八幡は魔法科高校に入学する。   作:丹下

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誤字脱字報告ありがとうございます!
毎回確認はしているんですが…かなり多くてすみません…



今回で入学編終了です!


ではどぞー!


ブランシュ事件は解決する。

時を同じくして克人、いろは、桐原たちは。

通路で敵と応戦していた。

 

「一色」

 

克人がファランクスで敵の銃弾を受け止め、いろはの名前を呼ぶ。

 

「ではでは桐原先輩よろしくでーす!」

 

「なんでだよ…!まぁいいけどよ!」

 

いろはは克人の指示をそのまま桐原に投げた。桐原は口では反論しようとしていたが、すぐに了承し、刀を抜き敵を片付けた。

 

「さすが、第一高校の生徒さんですね!」

 

いろはは桐原を賞賛する。

 

「会頭、この子何者なんですか?」

 

桐原は克人に問いかける。

 

「一色家の一色いろはだ、さっき自己紹介しあってただろう」

 

アジトに入る前に軽く自己紹介は済ませていた二人だが、桐原はいろはのことが気になっていた。

 

「どうみてもこいつ、ガキじゃないですか。ここに連れてきた理由を聞いてるんですが…」

 

桐原は克人に問いの意味を詳しく説明する。

 

「誰がガキなんですかね!こう見えても中学では生徒会長をやってたりするんですよね!」

 

えっへんと言わんばかりのいろは。

 

「こいつの実力は多分お前以上だ。心配はない」

 

克人は桐原に端的に説明する。

 

「この中学生がですか?一色といえば師補十八家ってのは知ってますけど」

 

桐原は中学生オーラ全開の一色に疑問を覚える。

 

「まぁしょうがないですね。十文字さんあとは私がやります!桐原先輩の度肝を抜いてやるです!」

 

いろははそう言いながら拳を握り締める。

 

「程々にな」

 

克人はいろはに告げる。

 

「了解です!」

 

いろはは前方に新たに現れたブランシュのメンバーたちを一瞬にして、無力化した。

 

「どうだ、桐原。中々やるだろ?」

 

克人は桐原に問いかける。

 

「正直舐めてました…ここまではとは」

 

桐原は実力はあるとは薄々気づいていたが、それを遥かに凌駕したいろはに対して驚いている。

 

「まぁ家庭の事情ってやつですね!」

 

いろはは桐原に声をかけた。

 

「俺も負けてられねぇな!後は俺が片付けるからチビと会頭は傍観しててください!」

 

「誰がチビですか!」

 

桐原は何故か火がついて、その後は一人で現れるブランシュのメンバーを片付けていった。

 

 

そしてブランシュのリーダーがいる部屋へと克人たちは、たどり着いた。

中はもう達也によって、壊滅状態になっていた。

 

「やるじゃねぇか、司波兄。それでこいつは?」

 

「それが、ブランシュのリーダー、司一です」

 

「こいつが…?」

 

達也の一言で桐原の怒りが頂点に立ち、達也ですらたじろぐほどの怒気を桐原から放射された。

 

「こいつか!壬生を誑かしやがったのは!!!」

 

桐原は高周波ブレードで司の腕を切り落とした。

 

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ」

 

司が絶叫して蹲っている。

 

「うわぁ…」

 

いろはが部屋に入るなりその光景を見て、微妙な表情をする。

 

「一色」

 

「はーい」

 

克人はいろはを呼び目だけで指示を出し、いろはは意図を汲み取りCADを操作する。

 

「感覚を麻痺させておきました。痛みで絶叫することはないでしょう。後はおまけです」

 

司の腕の感覚神経を麻痺させ、痛みを感じないようにし、出血を止めた。

 

「この件は十文字家で処理しておく。皆ご苦労だった」

 

克人の一言でブランシュ事件は幕を閉じた。

達也は材木座と一緒に出てきて、出口で待っていたレオとエリカと話をしていた。

 

 

「先輩、このことは水波と小町ちゃんには内緒でお願いしますね」

 

アジトから出たいろはは八幡の元へ行き、口止めをしてきた。

 

「わかってるよ…てかまだ動けないんだけどなんとかなんねぇの?」

 

「明日には動けるようになってると思いますよ?」

 

八幡はいろはに問うが、いろは普通に無理だと言い返した。

 

「ですので!今日は私が付きっきりで看病して上げますね!」

 

「水波ちゃんと小町ちゃんに内緒なら家に帰れそうにないので、八幡さんは私の家に泊まるんですよ?」

 

いろはの揚げ足をとる深雪。

 

「さすがに、このままの状態だと言い訳出来ないな…」

 

八幡も小町と水波に内緒にするならそれしかないと思っていたようだ。

 

「まぁ…この後、事後処理があるんで無理なんですけどね」

 

いろはが肩を落としながら八幡と深雪に伝える。

 

「なんで一色が事後処理するんだ?十文字会頭が処理してくれるんじゃねぇの?」

 

八幡は疑問に思ったことをいろはに問いかける。

 

「十文字家には色々お世話になってるので、手伝わないとですからね」

 

「一色が誰かを手伝うとか…明日は槍でも降るんじゃねぇのか?」

 

いろはの言葉に八幡は少し意外そうに答える。八幡はいつも手伝わされていた側、誰かを手伝ういろはを想像出来なかったのだろう。

 

「私がここら辺で自由に動けるのは十文字家のおかげですからね!」

 

一色家の本邸は金沢の第一研究所の近くにある。その一色家の人間が十文字家と七草家が守護する関東エリアで、自由に動く為には十文字家か七草家に了承を得ていないと、色々と面倒なことになる可能性がある。

 

「お前も色々大変なんだな」

 

八幡は自分がどれだけ楽な立場なのか、少しだけ理解した。身分を隠している為、日常的には一般人として見られていることで学生として変な期待も背負わずに生きていける。

もし八幡が四葉の人間だとバレていたなら、今までの日常とはかけ離れた生活することはわかっていたつもりだったが、いろはを見て更にそれを強く思った。

 

「もう慣れましたけどね」

 

八幡は、いろはが慣れたと言った時にどこか寂し気な表情を一瞬だけしたような気がした。いろははそう言うと克人のところへと歩いて行った。

 

 

そのあとは十文字家の車で学校へと送り届けてもらい、エリカとレオと別れ、八幡達は司波家に泊まる為に帰路についていた。

八幡はまだ歩けない為、達也に背負われていた。

 

「八幡、さっきから黙りこんでどうした?」

 

達也は難しい顔をしている八幡に問いかける。

 

「いや…今日、一色を見て色々考えさせられたからな」

 

「そういうことか」

 

達也は八幡の言いたいことがわかったようである。

 

「確かに、俺たちは叔母上たちのおかげで普通の学生を出来ている。だが、その時が来れば俺たちも普通じゃいられなくなるな」

 

「そうだな」

 

達也の言葉に八幡は納得した。実際、その時がどのよう形でかはわからないが訪れるのは確定しているのはわかっていたからである。

 

 

 

そして、今回の事件で達也たちの起こした行動は、よくて過剰防衛、悪くて殺人未遂・プラス、魔法の無免許使用だが、司直の手が彼らに伸びることはなかった。

十師族、四葉や七草が日本の双璧と言われ、その次に十文字家が三番手とされている。

十文字家が関わる事件に普通の警察が関与できるはずはなかった。

これも全て真夜の思惑通りに進んだということである。

 

エガリテのメンバーだった生徒たちは司一に洗脳されてたこともあり、お咎めがなかった。事件の詳細については学校側が隠蔽し、真実は外部に漏れることなく穏便に終息した。

 

葉山隼人は現在、行方不明になっている。事件後何処かに姿をくらましたのか、どうなったかが詳細は掴めていない。

葉山が連れていたジェネレーターに関しても、海外シンジケートの何処かの組織から入手したという情報はあったがそれらの詳細についても明らかになってない。

雪ノ下家がまず一番に疑われたが、葉山家とは関係が完全に切れていることを全面的に公表した。

更には葉山家が雪乃を襲う為にジェネレーターを動員して来たのではと発言をした。

疑いは晴れてはいないが、雪ノ下家からこれという証拠が見つかっていない為、警察は調査を打ち切った。

 

雪乃に関しては、二週間の停学処分となった。退学になってもおかしくはなかったが、テロリストが学校に浸入していたこともありまともな精神状態ではなかったと判断され、停学処分となり少しの間監視対象とされた。

結衣は雪乃みたいに魔法を使ったわけではないので、停学処分とまではいかなかったが、雪乃と同じく監視対象となった。

 

 

そして数日後、達也たちは壬生のお見舞いとその後どうなったかを報告する為に病院へ行っている頃、八幡は予期せぬ来客があった為に予定を断った。

 

「さて、八幡さん。まずは今回の一件、ご苦労様です」

 

「…ありがとうございます。真夜伯母さん」

 

予期せぬ来客とは、真夜だった。

 

「ちゃんと私があげたヒント通りに、上手くいったようですね」

 

「みんなが協力してくれたので、上手くいったって感じですかね…」

 

「八幡さんから『みんなが』なんて聞けるなんて思わなかったわよ」

 

真夜は笑みを浮かべ八幡を見る。

 

「みんなとは言っても、材木座と達也と深雪だけですけどね」

 

「義輝さん以外に、信頼出来る人物が出来たってことかしら?」

 

今まで八幡は、材木座以外と何かをするということはなかった。小町と水波に関しては信頼はしているが、事件があれば巻き込みたくないと思っている。深雪に関しても同じ気持ちだったが今回の件ではやむを得なく参加となった。

 

「従兄弟なんで、信頼しても何も問題ないかと思いますが」

 

「そうね。今回の事件については素直に褒めてあげます」

 

「…ありがとうございます。それで、今日はどのような要件で来たんですか?」

 

八幡は真夜に率直に質問した。

 

「本当に褒めに来たのよ?ご褒美も用意してあります。八幡さんが密かに疑問を抱いていることについて答えてあげましょう」

 

真夜は八幡に告げる。密かに疑問に思っていることはなにか。

 

「真夜伯母さんは俺の考えることがわかるんですかね…」

 

「一色いろはさんがこちらに来ている理由を知りたいのではないかと」

 

真夜は悪戯な笑みを浮かべて八幡に問う。

 

「……」

 

「沈黙は肯定とみなすわよ?」

 

真夜が八幡を見る。

 

「確かに気になってることは気になってますが…」

 

「今から私が言うことは独り言なので、興味なければ聞かなくてもいいですよ」

 

そう言って真夜は一人で語り出す。

 

一色家は十文字家に協力を要請し、中学に入るいろはを派遣した。

神経への干渉へ特化した生体兵器の存在を確かめる為に、一色家が依頼をしたと。

これは、師族会議で十文字家の当主から発表されたと真夜は言う。

詳細の理由については守秘義務ということで不明らしいのだが、恐らく雪ノ下家が一番怪しいということで千葉、それも総武中学へと入学をさせ、調査しやすくする為に、というのが真夜の予想である。

 

 

「神経への干渉へ特化した生体兵器は実在するんですか?」

 

八幡は真夜に問いかける。存在するなら脅威になり得る存在。いろはの能力を自分の体で身を持って体験している為、その存在有無は重要である。

 

「存在してもおかしくはないでしょうね」

 

真夜の答えは曖昧なものだった。

 

「…そうですか」

 

「心配する必要はないわ。それと、この話は八幡さんの中だけに留めておいて頂戴」

 

「言えるわけないですよ」

 

八幡は真夜が何故自分だけに話したのか、理解できなかった。

 

そして達也の所へ出向いていた葉山が真夜を迎えに来て。真夜は帰っていった。

 

ブランシュ事件から解放された八幡たちは再び日常へと帰っていった。

 

 

 

 

 

 




入学編にまさか36話もかかるとは…
九校戦編は更にかかりそうですね笑

葉山くんが入学編で一旦ログアウトしました。あくまでも一旦ですから!!!(再び現れる)


次回から九校戦編に突入します!
最初の方は日常系を書くつもりでいますので、ご了承ください!
九校戦編はアンチ組に関してはあまり進展しない予定です。


感想を書いて頂いていつもありがとうございます!
今日は感想返す時間があまり取れなさそうなので、今日と明日で感想を返していきたいと思います。すみません。
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