八幡は魔法科高校に入学する。   作:丹下

38 / 42

誤字報告ありがとうございます!




ではどぞー!


八幡は勉強が進まない。

 

 

時は少し進み、学校では九校戦の話題が徐々に増えてきていた。一学期の定期試験で九校戦のメンバーが選出される為、気合いが入っている一科生が多く見受けられる。

 

そして二科生で、唯一九校戦に向けて頑張っている生徒がいた。

 

「八幡、それは違うって前も言っただろう」

 

「そうだったか…?」

 

その生徒とは、風紀委員会所属で一年E組の比企谷八幡であった。

そんな八幡は達也に勉強を教えてもらっていた。

 

「八幡、なんで理論が出来ないのに実技がズバ抜けてるのよ!」

 

エリカが八幡に指摘する。ごもっともな意見であった。

家で勉強すると、水波と深雪が八幡を甘やかせると言う理由で最初は達也と八幡の材木座の三人でカフェで勉強していたが、最初にエリカとレオと美月が混ざるようになり、ほのかと雫も混ざってしまい、深雪が仲間外れにされたと激怒して結局深雪も参加するようになった。

今では、いつものメンバーと馴染みがある顔触れになった。

 

「それなら達也はどうなるんだよ…」

 

「俺は関係ないだろ」

 

達也は八幡と逆の立場にある。実技の成績は悪いが理論の成績はトップである。

 

「でも大丈夫なんですか?八幡さんが実技の成績で上位に入ると悪目立ちするような気がしますが…」

 

美月は不安そうに問いかける。二科生が実技で上位に来ることは普通ではありえない為、美月の言っていることは間違ってない。

 

「美月それは今更じゃない?風紀委員会の三人組は既に悪目立ちしてるんだから」

 

八幡、達也、材木座は二科生で風紀委員ということで既にかなり目立っていた。

八幡は主に、陽乃関係で色々と注目を集めていた。

達也と材木座に関しては新入生勧誘週間での活躍で注目を集めていた。

 

「それに八幡さんの成績を見たら多分、誰も文句言えないと思う」

 

「そうだね!八幡さんはすごいんですから!」

 

雫とほのかは八幡を絶賛している。この二人に関しては二度助けられている為、色々と信頼されてるのであろう。

 

「ずっと気になってたんだが、八幡はどうして九校戦に出る気になったんだ?」

 

レオが疑問に思っていたことを問いかけた。

それに全員が共感した。今まで誰も聞かなかったことが不思議なくらい誰もこのことを質問していなかった。

 

「……まぁそのアレだ。なんとなくだ」

 

戸塚の為って言っても誰もわからないだろうからな…

 

「確か、八幡が千葉に行って帰って来た時だったよな?言い出したの」

 

達也は思い出しながら問いかける。

 

「八幡!千葉に行っておったのか!我何も聞いてないぞ!!」

 

材木座いたの忘れてた。でもこいつに戸塚のこと言うと更にややこしくなりそうだな。

 

「そうだったか?」

 

八幡は少しとぼけた感じで答える。

 

「八幡…まさかとは思うが…戸塚氏に会ってきのではないだろうな!!!!!」

 

材木座は立ち上がり八幡に大声で怒鳴りつける。

 

「そうだぞ」

 

「見下げ果てたぞ比企谷八幡!我という相棒がいながら何故そのような単独行動に走るのだ!」

 

戸塚に会いたかったんだな。まぁその気持ちはわからんでもないが、材木座と戸塚どっち選べと言われると戸塚以外の選択肢がない。

 

「戸塚と話してたが、お前の話題が一切出てこなかったぞ」

 

「……なんだと」

 

「それよりその戸塚さんって方は誰なんですか?」

 

深雪が笑顔で八幡ではなく材木座に問いかけた。

 

「み、深雪殿!戸塚氏はあれでございます!八幡と我の天使でございます!!」

 

材木座は深雪の威圧に負け、すぐに吐いた。

 

「八幡さん、天使とはどういうことでしょう?」

 

深雪はターゲットを八幡に変えて問いかけた。

 

「……その、なんだ。戸塚は男だから」

 

「八幡さんにお友達が!?」

 

深雪さん?俺にも友達くらいいますよ?戸塚とか戸塚とか戸塚とか。戸塚しかいねぇじゃねぇか…いいんだけど。

 

「深雪、その言い方だと八幡に友達がいないみたいな言い方になるぞ?」

 

達也が深雪に注意する。

 

「八幡さん申し訳ありません…そういうつもりではなかったんですが」

 

深雪は少し表情を暗くして謝る。

 

「気にすんな、友達が少ないのは事実だからな」

 

少ないとか見栄はっちゃったよ…戸塚しかいないのに…

 

「その戸塚さんって方と、九校戦に何か関係があるのですか?」

 

深雪は普通に問いかけた。

 

「出るなら応援に来てくれるって言ってくれたからな」

 

「おい、待て八幡。それは本当か!?」

 

あっ…墓穴掘ってしまった…

 

「ふははははは、我もそういうことなら頑張らなくてはいけないであるな!」

 

材木座は高笑いし九校戦に参加する気満々になっていた。

 

「そんなことよりも、早く勉強しないとな」

 

八幡は材木座を無視することにして、勉強を再開した。

 

「うおーん!タツえもーん!」

 

テンションがかなり高くなっているのか、材木座は達也に泣きついた。

最近、材木座は達也に泣きつくことが増えてきている。

 

「材木座さん、お兄様に失礼な態度許しませんよ?」

 

「……はい」

 

材木座は深雪には相変わらず弱いが、八幡はすごくありがたいと思っている。

 

「八幡さんは九校戦に出るならどの競技に出たいんですか?」

 

ほのかは不意に質問してきた。

 

「特別出たい競技はないな。モノリスコード以外ならなんでもいいぞ」

 

八幡は三人一組でやるモノリスコードには絶対に出たくないと思っている。

 

「多分、八幡さんの実力ならモノリスコードのメンバーに選ばれる可能性は高い」

 

雫が八幡の答えに対して、指摘をいれる。

雫はモノリスコードのフリークであり、かなり詳しい部類に入るだろう。九校戦で一番獲得ポイントが高い為、モノリスコードは優秀な選手が選ばれることが多い。

 

「雫さんは詳しいんですね」

 

「……うん、まあ」

 

美月の言葉に雫は少し恥ずかしそうに答える。

 

「けど、八幡ならどの競技でも優勝いけそうじゃねぇか?」

 

「おっ、珍しく意見が合うじゃない」

 

レオとエリカは八幡なら優勝は余裕と見ている。エリカは八幡の魔法を直に見ているだけあり、八幡のことを認めているようである。

 

「八幡さんはすごいけど、油断はできない。今年は三校に一条の御曹司が入ったらしいから、それに七校の総代の人もかなりの実力者みたい」

 

雫は二人の意見を否定する。一条の御曹司、つまり十師族の人間が今年入学したようだ。

 

「十師族とかいるのかよ…」

 

「へぇ…」

 

「一条って、十師族の一条か?」

 

八幡もエリカもレオも知らなかったようで驚いている。他のメンバーはあまり驚いている様子はなかったので、知っていたのであろう。

 

「七校の人はどんな人なのでしょう?」

 

「詳しくはわからないけど、かなりやるみたい。七校だから水や海に特化している人なのは確実」

 

美月の質問に対して雫が答える。

 

「それにしても雫はよく知ってるんだな」

 

八幡が雫が詳しいと思い、思わず声に出してしまった。雫と呼んでいるのは、ブランシュ事件の時にお願いされていたからである。

最近は馴れてきて、詰まらずに名前呼びができるようになってきている。ほのかに関しても同様である。

深雪はまだ聞き馴れていないのか、八幡が名前を呼ぶたびに少しだけ頬を膨らませている。

 

「雫は九校戦毎年見に行ってるもんね!」

 

「うん。それに、今年は私も出たい」

 

雫は九校戦が大好きなようだ。珍しく感情が少しだけ高まっているのが伺えた。

 

どんだけ九校戦好きなんだよ…

 

八幡は雫が闘志を燃やしているのを見て心の中でツッコミを入れた。

 

「今年は女子の方が強敵が多いと聞きましたが」

 

美月も九校戦には興味はあるようだ。

 

「師補十八家が二人いる」

 

「へぇ、今年は男子も女子もすごい試合が見れるってことね」

 

今年は男子も女子も名家の人間が入学しているようだ。

 

「深雪なら勝てるだろ」

 

「八幡さん…ハードルを上げないでください!まだ出れるかもわかっていませんよ!」

 

八幡の発言に全員が頷くが、深雪は謙遜しているのか否定的な発言をする。

 

「師補十八家ってどんなやつなんだ?」

 

レオは気になったのか雫に質問をした。

 

「三校の一色家のご令嬢の一色愛梨さん。もう一人は四校の三浦家のご令嬢の三浦優美子さん」

 

えっ?一色家ってあの一色?あいつお姉ちゃんいたのかよ…あざといんだろうな…

三浦か…四校に行ってらしたのですね…

 

「二人とも出場種目は多分、クラウドボールとミラージバットって予想されている」

 

雫は色々調べているようだ。

師補十八家なだけあって、情報は結構流れている。

 

「あの動きをクラウドボールやミラージバットでやれるのはチートだな」

 

八幡は身を持って体験している為、どれだけ有利に戦えるかわかっていた。

出る気になってから、九校戦の主な種目は既にリサーチ済みである。

 

「そうだな、特にクラウドボールは有利だろうな」

 

達也も八幡の意見に同意した。

一色いろはの魔法から推測しているだけだが、あの魔法が使えるのであれば間違いなく強敵になる。

 

「お二人はどちらの方のことを…?」

 

美月が遠慮気味に問いかけてきた。

 

「あー、すまない。一色家のご令嬢のことだな」

 

その問いに八幡ではなく、達也が答えた。

 

「お知り合いなんですか?」

 

「八幡の中学の後輩が一色家のご令嬢だからそれ繋がりで知っているだけだ」

 

達也は間接的な繋がりしかないと伝える。直接的に知っているが、仲が良いわけでもないので妥当だろう。

 

「八幡さんの知り合いってすごい人が多いんですね!」

 

会話を聞いていたほのかが八幡に話しかけた。

 

「そうなのか…?確かに三浦も同じ中学だったからな」

 

八幡はあまりそういうことを気にしてないので、あまり実感がなかった。

 

「そうなんですか?!」

 

ほのかが驚いた。達也と深雪と材木座以外は全員少なからず驚いていた。

 

「あんたの中学って普通じゃないわね」

 

「うん。普通じゃないとおもう」

 

エリカと雫は遠慮なく八幡に告げる。

 

「そうなのかもな…」

 

八幡は自分を含んだとして、総武中学には無駄に集中していることをおもう。

そしてこの後も九校戦の話で盛り上がり、結局勉強せずに解散となった。

 

帰りは八幡、達也、深雪、材木座で帰っていた。

 

「それにしても八幡よ、何の競技に出るつもりなのだ?」

 

材木座は八幡に問いかける。

 

「何も考えてねぇぞ。オススメはあるか?」

 

「やはり、我の希望はアイスピラーズブレイクであるな」

 

八幡の問いに材木座が答える。

 

「材木座、さすがに八幡でも一条の爆裂はキツいとおもうぞ?」

 

達也は指摘をいれる。一条の爆裂はアイスピラーズブレイクに関していえば無敵クラスの魔法である。

 

「爆裂があったのだな…八幡の<重力破壊(グラビティ・ディストラクション )>を使えればいい勝負ができるのではないか?」

 

「あの魔法使っても大丈夫なのか?」

 

達也は材木座に問いかける。九校戦で使えばかなり注目が集まるため、あまり特殊な魔法は使わない方がいい。

 

「真夜殿に確認しておく。多分許してくれるとおもうがな!」

 

「それにしても、深雪の方がキツそうだな」

 

八幡は深雪の方が辛いと思っている。八幡の場合は一条を避けるのことは可能かも知れないが、深雪に関しては避けることは難しいということである。

それに相手は一色と三浦、簡単には勝てないだろう。あくまで競技としてはの話ではあるが。

 

「深雪は恐らく、アイスピラーズブレイクとミラージバットだろう」

 

達也は深雪の代わりに答える。

 

「いろはさんのあのスピードをその方が出せるのなら正直脅威的ですが、ミラージバットならまだなんとかなりそうな気がします」

 

深雪もさすがにクラウドボールでは不利になるかも知れないと思っている。

 

「その辺の作戦も考えておかないとな」

 

かなり早めの段階で色々作戦を考える八幡たちであった。

 

 

 

 

 





三浦優美子に関しては四校ということにさせてもらいました!


次回は七草家に訪問を書きたいと思ってます!(変更になる可能性有)

それと少しご報告が…
毎日更新をしていますが、12月は色々あるので毎日更新が途切れてしまう可能性がありますのでご了承ください。
年末は確実に更新は止まります!コミケいくので…笑
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。