八幡は魔法科高校に入学する。   作:丹下

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誤字報告ありがとうございます!


今回は初登場キャラが数人います!(あの人も出てきますよ!!)
今回は原作からかなり離れてます!w



ではどぞ!


工作員は止められる。

新入生部活勧誘週間が終わり、少し時が進んだ頃、雪ノ下家では。

 

「ただいま母さん」

 

雪乃は家に帰り、挨拶をする。

本来であれば、第一高校に入学する際、近くに一人暮らしをする予定だったのだが母親の命令で実家に暮らすことになった。

 

雪ノ下夏乃…雪ノ下雪乃の母であり、雪ノ下家当主の妻である。

 

「おかえり雪乃、紹介するわね」

 

夏乃がそう言って、一人の男性を紹介する。

 

「周公瑾と申します。雪ノ下家次期当主の雪乃さんですね、お話は伺っておりますよ」

 

見た目は20代半ばくらいの貴公子のような見麗しい青年が雪乃に挨拶をする。

 

「丁寧にありがとうございます。雪ノ下雪乃と申します。ですが、まだ次期当主とは決まった訳ではないので…」

 

雪乃は少し遠慮がちに答える。

 

「何を言ってるの、雪乃はもう次期当主よ」

 

夏乃が外面の笑みを浮かべ雪乃に告げる。

 

「それでは夏乃さん、この件については後ほど返事を聞かせていただきます」

 

周公瑾はそう言って雪ノ下家から去っていった。

 

「雪乃、今回のブランシュの件についてだけど…貴女は傍観してもらうことになるかも知れません」

 

夏乃はブランシュから手を引けと、雪乃に告げる。

 

「何故ですか?」

 

雪乃は内心ホッとしたが、理由が気になり問いかけた。

 

「今の周公瑾と言う男性はブランシュの総帥を主としている方なのよ、私達も彼とは昔から、色々ご縁があって色々と仲良くさせてもらっています」

 

雪ノ下家と周公瑾の間には、何か関係があるのかも知れない。

 

「では、先程の周公瑾さんが手を引けと頼んで来たんでしょうか?」

 

「いいえ、違います。ブランシュ日本支部は雪ノ下家が手を出さずに潰れて貰います」

 

雪乃の質問に夏乃が答える。

 

「だから傍観すると言うことでしょうか?」

 

「ええ、七草も十文字もブランシュの存在は無視はできないでしょう。近いうちに何かあるみたいです」

 

「何かとは…?」

 

雪乃は少し不安そうに問いかける。

 

「それは言えませんが、それが火種になりブランシュ日本支部は崩壊するでしょう」

 

「十師族に対処させてよろしいのですか…?」

 

雪乃は夏乃に問いかける。

 

「そういう時の十師族よ、それに今の計画が上手くいけば七草から解放されるかも知れないですからね」

 

「……」

 

夏乃の言葉に、絶句してしまった雪乃。七草家からの解放はすなわち、十師族と完全なる敵対をすると言うことを意味する。

 

「心配は無用よ、七草から解放されれば私達は自由になるの。雪乃が次期当主として席に座る時には居心地が良いものになってるとおもいますよ」

 

雪乃は自分の母が何をしようとしているのかが全くわからなかった。それがどういうことであれ、雪乃に拒否権はない。雪ノ下家では父母の言うことは絶対である。

 

「それに雪乃、今回の計画は隼人くんが犯したミスを上手くカバーする為もあるんですよ」

 

葉山が犯したミス。

それは雪乃の監督不足でもあり、雪ノ下家が窮地に立たされるかも知れない。

葉山が八幡…いや、部外者に、雪ノ下家の秘密の一つに迫れるような発言をしたことである。

雪乃はあの時止めに入るのが遅くなってしまったことにより、両親に報告せざるを得なかった。雪乃は両親に怒られ、葉山隼人…いや、葉山家は雪ノ下家からの信用を完全に失ってしまった。

だが、その事態が起こった時の対策が夏乃にはあったようだ。元々こういう事が起こると予想をしていたかの様に素早い対応をしている。

そして、今日招いていた周公瑾という男は、その為に呼んだのかもしれない。

 

 

「一つ面白いことを考えつきました。来なさい雪乃、貴女には雪ノ下家次期当主として陽乃にも教えてないことを教えます」

 

 

そう言って夏乃は雪乃をある場所へと連れて行くのであった。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

もうすぐ日付けか変わりそうな時刻…

千葉県のある場所にて…少し良くない事態が起こっていた。

 

「ヨル姉さん、これは困ったね」

 

「そうねぇ、ヤミちゃんまさかこの人がここにいるなんて」

 

ヨルとヤミ、そう呼び合う二人の女性。

 

「おやー?君達はここで何してるのかなー?」

 

ヨルとヤミの前に現れた一人の女性。

 

「これはさすがに不味いわねぇ…飛ばすわよ」

 

ヨルがそう言った瞬間二人の姿が消えた。

ヨルが擬似瞬間移動を使い、その場から急いで立ち去った。

どうやら、この女性と出会うのは避けたかったようだ。

 

「へぇ…逃げちゃうんだ」

 

その瞬間その女性の周りが急に燃え上がった。

が、ヨルとヤミの姿はそこにはなかった。

 

「並大抵の工作員じゃなかったってことだね。それにしても隼人も余計なことをしてくれたね」

 

その女性は楽しそうに独り言を言っているが顔は笑ってなかった。

 

 

「ヨル姉さん大丈夫?」

 

「はぁはぁ…さすがに不味かったわねぇ…」

 

ヨルは擬似瞬間を使いその場を後にしたがさすがに安全圏まで逃げるのに連続をした為に、疲弊していた。

 

「お疲れ様ね。亜夜子、文弥」

 

二人に労いの言葉をかける。

亜夜子と文弥とは、四葉家の分家の黒羽家の当主、黒羽貢の子供で黒羽亜夜子、黒羽文弥のことである。

二人は仕事の時は、亜夜子は『ヨル』文弥は『ヤミ』と名乗っている。名付けたのは真夜である。

 

「あ、亜夜様!」

 

「えっ?」

 

文弥が叫び、亜夜子が驚く。そこにいたのは八幡達の母親である比企谷亜夜…この場では四葉亜夜と言ったほうが正しいのかもしれない。

 

「久しぶりね。上手く逃げられてよかったわね」

 

亜夜は腕を組みながら亜夜子と文弥に冷たく告げた…その瞬間二人の顔が強張った。

 

「冗談よ、よく逃げてくれたわね」

 

亜夜はすぐに笑みを浮かべ、二人に言い直す。

亜夜子、文弥はどちらが本当の意味か読めなかったが答えはすぐにわかった。

 

「真夜姉さんから頼まれてたの、もし雪ノ下陽乃が出てきたら撤収させなさいと」

 

先程、亜夜子と文弥が対峙していたのは、七草家の次期当主候補、雪ノ下陽乃であったようだ。

 

実の所、真夜も雪ノ下陽乃のことを一目置いている。雪ノ下家の人間としてではなく七草家の人間として。

 

「えっ?」

 

文弥は間抜けな声をだした。

 

「彼女は別格よ、貴方達でも出し抜くのは難しいはずよ。それにしても何一つ掴ませてくれないなんて流石としか言いようがないわね」

 

亜夜も雪ノ下陽乃の存在を別格だと認定している。陽乃の実力は日本だけには止まらず、近隣国にも知れ渡っている。一説には、第一高校に在籍していた時には既に、戦術級魔法師並の実力を持っているかもしれないと言われていた。

 

「僕達が不甲斐ないばかりに…」

 

文弥は黒羽の仕事を満足にこなせなかったことを悔いている。

 

「そのようなことで、亜夜様がこちらに…?」

 

亜夜子は不思議そうに亜夜に質問する。

 

「この辺は先月まで住んでたのよ?知らなかったのかしら」

 

「えっ?私達は本邸宅に住んでいられるのだとばかり…」

 

亜夜子の疑問は正しい。八幡や小町な存在を知らない者や本邸宅に住んでいなければわからないことである。

 

「真夜姉さんも今日通達すると言っていたから教えてあげるわね。小町、水波出てきて挨拶なさい」

 

四葉亜夜に子供が二人いること、そして次期当主候補が二人増えるということが、四葉家の分家へ通達された。

 

亜夜の一言で小町と水波が物陰から出てきた。亜夜子と文弥はどうして気付かなかったか不思議なくらい近くに潜んでいた。

 

「はじめまして、比企谷小町です!いやーさっきは危なかったですね!」

 

「比企谷小町様の守護者(ガーディアン )の桜井水波と申します」

 

小町はいつも通りのテンションで登場し、水波は礼儀正しく身分を弁えた挨拶をする。

亜夜子と文弥は、小町を見て亜夜に似ている容姿に少し驚くが水波の挨拶で確信した。この子は亜夜のご息女だと。

 

「「比企谷っていいましたか??」」

 

二人は流石双子と言わんばかりに同時に発言した。比企谷という苗字ということに疑問を覚えている。

 

「そうよ?私これでも人妻子持ちなのよ?」

 

亜夜が笑顔で告げる。

 

「「ぇええええぇええええ!!!」」

 

柄にもなく二人は叫んでしまった。亜夜の子供だとはわかっていたが、驚きが隠せなかったようだ。

亜夜は驚く二人が落ち着くのを待っていた。

 

 

「亜夜様…お聞きしてもよろしいでしょうか?」

 

落ち着きを取り戻した亜夜子は亜夜に質問した。

 

「どうしたのかしら?」

 

「私達が失敗するとわかってらっしゃったのですか?」

 

亜夜子は問いかける。

黒羽亜夜子を指名し、わざわざ近くとはいえ、当主の妹の亜夜がこの場に出向いて来ていることに亜夜子は不自然に思った。

 

「失敗するなんて思ってないわよ?実際さっきだって正体がバレることなく逃げ果せてたのだから。それにさっきも言ったでしょ?雪ノ下陽乃が出てきたら撤収させろと言われたって」

 

その亜夜の言葉に二人は遺憾ながら納得した。正直、二人にも彼女を相手には、正体がバレず上手く立ち回れる自信がないのかもしれない。

 

「それに今回の件はもう、手を回してあるの」

 

雪ノ下家の情報に関しては達也が引き受けている。八幡、材木座、達也の三人で決めたことだが、材木座の失態した一件で亜夜は三人に隠してることを後日問いただして聞いていた。

 

「そうなんですか?」

 

「ええ、真夜姉さんに報告するの忘れてたの。それにまさか、真夜姉さんが貢さんにまで頼むなんて思ってなかったから」

 

亜夜は二人にそう説明するが、真夜がこういう時は必ず黒羽家に頼むということは亜夜子にも文弥にもわかったが、聞き返さなかった。亜夜もわかっていて発言しているのがすぐにわかったからである。

 

「誰に頼んでらっしゃっるのですか?」

 

文弥は亜夜に問いかける。四葉家では諜報部門の黒羽家がその統括を任されている。

その黒羽家を差し置いて、誰が調査しているか気になったようである。

 

「達也よ、貴方達なら納得してくれるわね?少し前から調べてるの」

 

「達也兄さんが?!」

 

達也にいち早く反応したのは亜夜子であった。

 

「そうよ、自ら調べると言ったらしいの。だから達也に任せることにしたのよ、真夜姉さんからも先程、許可はおりたわよ」

 

そして亜夜は今回の件に関して、二人に謝罪し、家に招待した。

今日この場に八幡と材木座がいないのは司波家に泊まりに行かせていたからである。

理由はこの場に保険として小町を連れ出すためであった。

亜夜子と文弥にもしもの場合があった時は小町の力が必要になると亜夜は判断したからである。

 

「亜夜子お姉ちゃん!文弥お姉ちゃん?よろしくね!」

 

小町は文弥のことをお姉ちゃん?と呼ぶそれは、文弥が女装(変装)しているからである。

それに対して文弥は必死に抗議していたが、小町に終始弄られていた。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

「逃げられちゃったね、静ちゃん」

 

陽乃は何も悔しくない素振りを見せて静に問いかけた。

 

「全く、無茶をする…」

 

呆れた面持ちで登場したのは、平塚静。

総武中学の教員である。

 

「何処の家かな?」

 

「興味がないのに、調べてどうする…」

 

「仮にも私の魔法から逃げられたんだから気になるじゃない!」

 

呆れた静に、陽乃は少し子供みたいな発言をする。

 

「まぁ目的も達成したことだし、いいんだけどね」

 

「七草家としての目的か?」

 

「私もう雪ノ下の人間じゃないみたいだから…それにこの件に関しては漏らしたら七草家が危ないからね。私としてもそれは賛同しかねるかなって思ってるから」

 

静の問いに陽乃は答える。

雪ノ下家が何をするのか掴んでいるのか予想しているのかはわからないが意味があって行動をしているようだ。

 

「雪ノ下はどうするんだ?」

 

「雪乃ちゃんかぁ…静ちゃんならわかるでしょ?」

 

「本当にいいのだな?」

 

「ーーー」

 

静の問いに陽乃は少しだけ考える素振りをして答えた。

 

 

 

 

 




雪ノ下家視点で書きました。
雪乃視点は少しどうやって書くか悩んでます…!

そして黒羽姉弟も登場しました!
陽乃さんついに初登場でーす!
なんとなく黒羽姉弟と対峙させたかったんです…!w

平塚先生も少し登場です!

今回新登場キャラ多かったですねw
八幡出ないのも初めてでしたw
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