八幡は魔法科高校に入学する。   作:丹下

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誤字報告ありがとうございます…!


今回の話はあまり自信ないかもです…。



ではどぞー!


八幡は別行動をする。

 

校内の問題は一通り片付き、壬生がいる部屋にほぼ全員が集まっていた。

 

「めぐりどうだ?」

 

摩利は壬生を治療しようとしているめぐりに声をかける。

 

「ひびは入ってますが、他に問題はなさそうですね。これならすぐに定着できると思いますっ!」

 

めぐりは意気揚々と壬生の治療に取り掛かる。

城廻めぐり。第一高校の二年B組の生徒で、中学は総武中学出身で八幡の先輩である。

日本でも屈指の治癒魔法を使う、城廻家の長女である。陽乃の紹介で真由美達と知り合い校内で何かあれば頼りにされている。

 

「壬生、治療しながらでいい。質問に答えてもらえるか?」

 

「はい、全て話をさせてください…」

 

摩利の問いに壬生は了承する。

 

「あっ、摩利さん今治療中なのであまり興奮するようなことはなしでお願いしますね」

 

めぐりは摩利に注意をする。いつもめぐりが治療中に摩利が相手を興奮させることがよくあるようだ。

 

そして壬生は全てを話した。

入学してすぐに司甲に声をかけられ、その時はもう既に剣道部が司に同調する者がいたことや、魔法訓練サークルなのを装って思想教育を行われていたことを語る壬生。これには摩利が一番驚いていた。

そして、壬生が去年の新入生部活勧誘週間の時に摩利に言われたことを話すが、それがどうやら勘間違い?のような感じであったことが発覚し、壬生は泣いてしまった。

 

そして、壬生は落ち着きを取り戻し。同盟の背後がブランシュであることが語られた。

 

「さて、これからどうするかですね」

 

達也がまずはじめに声を発した。

 

「その前に一ついいかしら…?」

 

真由美が不安そうに問いかけた。

 

「どうしたんだ?」

 

摩利は真由美に問い返す。

 

「ハチくんは…?」

 

真由美のその一声で全員が周りを見回すが八幡の姿はなかった。めぐりはハチくんが誰なのかわからず不思議そうな顔をする。

 

「あいつどこいったのよ!!達也くん知らないの?」

 

エリカが達也に問いかける。

 

「いや…知らないぞ…まさか八幡の奴…」

 

達也も予想外だったのか、少し動揺している。

 

「一人でブランシュのアジトに乗り込んだってことかしら…」

 

真由美は八幡がブランシュに目をつけているのを聞いている。妹の為に不安要素を取り除くと八幡の口から告げられている。

 

「お兄様!!」

 

深雪は達也に早く追いかけましょうと目で訴えて名前を呼ぶ。

 

「比企谷のヤツ何を勝手なことを!!」

 

摩利は怒りを露わにしている。危険な行動をした八幡に対して。

 

「あー!さっきのやっぱり比企谷くんだったんだ〜」

 

めぐりがいきなりウンウンと一人頷きながら言い出した。その瞬間全員がめぐりを見た。

 

「めーちゃん、ハチくんを見たの??」

 

真由美がめぐりに問いかける。

 

「ここに来る前に比企谷くんっぽい人を見かけましたよ?比企谷くんがここに入学してたなんて驚きましたっ!」

 

マイペースなめぐりは状況を理解してないのか、軽く答えた。

 

「勝手に独断行動をしよって…私が追いかける!」

 

摩利は八幡を引き止めに行こうとする。

 

「待て、渡辺。俺が行く」

 

十文字が自分が行くと言い出す。

 

「俺も行きます。十文字会頭」

 

達也は十文字に参加すると表明する。

 

「相手はテロリストだ、わかっているのか?」

 

「八幡は俺の家族です。助けにいかない道理はありません」

 

「お供します」

 

十文字の問いに一切の迷いなく答える達也と深雪。

 

「私も行くわ」

 

「俺もだ」

 

エリカとレオも参加を表明する。

 

「我も参戦するっ!我が相棒を見捨てる訳にはいかん!!」

 

材木座も参加を表明した。

 

「貴方達まで…」

 

真由美は少し頭を抱えたくなる感じで言葉を発する。

 

「会長は壬生先輩を強盗未遂で、家裁送りにするんですか?」

 

達也は真由美に向かって告げる。

 

「そうだな、警察の介入は好ましくない。だが、七草と渡辺はここに残ってくれ」

 

克人は真由美と摩利を連れてはいかないようだ。

 

「わかったわ…」

 

「学校に誰も残らないのもあれだからな…」

 

真由美と摩利は不本意そうだが、了承した。

 

「アジトの場所はわかるのかしら?」

 

真由美が十文字に問いかける。

 

「問題ない。調べはついてある、本当なら今夜俺一人で行くつもりだったのだが…」

 

克人は一人でブランシュを壊滅させようとしてたようだ。こんな事件が起こってしまっては十師族として見過ごす訳には行かないと言うことだろう。

 

「………あの子ね」

 

真由美は事情を把握したようだ。

 

「それにしても比企谷はどうやってブランシュのアジトを突き止めたんだ…?」

 

摩利がボソッと口にする。達也と深雪は冷静だったが、材木座がビクッと反応してしまった。

 

「ほぅ材木座が何か知っているようだな」

 

摩利は的を材木座に絞り声をかける。

そして達也と深雪は気付かれないように、材木座に目で『馬鹿』と告げた。

 

「兎に角、今は比企谷を追いかけることを優先する。材木座はその後だ、車は俺が運転する」

 

克人は車を取りに向かい、達也たちはそれを待つことになった。

 

「お兄様…」

 

「八幡の奴、何を考えているんだ…」

 

達也と深雪は八幡に何も聞かされていなかったようだ。最後の最後で独断行動され、少し怒っている様子の達也。

 

「深雪!!」

 

声をかけられた深雪が振り返るとそこにはクラスメイトのほのかと雫がいた。

 

「ほのかに雫…どうしたの?」

 

深雪はこの二人まで参加するのかと思ってしまったが、すぐに違うと気付いた。

 

「八幡さんが葉山くんを探してるみたいなの…それでさっき場所を聞かれたんだけどわからなくて、それで八幡さんを探してたんだけど…」

 

「葉山くんを…?」

 

八幡はどうやらブランシュのアジトへ乗り込んだ訳ではないようだ。葉山が姿を見せないことに懸念して探していたようだ。

 

「材木座、何か知っているな?」

 

達也は材木座に目線を向ける。

 

「黙ってろと言われておったのだが…」

 

材木座は観念して、八幡のことを説明する。

葉山を探すから行動を起こすなら、八幡がブランシュに乗り込んだように仕向ければ、克人か真由美が動くと。それには材木座が必ず同行しろと告げていたようだ。

本当は深雪と達也を残していけと、言われていたが、あの場で止めるのは流石に無理だったのであろう。

結果としては、達也と深雪の参戦以外は勝手に八幡の思惑通りに動いてくれたので材木座は何もしてないことになる。

 

説明をし終わった直後に克人が車を回してきた。

 

「ほのかと雫は帰った方がいいわ、私たちは行ってくるから。それとさっきの話は内密にね?」

 

深雪は二人に帰るように伝え、二人はそれを了承し、深雪は車に乗り込んだ。

 

「よっ!司波兄」

 

「桐原先輩」

 

助手席に座っていた桐原が達也に声をかけてきた。

 

「あんまり驚かねえのな」

 

「……いえ、十分驚いてますよ」

 

達也は司波兄と呼ばれたことに対しては少し驚いていた。

 

「司波兄、俺も参加させてもらうぜ」

 

「どうぞ」

 

達也は何故桐原がいるのかわからなかったが、十文字が誰かと電話している方が気になっていた。

 

「むっ、どういうことだ?」

 

少し克人は険しい表情をする。

 

「そうか、それならその件に関してはそちらに任せておこう。こちらも今から行動を開始する」

 

克人はそう言い、通話を切った。

 

「会頭、今のは?」

 

桐原も気になったようで、克人に問いかける。

 

「……協力者だ、少し不味い状況になりそうだったが、問題ないだろう。予定通り俺たちはブランシュのアジトへ向かう」

 

克人達はブランシュのアジトへ向けて出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

克人たちが出発した後、第一高校の森の中で行動を起こそうとしている一団がいた。

 

「これが終われば雪乃ちゃんは僕のものに……」

 

葉山はジェネレーターを五体引き連れて、森の中へ潜伏していた。目的はブランシュと同じ非公開文献である。

襲撃後に更に襲撃されるとは考えないだろうという夏乃に言われ、葉山はその言葉に従いこれから行動に移そうとしているところである。

すると奥から一人の人影が見えた。

 

「1号やれ!」

 

葉山はジェネレーターに人影を始末するように指示を出すが、人影はなかった。

 

「葉山先輩酷いじゃないですかー」

 

葉山は後ろから声をかけられる。この声は葉山も知っている。

 

「い、いろは…」

 

葉山は驚愕している。

先程まで奥にいた人影が背後にいたこと、それがいろはだということ…そして何より驚いているのは今まで見たことない、いろはの表情。あざとい一色いろはではなかったことに。

 

「お久しぶりですね。まさか外れクジを引いちゃうことになるとは思いませんでした」

 

いろはは葉山を見ずに、周りのジェネレーターを見ながら葉山に声をかける。

 

「なんでいろはが此処に…」

 

「知らないんですかー?まぁ教えないんですけどね」

 

いろはは葉山を挑発するかのように問いかける。

 

「いろはでも邪魔をするなら容赦はしないぞ…?」

 

「私も容赦するつもりないんで、いいですけど」

 

いろははかなり余裕があるように見えるが、葉山は汗を流し焦っているように感じる。

 

「1号3号やれ」

 

葉山がそう言うとジェネレーター二体が活動を開始する。

ジェネレーターとは、戦闘中に安定した魔法を行使されるために作られた生体兵器である。

 

「リミッターを外しましたか…」

 

いろははボソッと声を発する。

ジェネレーターのリミッター解除つまり、命令を遂行するまで活動し続けるということである。

 

「いろは残念だよ、君はもっとかしこいと思っていたよ」

 

葉山は口ではそう言っているが、残念そうな顔はしてない。

そしてジェネレーターがいろはに襲いかかる。

が、いろはの姿はそこにはなかった。

 

「葉山先輩は学習能力ないんですかね」

 

いろはは先程いた場所とは全く別の場所へ移動していた。

 

「2号4号5号出ろ」

 

葉山がそういうとジェネレーター全員がいろはに襲いかかる。

だが、ジェネレーターはいろはを捕らえきれない。いろはまるで瞬間移動したかのように移動しているが、魔法を使い移動した様子は見られない。

 

「何故捕らえられない!早くしろ!!」

 

葉山はいつまでもいろはを捕らえられないジェネレーターに苛立ち、怒鳴りつける。

 

「リミッター解除した生体兵器に何言っても無駄ですよ」

 

「っ!」

 

図星を突かれて葉山は言葉を詰まらせる。

 

「さて、生体兵器さん達もそろそろおやすみしてもらいましょうか」

 

いろははそう言ってブレスレット型のCADを操作する。その瞬間ジェネレーター五体は活動を停止した。

 

「さて、残るは葉山先輩一人ですよ」

 

いろはは葉山の前に立つ。

 

「……何をしたんだい?」

 

葉山はいきなり活動を停止したジェネレーターを見ながらいろはに問いかける。

 

「一色家って何の魔法を得意としているか知らないんですかー?」

 

「一色家…神経への干渉」

 

葉山もさすがに知っていたようだ。

一色家は神経への干渉を得意としている。

 

「生体兵器にも神経は存在しますからね、それを弄れば簡単ですからね」

 

いろははジェネレーターの中枢神経に干渉し、活動を止めさせた。

簡単と、いろはは言ったが相手の中枢神経に一瞬で干渉し活動を止めるのは高度な魔法であることには違いはない。

 

「さて、葉山先輩の質問に答えたところで、私も葉山先輩に質問があります」

 

いろはは葉山を睨みつける。

 

「な、なんだい?」

 

「神経への干渉に特化した生体兵器はご存知ですか?」

 

いろはは葉山に問う。葉山が知っているとは思ってないが、確認の為に問うことにした。

 

「……聞いたことも見たこともない」

 

「聞きたいことはわかりました。後は葉山先輩を始末するだけですね」

 

いろははそう言ってCADを操作しようとする。

 

「いろは辞めてくれ!君はこんなことをする子じゃない!」

 

葉山は必死にいろはに抗議する。

 

「葉山先輩が私の何を知ってるって言うんですか?馬鹿にしないでください!」

 

いろはは少し感情が高ぶった感じに葉山に怒鳴りつける。

 

「一色…もうその辺にしとけ」

 

いきなり現れた八幡はいろはに声をかける。

 

「先輩…なんでここに」

 

いろははここに八幡が現れるとは想定してなかった為、驚くがこの場を見られたのが少しショックな様子である。

 

「葉山を探してたんだよ…ってなんだよ、このごっついの」

 

八幡はジェネレーターを見て驚く。

本当に先程、葉山といろはを見つけたばかりのようである。

 

「比企谷…」

 

「葉山が何しようとしてたかは知らんけど、第一高校がなくなると小町、水波、達也、深雪が通う学校がなくなってしまうんだよ」

 

八幡は葉山に告げる。どうやら材木座が通う学校はなくなってもいいようであるが…。

 

「先輩、邪魔しないでください…これは私の仕事ですから」

 

「一色…何馬鹿なことを言ってんだよ、お前はまだ中学生だろうが…あんまり馬鹿なことするもんじゃねぇよ」

 

八幡はいろはに告げる。

 

「これは一色家としての私の役目なんです!」

 

いろはは八幡に言い返す。

 

「それは違うだろ…お前の仕事ってなんだよ。葉山を殺すことが一色家の仕事か?」

 

「それは…」

 

八幡の言葉にいろはは答えられなかった。葉山を殺すことはいろはの一色家としての仕事には全く無関係である。

 

「なら、やめておけ」

 

「……わかりました」

 

いろはは渋々承諾する。

 

「その…アレだ、お前がそんなことしたってもし水波や小町が知ったら悲しむからな」

 

「小町ちゃんと水波のこと好きすぎませんかね…」

 

いろはは相変わらずの八幡に告げる。

 

「ばっかお前、大好きに決まってんだろ!」

 

「そこはいろはの方が好きだぞって言うとこですよ?」

 

いろはは少しだけ、いつもの調子を取り戻したようだ。

 

「いやねぇから…」

 

口ではそういうが、いつものいろはに少しだけ戻ったのを見て八幡は安心していた。

 

「比企谷、俺をどうするつもりだ…?」

 

「とりあえず、会長には報告する。その後のことはしらねぇよ…けど、小町たちに手を出したら俺はお前を許さない。それだけだ…」

 

八幡は葉山を見て告げる。

 

「何かっこつけちゃってるんですか?」

 

「ばっかお前!かっこつけるところだろ!」

 

「全然かっこよくなかったんですけど…シスコン全開でしたし」

 

笑いながらいろはは八幡に茶々を入れた。

 

「で、このでっかいのどうするんだ?」

 

「どうしましょうか」

 

「何も考えてないのかよ…」

 

何か考えがあると思っていた八幡は呆気にとられた。

 

「生体兵器をこの場に置いとくのは不味いですからね」

 

「えっ?生体兵器?なにそれ…」

 

八幡は生体兵器のことを知らない為、驚く。

 

「中枢神経を切断してあるので、動くことはないですから問題はないと思いますよ?」

 

「いやいや…問題ありすぎだから…」

 

「先輩なんとかしてくださいよー」

 

いろはは八幡に頼る。

 

「葉山、この生体兵器持って帰るか?」

 

「いや、遠慮しておくよ…」

 

「お前の持ち物だろうが…」

 

八幡の問いかけに葉山は気不味く問い返す。

 

「とりあえず、葉山はもういけ…お前の顔をあまり見たくない」

 

八幡の言葉に頷き、葉山はその場から去って行った。少なからず八幡も葉山に苛立ちを覚えていたのだろうか。

 

「相変わらず優しいですね?それとも何かあるんですか?」

 

「そんなんじゃねぇよ、あいつはあいつで何かあったんだろ…」

 

八幡は葉山を逃した理由があった。それはいろはに手を汚さない為もあるが、なぜか葉山自身に少し苛立ったが、この事態をあまり責める気になれなかったからである。

 

「で、これどうするんだ?」

 

八幡はジェネレーターを見て再びいろはに問いかける。

 

「どうしましょうか?」

 

「はぁ…ちょっと待っててくれ」

 

八幡は端末を取り出し電話をかける。

 

「先輩が…誰かに電話かけてる…どうせ小町ちゃんたちでしょうけど」

 

いろはが後ろでブツブツ言っているがそれを無視して電話をかける。

 

「八幡!!!何を勝手に行動しているんだ!」

 

電話の相手は達也だった。この手の話なら達也が適任だと思い、電話をかけたがまさか怒鳴りつけられるとは思ってはなかった。

 

「……悪かった」

 

八幡は素直に謝った。

 

「それは後でゆっくりと聞かせてもらう…それでどうしたんだ?」

 

達也は少し冷静になり、八幡に要件を聞く。

 

「それが、生体兵器の処理に困ってるんだが、どうすればいいんだ?」

 

「……今どこにいるんだ?」

 

八幡の言葉に一瞬黙りこむが、場所を聞く達也。

 

「学校の近くだぞ?」

 

「なんで学校の近くに生体兵器が…」

 

達也はボソッと口に出して言ってしまった。

 

「お兄様!?今なんと仰いましたか?」

 

深雪が慌てて達也に問いかけている。

 

「悪い八幡、折りかえし掛け直す…」

 

達也はそう言って通話を切った。

 

 

 

 

 




めぐり先輩少しだけ登場です!(想像以上にめぐり難しかった…原作読み返して勉強しときます…)


さて葉山に関しては今回はこれで退場させました…!(今後の展開的にこうしたかったんです…!)


いろはすの魔法についてですが、一色家は神経への干渉。第一研究所は対人戦闘における生体に直接干渉する魔法だったので、こんな感じにして見ました。詳細に関しては次回に説明いたします!




感想とかで、色々ご意見をもらってますが…、自分のペースで自分の書きたいことを書いていくつもりなので、ご了承ください…。
ご意見をもらう中で参考になるものはどんどん取り入れていきたいと思ってます。
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