八幡は魔法科高校に入学する。   作:丹下

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ではどぞー!


材木座義輝は新たな魔法を使う。

達也からの電話待ちの間、八幡はいろはに問いかけていた。

 

「で、お前なんでここにいんの?」

 

「だから言ったじゃないですかー!一色家のお仕事なんです!」

 

頬を膨らませ八幡に答えるいろは。

 

「お仕事ってなんだよ…」

 

「まぁまぁそれはいいじゃないですか!それよりもこの後、ご飯でも行きましょうよ!可愛い後輩のポイント稼ぐチャンスですよ!」

 

いろはは指を立てて八幡に提案する。

 

「そんなポイントいらねぇよ…てかよくこの状況でご飯食べに行こうと思えるな」

 

「冗談に決まってるじゃないですか!先輩の目が更に腐らないように私が場を和ましてるんです!あっ、今のいろは的に超ポイント高い!」

 

はぁ…水波に移ったと思えば一色にも移ったは…深雪まで言い出しそうで怖いんだが…

 

「人の目を貧しておいてポイント高いのはおかしいだろ…」

 

するといろはの端末が鳴る。

 

「はい、一色です」

 

急に真面目な態度になるいろは。

 

「その件に関しては、外れクジ引いちゃいましたね。こればっかりはしょうがないです。処置はどうしたらいいですか?」

 

いろはは電話の相手に丁寧に答える。

 

「ではすみませんが、そちらにお任せいたします。えっ?先輩をですか?わかりました。一色いろはの全てにかけて必ずお届けいたします!!」

 

えっ?俺?誰と電話してるんだよ…

 

「ではでは失礼します。すぐに追いつくと思うんで!」

 

電話しながら敬礼するいろは。

 

電話しながら敬礼するとかどんだけあざといんだ…この後輩。

 

「では先輩行きましょうか!」

 

「いやいや、おかしいから…それにどこにいくんだよ…」

 

いろはは通話を切り、笑顔で八幡に声をかけるが、八幡は状況を理解してない。

 

「十文字さんが先輩を連れて来いって」

 

……なんでこいつが十文字会頭と知り合いなんだよ…知り合いでもおかしくはないんだろうが…

 

「なんで十文字会頭が一色にそんなことを命じるだよ…」

 

八幡はいろはに抗議する。

 

「正確には、深雪先輩と達也先輩からのご達しだそうですよ?それでは急ぎましょう!相手は車です!」

 

そう言っていろはは八幡の背中に飛びつく。

 

「何やってんだよ…」

 

なんか背中に小さくて柔らかいのが当たってるですが…

 

「私さっき頑張ったじゃないですかー!」

 

いろはは背中にしがみつきながら答える。

 

「いやいや、知らないんだけど」

 

「早く先輩自己加速術式でもなんでもいいんで走ってください。補助しますから」

 

補助ってなにをするつもりなんだよ…

 

「補助ってなんだよ…」

 

「私って神経への干渉が得意じゃないですかー!」

 

「初耳なんだけど…」

 

「いいから走ってください。スピード出過ぎちゃうんで転けないでくださいね!」

 

八幡が文句言っているのをスルーして、出発を即すいろは。

 

「何するのか教えてくれませんかね…」

 

「レッツゴー!!」

 

足をバタバタさせるいろは。

 

「はぁ…で、どこまで行けばいいんだ?」

 

八幡は諦めていろはに従うことにした。

 

「そこの道をまっすぐです!」

 

そう言われて八幡は慣性中和魔法と移動魔法を使い移動を始める。

 

「先輩中々早いですね!では補助するので、しっかり走ってください!」

 

いろははCADを操作し、八幡の運動神経の敏捷性、運動能力を向上させる。その瞬間、先程の倍以上の早さに変わる。

いろははこの技と自己加速術式を組み合わせて使い、さっきの高速移動をしていた。

 

「あっ、ちなみにこれ慣れてないと後で全身筋肉痛になるんでよろしくでーす!」

 

てへっといろはは舌を出して告げるが、八幡は何も言い返してこない。スピードの制御で精一杯な為聞こえてないのかもしれない…。

 

そして八幡はいろはをおんぶしながら克人が運転する車を追いかけていった。

 

 

 

八幡がいろはを背負いながら走り出してから、三十分程度たった時、克人が運転する車内では。

作戦会議が行われていた。

 

「正面突破っということですね。お兄様」

 

深雪が達也に問いかける。

 

「それが一番相手の意表をつくことになるだろうからな」

 

「そうだな、それが妥当な策だ。司波お前の考えた作戦だ、指示はお前が出せ」

 

達也の提案に克人も賛同して、達也に指示を出すように伝え、達也は躊躇なく頷いた。

 

「レオ、お前は退路の確保。エリカはレオのアシストと逃げ出そうとしてるやつの始末」

 

「……捕まえなくていいの?」

 

エリカは始末と言った達也に問いかける。

 

「余計なリスクを負う必要はない。安全確実に始末しろ。会頭と桐原先輩は裏口からお願いします。俺と深雪と材木座は正面から行きます」

 

達也の指示に誰も文句は言わずに了承した。

その瞬間…

 

「あれ…八幡じゃない?」

 

「早すぎねぇか?あいつ化物かよ!」

 

エリカが後ろを振り返って驚いた表情で問いかけ、それを確認したレオが八幡を化物扱いする。

 

「後ろに女の子背負ってるわよ?まさか誘拐??」

 

エリカがいろはの姿を確認し質問する。

 

「あれは一色嬢であるな…八幡もさすがにあそこまで走れるはずはないのだが…」

 

材木座がエリカに説明するが、材木座もあのスピードを出してることに疑問を覚える。

 

「あれが一色家の力ってことか」

 

達也は一色家の能力を知っていた為、関心してみている。

 

「お兄様どういうことですか?」

 

「一色家は神経への干渉を得意とする家系だ。いろはが八幡に何かしたんだろう」

 

深雪は達也に問いかけ、達也が解説するがちゃんと能力が把握できていない為、曖昧な答えになってしまう。

八幡が車に追いついた。

 

「十文字さんお待たせしましたー!お届けものでーす!」

 

運転席の克人にいろはが話しかける。

 

「悪いが、定員オーバーだ。比企谷ブランシュのアジトまで頼む」

 

克人は少し申し訳ない顔をし、八幡に告げる。

 

「だそうです、先輩!もう少し頑張ってくださいねー!」

 

いろはは八幡の頭をポンポン叩き励ます。八幡は頷き、車にペースを合わせる。

 

「一色さん…なんて羨ましいことを…」

 

八幡に背負わされているいろはをみて深雪はボソッと声を発するが、誰もそれを拾うことはしなかった。

何故なら八幡はもう限界って顔をしていたからであるが…。

 

「レオ、硬化魔法を頼む」

 

「おうよ!パンツァァー!!」

 

閉鎖された工場の門扉をレオの硬化魔法で突き破る。

 

 

「レオ、お疲れさん」

 

「……何のチョロいぜ」

 

達也はレオを労う。レオはハイレベルな魔法を使った為、集中力の多大な消費でへばっていた。

 

「八幡さん!!」

 

深雪は車が止まった直後八幡の名を大声で呼ぶ。八幡は到着と同時にその場に倒れこんだので、深雪が飛び出して行った。

 

「もう絶対一色の魔法に頼らないからな…むしろもう走らないまである…」

 

八幡はいろはを背負って、時速150km程で走っていた。そのスピードで走っても問題なかったのは、八幡の慣性中和魔法のおかげであった。

 

「先輩ご苦労様です!」

 

いろはは満面の笑みで八幡を労う。

 

「八幡はもう使い物にならないな…お疲れさん」

 

達也は八幡の様子をみて、作戦に参加させれないと判断し、労いの言葉をかける。

 

「体が全く動かないんだが…」

 

「言ったじゃないですかー!慣れないうちは全身筋肉痛になりますって」

 

いろはは指摘したことを告げるが、走り出した後に言うものではなかったと八幡は心の中でツッコミを入れるが口に出す元気がなかった。

 

「八幡さん大丈夫ですか?」

 

深雪は八幡に駆け寄り膝枕をする。

 

「おい…みんな見てるからそういうのはやめてくれ」

 

八幡は顔を少し赤くしながら深雪に言うが、体が動かない為されるがままの状態である。

 

「深雪、八幡を頼めるか?」

 

達也は、深雪に八幡の面倒を見るように頼む。

 

「はい、お任せください」

 

深雪は達也のお願いを了承する。

 

「深雪先輩ずるいですよー!私が膝枕する予定だったんですけど!」

 

いろはは深雪に文句を言う。

 

「八幡さんは自分をこんなにボロボロにした人に膝枕されても嬉しくないと思いますよ?」

 

深雪といろはは互いに睨み合う。

 

「一色、お前も来い」

 

克人は一色にこの作戦に参加しろと告げる。

 

「……わかりました」

 

いろはは不本意ながら克人の指示に従う。

深雪は八幡にバレないように勝ち誇った顔をいろはに向ける。

 

「せーんぱい!深雪先輩より若いいろはちゃんが後で介抱してあげますからね!ではでは行ってきまーす!」

 

いろはの言葉に反応したのは八幡ではなく深雪だった。

 

「一色さん?八幡さんは私の膝から動きたくないと仰ってますよ?介抱は私がしますので、お気になさらず」

 

深雪は強気な態度で言い返す。

 

「後はブランシュを片付けてからです!」

 

いろはは深雪そう言い残し克人の後ろをついていく。

 

「で…深雪さん?俺をなんで呼んだんですかね?」

 

八幡はずっと疑問に思ってたことを尋ねる。

 

「私やお兄様に黙って独断行動に走ったのは誰ですか?」

 

「……そのアレだ、これが作戦ってやつだったって言うか…」

 

八幡は言い訳をしようとするが、体が痛い所為か上手く思考が纏まらない。

 

「元の作戦でいけたとおもいます。それにお兄様も怒ってらっしゃいました。心配したんですからね」

 

「……それは悪かった」

 

八幡は深雪に謝る。

 

「後は家に帰ってからゆっくりとお話しましょうね」

 

深雪は八幡に笑顔でそう伝えた。

 

 

 

 

ブランシュのアジトに潜入した、達也と材木座は最初の敵と遭遇した。

 

「ようこそ、初めまして司波達也くん!そちらにいるのは風紀委員見習いの材木座義輝くんだね」

 

「お前がブランシュのリーダーか?」

 

達也は男に問いかける。

 

「おお、これは失敬。仰せの通り、僕がブランシュ日本支部のリーダー、司一だ」

 

「そうか」

 

司一は自己紹介をするが達也はそれを眉一つ動かさず一言で返す。

 

「一応勧告はしておく。全員武器を捨てて両手を後ろに組め」

 

達也は特化型のCADを司一に向け告げる。

が、司一はそれに応じないどころか達也が編み出したキャストジャミングのやり方を教え、仲間になれと言うものであった。

達也が襲われていたり、勧誘されていたのは、キャストジャミングを奪う為だったようだ。

 

「けぷこんけぷこん!今のお主の発言すべて録音させてもらったであるぞ!!」

 

材木座は司一の発言を録音していたようだ。

 

「ハハハ、それがどうした…司波達也、材木座義輝。我が同士になるがいい!」

 

メガネを上に投げ捨て、司の両目が妖しい光を放った。達也と材木座は脱力した感じによろける。

 

「ハハハハハ、君たちはもう我々の味方だ!」

 

司は高笑いをし、二人を見ている。

 

「司波達也よ、まずは外にいる妹を始末してくるのだ、妹も最愛の兄に殺されるなら本望だろう!」

 

司は達也に深雪を殺せと命ずる。

 

「お主の<邪眼( イビルアイ)>など我らには、聞かぬ!」

 

材木座は司にそう告げるが、達也が術式を一部抹消していたからである。司一が<邪眼(イビルアイ )>が使えると情報を密かに仕入れていた為、事前にその辺は打ち合わせをしていた。

 

「壬生先輩の記憶もこれですり替えたのか?」

 

「貴様ら…何故…」

 

二人が<邪眼(イビルアイ )>が通じてないことに動揺しているようだ。

 

「撃て!撃てぇ!」

 

司は射殺を後ろに控えていた数十人のブランシュのメンバーに命令する。

が一発も放たれることは、なかった。達也によってすべての武器は部品に分解されていた。

パニックになった司は慌てて背を向けて逃げ出した。

 

「達也殿、ここは我に任せよ」

 

「ああ、程々にな」

 

達也はそう言って歩いて司の後を追いかける。するとナイフを持ったメンバーの一人が達也を背後から襲う。

 

「裂けろ!<鬼灯丸( ほおずきまる)>!!」

 

背後から襲ったメンバーの一人を吹き飛ばす。達也は振り返ることもせずにその場を後にした。

 

「ほむんっ!我は剣豪将軍、材木座義輝である!!今からお主らにはいいものを見せてやろう…」

 

材木座はブランシュのメンバーにそう告げる。達也とは違い、見た目的には材木座は強そうではない。ブランシュのメンバーたちは材木座なら倒せるのではないかと思い、攻撃をしかけ、材木座をナイフで刺した。

 

「……残像だ」

 

刺されたはずの材木座は、先程と全く別の場所にいる。

 

「た、確かに刺したはずだぞ…何をした!」

 

メンバーの一人が少し怯えながら材木座に問いかける。

 

「ほむんっ!残像だと言ったであろう」

 

材木座は振動系魔法で自身の幻影を作り出していた。

 

「そして、今から我が本当の<邪眼(じゃがん )>を見せてしんぜよう………<邪眼(じゃがん )>の力をなめるなよ」

 

材木座の右手を前に構えた。振動系、収束系の魔法…

 

「お主らが、我の邪王炎殺拳の最初の実験台である!………<邪王炎殺黒龍波( じゃおうえんさつこくりゅうは)>!!!

 

そう言って材木座は右手に収束し、加熱された火の塊をブランシュのメンバー目掛けて放った。

材木座が長年かけてようやく実用レベルまで作り上げた魔法である。

 

「ふむ…まだ大勢には無理であるか…」

 

材木座が放った火の塊はブランシュのメンバー二人をなぎ直し、消滅した。メンバー二人は死んではいないが、威力は十分すぎたので全身大火傷にはなっているだろう。

 

 

「同じ技を頻繁に使うのは我の主義に反するが、予備のCADがないので仕方ないであるな…裂けろ!<鬼灯丸( ほおずきまる)>!!」

 

そして材木座は新しい技の実験で、データが取れたので仕方なく<鬼灯丸(ほうずきまる )>で相手をすぐに仕留め、達也の後を追っていった。

 

 

 

 

 




中の人ネタを再び使ってしまった…(この為に、材木座を強くしたっていうのもあるんですけどね!)

次回で入学編は多分終了かな?(40話までには終わった)

書いてて思いました…深雪の活躍シーンをなくしてしまった…!w
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