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ではどぞー!
八幡に呼ばれた亜夜が地下の工房へと降りてきた。
「話があるってどうしたのかしら?」
亜夜は笑顔で表情で問いかける。
「そのアレだ、材木座がヘマしたっぽい…」
八幡が亜夜に告げる。その瞬間亜夜の顔から笑顔が消えた。
「八幡どういうことかしら?ちゃんと説明してくれるんでしょうね?」
亜夜は八幡に説明を求める。
「雪ノ下達にブランシュのことを調べてるのが多分バレたんだよ」
「多分とはまだ確定ではないってことですか?」
「ほぼ確実と言っていいでしょう。材木座の住んでいるマンションが雪ノ下建設が関わっているので」
八幡の説明不足を達也が補足する。
そして八幡達は事の経緯を説明した。
「つまり、義輝ちゃんが自宅でブランシュの件についてハッキングしてた情報が漏れたと?」
「そうなります」
亜夜は状況を理解できたか問いかけ、達也が肯定する。
「四葉に関しては何か漏れた訳ではないんですね?」
亜夜は材木座を見て問いかける。
「材木座は大丈夫だと言ってるからそこは大丈夫だろ」
「義輝ちゃんに聞いてるのよ?八幡は少し黙ってなさい」
八幡が代わりに答えたが、亜夜は八幡を制し材木座を再び見る。
「それは大丈夫です…四葉関連はここ以外では調べてないです…」
材木座が泣きそうになりながら答える。
「はぁ…それならまだいいわね、それで貴方達はどうするのかしら?」
再び八幡と達也を見る亜夜。
「真夜伯母さんに相談して、少し静観した方がいいと思ってるんだが」
「真夜姉さんにね…」
亜夜は少し浮かない顔をする。
「雪ノ下家がブランシュの件に首を突っ込んでいる状況で、俺達が対処するのは少々リスクがあるかと…」
「そうね、四葉だと名乗ってるなら関係ないんだけど。秘密裏に処理するのは難しいわね」
達也の提案に亜夜は賛同する。
「小町がなんとかしようか?」
「お兄様、八幡さん今の話はどういうことですか?」
「奥さま、八幡さま、達也さま申し訳ありません…」
小町と深雪そして頭を深く下げた水波が工房の入り口に立っていた。
「貴女達…待ってなさいと言ったでしょ?」
亜夜が少し呆れた感じで三人に問いかける。
「お兄ちゃんがお母さんに用事があるなんて珍しいからね、それにさっきから様子変だったし」
「お前ら…」
八幡も呆れた感じで三人を見る。
「今の話は本当なのですか?」
深雪は心配そうな表情で問いかける。
「本当よ、でも問題ないわよ今のところはね。むしろ雪ノ下家の秘密を握れた訳だし、結果的にはよかったのかもしれないわね」
亜夜は深雪の問いに答える。
「お母さん、あの人達の記憶改竄をしたらいいんじゃないの?それなら穏便にことが進むと思うんだけど」
小町が亜夜に提案する。
「ダメよ、小町の力を借りる時はあくまで最終手段よ」
亜夜は小町提案を却下する。
「とりあえず、八幡と義輝ちゃん以外は上に戻ってなさい」
亜夜は八幡と材木座以外はこの場から立ち去れといい、達也以外それに従い上に戻る。
「達也、貴方もよ?」
亜夜は動こうとしない達也に問う。
「ですが…俺も協力したいんで…」
達也は協力すると言った以上この場から離れたくないと思っている。
「命令よ?言うことを聞きなさい」
亜夜は冷酷な表情を作り、達也に命令する。
「…失礼しました」
達也は深く頭を下げた。
「すまない…」
達也は八幡にボソッと謝りその場を去る。
「母ちゃん今のは言い過ぎなんじゃねぇの?」
八幡は亜夜に問いかける。
「達也をこの場から離れさせる為よ」
亜夜はいつも通りの表情に戻り、八幡に答える。
「そういうことですか…」
「とりあえず状況は理解したわ、けど真夜姉さんに報告する意味がわかってるわね?」
亜夜は八幡に再確認の意味を込めて問いかける。
「わかってるよ…」
八幡と材木座には少し特別な事情がある。
「すまぬ八幡…」
材木座は八幡に謝る。
「こういう時は仕方ないだろ…とりあえず真夜伯母さんに繋げてくれ」
八幡は材木座に指示を出す。
「うむ…」
材木座は四葉本邸へ、秘匿回線を使い連絡を取る。
そして、大型ビジョンに真夜が映し出された。
「どうしたのかしら?秘匿回線なんて珍しいじゃない」
真夜は通信が繋がった瞬間に問いかける。
「真夜姉さん、少し話があるの。時間大丈夫?」
亜夜が真夜に問いかける。
「大丈夫よ、あまり良い話ではなさそうね」
「八幡、後は貴方が説明なさい」
「わかった」
亜夜は八幡に話を振り、八幡は真夜に事情を説明する。
「状況は把握しました。それで八幡さんは責任を負う覚悟はありますね?」
真夜は八幡に告げる。
責任を負う覚悟…つまり材木座のミスを八幡が責任をとるということである。
八幡と材木座は7歳の時に、真夜との約束で材木座を四葉に出入りさせる為、もし材木座が何かした時は八幡が責任をとるように真夜から言い渡されている。
7歳からの約束で今回初めて材木座がミスらしいミスをしてしまった。
この約束を知っているのは、八幡、材木座、真夜、亜夜、葉山の五人しか知らないことである。
現段階では、材木座は四葉の技術者としてかなりの功績を収めている為、真夜は材木座を連れてきた八幡には感謝しているが、約束を有耶無耶にする訳にはいかない。
「はい…」
「なら、静観するだけではいけないでしょ?」
真夜は悪戯な笑みを浮かべ八幡に問いかける。
「なんとかして対処します…」
「伯母として、一つヒントをあげます。第一高校には十文字家と七草家のご子息とご令嬢がいますわよ」
真夜は八幡にヒントを与える。
「……わかりました」
八幡は少し言葉に詰まるが、返事を返す。
ヒントで真夜が言いたいことを理解した八幡。
「それで今回の義輝さんの件に関しては不問にしてあげるわよ」
「ありがとうございます…」
八幡は頭を下げる。
「雪ノ下家の情報については、お手柄ね」
「それに関してはどうしたらいいですかね?」
八幡は真夜に問いかける。
「こちらで少し調べてみるわね」
「わかりました」
「八幡さん頑張ってくださいね」
真夜はそう言って通信を切った。
「はぁ…」
通信が切れて八幡はため息を吐く。
「八幡、くれぐれも無茶はしないようにしなさいよ?」
「わかってる…」
「達也も手伝ってあげなさい、聞いてるんでしょ?」
亜夜が入り口に向かって話しかける。
「申し訳ありません…」
「本当に、しょうがない子ね」
亜夜は出てきた達也に対して、呆れた顔をする。
「義輝ちゃんもこれから挽回しなさい、八幡を助けてあげるんじゃないのかしら?」
亜夜は材木座に問いかける。
「亜夜殿…」
「それと、八幡。真夜姉さんのヒントの意味貴方なら理解したはずよ、上手くやりなさい。小町達には私が適当に誤魔化しておいてあげるから、先に戻ってるわよ」
そう言って亜夜は工房から去っていった。
「はぁ…どうすんだよ…」
「八幡よ、我の所為で…」
「お前には、たっぷりと働いてもらうからな。挽回してくれ」
八幡は材木座に励ましの言葉をかける。
「材木座が四葉に出入り出来ている理由が少し気になっていたが、そういうことだったんだな」
達也は先程の話をこっそり聞いていた為、二人の事情を知ってしまった。
「小町達には内緒だからあんまり言うなよ」
「わかっている」
達也は少し笑みを浮かべて八幡に答える。
「それに今回の件は、真夜伯母さんから対処のやり方を教えて貰っただけになってしまったからな…」
「そうだな、真夜叔母上は八幡に甘いところがあるんだな。亜夜叔母上に追い出された理由がわかったよ」
真夜は責任を取れと言う割には十文字家と七草家のヒントを出して解決しろと遠回しに言ってきた。
つまり当初の予定通り上手くブランシュの排除しなさいと言うことである。
「今後の方針を決めないとな」
達也は八幡と材木座に相談する。
「そうだな…」
「我は何でもするぞ!」
そして三人で相談をし、今回決まったことが二つ。
雪ノ下達に漏らした情報を潰す。
当面の間は静観して、様子を伺うこと。
になった。
「情報を潰すならどうするんだ?」
達也は八幡に問いかける。
「ブランシュの奴らにアジトがバレてますよってタレ込みを入れてみたらいいんじゃねぇの?可能性があれば動くだろ」
「内通者を作ると言うことか、誰がやるんだ?」
達也は八幡に問いかける。
「わざわざ内通者を使わなくてもいいぞ、ネットに拡散すればいい。材木座得意分野だろ?」
ネットに広がればそれが真実かどうか調べる人間が必ず出てくる。そうなればブランシュも拠点を移すことになる。
「うむ、それなら確かに上手く行くかも知れん。噂程度でいくつか流せばいいのだからな」
達也は自分では絶対に考えつかないやり方だと思うが口にはしなかった。
「それと同時進行でブランシュの構成員とかも調べといてくれ」
八幡は材木座にどんどん仕事を振っていく。
「ほむん!任せておけ!」
材木座は責任を感じている為、反論は一切しない。早速作業に取り掛かる。
「十文字家と七草家か…」
「つまり、十文字家か七草家の名前で処理をさせろと言うことだろうな」
八幡のぼやきに達也は反応する。
「俺達もその殲滅戦に参加しろということですかね…」
「だろうな、真夜叔母上の掌の上で遊ばされているのは少し癪だが…それが今のところ一番いい手だな」
今後の方針を少し固めその日はそれ以上話は進行することはなかった。
八幡達が相談をしている頃、亜夜は小町、深雪、水波に誤魔化しながら説明をする為リビングに戻ってきた。
「お母さん!どういうことなの!?」
小町は工房から上がってきた亜夜に詰め寄る。
「今回の件に関しては、小町が出るほどの事ではないのよ?だから冷静に聞きなさい」
小町はブスッとし、ソファに座る。
「亜夜叔母様、ブランシュとお兄様や八幡さんは何かあったのですか?」
深雪はこの中で唯一ブランシュの件の事を知らなかったので状況がちゃんと理解出来ていない。
「深雪に黙ってたのね、あの子達は…」
亜夜は深雪も事情は知っていると思っていたのか、少し呆れるが深雪に真夜からのお願いで八幡が動いているのとそれを達也が協力していると言う話を教えた。
「そうだったんですね…」
深雪は何も教えてもらえてないことに、ショックを受けている。
「深雪に心配をかけさせない為よ?あの場に小町と水波がいなかったらこの二人も絶対に知らなかったわよ」
亜夜は落ち込んでいる深雪を説明する。
更に亜夜は続けて話す。
「その件に関しては文句言ってもいいわよ?深雪だけ知らなかったのは可哀想だもの、キツく言ってやりなさい」
「お兄様と八幡さんにはキツく言っておきます!材木座さんに関してはお仕置きです…!」
四葉の家系は材木座には相変わらず厳しいようだ。材木座の氷像が出来る日もそう遠くない。
「それと先程聞いた話は絶対に外部へは漏らしてはいけないわよ?特に雪ノ下家の話に関しては」
亜夜は三人に忠告する。
「はい、心得ております」
「畏まりました」
深雪と水波は返事をする。
「小町もいいわね?いつまで不貞腐れているの?」
小町は機嫌が悪く、返事をしない。
「だって!」
「小町ちゃん、八幡さんを信じてないの?」
小町が抗議しようとした時に深雪が小町に話しかける。
「信じてるけど…」
「なら心配する必要はないわよ?」
「うん…」
小町は頷き、それを見て深雪は微笑む。
「深雪もお姉ちゃんね」
亜夜は深雪の姿を見て微笑ましい顔で見つめる。
「亜夜叔母様!からかわないでください!」
深雪は顔を赤くして亜夜に抗議する。恥ずかしかったようだ。
「ふふっごめんなさいね」
亜夜は照れる深雪を見て微笑む。
「奥さま、八幡さま達は大丈夫なのでしょうか?」
「水波も知ってるでしょう?八幡はなんだかんだ言いながらちゃんとやる子だって、それに達也も義輝ちゃんも大丈夫よ」
「はい…」
水波は八幡達の事を信用している。それでも心配なことには変わりない。それは、深雪、小町も同じことである。
「貴女達は、本当に義輝ちゃんが好きなのね」
「「「それは断じて違うよ(います)!!!」」
亜夜の悪ふざけに、三人は即答する。材木座がこの場にいたら流石に泣いていたかも知れない。
この後も三人は亜夜に遊ばれ続けていた。
亜夜は誤魔化すことで三人の不安を取り除き、この後八幡達が問い詰められる展開を避けることが出来た。
通信を切った真夜は。
「葉山さん、八幡さん達は運が良いのかしらね」
真夜は何処か嬉しげに葉山に問いかける。
「そうですね、奥様」
「葉山さん雪ノ下家の情報を集めるように頼んどいて貰えるかしら…亜夜子ちゃんがいいでしょう」
真夜は葉山に指示を出す。
九割は確定的でも残り一割が不安要素になりかねない。確信を得るために四葉の諜報部門に情報を集めさせるようにした。
「畏まりましてございます」
葉山はすぐにその指示をする為に離席する。
「それにしても雪ノ下家の子といる葉山って子は馬鹿なのかしら…」
八幡達の今後の方針が決まりました!
今回の話で材木座が気合い入ってますが…
ブランシュ事件では材木座が頑張りますよ!!
次回は原作に戻るか悩み中です…!