前回脱字がかなりありました…
ご指摘していただいた方ありがとうございます!
修正しておきました!
ではどぞー!
第二体育館へやって来た頃には達也が事後処理を終わらせていた。
「八幡か、お前の通信が一番初めだったのには驚いたぞ」
達也は八幡の姿を見るなり話しかけて来た。
「アレだ…森なんとかさんだよ」
「森崎か、随分と気に入られたみたいだな」
「あいつに気に入られても碌なことがないんだが…」
八幡はあからさまに嫌な顔をし達也に返事をする。
「今日はそろそろ終わりか、俺は桐原先輩を保健室まで連れていく。その後、事後報告に部活連本部まで行くがどうする?」
部活連本部に連れて行けばよかったんだな…
「なら先に行ってくるわ、俺も一応報告しないと行けなさそうだから」
八幡は一足先に部活連本部へと辿り着いた。
そこには一高の三巨頭と言われる、七草真由美、渡辺摩利、そして巌の様な男、十文字克人がいた。
「ハチくんお疲れ様、摩利から聞いたわよ。大活躍だったみたいね」
真由美が一番に口を開き八幡を褒める。
「どうも」
「ご苦労だ、比企谷。森崎とOG達に関しては私の方からキツく言っておいた」
摩利は八幡に連れて行った二組の説明を受ける。森崎に関しては次は停学処分になってもおかしくない。
「うっす」
「お前が比企谷か、話は聞いているぞ。部活連会頭の十文字克人だ」
聞き役に回っていた克人が八幡に話しかける。
「比企谷八幡です」
八幡は一言で克人に自己紹介を済ませる。
「これから色々あると思うが、お前の活躍を期待している」
「そんなに期待されても困るんですけどね…」
八幡は本音をこぼす。
「とりあえず、OGの件について事情を説明してもらえるか?」
八幡はほのかと雫が連れ去られていた事を告げてどうやって止めたかまで詳しく事情を説明した。
「今後OGに対する対策も考えねばならないな」
「そうね」
克人の一言に真由美が答える。OGによる勧誘は今までどうであったかはわからないが、今後対策される様である。
「材木座義輝ただいま帰還いたしました!」
元気よく材木座が入って来た。
「お疲れ様です。材木座くん」
「ご苦労だ、材木座」
真由美と摩利は材木座に労いの言葉をかける。
「お前が辰巳が言っていた材木座か、部活連会頭の十文字克人だ」
辰巳から話を聞いていた克人は材木座に話しかける。
「じゅ、十文字殿!お疲れ様であります!」
材木座は克人がこの場にいることに驚いている。
材木座は辰巳先輩と何があったんだ…?
八幡は疑問を抱いているが本人には絶対に聞かない。
「さて、材木座お前も事情を説明してくれるか?」
材木座もいくつか危険な現場に出くわしたらしく、事情を説明した。
「そうか、お前も中々やるみたいだな。残るは達也くんだな」
摩利が達也の帰りを待つ。
「今年の新入生の風紀委員は本当に優秀ね」
「そうだな、お蔭で私も楽ができる」
俺も楽したいんですけど…寧ろ風紀委員休みたいんですけど…
「失礼します」
すると達也が部活連本部にやって来た。
「達也くん、ご苦労様」
「ご苦労だ、達也くん」
真由美、摩利が達也に労いの言葉をかける。
「達也くんの所が一番問題だったな、説明してくれるか?」
「はい」
達也は全員に事の経緯を説明する。
剣道部の新歓演武に剣術部が乱入し、主将の桐原が高周波ブレードを使ったので、それを止めたらそのまま剣術部の人間と乱闘になったと言うものだった。
「それにしても十人以上を相手にして良く無事だったね」
「正確には十四人か、さすがは九重先生のお弟子さんというとこかな」
真由美と摩利は達也を賞賛する。
「当初の経緯は見ていないのだな?」
「はい、桐原先輩が挑発したという剣道部の言い分も、剣道部が先に手を出してきたと言う言い分も確認しておりません」
達也は淡々と答える。
「最初手を出さなかったのはその所為かしら?」
「危険と判断すれば介入するつもりでした、打ち身程度で済むなら当人同士の問題だと」
真由美の問いに達也は答える。
「その程度のいざこざを風紀委員で止めるのは人員的に足りない、それにその辺は本来は部活連の管轄だからな」
勧誘時のトラブルは原則的に部活連の管轄であり、風紀委員は魔法使用に対するトラブルを専門としていが、魔法使用以外も対応することが多いがこういう時にはそれを盾にできる。
「それで桐原はどうした?」
「桐原先輩は鎖骨が折れていたので、保健委員に引き渡しました。その際に、非を認めていたのでそれ以上の措置は必要ないと判断しました」
鎖骨折っちゃったの?お兄様怖い!!
「そうか、保健委員にはめぐりも今年から参加してくれている、すぐ治療は終わるだろう。達也くんがこう言っていることだ、風紀委員としては今回の件は懲罰委員会に持ち込むつもりはない」
摩利が十文字に告げる。
「寛大な決定に感謝する。高周波ブレードなどという殺傷性の高い魔法を使ったんだ、怪我人が出ずとも本来は停学処分はやむを得ないところ。それは本人もよくわかっているだろう。よく言い聞かせておく」
克人は感謝の意を示した。
「頼んだぞ」
三人は報告を終えて、部活連本部を後にする。
「先行っててくれ」
八幡は材木座と達也にそう告げてその場に立ち止まる。
目の前には葉山隼人が立っていた。
「八幡待ってるぞ?」
達也は葉山を睨みながら八幡に伝える。
「問題にはならないから大丈夫だ…あいつはそれほど馬鹿じゃないからな」
「わかった…」
「小町達にも内緒にしててくれよ」
八幡はこの件が小町、水波、深雪にバレるのは良くないとおもい、達也に口止めをする。
「はぁ…待ってるからすぐ来いよ」
達也は諦めて先に行くことにした。
「我は残るであるぞ!」
「お前も早くいけ…」
達也は材木座を連れてその場から立ち去る。
「比企谷、風紀委員会に入ったんだね。凄いじゃないか」
「お前に言われると嫌味にしか聞こえないんだが…何の用だ」
八幡は葉山に問いかける。
「君が風紀委員に入ったって聞いたからね」
「応援にでも来てくれたのか?」
八幡は葉山に嫌味な感じで問いかける。
「比企谷、あまり調子に乗るなよ…」
「そうかよ」
八幡はイラつく葉山に軽く答える。
「まぁいいさ。それと材木座くんが最近ちょろちょろしてるみたいだけど、何か知っているかい?」
材木座がヘマしたのか…?
「何のことだ?」
「しらばくれるのか…知らないならいいさ、彼が今調べていることは一般人が手出ししていいものじゃないからね。もしかしたら死ぬよ材木座くん」
死ぬよって…忠告のつもりなんですかね…
「材木座はゴキブリ並の生命力があるから大丈夫だろ。それに此処に入学できた奴は一般人じゃないらしいぞ、知らんけど」
八幡は材木座はそう簡単にやられる訳はないと思っているので強気で答える。
葉山がブランシュと手を組んでいるのか…?
いや、手を組んでるなら雪ノ下だな…
ということは材木座がブランシュの事を調べてるのを掴んだのは雪ノ下か…けどセキュリティ的にバレるのは変なんだが…
それに雪ノ下家がブランシュと手を組んでもあまりメリットはなさそうなんだが…
「君は相変わらず最低だな」
「お前にだけは言われたくないんだが。それと俺からも言っておく…あんまり俺達に関わるな」
八幡は葉山を睨みながら伝える。
「それは脅しのつもりかしら?」
葉山の後ろから雪ノ下と由比ヶ浜が歩いて来た。
「本気で関わらないんで欲しいんだが…」
「森崎くんと言ったかしらあの程度の未熟者の魔法師を取り押さえたからって調子に乗らないでもらえないかしら?」
「それは悪かったな」
八幡は悪気もなく謝る。
「ヒッキー自分の立場理解するし!」
由比ヶ浜が突然八幡に話しかけて来た。
「お前は何様なんだよ…」
「はぁ?何言ってんの?ヒッキーはウィードなんだから大人しくしろって言ってんの!」
「禁止用語は拘束対象になるんだが…」
いや…もう捕まえていいのん?権力万歳ですね。
「由比ヶ浜さん、風紀委員の真似事をしている人に関わる必要はないわ」
「真似事ではないんだが…」
八幡はCADを取り出そうとポケットに手を入れる。
「ハチくん!!」
真由美が後ろの方から叫んできた。
「隼人いくわよ」
雪ノ下は少し顔を引きつりながらその場から立ち去ろうとする。
「雪ノ下さんの真似でもしてるのか?」
隼人と呼んだ雪ノ下に対して八幡は問いかける。
「黙っててくれないかしら、あの裏切り者と一緒にしないでもらいたのだけど」
雪ノ下は八幡を鋭い目つきで睨みつけるが、すぐにその場から立ち去った。
「裏切り者か…」
八幡はボソッと言葉を漏らす。
「ハチくん大丈夫?」
「何も問題ないですよ」
真由美が八幡の元へやってきた。
「CAD取り出そうとしてたでしょ?」
「禁止用語は拘束対象になるんで、仕事しようとしてただけですよ」
真由美はどのタイミングから見ていたかわからないが、八幡の行動を読んでいた。
「随分と真面目に働くのね」
真由美は悪戯な笑みで八幡に告げる。
「初日なんで少し気合い入ってたのかもしれませんね…」
言い訳にしては少し苦しい言い訳をする八幡。
「そういうことにしといてあげるわ、生徒会室までエスコートしてくれるかしら?」
「エスコートとかしたことないんですけど…」
「こうしてくれたらいいのよ」
そう言って真由美は八幡の腕に抱きつく。
「い、いやそれは流石に不味いと思うんですが…」
柔らかい、いい匂い、なんなんだよこれ…
八幡は顔を赤くしながら真由美に抗議する。
「いいじゃない、もうほとんど生徒いないんだし」
「いや…そういう訳ではなくてですね…」
「さっきの話、深雪さんに言うわよ?」
「それだけは勘弁してください…」
八幡は真由美には敵わない。
「冗談よ、さて少しお話しましょうか」
真由美は笑いながら腕から離れていった。
「雪乃さん達は今ある事柄について調べてるみたいよ」
「ある事柄ですか?」
やっぱりブランシュについて調べてるのか、それで材木座が調べてるのを掴んだってことか…
一回材木座に確認しないといけないな
「その件については詳しくは言えないんだけどね、雪ノ下家の次期当主としての初仕事だからどうも気合いが入ってるみたいなの」
「そうなんですか…」
気合いが入ってるって…
要するに雪ノ下家として、ブランシュを処理するってことなんですかね…
もしかして俺、何もしなくてもいいんじゃないですか…?
「雪乃さんは主席入学を期待されてたの。でも深雪さんが主席入学したことによって親にキツく言われたんじゃないかしら。雪ノ下家の人達はそういうことはすごく気にするから」
家柄的にそうなってしまうのか…?
でも相手が悪すぎるってのがな…深夜伯母さんの娘に敵うわけがない…
「次期当主になるなら主席くらい当たり前ってことですか…」
「そうね…陽乃さんが主席入学してるのもあるんだけど。今年の新入生は十師族や師補十八家の方もいなかったから余計にね」
「雪ノ下家は厳しいんですね」
主席は四葉なんですけどね…
「雪ノ下家くらい大きいと色々あるのよ、私も主席入学しなかったら狸親父に小言を言われてたわね」
狸親父って…俺も真夜伯母さんに言われたからそうなるんですかね…
「会長も、大変なんですね。あっ、俺はこっちなんで」
「ハチくんまたね、明日からも頑張って」
「うっす」
真由美はそのまま生徒会室の方へ向かい、八幡は校門へと向かう。
校門前には達也、深雪、エリカ、レオ、美月、材木座が待っていた。
「八幡さんお疲れさまです!」
「おつかれ〜」
「お疲れさまです!」
八幡を見つけた深雪とエリカと美月が声をかけてきた。
「悪いな、待たせて」
「気にすんなよ!それより今から達也の奢りで飯行くんだがどうだ?」
レオが八幡に提案する。
「奢りなら行くか」
お兄様太っ腹ですね!
「我も行くぞ!」
えっ?やめとこうかな…
「小町達にはもう連絡してあるからな」
「もう言ってるのかよ…」
実は初めから退路を断たれていた八幡であった。
久しぶりに葉山達が登場!
材木座がやらかしてしまったようです…(お仕置きが必要ですね)
十文字ともう一人名前だけ登場させました!(気付いてもらえるかな…?)
ようやく原作二巻がスタートしました!w
丁度折り返しですね!(入学編終わるのは40話くらいってことかな…)