んでいく。彼女はまるで避けた方が当たるその銃撃方法に聞いた覚えがある。
黒衣の騎士はハンドガンをじっと見つめる。
「この体に馴染んでいないようだ」
「あなたは……まさか……」
黒衣の騎士のその名を尋ねる。しかし、騎士はそれを聞くと『彼』を連想させないような高笑いを浮かべる。
「ハハハ!ハハハハハ!『彼』では無いよ。この体は彼………『イオク・クジャン』の物ではあるが、私の心は別のものだよ」
コットンは撤退する必要があると踏み、手榴弾とスモッグ弾を同時に投げて視界を完全にふさぐ。
黒衣の騎士はとっさに柱の陰に入って身を隠し、コットンが逃げていった方向へと見つめる。
そこには大きな穴が開いており、そこから逃げたことは明白であったが、黒衣の騎士はそれ以上追う事はしなかった。
「まだこの体に馴染んでいないようだな。前の体の主に引っ張られてしまう。まあ、少しづつ馴染んでいくか」
自身の手を見つめ、そのまま視線を再びコットンが逃げた穴へと向ける。
黒衣の騎士は不敵な微笑みを浮かべるだけだった。
9
俺は結局雪之丞という男の会社で一晩を過ごすと、アスナという女性の買い物に付き合ってやることにした。
俺自身も仲間と連絡を取る必要があると判断したためである。
綺麗なブロンズヘアーをなびかせて、彼女の歩く姿はクレアほどではないが、優雅さがある様に思う。しかし、そんな姿を同じようにどこか警戒心が高くも思えるのだから不思議だ。
彼女は昨日自身が孤児であるという事を自らの口から話した。
無論それ以上の事を話すことは無かったが、俺はそれ以上の事を尋ねるつもりもなかった。
しかし、買い物に付き合ってほしいと言い出したのはアスナ自身であった。
「よければ今日の買い物に付き合ってほしい」
おそらくは俺とクーデリアの間にある微妙なピリピリ感を敏感に感じ取った上での発言だと俺は推測している。
仕方ない、昨日ある意味微妙な雰囲気を作ったのは俺である。言い過ぎとは思うが、反省するつもりもない。あの一件について俺から謝罪することは無いと思う。
彼女のわがままとここにいる全員の命を天秤にかけるつもりは無いからだ。
仲間を守りたいという想いの為に、多くの人を犠牲にすることは許さない。
だって、それは彼女の仲間がしてほしくないことだからだ。だから、彼女の仲間はおとなしく捕まり、ある者は関係者を連れて逃げているのだろうから。それでも、彼等は戦う事だけは避けてきた。
きっと元鉄華団のメンバーにとってあの戦いが最後だったのだろうから、この戦いは守るためであって、傷つけあうためのモノではない。
互いに守り、一つでも多くの命を救う。それが鉄華団の最後のメンバーが出した答えだったのだろうから。
「止まるんじゃねぇぞ……!」
オルガのその言葉を胸に、これ以上の仲間の犠牲を増やさないための戦い。それはきっと兄であるビスケットや仲間であるシノの思いとはやはり違うのだろう。
あの二人はその場にいなかったからこそ、まっすぐに歩くことを決めたのだ。
歩き続け、戦い続ける。
そんな過酷な道をひたすら突き進むために、それは過酷で厳しい道のりだろう。
まあ、そんな個人の道と今の戦いを同列に語ればいつまでだってかかってしまうので、ここまでにするとして、どうして俺がこんな風にまるで現実逃避をしているのかというと―――――、アスナがホームレスから襲われていた女の子を助けようと啖呵を切っていたためであった。
困るな~、ああ言うことをしてほしくない。思いついたら即行動みたいに突っ込んでいってほしくない。
「あなたは小さな女の子に手を出して恥ずかしくないのですか?」
君は家を出る時に「問題を起こさない」と約束しなかったかな?約束を破ることを恥ずかしいとは思わないのか?
「あなたのような人間がいるから争いが起きるのです」
いや、彼のような人間が居なくても争いは起きると思うけど。
「大体、こんなところでフラフラと………、ちゃんと働きなさい!」
おお!相手が明らかにイライラしている。すごい!相手の神経を逆なでしている。
「かかってきなさい!こちらの男性が相手をいたします!」
俺を巻き込まないでほしい。君と違って争いに突っ込んでいくつもりは無いのだが。
と言っても無駄なようなので、ホームレスの男は両手で握り拳を作りながらこちらに歩いてくる。
俺は喧嘩をする体力すら無駄な感じがするので腰のホルスターからハンドガンを取り出し、ホームレスの男へと向ける。
ホームレスの男はとっさに両腕を上にあげて降参の合図を出す。アスナも驚きを隠せないでおり、女の子は怯え切っている。
「で?ケンカ?」
「す、すいませんでした!!」
そう叫びながらどこかへと走り去っていった。俺はハンドガンをホルスターに入れ直し、アスナの方を見る。
アスナは女の子を慰め、気持ちを落ち着かせてそのまま安全な所まで案内させた。しかし、そこまで案内し女の子と別れたところで今度は俺とアスナの口喧嘩であった。
「ちょっと!女の子の前で拳銃ってどういう思考をしているのですか!?」
「だったら誰かさんが「喧嘩をしない」という約束を真っ先に破ったのはそっちだろ!?」
「あんな女の子がひどい目を合わされてもいいと?《ピー》な目にあったり!《ピー》を奪われたりしてもいいと!?」
「思っても口に出すんじゃない!!!そんなピー音にして伏せなくてはいけないような放送禁止用語!」
そんなやり取りを約一時間ほど繰り返し、お互いにぐったりした態度で店前の段差で腰を掛け、両手にジュースを持ちながら一旦休憩である。
家を出てから既に二時間ほどが経っているにも関わらず目的の買い物を済ませていないコンビがここにいた。
「まあ、一旦休戦するとして……だ。取り敢えず買い物を済ませてしまおう」
「そうですね。こんなところで喧嘩をしていても意味はないでしょう」
ひとまず落ち着きながら買い物を済ませる為にスーパーへと足を延ばす。
そこまでは喧嘩をすることも無く、スーパーへと入っていきアスナは買い物かごを持った状態でメモを確認しながら時計回りで移動していく。野菜、魚、肉の順に見て回るが、残念ながらアスナたちはそんなにお金を持っているわけでは無く安い最低限の食材だけを選んで籠に入れていく。
しかし、問題なのはそこそこ人数がいるのに、その量で大丈夫なのかという事である。
いや、ぎりぎりの生活をしているのだろう。クーデリアを連れている分余計に金がかかっているだろう。
しかし、金を出そうとするとアスナは俺を強く拒絶されてしまう。おそらく他人に借りを作ることを嫌なのだろう。
そういう事なら俺はせめて自分の分の食事代ぐらいは自分で出すべきだろう。
そう思い適当で片手間な飲食一式セットを購入して、俺はアスナと共にベンチで簡単な昼食にすることにした。
「早く帰りたいですけど」
「いいだろう?こうしてご飯を食べても。ちょうどお昼時だしな」
そういってトマトとレタスのサンドイッチを一口食べてしまうと、俺はアスナに「一口どうぞ」っと差し出す。アスナは「いいです」っと強情になってしまうが、途端におなかが「ぐ~」鳴ってしまう。
アスナは両頬を真っ赤にしながらサンドイッチに手を伸ばす。
彼女が手に取ったサンドイッチはタマゴのサラダにハムをはさんだものだった。
「トマトは苦手か?」
「苦手ではないけれど……あまり好きでは………」
「それを苦手というのでは?」
横目でアスナを見ると、アスナは視線を逸らす。同時に俺は牛乳を飲み込み最後の一口を口の中に入れていく。
もう一度トマトとレタスのサンドイッチに手を伸ばして食べ始めると、正面に子供達が鬼ごっこをしているように見える。
しかし、一瞬だけだがイオリが細い裏路地をはさんで向こう側の道に居たような気がしたが、誰か知らない男性と歩いているように見えたけど。メアリーはどうしているのだろうか?いや、そもそもイオリであるかどうかが疑わしい。
ここにいるとは思えないしな。
そう思いながら最後にサンドイッチを口の中に放り込んで最後の牛乳ごと飲み込む。その後ごみをゴミ箱の中に入れる。
アスナは表情を元通りに変わってしまう。
惜しい、写真に収めて永久保存しておけばよかった。それぐらい可愛いと思ったのだが、クレアやレレですらそういう風に頬を赤く染めることが無いからな~。
太陽が傾き始め夕日に変わりつつある風景の中でアスナの横顔はどこか凛々しく見える。
凛々しく、髪はサラサラのブロンズヘアーをストレートに伸ばしている。体つきもよく胸はほどよく出ており腰や腹回りは引き締まっている。
こうしてみると全体的に美しいと思う。
「どうしたの?」
喋り方も変わっていく。おそらく知らない人達や兄弟たちへの気を使っていく過程でそういうしゃべり方になっていったのだろう。
「疲れないか?常に他人に気を使い続けるのは」
俺は本題に入る。思ったことをそのまま口に出す。彼女は決して驚くことは無く、ゆっくりと立ち上がり子供たちに近寄って「もうすぐ暗くなるから帰りなさい」っと語り掛ける。
そして再び立ち上がり一回転してこちらを向く。ストレートのブロンズヘアーと白とレースが付いているロングスカートがふわっと浮かぶ。その光景に俺は不覚にも見惚れてしまった。
「別に疲れません。誰かの為になっていると思うと私は頑張れるんです」
彼女は両手を後ろで握り太陽を背に微笑む。
「たとえ見知らぬ人だとしても私は手をさし伸ばして歩きたいんです」
アスナは太陽の方を見て、クリュセの中心地へと視界を向ける。
「だって………、私はクリュセが……この街が大好きだから」
その美しさとひたむきさを前にして俺は………微笑んでしまった。
10
ククナの手の者がクリュセ内を徘徊し始めたのはエガーが失踪した翌日の事である。もっと言えばアスナとサブレがイチャイチャしていたその日からである。
目的は大きく分けて二つだった。エガーの回収とクーデリアの捜索である。
ククナはクーデリアがコロニーレーザーのカードキーを握っていると把握していた。
そもそもテイワズ所属の人間が行ったコロニーレーザー開発は彼等自身で恐怖を覚えた。
「もしこの兵器が地球や火星にむけられたら」
そう考えた彼らはこの兵器を使用させないために最後の壁を作ることにした。それがカードキーである。彼らは二つのカードキーを作ることにした。一つはメインコントロールルームであり、宇宙要塞《テクサス》の中に作られたコロニーレーザーを操作するための部屋である。
木星帝国が問題視しているのはもう一つの部屋であった。もう一つが自爆専用の部屋である。
しかし、この二つの部屋には明確な違いが無い。しいて言うなら対極の場所に作られたというだけで、外見どころか見かけすら同じである。しかし、カードキーだけは別だった。
一つ目は赤いカードキー。
二つ目は青いカードキー。
赤いカードキーの名前はアイスで、青いカードキーがマイクと書かれている。
それ以外にはこれといった特徴が無いカードキーはマクマードの手に渡り、その後テイワズ失踪前にクーデリアの手に渡った。
そこまでは木星帝国も把握していた。だから火星侵攻の際に彼らはクーデリアと彼女の関係者の確保を優先し、彼女が拠点としていた場所全部を捜索することになった。
しかし、半年以上が経ってもいまだに見つからない状況が続いていた。
そして、テラが手を打つことになった。
それがクーデリア関係者の摘発であった。捕まえた人物の中で頑丈そうな人間を選び取り、その人間を命の危機が大きい場所へと叩き込む。そうすれば自然とクーデリアは姿を現すはずだと考えた。実際彼女は姿を現した。
ここまではククナも同じように考え、この作戦に便乗するように自分の手の者をクリュセ内に徘徊させた。
クーデリアの捜索が目的だったが、問題がその時起きた。
彼女の大切な実験体である飛検体『E-27』が脱走してしまった。これは彼女にはある程度想定していた事ではあった。
小さいころからクレアを見てきたククナはクレアの不思議な力を知っていた。
『他人の記憶を覗くことができる』
ククナは当初それを覚醒者としての能力であると判断していたが、最近の研究結果からそれは覚醒者とは関係のない母親から受け継いだ能力であると判断できた。
最近までそんな力に興味はなかった。
だって、そんな力は所詮は母親に似ているということ以外にククナには興味を引くことが無かったからだ。
しかし、クーデリアの話を聞いたのは火星に来てからの事だった。
だからクレアの力に適応できるような覚醒者を作ることになった。それが『エガー』である。
だからだろうか、彼女のDNAを用いてくるられた『男性』は心優しく戦力としては不完全に見えた。しかし、そこに強制力を持たせることによって戦闘に特化させることができるようになった。
木星帝国は火星で完全新作のモビルアーマー『フォルテッシモ』を開発・製作した。
フォルテッシモ………モビルアーマーの中でも超大型として開発され、特徴的なのはその形である。地上でのみ運用することを前提とした形はまるで地面を這って動く鳥のようにも見える。左右に大きく伸びた羽のようにも見えるアーマーからはプロペラが付いた小型ドローンが仕込まれており、ビーム兵器を屈曲することができる。その兵器と拡散ビーム砲を併用することで広範囲を同時に殲滅することができる。
そんな兵器を使用するためにエガーにつけられた機能………それが『強制命令』である。この機体に操縦する必要はない。なぜなら全てにおいて脳波によるコントロールができるからだ。
それ故に複雑な操作をしないようになっている。
この恐ろしい兵器を使う上で『強制命令』を実行できるのはアインただ一人である。
どうだったでしょうか?面白かったと言っていただけたら幸いです。次回からはいよいよ今回の話の本題に入ることになります。今回の話の裏で木星帝国の内情を最後に触れられたと思います。要するに木星帝国内ですら水面下でテラとククナが争っているという状況です。次回はいよいよフォルテッシモが登場することになります。多分、このモビルアーマーが最後の種類になると思います。ラブ・イズ・フォーエバー編の戦闘シーンは結構派手な展開になると思うので期待していてください。
次回のタイトルは『ラブ・イズ・フォーエバーⅢ《覚悟の聖女》』となります。よろしくお願いいたします。