八幡は魔法科高校に入学する。   作:丹下

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誤字脱字報告ありがとうございます!


今回から九校戦編です!


ではどぞー!


九校戦編
久しぶりに千葉に行く。


ブランシュ事件を終え、八幡は日常を取り戻していた。お昼休みに一通のメールが八幡の元へ届いた。

 

「八幡!久しぶりだね。暇な日があれば教えて欲しいな!何処か遊びにいこ?」

 

とメールが戸塚彩加から届いた。

 

八幡は風紀委員が非番だったということもあり、学校が終わるとすぐに千葉に向かった。愛しの天使、戸塚に会うために。

 

 

そして八幡は総武中学のすぐ隣にある、総武高校へとやって来た。

 

 

「八幡!」

 

校門の前で待っている八幡に元気よく声をかけてきた戸塚。

 

「戸塚…やっぱり俺に毎朝、味噌汁を作ってくれないか?」

 

八幡は久しぶりの戸塚に舞い上がっていた。

 

「……ええっ?ど、どういう……」

 

戸塚はいきなりの八幡のプロポーズに困惑している。

 

「……悪い、冗談だ…」

 

戸塚は男。戸塚は男。戸塚は男…………可愛いからついうっかりプロポーズしちまったじゃねぇか…毎朝味噌汁作ってくれないかなぁ。

 

「それが、高校のジャージか?」

 

中学のジャージとあまりデザインが変わらない、緑のジャージ姿の戸塚。

 

「そうだよ!…似合う…かな?」

 

戸塚は八幡に上目遣いで問いかけてきた。

 

「可愛くてよく似合ってるぞ」

 

むしろ…何着ても可愛い。

 

「八幡…僕…男の子なんだけど…」

 

戸塚が何かボソボソ言っているが可愛くて聞き取れなかった。

 

「それが第一高校の制服?」

 

戸塚は八幡に問いかけてきた。

学校が終わり、急いできたので制服のままここへやってきた。

 

「そうだぞ」

 

「かっこいいね!八幡似合ってるよ!」

 

第一高校の制服を来ている戸塚が見たい…深雪貸してくれねぇかな…そしたら戸塚ルート一直線だったな…よかった戸塚が総武高校で…危うく道を踏み外すとこだった…

 

「お、おう。サンキューな」

 

八幡は戸塚に少し照れながら答える。

 

「およ?お兄ちゃん何してんの?」

 

小町が総武高校の門から出て来た。

 

「小町か、ってなんでお前高校からでてきてるんだ?」

 

「姫菜さんのとこに少し用事があったから会いに行ってただけだよ?」

 

えっ?小町ちゃんまさか…お兄ちゃんの知らないところで…

 

「何勘違いしてるの?ごみぃちゃん」

 

小町は冷たい声を発した。

 

「小町…今すぐ海老名さんと関わるのはやめなさい!」

 

小町をあっちの道へ行かせてはいけない…水波はどうしたんだよ…

 

「体育祭の打ち合わせに行ってただけだよ。何考えてたかは知んないけどさ、小町は健全だよ!」

 

なんだ…体育祭か…よかった…本当によかった。えっ?今から体育祭の準備してるんですかね…

 

「そ、そうか…悪かった」

 

「お兄ちゃんそれで何してるの?」

 

「八幡が僕に会いにきてくれたんだ!」

 

とつかわいい…いくらでも会いにきちゃいます。

 

「相変わらずだね、お兄ちゃんは」

 

「今日は非番だったからな」

 

「八幡、風紀委員やってるんだってね!やっぱりすごいよ八幡!」

 

風紀委員やっててよかった…風紀委員やってるお陰で戸塚に可愛く褒められた。

 

「で、今日はどうするんだ?」

 

「どうしよっか!ご飯食べに行くにしてもちょっと早いよね…」

 

「はいはーい!小町に提案があります!」

 

小町が元気よく手をあげて提案してきた。

 

小町に誘導されやって来たのは、八幡にとっては久しぶりの総武中学の生徒会室。

 

「いやいや…小町ちゃん?おかしいよね?なんで手伝う前提で連れて来られたの?」

 

「戸塚さんはこちらどうぞ!今お茶を入れますね!」

 

文句を言う八幡を完全に無視する小町。

 

「小町ちゃん!水波がお茶を入れますので!」

 

水波が小町がお茶を入れようとしているのを見て、慌ててお茶を入れに走る。

学校では、水波は小町さまと学校などでは呼ぶわけには行かないので小町ちゃんと呼ぶことになっている。

最初は家でも小町ちゃんがいいと小町が水波に言ったが、そこは頑固として譲らなかった。

 

「せーんぱい!わざわざ私の為にありがとうございますー」

 

いろはが八幡に仕事を持って来たようだ。

 

「なんでいつもお前は仕事を溜めるんだよ…」

 

「最近忙しかったんですよー仕方ないじゃないですかー」

 

「あいつはどうしたんだ?水波、ありがとな」

 

八幡はいろはに問いかける。水波は八幡にお茶を届ける。

 

「大志くんなら今、戸部さんとパシ…お買い物中だよー」

 

戸塚とお茶を飲みながら答える小町。

 

戸部は相変わらずか…戸部だから別にいいんだけど。川崎大志と戸部は同格か…

 

現在の総武中学は生徒会長はいろは、副会長に小町、書記と会計が水波、雑務に大志となっている。水波が二つ掛け持ちをしているのは大志に雑務を押し付ける為のようだ。いろはが決め、小町が賛成した。

本来であれば水波が副会長になるはずだったのだが、小町よりも立場が上になるのはありえないと水波が猛反発した。

 

 

「桜井はいるか?って比企谷か、久しぶりだな」

 

静が生徒会室にやって来た。

 

「うっす」

 

八幡は一言で挨拶を返す。

 

「どうかなさいましたか?」

 

「来週の件で話があったのだが、比企谷が来てるなら明日でいいか」

 

静は八幡が来ているのに、仕事をさせようとはさせなかった。逆に静は生徒会室に入って来て椅子に座った。

 

「比企谷、第一高校はどうかね」

 

「まぁ…それなりに楽しんでますよ」

 

「そうか、風紀委員も大変だと思うが頑張りたまえ」

 

静は八幡の肩に手を置き激励する。

 

「先生も結婚出来るようにがんば「比企谷、言いたいことはそれだけか?」……先生ならすぐに結婚出来ると思います」

 

「そうか?やっぱり比企谷もそう思ってるか?」

 

この教員は非常にあつかいやすい。生徒会室にいた全員が心の中でそう思った。

 

「そういえば先輩!先輩は九校戦に出ないんですか?」

 

いろはが急に八幡に問いかけてきた。

 

「九校戦?アレか…多分出ないだろ、俺二科生だからな」

 

九校戦。

全国魔法科高校親善魔法競技大会の略である。日本国内に九校ある魔法大学付属高校の生徒がスポーツ系魔法競技を競う全国大会である。

 

「いや、そうとも限らないぞ。一高は一学期の定期試験の結果で九校戦のメンバーが決まるはずだ」

 

静が八幡に出るチャンスはあるぞと言う。

 

「九校戦って僕も見たことあるよ!八幡も出場出来るの?」

 

戸塚も九校戦は知っているようだ。

映像媒体による中継が行われているので、知っててもおかしくはないだろう。

 

「平塚先生の言う通りなら、一学期の定期試験の点数が良ければ出れるみたいだな」

 

「八幡が出場するなら僕…応援に行くよ!」

 

………なん……だと……戸塚が応援してくれるだと…

 

「……いやでも第一高校はすごい奴らがいるからな」

 

「八幡なら大丈夫だよ!僕、あれ好きなんだ、クラウドボールってやつ!」

 

「クラウドボール?」

 

八幡はクラウドボールを知らない。あまり興味がないようだ。

 

「クラウドボールって言うのはだな、テニスを魔法を使ってやるみたいな感じだ」

 

静はかなり大雑把に説明する。

テニスを魔法を使ってやると言う意味から戸塚が好きだという理由が理解できた。

 

「けどやっぱり男子といえば、モノリスコードですよ!先輩出ましょう!!」

 

いろはが目を輝かせながら言う。

モノリスコードが好きなようだ。

 

「モノリスコードなら知ってるぞ。だが俺がモノリスコードに出ることはない」

 

モノリスコードは男子の競技の中でも人気が高い競技である。

 

「まぁ先輩ですもんね、集団行動とか出来なさそうですし」

 

「そうだぞ一色。そもそも俺と組んでくれるやつがいない」

 

「いるじゃないですか…木材屋先輩とか!」

 

いい加減名前覚えてやれよ…木材屋っぽくもねぇから…それに仮に材木座と出ても俺ら二人と組んでくれるやつ…達也がいるな……俺と材木座が見事な引き立て役になるな。

 

「あいつと出るくらいなら死んだ方がましだよ…」

 

材木座が九校戦なんて出たら、色々と危険すぎる…いろんな意味で。

 

「八幡……九校戦……でないの?」

 

戸塚が上目遣いで、目を潤わせ頬を染めて問いかけてきた。

 

「………九校戦出るぞ!戸塚の為に!!」

 

八幡は一瞬放心状態になったが、答えた…出場すると。

 

「嬉しいな…僕もいっぱい応援するね」

 

なんだよ…なんで戸塚はこんなに可愛いんだよ…断れるわけないだろ…応援ってことはやはりチアリーダー…戸塚のチアリーダーだと……これは是非とも九校戦に出場しなくては…

 

比企谷八幡はこの時、九校戦へ出場すると決意する。戸塚の為に。

 

 

その後は、生徒会の仕事を適当に片付け、静の奢りで全員でご飯食べに行って解散となり小町と水波と三人で帰っていた。

 

「八幡さま…本当に九校戦お出になられるのでしょうか?」

 

水波が心配そうに声をかけてきた。

 

「……戸塚にあそこまで言ってしまったからな」

 

八幡は戸塚に出るとは言ったが、まだ真夜の許可がおりなければ参加できない。

 

「戸塚さんは、お兄ちゃんの親友でしょ?応援してくれるって言ってるんだから精一杯頑張ってみたら?実技の方は真夜伯母さん次第だと思うけど」

 

「駄目元で頼んでみるか。久しぶりに俺の百八の特技を使うか…」

 

そして、八幡たちは家に帰ってきた。最近、亜夜は本邸の方へ出向いている。八幡と小町の素性を四葉内で発表してからかなり忙しそうにしている。

 

 

「八幡さま、ご当主様と繋ぎます。よろしいですか?」

 

「……いいぞ」

 

八幡は覚悟を決めた。通信が繋がった。

 

「八幡さん、どうしたのかしら?」

 

真夜は通信が繋がってすぐに八幡に問いかける。どうやら時間はあまり取れないようだ。

 

「真夜伯母さんにお願いがありまして…」

 

「八幡さんからお願いなんて珍しいわね。いいわよ、言ってみなさい」

 

真夜は少し嬉しそうである。八幡からお願いされることは滅多にないので、伯母としては嬉しいのだろう。

 

「九校戦に出たいんですが…その…実技テストで手を抜かずにやるのはよろしいですか?」

 

八幡は少し緊張した面持ちで問いかける。

 

「ダメよ……と言いたいところだけど、丁度いいわね。許可します」

 

真夜は少し考えたが、悪戯な笑みを少しだけ浮かべて許可をした。丁度いいとはどういうことなのか…。

 

「ありがとうございます」

 

八幡は頭を下げてお礼を言う。

思ってた以上にあっさり許可が出た。

 

「ただし、負けることは許しません。相手が誰であろうと必ず勝ちなさい。これは命令よ」

 

真夜は真剣な顔で八幡に命令する。四葉として必ず勝てということだろう。

 

「……はい」

 

真夜が八幡に命令することは滅多にないが今回は命令をした。身分を隠してるが、十師族である以上負けることは許さないということなのかも知れない。

 

「許可していただいた理由を聞かせてもらえますか?」

 

八幡は疑問に思ったので、聞いてみた。

 

「貴方の実力を見せるには丁度いいってことよ。亜夜には私から伝えておくわね、頑張りなさい」

 

真夜はそう言って通信を切った。

実力を見せるとは、誰になのか八幡には想像ができなかった。

 

 

そして翌日…八幡は昨日使わなかった百八の特技の一つをある人物に使っていた。

 

「深雪様…俺に魔法理論を教えてください」

 

深雪に土下座していた。

八幡は魔法理論は出来ないわけではないが、得意ではない。基本的に材木座頼りになっているので、色々とわからないことが多い。

 

「は、八幡さん!土下座なんてやめてください…教えますから!」

 

深雪は八幡に土下座され、慌てて了承したが…

 

「深雪、最近八幡に甘くなりすぎだ。深雪も勉強しないといけないだろ?」

 

達也は深雪に注意する。深雪自身も勉強をしなければいい点数が取れないのは当たり前のことである。

 

「ですが…」

 

「八幡も深雪を困らせるな、俺が教えてやるから」

 

達也が八幡に勉強を教えることになった。

 

「達也さっき無理だって言ってたじゃねぇか…」

 

八幡は深雪に頼む前に達也に頼み、あっさり断られていた。達也は正直かなり忙しい身である為、仕方ないことではあるが。

 

「俺が見れる時は見てやる。それより材木座に聞いたらいいんじゃないか?」

 

「あいつ…何言ってるかわからないんだよ…」

 

材木座はどうやら教えるのは苦手なようだ。

 

 

 

 





やっと戸塚出せたました!


八幡は無事、九校戦メンバーに選ばれるのか…
何より、二科生なのに実技テストで本気を出してどうなるのか…
色々ありそうですね…。
そして、真夜が丁度いいと言っていたのは何故か…。


そろそろ七草家訪問も書きたいですね!
次回かその次かに書けたらいいなと思ってます!


前回、雪乃と結衣のことを書くのすっかり忘れてました…申し訳ありません。後で書き足しておきます…本気で忘れてました
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